
僕は「思秋期」が好きだ。岩崎宏美が好きだからこの曲が好きという意味ではなく、曲そのものが好きなのだ。この曲がリリースされたのは昭和52年の秋だから35年以上経っている。内容は十八の少女の揺れる思いを歌っている。この曲には直接の思い出があるわけではないのだが、その当時から僕は男なのにこの曲を下宿で一人聞き涙していたのである。50を過ぎた今でもじーんとしてしまう。
「思秋期」(作詞:阿久悠 作曲:三木たかし)は、1977(昭和52)年に発売された岩崎宏美の11枚目のシングルである。
岩崎宏美は実力派アイドルとして好きな歌手だ。『スター誕生』の頃から注目していた。「思秋期」は彼女の作品の中では一番売れた曲ではない。2枚目のシングル「ロマンス」は90万枚近い大ヒットをしているし、彼女の代表曲といえば誰しも「聖母たちのララバイ」をあげるだろう。それはそうなのだが、私は断固として「思秋期」をあげる。作詞の阿久悠、作曲の三木たかし、そして歌手岩崎宏美という三実力者の力が見事に融合し完成した歌謡曲の一典型だと思う。名曲をカバーしたアルバム「歌姫」で中森明菜も歌っている。イントロからバラード特有の旋律で、胸が締め付けられるような思いになる。
これまでの人生に出会った人々は数え切れない。忘れ得ぬ人たちも数多くいるが、記憶のかなたに埋もれてしまった人もいる。何かの拍子に思い出す人もいる。
みなさんお元気ですか…。
Posted at 2012/10/04 05:00:07 | |
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ