
加山雄三は私がスターとはこういう人かと思った最初の芸能人です。エレキをギターを弾きながら美しい女性の前で歌を歌う姿は眩しかったです。足利という田舎町の洟垂れ小僧にとっては雲の上の存在でした。
「君といつまでも」(作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作)は1965(昭和40)年に発売された加山雄三の5枚目のシングルです。まだ恋愛なんて知らない小学生も鼻をこすりながら「しあわせだな~」と真似をしていたものでした。自分が大学時代にはさすがに女性の前で歌うことはありませんでしたが…。
この曲の作詞者である岩谷時子さんが昨日亡くなっていることがわかりました。97歳でした。哀悼の意を捧げたいと思います。
岩谷さんには女史と言う言葉がお似合いです。その人の前に立つと自然と背筋が伸びるようなイメージなのです。実際は英文学が専門だそうですがフ、ランス文学に造詣が深そうな知的な印象があります。それもこれも「
愛の讃歌」「ろくでなし」「サン・トワ・マミー」「ラストダンスは私に」「ケ・サラ」といった越路吹雪の訳詞者としてのイメージが強いからでしょう。越路吹雪さんを支え続けたのが岩谷さんだったのです。もちろん歌謡曲の名曲もたくさん残しました。ザ・ピーナッツ、加山雄三、ピンキーとキラーズ、郷ひろみの曲が思い浮かびます。このブログでもザ・ピーナッツの「
恋のバカンス」を紹介しています。
今日はもう1曲紹介したいと思います。あれこれ悩んだのですが、やはり越路吹雪さんの歌にしました。名曲「サン・トワ・マミー」をどうぞ…。
Posted at 2013/10/29 06:04:13 | |
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