
誰か教えてください。プーチン大統領はどうしてウクライナに侵攻しているのでしょうか。ロシアが危機に瀕していたとは思われません。世界中の人に非難されることを何故行っているのでしょうか。
今の時代では戦争も白日の下にさらされてしまいます。ロシア軍のしたことはリアルタイムでスマフォを使って全世界に流されています。情報管理を強化しても抑えることはできないのです。全世界の人が見ています。
今日はこの曲を紹介しましょう。
「防人の詩」(作詞/作曲:さだまさし)は、1980(昭和55)年に発売されたさだまさしの12枚目のシングルです。私が社会人になった年にヒットした曲です。
さだまさしはグレープの時代から暗いとか軟弱と言われていました。「関白宣言」では女性差別だと言われたりしました。何と言われようと私はさだまさしが好きだったのです。そしてこの曲では戦争賛美をするのかと批判されたり右翼とか糾弾されたりしていました。それでも私はさだまさしを嫌いになることはありませんでした。
映画『二百三高地』の主題歌でした。映画はほとんど観ない私ですのでこれも観ませんでした。テレビドラマ『二百三高地 愛は死にますか』は観ました。一番印象に残っているのはなぜか山田隆夫さんです。映画もドラマも日露戦争を扱った作品です。
「防人の歌」を初めて聴いたときにさだまさしもこんな歌を歌うのかと思いました。でも戦争賛美と思ったわけではありません。それまでは個人のことを歌っていたのが社会のことを歌うようになったさだまさしに驚いたのです。「死にますか」の繰り返しがとても印象的です。この元になっているのが万葉集の「鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流 死許曽 海者潮干而 山者枯為礼」です。当時そんなことを知り「さすがはさだまさし」と思ったものです。それから与謝野晶子の詩「君死にたもうことなかれ」も歌を聴いているうちに思い出されました。日露戦争に従軍した弟を思って作られた詩です。与謝野晶子はこれによって反戦派の文学者として批判されました。でも、与謝野晶子もさだまさしも、そしておそらく万葉集の歌人もみんな戦いの中で苦しみ傷ついている人、死んだ人(死のうとする人)に対しての切実な思いを表現しているのだと思います。それこそが鎮魂歌であり挽歌なのです。
ウクライナでは犠牲者が増え続けています。多くの幼い子供が泣きながら逃げ惑っています。これ以上、鎮魂歌や挽歌は聴きたくはありません。ロシア軍の即時撤退を望みます。
Posted at 2022/02/26 08:37:17 | |
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ