
1971(昭和46)年のスポーツ界を見ると大相撲では横綱大鵬が初場所で32回目の優勝を飾りましたが、5月に引退を表明しました。白鵬に優勝回数は抜かれましたが、大鵬が史上最高の横綱であることは間違いありません。プロ野球では巨人がV7を達成しました。巨人軍が一番強かった時代です。7月には阪急対ロッテが没収試合となっています。そしてすぐ後のオールスターゲームでは阪神の江夏豊がパの選手から9連続三振を奪うという快挙を達成しました。伝説になりました。8月には東映の高橋善正が対西鉄戦でプロ野球史上12人目の完全試合を達成しました。阪急や東映といったチーム名が懐かしいですね。
芸能界ではこの年に画期的な出来事がありました。『新三人娘』の登場です。4月25日に小柳ルミ子が「わたしの城下町」でデビューしました。6月1日には南沙織が「
17才」でデビューします。そして10月1日に天地真理が「
水色の恋」でデビューしたのでした。歌謡界にアイドルが登場したのです。中学生だった私は真理ちゃんに熱中しました。テレビの歌番組はもちろん観ていました。レコードを買うようになったのもこの年あたりからでした。部屋に大きなポスターを飾ったりしましたね。
それ以外のヒット曲はというと、尾崎紀世彦「
また逢う日まで」、加藤和彦と北山修「
あの素晴しい愛をもう一度」、堺正章「さらば恋人」、欧陽菲菲「雨の御堂筋」、鶴田浩二「傷だらけの人生」、五木ひろし「よこはま・たそがれ」、加藤登紀子「知床旅情」、森進一「おふくろさん」、いしだあゆみ「砂漠のような東京で」、渚ゆう子「京都慕情」、平山三紀「真夏の出来事」、はしだのりひことクライマックス「
花嫁」、上條恒彦と六文銭「
出発の歌」、あおい輝彦「
二人の世界」、ジローズ「戦争を知らない子供たち」、朝丘雪路「雨がやんだら」、石川セリ「八月の濡れた砂」、シモンズ「恋人もいないのに」、湯原昌幸「雨のバラード」、美川憲一「おんなの朝」、チェリッシュ「なのにあなたは京都へゆくの」、にしきのあきら「
空に太陽がある限り」、仲雅美「ポーリュシカ・ポーレ」、野口五郎「青いリンゴ」、小林旭「ついて来るかい」、和田アキ子「天使になれない」、西田佐知子「女の意地」、北原ミレイ「ざんげの値打ちもない」、ダーク・ダックス「花のメルヘン」などがあります。今回紹介するのはこの人のこの曲です。
「昨日・今日・明日」(作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一)は、1971年の4月25日に発売された井上順のソロデビュー曲です。発売された時は順之という芸名でしたがほどなく順に変えました。その理由が痔にで悩んだ時に順之(じゅんじ)の『じ』はいらないということでした。ふざけた人です(笑)スパイダース時代は「いつもでも どこまでも」や「なんとなく なんとなく」のメインボーカルを務めていました。決して歌はうまいとは言えませんが味がありましたね。続く「お世話になりました」そして「涙」もヒットしました。
しかし、彼のキャラクターは司会や俳優業で花開くことになります。芳村真理さんとコンビで の『夜のヒットスタジオ』の司会は有名ですね。「ピース!は流行語となり、現在でも多くの人があたりまえのようにやっていますね。また多くの番組でのマチャアキとのコントは絶品です。
グループサウンズ出身の歌手はジュリーこと沢田研二が一番活躍しましたが、順ちゃんとマチャアキ、そしてムッシュがいたスパイダースはすごかったんですね。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2017/12/10 07:25:22