
これがアテンザという車なのね。
あなたとお別れしてからもう3年半が経ちます。織姫山の頂上から足利の街並みを見たのが最後の思い出です。あの時、もう二度とあなたとは会うまいと覚悟を決めたはずのに、あなたを探して宇都宮に来てしまいました。
わたしがあなたと出会った時、あなたの車はデミオでした。助手席はいつも空いてるが口癖でしたね。それからいくらも経たないうちにインサイトに乗り換えました。インサイトの助手席に一度だけ乗せてくれました。あの時、あなたはわたしを選んでくれたと思っていたのですよ。
「旅愁」(作詞:片桐和子 作曲:平尾昌晃)は1974年に発売されました。必殺シリーズの第4作目『暗闇仕留人』の主題歌でした。必殺シリーズはファンでした。でも夢中になってみていたのは『暗闇仕留人』の頃まででした。
歌っていたのは当時まだ14歳だった西崎みどりです。日舞西崎流の宗家でしたので、アイドルとは違う存在感がありました。
わたしの前からいなくなった後、インサイトからCR-Z、そしてアテンザに乗り換えたと風のうわさで聞きました。女も次から次へと乗り換えているのかしら。
あなたのほほえみを見たいなと思ったのだけれど、叶いませんでした。うしろすがたさえも見ることができませんでした。必殺仕事人であるあなたは仕事で出てこられなかったのでしょうね。
もうあなたとは死ぬまで逢えないかもしれません。せめてもの思い出にツーショットでも…。

Posted at 2014/09/02 21:06:15 | |
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ