先日、9月の訃報を調べていたら若秩父高明という名前があった。忘れられない名前である。子供のころから祖父の隣で大相撲を見ていた。「巨人、大鵬、卵焼き」の世代なので大鵬ファンだった。若秩父は調べてみると私が10歳の時に引退している。テレビでも見ていたはずなのだが記憶がない。彼の名前が私の記憶に刻みつけられたのはこの変な歌のせいである。
「悲惨な戦い」(作詞/作曲:なぎらけんいち)は1973(昭和48)年発売された。フォークファンを中心に評判になりレコードも売れたのだがすぐに「放送禁止歌」(実際は自主規制)となってしまった。もちろんこの歌はなぎらのおふざけである。対戦相手の雷電爲右エ門は江戸時代の力士である。ライブで歌ったりするのでいろいろなバージョンがあるのだが、ユリゲラーや宮田輝、泉谷しげるまで登場する。
なぎら健壱というとこの曲を思い浮かべる人が多い。またテレビではお酒を呑んで面白いことを言っているのでお笑い芸人と思っている人もいる。でも彼は偉大なフォークシンガーなのだ。「永遠の絆」「葛飾にバッタを見た」「
フォークシンガー」といった素晴らしい曲も歌っている。この曲も歌だけでなくギターの演奏も聴いてほしい。なぎらはカーター・ファミリー・ピッキングの名手なのである。
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大相撲秋場所は白鵬の優勝で幕を閉じた。新入幕の逸ノ城が優勝争いに最後まで絡んだ。またまたモンゴルの怪物である。来年には横綱になっているかもしれない。
ちなみに廻しが落ちたらすぐに負けである。「不浄負け」と言い、「もろだし」とは言わない。2000年5月場所の三段目の取組で実際にあった。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
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2014/10/04 05:58:42