加川良を紹介したからには高田渡も紹介しないわけにいきません。拓郎や陽水の曲が売れてからフォークソングというのが変容し、ニューミュージックなどと言われるようになります。しかし良さんや渡さんは間違いなくフォークシンガーであり続けました。残念ながらホンモノの渡さんのライブには行ったことがありません。
僕が渡さんの曲を初めて聴いたのは「自衛隊に入ろう」です。ラジオから流れてくる摩訶不思議な曲を意味もわからず聞いていました。僕はまだ小学生でした。意識して渡さんの歌を聴いたのは『高田渡/五つの赤い風船』というアルバムでした。学生時代のバンド仲間に借りて聴いたのですが衝撃的でした。
「生活の柄」(作詞:山之口貘 作曲:高田渡)は1971年に発売された『ごあいさつ』というアルバムに収録されています。といってもリアルタイムで聞いたわけではありません。実際にこのアルバムを聴いたのは大学生になってです。その時、作詞の山之口貘にも興味を持ちました。詩集も読みました。そしてその時に思いました。渡さんや貘さんのようになりたい。でも自分にはなれない。僕は夜空の下でなんて眠れないんだ…。
僕は毎日のように酒を呑んでいます。暇があれば温泉に浸かってぬくぬくとしています。そうして気分がよければ昔の歌を口ずさみます。それが僕の生活の柄なんです。
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Posted at 2013/08/11 19:12:49 | |
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ