
「真田太平記 池波正太郎 著 朝日新聞社」を読了しました。全16巻の長編小説です。去年の11月頃から読み始めたので4ヶ月ちょっとかかりました。昔なら遅くても1ヶ月もかからなかったと思いますが、最近は読みの速度が遅いので仕方ありません。
大河ドラマの「真田丸」が放映されて3年以上が経ちます。あれは三谷幸喜の脚本でした。当然三谷氏も池波正太郎の「真田太平記」を参考にしたものと考えられますが、登場する人物はかなり違います。読んでいて困ったのは「真田丸」の役者の顔が出てきてしまうのです。真田幸村は堺雅人、兄の真田信之は大泉洋、父の真田昌幸は草刈正雄ですね。ヒロインであったきりの長澤まさみは浮かんできません。「真田太平記」には登場しない人物なんですね。「真田太平記」に登場する魅力的な人物は草の者のお江です。草の者とは忍者です。お江はくノ一として真田家のために力を尽くします。その超人的活躍は眉唾物ですが、お江ならできそうだと思わせてくれます。
「真田丸」は大坂夏の陣で真田幸村が戦死するところで終わります。でも「真田太平記」はその後も続きます。幸村は死んでも真田家は残っているのです。沼田城を本拠にしている真田信之です。将軍秀忠は関ヶ原の時の真田家への恨みを忘れることがありませんでした。幕閣の陰謀により取りつぶしの危機に遭いますが、それをも堪え忍び真田の名前を明治まで残したのでした。
物語の終わりは真田家が上田から松代に移封される場面で終わります。なかなか感動的場面です。沼田、上田、松代の温泉に浸かりたくなりました。
Posted at 2020/03/14 15:49:38 | |
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