
10月になったというのに今日は夏日でした。半袖は当然ですが、職場のエアコンがフル稼働でした。明日は気温が下がるようですが、午後からは関東でも台風の影響がありそうです。もういい加減にしてほしいですね。
夜になって少しは涼しくなりました。昔のことを想い出したりしています。色々な場面が頭の中に浮かんできます。楽しかったこと、嬉しかったことももちろんありましたが、悲しいことも想い出されます。失恋のことなども…。
秋に口ずさむ歌はどうしても悲しいものが多くなってしまいます。今晩はこんな曲を聴いています。皆さんは知っていますか?
「片想い」(作詞:安井かずみ 作曲:川口真)は、1971(昭和46)年に発売された中尾ミエのシングルです。まったく評判にならず廃盤になってしまいました。ところが6年後の1977年に有線放送で人気が急上昇しました。再発売されるとスマッシュヒットしたのでした。私が聴いたのもその頃でした。名曲だと思いました。
中尾ミエはアメリカンポップス系が得意でした「
可愛いベイビー」を大ヒットさせました。その後は毒舌なおばちゃんというイメージが強いですが、歌唱力は本物です。吉田拓郎が中尾ミエの大ファンでした。ファンレターを出したことがあるそうですが、返事は返ってこなかったようです。片想いだったのですね。
この曲は槇みちるという歌手が1969(昭和44)年に「鈴の音がきこえる」のB面として発売されています。槇みちるは「若いって素晴らしい」で知られていますが、このレコードは売れませんでした。B面の曲など忘れ去られて当然です。ところが「合歓ポピュラーフェスティバル'69」に出演した槇みちるの「片想い」を聴いて感激したのが中尾ミエでした。
その後、柏原芳恵、河合奈保子、香坂みゆきといったアイドルが歌い継いでいくのですが、1994(平成6)年に中森明菜がシングル「片想い」でカバーしました。カバーアルバム『歌姫』にも収録されています。中森明菜によってこの「片想い」は名曲として定着したのでした。いつ聴いても泣けてきます。
Posted at 2016/10/04 20:21:42 | |
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