
敬老の日である。自分には無縁だと思っていたのだが、孫もできたりすると自分も老人なんだと思うようになった。毎日の血圧や痛風の薬は欠かせない。足腰も弱くなり階段を上り下りするのも億劫になった。だらしないものである。若いものには負けないなんて思うことがなくなった。若いものと張り合っても仕方ないし、勝とうなんて気はさらさらない。もう青春なんて言葉を口にするのも恥ずかしくなってきた。
「青春の影」(作詞・作曲:財津和夫)は、1974(昭和49)年に発売されたチューリップの6枚目のシングルである。「
心の旅」の大ヒットによりメジャーとなり、
「夏色のおもいで」「銀の指環」と立て続けにヒットさせたが、財津和夫は不満があったようである。それは姫野達也がメインボーカルの曲がヒットしたからである。ボーカリストとしての自負も持っていた財津さんが強い思いを込めて発表したのがこの曲であった。ビートルズの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」や「レット・イット・ビー」を彷彿させる名曲だ。
それはそうなのだが、初めからそう思っていたわけではない。最初聴いた時は意味が解らなかった。私なりに理解できたのは10年後くらいだった。財津さんはずっと年上だと思っていた。この人には敵わないと思っていた。でも調べると拓郎よりも若いのだ。68歳である。いい意味で老成していたのですね。
♪ 今日からは君はただの女
今日から僕はただの男 ♪
先日久しぶりに吉田拓郎をテレビで見た。拓郎も古希である。女子アナウンサーと話すときは好々爺といった感じであった。もはや歌に昔のような迫力を期待すべくもない。それでも拓郎は拓郎であった。
青春時代に聴いたフォーク歌手も当然だがみんなじじいになってしまった。フォークの神様と呼ばれた岡林信康は拓郎と同じ70歳である。加川良と井上陽水そして泉谷しげるは財津さんと同じ68歳。かぐや姫ではおいちゃんこと南こうせつが67歳、正やんは64歳、パンダさんは71歳である。拓郎より上なんですね。その上はフォーク界の長老、小室等さんが72歳。先日肝臓がんを公表したムッシュことかまやつさんが77歳。またファンキーな姿を見たいものです。こう見てくると60歳の松山千春と長渕剛なんてやっぱり若造なんだね。
ああ、やっぱりフォークソングはやっぱり僕の青春だ!
Posted at 2016/09/19 10:07:27 | |
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ