
アイドル歌手がそのままアイドルを通すことは不可能です。芸能界で生き残るのでさえ至難の業です。花の中三トリオも例外ではありませんでした。女性アイドルは二十歳が近づくにつれ大きな壁にぶつかります。可愛いだけのアイドルではダメなのですね。大人の歌手へと脱皮するか、女優など別の分野で生きていくかを考えなければならなくなるのです。森昌子は周囲の期待通り演歌の道に進みましたが「哀しみ本線日本海」「越冬つばめ」のヒットまでは苦労をしました。山口百恵は阿木燿子&宇崎竜童コンビの作品で少女から大人の女性へと変貌していく姿を見せてくれました。桜田淳子にとってのその役を果たしたのは中島みゆきでした。
「化粧」(作詞/作曲:中島みゆき)は、1978(昭和53)年4月に発売された中島みゆきのアルバム『愛していると云ってくれ』に収録されています。同年の10月にリリースされた桜田淳子のアルバム『20才になれば』に収録され、1981(昭和56)年に33枚目のシングルとしても発売されました。みゆき姐さんの「
しあわせ芝居」「
追いかけてヨコハマ」「20才になれば」、そしてこの曲はジュンペイの曲の中でも好きで時々聴きたくなります。
二十歳を過ぎるとアイドルには恋愛・結婚という次の問題が差し迫ってきます。山口百恵は1980年に21才で結婚しました。以降芸能界に復帰することはありませんでした。森昌子は1986年に27才で森進一と結婚すると同時に芸能界を引退しました。しかし、その後離婚し芸能界に復帰しています。桜田純子は1992年に34才で結婚しましたが、それが当時問題となっていた統一教会の合同結婚式だということで非難を受けました。それ以降は事実上の芸能界引退となっています。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
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2015/09/25 06:12:46