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2020年08月03日 イイね!

神武以来の天才

神武以来の天才 皆さん、こんにちは。足利は今日も暑いです。外は蝉さん達の大合唱です。暑くて外には出られませんので家にいます。AbemaTVで将棋を観ています。
 藤井新棋聖の誕生で将棋界はますます盛り上がっています。でも棋士は藤井新棋聖だけではありません。今日も対局があります。AbemaTVでは永瀬王座への挑戦を決める対局が放映されています。渡辺明二冠と久保利明九段の対戦です。時間はたっぷりあるので、棋士の紹介ブログを書こうと思い立ちました。第一回はひふみんこと加藤一二三九段にしました。
 将棋は小学生の頃からの趣味です。中学生の頃には将棋界にも興味を持ち始めました。その頃の将棋界はそれまで君臨してきた大山康晴に「棋界の若き太陽」中原誠が挑戦し、タイトルを次々に奪取していく時期でした。1972(昭和47)年の名人戦では4勝ー3敗のフルセットで大山名人を破り、棋界の頂点に上り詰めたのです。
 ひふみんこと加藤一二三は、中原誠よりも年上です。神武以来の天才と呼ばれて中原よりも先にその才能を認められていました。私は(じんむいらい)と読んでいたのですが、(じんむこのかた)が正しいようです。初めての中学生棋士です。今でこそ現代の天才藤井聡太棋聖に最年少記録を次々に破られていますが、加藤一二三は間違いなく将棋界のレジェンドなのです。
 1960年の第19期名人戦で大山康晴名人に挑戦します。20歳3か月での名人挑戦は史上最年少記録です。大山康晴名人に1勝4敗で敗れたものの次代の将棋界を担うのは加藤一二三と誰もが思っていました。しかし、大山名人の牙城はなかなか崩せません。1968年度の第7期十段戦で大山十段破り、ついに初のタイトル獲得しましたが、名人戦では挑戦すら出来ませんでした。そうしているうちに中原誠が登場するのでした。先に述べたように初挑戦で大山名人を破り名人位についたのです。翌年の1973(昭和48)年に中原名人に挑戦したのが加藤一二三でした。太陽と天才の対決です。結果は4勝ー0敗で中原名人の勝利です。完敗でした。加藤は中原に完全に屈したと私は思ったものでした。
 1982(昭和57)年に加藤は再び中原名人に挑戦する機会を得ました。9年もの歳月が経っていました。加藤は42歳になっていました。中原は35歳で円熟味を増していました。戦前の予想では中原が勝利するだろうと多くの人が思っていました。ところが第一局は持将棋で引き分け、第二局は中原の勝ち、第三局は加藤の勝ち、第四局は中原の勝ち、第五局は加藤の勝ちとここまで2勝2敗の白熱した戦いとなりました。そしてこれからが凄まじい戦いだったのです。第六局は千日手指し直しの末加藤が勝利、第七局は中原の勝利しました。これで3勝-3敗の五分です。最終第八局はまたまた千日手指し直しとなり、加藤一二三がついに勝利を収めたのでした。1持将棋・2千日手という実質十番勝負の大激戦でした。翌年の名人戦では若きスター谷川浩司に破れ、名人位は一期だけとなりました。
 ここで中原誠と加藤一二三の戦績を比較してみたいと思います。

中原誠
 タイトル獲得合計 64期
 一般棋戦優勝回数 28回
 通算成績 1308勝782敗(0.6258)
 竜王戦クラス 1組在位18期
 順位戦クラス A級以上連続29期
加藤一二三
 タイトル獲得合計 8期
 一般棋戦優勝回数 23回
 通算成績 1,324勝1,180敗(0.529)
 順位戦クラス 名人・A級通算36期

 一目瞭然です。数字の上では中原誠の方が圧倒的に上です。でも棋士の価値はそんなに単純に決められるものではないと思うのです。例えば中原誠は2009(平成21)年の3月に62歳で引退しました。加藤一二三は2017(平成29)年の6月に77歳で引退しました。加藤一二三は引退する前年にに藤井聡太君のデビュー戦の相手となり注目されました。多くの人が14歳と76歳の新旧の天才の対戦に感動しました。この対戦で加藤一二三はとてつもない記録を残しました。62歳と6か月という公式戦で最も離れた年齢差での対戦というのもそうなんですが、なんと19世紀、20世紀、21世紀の3つの世紀に生まれた棋士と対戦した唯一の棋士となったのです。21世紀生まれの棋士とはもちろん藤井聡太君です。
 加藤一二三さんには嘘のような本当の話がたくさんあります。「師匠を逆破門した」とか「滝を止めた」などです。詳しく説明すれば面白いのですが、ここでは避けます。1つだけ最後に述べておきます。天才と言われた加藤さんですが、将棋に迷いがあったのだそうです。その時に協会に行きキリスト教に出会いました。そしてカトリックの洗礼を受けています。洗礼名はパウロです。さらにはローマ教皇ヨハネ・パウロ2世から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を授与されたこともあるのです。
 加藤さんはひふみんという愛称で呼ばれ親しまれています。それはそれで良いことなんですが、私にとっては神のような存在なのです。加藤さんも80歳になられました。いつまでもお元気で、周囲を幸せにするような笑顔を見せてもらいたいものです。
Posted at 2020/08/03 16:32:15 | コメント(2) | トラックバック(0) | 囲碁・将棋 | 趣味

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