
1978(昭和53)年の8月31日、当時学生だった僕は足利に帰省していた。ビールを呑みながらなんとなくテレビを観ていた。テレビで観たいのは音楽番組だけであった。その日は木曜日で『ザ・ベストテン』が放送されていた。「今週のスポットライト」のコーナーになった。紹介されたのは初めて観るバンドであった。キーボードの女性以外のメンバーはジョギング用の短パン姿であった。真ん中にいる男にいたっては上半身裸だ。
司会の黒柳徹子さんが「急上昇で有名におなりですが、あなたたちはアーティストになりたいのですか?」と問いかけると裸の男は「いいえ 目立ちたがり屋の芸人で~す!」と答える始末であった。ふざけた男だ。ふざけすぎだと思った。その男こそが桑田佳祐である。
「勝手にシンドバッド」(作詞/作曲:桑田佳祐)は、1978(昭和53)年に発売されたサザンオールスターズのデビュー曲である。
この『ザ・ベストテン』がサザンオールスターズを初めて見たときである。テレビ初出場は同年の7月の『夜のヒットスタジオ』らしいが、それは見ていない。
ライブハウスからの生中継であった。彼らの周りには観客もいる。ふざけたやりとりの後演奏が始まった。
♪ラーラーラーラララ ラーラーラー♪
聴いた瞬間体中に電気が走った。何者なんだこいつらはと思った。夢中で歌を聴いた。何を言っているかわからない。それなのにノリだけはイイ!こいつらは売れると思った。
40代くらいまではカラオケでサザンはよく歌った。一番歌ったのがこの「勝手にシンドバッド」だ。サザンを観てから44年が経った。売れるとは思ったが、まさかこれほどビッグなバンドになるとは思いもしなかった。あと10年はトップを走り続けていくだろう!
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2022/08/31 18:30:10