
私の学生時代はお風呂は銭湯が当たり前であった。貧乏学生だったので毎日入ることはできなかった。ある年の冬は一月近く入らなかったこともある。青春とは汚いものなのだ。
「神田川」で歌われている銭湯は西早稲田にあった「安兵衛湯」だそうである。安兵衛湯は1990(平成2)年に廃業している。高田馬場にあった「三畳一間の下宿」があったアパートも取り壊されてしまっている。もう半世紀近く前のことだから仕方がない。
「神田川」(作詞:喜多条忠 作曲:南こうせつ)は、1973(昭和48)年9月20日に発売された南こうせつとかぐや姫のシングルである。最初は『かぐや姫さあど』に収録されていたのだがシングルカットの予定はなかったのだが、ラジオでのリクエストが多いので急遽シングル化された。
すっかりフォークにいかれていた高校生の僕は当然『かぐや姫さあど』は聴いていた。でも「神田川」の印象はあまりない。シングル化されてあんなに大ヒットするとは思わなかった。
喜多条忠氏は私より一世代上のいわゆる団塊の世代である。中退はしたものの早稲田の学生であった。私も早稲田大学文学部を受験した。早稲田の学生になることは私の夢であった。でもそれは叶わなかった。
こんなのもユーチューブにあった。ここで紹介されているエピソードはほとんど知っていた。それなのに観ていたらいつしか涙が流れてきた。学生運動も知らないし、同棲もしたことはないのにね。「神田川」という歌が青春を思い出させたからなのだろう。
「あなた」は元気でいるのですか?私のことを憶えていますか?
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2022/05/29 06:19:58