昨日の午前中は床屋さんに行きました。また猛暑が復活したようなのでさっぱり出来て良かったです。その後はお医者さんに行きました。今月初めに実施した血液検査の結果を聞きに行ったのです。おおむね異常なしでした。血圧と尿酸値を下げる薬をもらってきました。
そのお医者さんの待合室にあったポスターがこれです。久しぶりにお名前とお顔を拝見しました。

「先生、待合室のポスターですけれど、藤岡先生はお元気なのですか?」
「コンサートのポスターね。藤岡先生は昨年亡くなられたのよ。もう一年経つわね。」
「亡くなったのですか…」
「コンサートは追悼コンサートということね。」
「おいくつだったのですか?」
「100歳にはならなかったけれど、それに近いお年だったようよ。」
診断が終わったあとの主治医との会話です。しんみりとした気持ちになりました。藤岡幸先生は足利では有名人でした。足利市の音楽界、特に歌唱の世界で先生を知らない人はいません。90過ぎるまでステージに立っていたそうです。頭が下がります。
足利市の音楽界には無縁の私がなぜ藤岡幸先生を知っているかというと先生は高校の教諭でした。我が母校足利高校で教鞭を執っていました。もちろん教科は音楽です。私は高校での教え子でした。ふざけた生徒でした。いつもおしゃべりをして藤岡先生に叱られてばかりいました。そしてたまに品のある声でゆっくりと次のようにおっしゃるのです。
「はい、ツゥさん。前に来なさい。」
ピアノ横の特等席に座らされるのです。4~5回あったと思います。恥ずかしかったのですが、嬉しくもありました。藤岡先生のことは嫌いではなかったのです。先生の隣で歌を歌うのが好きだったのです。友達と話す時には親しみを込めて藤岡のさっちゃんと呼んでいました。不真面目な私でしたが授業中にみんなの前でさっちゃん先生に褒められたこともあります。「あなたたちもツゥさんのように大きな口を開けて歌いましょうね。」とても嬉しかった記憶があります。
実は私のことを初めてツゥさんと呼んだのが藤岡幸先生でした。いわばツゥの名付け親なんです。
Posted at 2018/08/23 07:13:17 | |
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足利 | 日記