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　山口百恵が引退した後も桜田淳子と森昌子は芸能活動を続けます。森昌子は周囲の期待通りに演歌歌手の道を歩み始めます。桜田淳子は２０歳を前にアイドルとしての壁にぶち当たります。大人の歌手へと変貌すべく「しあわせ芝居」「追いかけてヨコハマ」「20才になれば」といった中島みゆきの曲を歌うことになります。それはある意味成功でした。翳りのある大人の淳子さんをファンに見せてくれました。二十歳（はたち）の淳子さんはお綺麗でした。

　「リップスティック」（作詞：松本隆　作曲：筒美京平）は、１９７８（昭和５３）年に発売された桜田淳子の23枚目のシングルです。好きな歌なのですが、シングルでベストテン入りした最後の曲となってしまいました。
　今回調べてみて驚きました。この曲は松本隆が初めて桜田淳子に詞を提供しているのですが、中島みゆきの曲の間に発売されているのです。中島みゆきの曲よりも前で、「気まぐれヴィーナス」の前後あたりだと勝手に思っていました。

　桜田淳子は二十歳の頃から女優活動に重きを置くようになっていきます。歌手活動に限界を感じていたのでしょう。映画や舞台は見ることはないので残念に思いました。テレビで放映された『病院坂の首縊りの家』は観ました。一人二役を見事に演じていましたね。