
9月になりました。年度でいえば前半の最終月ということになります。最終学年の学生さんはあと半年もすれば卒業を迎えるわけです。でも、その前には高校入試、大学入試があります。いよいよこれからが受験勉強の追い込みの時期を迎えるわけです。あの頃には戻りたくありません。
大学生はどうなんでしょう。就職内定がまだ取れていない人は大変ですね。内定が取れている人は人生で一番良い時期ということになるのでしょうか。そんな単純なものではないのかもしれません。21歳の秋に僕は何を思っていたのだろうか…。
「青春時代」(作詞:阿久悠 作曲:森田公一)は、1976(昭和51)年に発売された森田公一とトップギャランのシングルです。大ヒットしましたね。若い人でも知っている人が多いのではないでしょうか。
森田公一と言えばアイドルの曲をたくさん作った作曲家として知られています。天地真理の「ひとりじゃないの」「虹をわたって」「
若葉のささやき」「
恋する夏の日」「空いっぱいの幸せ」「恋人たちの港」「恋と海とTシャツと」「
想い出のセレナーデ」で私は彼の名前を知りました。桜田淳子では「黄色いリボン 」「はじめての出来事」「十七の夏」「天使のくちびる」「ゆれてる私」「泣かないわ」「夏にご用心」「気まぐれヴィーナス」がそうです。『スター誕生!』の審査員をしていた関係でしょう。キャンディーズにも提供しています。「
あなたに夢中」「そよ風のくちづけ」「危い土曜日」「ハートのエースが出てこない」といった初期の代表曲がそうです。その他のアイドルでは、アグネス・チャン「
ひなげしの花」「小さな恋の物語」「恋人たちの午後」、栗田ひろみ「
太陽のくちづけ」、榊原郁恵「バス通学」「わがまま金曜日」、ザ・リリーズ「水色のときめき」「好きよキャプテン」があります。アイドルとは言えませんが、和田アキ子の名曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」も森田公一なんですね。渋いところでは、河島英五「
時代おくれ」、萩原健一「前略おふくろ」、新井満「ワインカラーのときめき」、菅原洋一「乳母車」、菅原洋一&シルヴィア「アマン」、森山良子「愛する人に歌わせないで」もあります。
大学1年の夏にこの曲を聴いた時は、好きになれませんでした。これからの光り輝く青春時代を信じていた僕にはこんな曲はいらないと思ったのです。ところが、現在ではこの曲と「
下宿屋」「人間はひとりの方がいい」「過ぎてしまえば」といった森田公一とトップギャランの曲は、学生時代を思い出させる曲となっているのです。おそるべし、阿久悠!
Posted at 2016/09/04 15:46:24 | |
トラックバック(0) |
流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ