天使の誘惑☆黛ジュン

　最近、昭和に活躍した著名人の訃報が続いています。昭和が少しずつ剥ぎ取られていく感じです。もう少しで私の番になるのかも…、それはそれで仕方がないことです。
　元「ブルー・コメッツ」江藤勲さんも亡くなりました。江藤勲という名前を見たときに心に変な痛みを感じました。加瀬邦彦と同じようにＧＳ時代のメンバーが亡くなったからではありません。私が知っているブルコメのベースは高橋さんです。業界にその名を知られた名ベーシストだったからでしょうか。いや違うのです。

　「天使の誘惑」（作詞：なかにし礼、作曲・編曲：鈴木邦彦）は、１９６８（昭和４３）年に発売された黛ジュンの４枚目のシングルです。この曲で「第１０回日本レコード大賞」を受賞しています。
　黛ジュンは私にとっての最初のアイドルなのです。まだ小学生だった私は、テレビに映るミニスカート姿の彼女をドキドキしながら見ていたものでした。そんなジュンさんが結婚した相手が江藤勲でした。彼は私が初めて嫉妬心を覚えた男性だったのです。
　そんなことはとうに忘れていました。この曲も天使の誘惑という焼酎を呑むときに口ずさむだけになってしまいました。