
城崎温泉には街全体を一つの旅館として捉えるという考え方が根付いています。「駅は⽞関」「道は廊下」「宿は客室」「外湯は⼤浴場」「お⼟産屋が売店」「飲⾷店が⾷堂」だそうです。ですから志賀直哉が訪れた時には城崎温泉の旅館には内風呂がなかったそうです。当然志賀直哉も当然外湯に浸かっていたのです。
ところが1927年(昭和2年)に城崎温泉内湯訴訟事件が起きてしまいます。その当事者が「三木屋」さんだったのです。1925年(大正14年)の北但馬地震で「三木屋」さんは倒壊してしまいます。昭和2年の再建するのですが、その際に泉源を掘り当てます。それを利用して新館に城崎温泉で初めての内湯を設置したのです。すると街の慣習を破ることと批判を浴び、20年以上にも及ぶ裁判となったのでした。街の人たちは話し合いを重ねて1950年(昭和25年)に和解します。内湯を作ることは認められて、他の旅館も内湯を作り始めました。旅館の規模に合わせて内湯の大きさを決めるルールもできました。

「つつじの湯」です。夕食後の午後8時10分頃に入浴しました。独泉です。2015年リニューアルしたということですが、まだ新しく清潔で気持ちよく浸かれました。
【利用時間】男性 15:00~21:00
女性 21:00~24:00 翌日6:00~10:00

翌朝朝6時10分に「ひいらぎの湯」に入浴します。
【利用時間】女性 15:00~21:00
男性 21:00~24:00 翌日6:00~10:00

こちらは後から造られた内湯で、元々は客室だったそうです。坪庭を眺めながらのんびりと浸かることができました。

貸切風呂が2つあります。空いていれば自由に利用できます。ことらは「来日の湯」です。空いていますの札を裏返して入ります。

青森ヒバ造りの浴槽です。まだ新しいので良い香りがしました。

「二見の湯」です。

御影石の浴槽です。「来日の湯」よりも少し広かったかな。
家族風呂もあるようなのですがわかりませんでした。

「三木屋」さんのチェックアウトは11時です。流石にその時間までのんびりするわけにはいきません。10時に出ることにしました。それでも時間があります。外湯に行くことも考えましたが「ひいらぎの湯」に浸かることにしました。独泉でした。外湯で他の湯客とふれあいながら浸かるのも良いのですが、一人でのんびりと浸かっているのが性に合っているようです。
フォトアルバム:「三木屋」の内湯と貸切風呂」
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Posted at
2024/09/25 13:07:44