
皆さん、こんにちは。
足利は朝起きたときから雨が降っていました。ザーザー降りではありませんでしたが、午前中いっぱい降っていました。お昼過ぎには雨は上がり、午後2時にはすっかり晴れていました。青空を見るのは久しぶりです。やはり気持ちが良いものですね。
さて、今日9月9日は「重陽の節句」です。「それって何?」という人もいるかもしれません。そこで五節句について調べてみました。いつものネットの受け売りですが、興味のある方は読んでみてください。
1月7日 人日の節句
「人日の節句(じんじつせっく)」も聞き慣れない節句かもしれません。「七草の節句」と言えばわかる人も多いかもしれません。七草粥を食べて健康を願う日です。
「人日」とは何でしょう。文字通り人の日だそうです。古来中国では正月の1日を鶏の日、2日を狗の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日としてその動物を殺さないようにしていたそうです。そして7日が人の日でした。この日は人を殺さないと言うことなのでしょうか。なんか変ですね。
3月3日 上巳の節句
これは知っていますね。上巳は(じょうし)とか(じょうみ)と読みます。「桃の節句」「雛祭り」と言えば知らない人はいませんね。女子の健やかな成長を祈る日です。
「上巳」とは3月の最初の巳の日ことです。「巳の日」がわかりづらいですが、巳とは十二支の巳、すなわち「へび」のことです。12日毎に割り振った日のうちの一日ということです。ちなみに今日は「申(さる)の日」です。
5月5日 端午の節句
これも知っていますよね。「こどもの日」ですからね。「菖蒲の節句」「あやめの節句」とも言います。男子の健やかな成長を祈る日です。
では「端午」の意味を知っていますか?「上巳」で学習したことが身についていればわかりますね。5月の最初の「午の日」ということです。
祝日法には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とあって男女の区別はありません。というよりも「こどもの日」は母に感謝する日なのです。
7月7日 七夕の節句
これも知らない人はいませんね。「七夕の節句(しちせきのせっく)」ですが、「七夕(たなばた)」「七夕祭り」「七夕様」の方がしっくりきます。 「織姫(おりひめ) 」と「彦星(ひこぼし)」が年に一度逢える日ということで「星祭り」などとも言います。願い事を書いた短冊を笹竹に飾ります。
乞巧奠(きっこうでん)という中国の行事が元になっているようですが、日本にあった棚機津女(たなばたつめ)伝説も関係しているようですが、詳しくはわかりません。
9月9日 重陽の節句
最初に述べたように五節句の中ではマイナーです。お祝いをしようとしている人はいません。皆さんはしていますか?
まず重陽とはなんでしょうか。中国には陰陽思想というのがあります。そこでは奇数を「陽」の数、偶数を「陰」の数としています。「九」は一番大きな陽数で、九月九日はそれが重なる日であるので重陽と呼ばれました。最初は陽の気が強すぎるので邪気祓いをしていたのですが、転じて祝事となり不老長寿や繁栄を願うようになりました。
次に「重陽の節句」ではどんなことが行われていたのでしょうか。中国では丘などの高い場所で家族や友人たちと酒を飲む風習がありました。これを「登高」と言います。今で言うならば、高原にピクニックに行きバーベキューでもしながらお酒を呑むことでしょうかね。
でも、現在の日本では「重陽の節句」を祝う人はいません。その理由は暦にあると考えられます。皆さんの所では七夕はいつやるでしょうか。群馬県前橋市の「前橋七夕まつり」は7月ですが、「仙台の七夕」は8月です。なぜ仙台は8月なのでしょうか。もうおわかりですね。旧暦で行っているからです。ちなみに足利は8月に行います。「重陽の節句」の9月9日も新暦か旧暦かで考えなければいけません。旧暦の9月9日は今年のカレンダーでは10月14日になります。「重陽の節句」は「菊の節句」とも言います。平安時代初期には宮中で「観菊の宴」というのが催されていました。菊の花を愛でながら、盃に菊の花を浮かべてお酒を呑んだりしていたのですね。次第に庶民にも広がって行き江戸時代には五節句の一つとして定着したのでした。しかし明治の改暦により菊の花が咲く時季と暦がずれてしまったので廃れていったようです。
そろそろ「観菊の宴」の時間です。浮かべる菊はありませんが、もちろんお酒は呑みます。日本酒は「仙介 特別純米」(泉酒造)兵庫県のお酒を呑もうと思っています。最近は抜け毛が気になります。その髪の毛も霜が降りたように白くなったきました。年をとってやつれるのは仕方のないことです。不老長寿などは願ったりしません。今日もお酒が呑めることに感謝するだけです。
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お酒 | 日記
Posted at
2021/09/09 17:11:07