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　父親が亡くなってから、もう２０年以上が経ちます。
　おやじが病に倒れたのは私が小学校の時です。家から連絡が来て学校を早退をしました。その帰り道の様子をよく覚えています。５０メートル前を姉が歩いていました。走って姉の所に行きたかったのですが、なぜかそうしませんでした。姉の背中を見ながら歩くだけでした。どうしてなのか、今もってわかりません。
　「おやじの唄」（作詞／作曲：吉田拓郎）は１９７２（昭和４７）年に発売された吉田拓郎の４枚目のシングル「旅の宿」のＢ面でした。「旅の宿」は拓郎のシングルで一番売れましたので、Ｂ面のこの曲も多くの人が聴いているはずなのですが、あまり話題になりません。でも、私にとってま忘れられない曲なのです。
　父親は平成３年になくなりました。最後の数年は病気で思うようにならない体になっていました。最後は失明もしていました。どんな気持ちで死んでいったのか、私にはわかりません。親父が息を引き取った時に、この歌が頭の中に流れてきました。
　みん友さんのお父様の訃報に接して、久しぶりに親父のことを思い出しました。そしてこの歌を口ずさみました。私もあと数年で亡くなった父親の年齢になってしまいます。