1972(昭和47)年は田中角栄が「日本列島改造論」を掲げて総理大臣になった年です。角さんブームが起こりました。総理大臣と言えば佐藤栄作さんが当たり前でしたので、とても新鮮に感じました。
前の年に真理ちゃんと出逢い、すっかり舞い上がってしまった私ですが、この年には私の人生にとってさらに重要な人物と出会うことになります。それが吉田拓郎です。「結婚しようよ」が評判になり始めた頃はまだそれほど気になりませんでしたが、7月に「旅の宿」が発売されるとすぐにレコードを買いました。そして従兄弟に『よしだたくろう オン・ステージ ともだち』を聴かせてもらい、すっかり拓郎の魅力にはまったのでした。
ヒット曲を調べてみるとこの年は拓郎だけでなくフォーク系の曲がかなりヒットしています。猫「
雪」「地下鉄に乗って」、古井戸「
さなえちゃん」、モップス「たどりついたらいつも雨ふり」、遠藤賢司「
カレーライス」、ウィッシュ「
御案内」、ピンクピクルス「一人の道」、五輪真弓「少女」、、青い三角定規「
太陽がくれた季節」、トワ・エ・モワ「
虹と雪のバラード」、チューインガム「
風と落葉と旅人」、もとまろ「
サルビアの花」、上條恒彦「だれかが風の中で」、ガロ「
学生街の喫茶店」、ビリー・バンバン「
さよならをするために」、本田路津子「耳をすましてごらん」、チェリッシュ「
ひまわりの小径」、あがた森魚「赤色エレジー」などです。
歌謡曲では平浩二「
バス・ストップ」、ちあきなおみ「喝采」、宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」、五木ひろし「待っている女」、山本リンダ「どうにもとまらない」、石橋正次「
夜明けの停車場」、平田隆夫とセルスターズ「ハチのムサシは死んだのさ」、和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」、橋幸夫「子連れ狼」、ペドロ&カプリシャス「別れの朝」、三善英史「雨」、鹿内孝「
本牧メルヘン」、藤圭子「京都から博多まで」「花は流れて」、井上順之「涙」、朱里エイコ「北国行きで」、奥村チヨ「終着駅」などがヒットしました。
新三人娘の人気は絶頂期となります。真理ちゃんは「ひとりじゃないの」「ちいさな恋」「虹をわたって」、シンシアは「ともだち」「純潔」「哀愁のページ」、そしてルミちゃんは「瀬戸の花嫁」をヒットさせています。それに続くアイドルも登場します。麻丘めぐみ「芽ばえ」、アグネス・チャン「
ひなげしの花」、森昌子「せんせい」がヒットしました。
男性アイドルも負けてはいません。ジュリーは「許されない愛」「あなただけでいい」をヒットさせ先頭に躍り出ます。その後ろを「男の子女の子」の郷ひろみ、野口五郎「めぐり逢う青春」「悲しみの日曜日」の野口五郎、「恋する季節」「恋の約束」の西城秀樹が追いかけます。新御三家ですね。テレビドラマからは「友達よ泣くんじゃない」の森田健作が登場します。いまや千葉県知事です。
今回紹介するのはこのデュオのこの曲です。たまにはみんカラらしいブログも書かなくてはね♪
「ケンとメリー〜愛と風のように〜」(作詞/作曲:高橋信之)は、1972(昭和47)年11月25日に発売されたバズ(BUZZ)のデビュー曲です。バズ(BUZZ)は、小出博志と東郷昌和のフォークデュオです。1975年に発売された「
はつかり5号」も好きです。拓郎やユーミン、そして松田聖子のバックコーラスも努めた実力を持ったグループです。
この曲は『日産・スカイライン』のCMソングでした。この曲から4代目スカイラインはケンメリと呼ばれるようになりました。それほど自動車に興味はなかった私でしたが、ケンメリだけは別でした。スカジー、ハコスカ、ケンメリ、ヨンメリは子供心にもいつかは乗ってみたいなと思っていましたが、残念ながら乗ったことはありません。これからも縁はなさそうです。
Posted at 2017/12/12 20:55:37 | |
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