
昭和35年は60年安保の年です。安保闘争が激化し、6月10日にはハガチー事件、そして15日の全学連の国会突入と続きました。その時に樺美智子さんが死亡するという痛ましい出来事もありました。新安保条約は19日に自然成立しました。
4月に「ダッコちゃん」が発売されました。大ヒットしましたね。栃木の田舎足利では数年後に流行りました。テレビでは快傑ハリマオ、少年探偵団、白馬童子、ララミー牧場などの放送が開始されました。私はテレビで育ったんです。
歌謡界では、三橋美智也の「達者でな」、赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」、西田佐知子「アカシアの雨がやむとき」、森山加代子「月影のナポリ」、坂本九とダニー飯田とパラダイス・キングの「ステキなタイミング」、平尾昌晃「ミヨちゃん」などがヒットしました。第2回日本レコード大賞を受賞したのはは松尾和子と和田弘とマヒナスターズの「誰よりも君を愛す」で、新人賞を受賞したのがこの曲でした。
「潮来笠」(作詞:佐伯孝夫 作曲:吉田正)は、1960(昭和35)年7月に発売された橋幸夫のデビュー曲です。股旅物の代表曲でもありますね。といっても当時は股旅がなんだかわかりませんでした。そもそも曲名が読めませんでした。それにしてもヒットしましたね。小学生の頃には♪潮来の伊太郎 ちょっと見なれば♪とみんなで口ずさんでいました。
橋幸夫は舟木一夫、西郷輝彦とともに「御三家」と呼ばれていました。60年代のアイドルでした。吉永小百合とのデュエット曲「いつでも夢を」、そして「霧氷」も大ヒットして、どちらもレコード大賞を受賞しています。それ以外にも「江梨子」「恋をするなら」「あの娘と僕-スイム・スイム・スイム-」「 雨の中の二人」「恋のメキシカン・ロック」も好きな曲です。♪しとしとぴっちゃん♪の「子連れ狼」も印象深い歌です。安倍里葎子とのデュエット曲「今夜は離さない」はスナックでよく歌いました。橋幸夫さんは現在でもテレビで時たま見かけます。歌謡曲を語るには忘れてはいけない歌手ですね。
この曲にはちょっとした思い出があります。中学生になったかならない頃に、平和島ヘルスセンターでNHKのだったかどうか覚えていませんが、のど自慢を見に行ったことがあります。従兄弟の歌好きのノブオ君が「潮来笠」を歌いました。かっこ良かったです。私も人前で歌いたいなと思ったものでした。
Posted at 2017/11/25 16:38:27 | |
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ