
昨晩は BSプレミアムで『うつ病九段』というドラマを観ました。将棋の 先崎学九段の『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』という本をドラマ化したものです。この本については読もうか読むまいか迷っていた本です。読んだら辛くなるような気がしたからです。ドラマも直前まで観るのを躊躇しました。見始めたら涙が止まりませんでした。
2017年8月に先崎九段の公式戦休場というニュースを見ました。理由がわからず心配していましたが、1年後に復帰、した時に鬱病であったことを知りました。
先崎学はいわゆる羽生世代の1人です。今ではこんな風にあっさり紹介されますが、当時は羽生以上とは言わないものの羽生に勝るとも劣らない天才と目されていました。第40回(1990年度)NHK杯戦で優勝しています。当時この放送を観ましたが、先ちゃんが勝ったときは嬉しかったですね。1997年にはA級に昇級しました。誰もがタイトル獲得は目前と思っていました。
しかし、先ちゃんがタイトル戦に登場することはありませんでした。残念ながらこれから先崎学がタイトル戦に登場することはないでしょう。でも、先崎学は将棋界にはなくてはならない存在なのです。彼のしゃべりは貴重です。将棋界のメッセンジャーとしてこれからも活躍してくれるはずです。筆も立ちます。彼が若い頃『将棋世界』で連載していた記事を好んで読んでました。ドラマを観て『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』も読む決心が付きました。
ドラマですが、先崎学役の安田顕が迫真の演技をしていました。途中先ちゃん自身ではないかと思うこともありました。奥さん役の内田有紀も良かったですね。先ちゃんの奥さんは囲碁棋士の穂坂繭さんです。実生活でも大変だったでしょうね。棋士役の俳優陣もまずまずでしたね。鈴木福君が藤井聡太二冠役なのが話題になりましたが、それほど目立たないのが良かったです。羽生九段役のナイツの土屋も目立ちませんでした。鈴木大介役の宇梶剛士は目立ちすぎです。
一番泣いたシーンは師匠の米長邦雄の遺影が紹介されたときです。先ちゃんは米長さんの一番弟子なんです。米長さんの名人位獲得と先ちゃんのタイトル獲得を応援していました。林葉直子ちゃんも米さんの弟子でした。もう30年以上が経つのですね。
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2020/12/21 17:49:12