♪こんにちは こんにちは 西の国から
こんにちは こんにちは 東の国から♪
1970年はこんな歌から始まりました。日本万国博覧会が3月15日から9月13日までの183日間,
大阪で開かれました。世界第二位の経済大国日本を世界に印象づける大イベントでした。この年中学生になった私はテレビで観るだけでしたが、「太陽の塔ってどのくらいの大きさなのだろう…」「パビリオンって何?」「月の石ってすごいな!」と思うばかりでした。でもこれからの日本の未来は明るいとなんとなく信じていました。
明るい出来事だけがあったわけではありません。3月31日には「日本航空機よど号ハイジャック事件」が発生し、11月25日には三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊東部方面総監部で割腹自決をするという衝撃的な事件もおきました。背景はまったく理解していませんでしたが、テレビを観ながら日本の中にもいろいろな問題があるのだなと思っていたものです。
この年のヒット曲はというと、菅原洋一「今日でお別れ」、皆川おさむ「黒ネコのタンゴ」、藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」、ザ・ドリフターズ「ドリフのズントコ節」、内山田洋とクール・ファイブ「噂の女」、由紀さおり「手紙」、ベッツィ&クリス「白い色は恋人の色」森山加代子「白い蝶のサンバ」ちあきなおみ「四つのお願い」いしだあゆみ「
あなたならどうする」渚ゆう子「
京都の恋」、森山良子「恋人」、ヒデとロザンナ「愛は傷つきやすく」、トワ・エ・モワ「誰もいない海」、岸洋子「希望」、左卜全とひまわりキティーズ「
老人と子供のポルカ」、和田アキ子「笑って許して」、長谷川きよし「
別れのサンバ」、辺見マリ「経験」、ソルティー・シュガー「走れコウタロー」、にしきのあきら「もう恋なのか」、野村真樹「一度だけなら」、月亭可朝「嘆きのボイン」、布施明「愛は不死鳥」などがありました。
こんな曲もヒットしました。少しだけ異性に目覚め始めたものの、男と女のことなどほとんど解らない中学生には不思議な曲でした。
「男と女のお話」(作詞:久仁京介 作曲:水島正和)は、1970年5月5日に発売された日吉ミミの5枚目のシングルです。♪恋人にふられたの よくある話じゃないか♪という歌い出しから独特でした。なまめかしい歌声でしたね。
この曲までの日吉ミミさんは知りません。この曲が大ヒットして世に知られるようになりました。その後また忘れられた存在になりましたが、1978(昭和53)年に「世迷い言」という歌でまた脚光を浴びました。ドラマ「ムー一族」の劇中歌に起用され本人が歌っていました。 ♪ヨノナカバカナノヨ♪という歌詞が印象的でした。作詞は阿久悠さんで、作曲は中島みゆき姐さんでした。
すっかりテレビっ子になっていた私は学校から家に帰るとすぐにテレビの前に陣取るようになりました。この年に放送開始となったアニメは「 あしたのジョー」「昆虫物語 みなしごハッチ」「赤き血のイレブン」「男どアホウ甲子園」「キックの鬼」「いなかっぺ大将」などがあります。
ドラマでは人生を男女のことを学んだような気がします。「細うで繁盛記」では正子役の冨士眞奈美が加代役の新珠三千代をいじめるのが衝撃的でした。春江役の柏木由紀子が美しかったです。「お荷物小荷物」では田の中菊役の中山千夏を観ては心をドキドキさせていました。「時間ですよ」では裸のシーンを今か今かと待っていました。「柔道一直線」では高原ミキ役の吉沢京子が可愛かったですね。主演の桜木健一も好きでしたが、ピアノを足で弾く近藤正臣が印象的でした。「おくさまは18歳」の飛鳥役の岡崎友紀は文句なく可愛かったです。
Posted at 2017/12/07 22:03:47 | |
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ