お千代さんが亡くなりました・・・

　島倉千代子さんが亡くなりました。お千代さんと呼ばれ、多くの人に親しまれてきた昭和を代表する歌手です。残念です。深く哀悼の意を表したいと思います。
　お千代さんは１９５５（昭和３０）年に「この世の花」（作詞：西條八十、作曲：万城目正）で歌手デビューしました。私が物心ついた頃には既にスターでした。私がテレビを見始めたときには当然のようにブラウン管の中で歌っていました。ファンというわけではありませんでいたが、歌謡界にいるのが当然という存在でした。楚楚とした美女でいつも和服を着ていました。日本女性の典型でした。「東京だよおっ母さん」「からたち日記」「恋しているんだもん」「ほんきかしら」「愛のさざなみ」といった初期の歌もよく歌ったものです。１９８７（昭和６２）年の「人生いろいろ」（作詞：中山大三郎　作曲：浜口庫之助）のヒットによって若い世代にまでファン層を広げました。小泉元首相の国会答弁も話題になりましたね。
　歌手としては輝かしい実績を残しましたが、私生活では不幸を味わい続けます。男運が悪く、人が良すぎてだまされやすく、何度も借金を作りました。病気にも苦しめられました。でも、そのたびに乗り越えて笑顔を見せていたのに。
　「人生いろいろ」なんですよね、お千代さん…。