
将棋棋士の羽生善治さんが竜王戦で渡辺竜王と対戦し、4勝1敗で勝利し永世竜王位を獲得しました。その結果、永世七冠を達成しました。とてつもない偉業です。タイトル獲得数はこれで99となり、通算100冠が目前となりました。
羽生さんが将棋界の第一人者であることは衆目の一致するところですが、流石の羽生さんも衰えが目立ってきました。王位戦では菅井竜也に1勝4敗敗れました。続いての王座戦では中村太地に1勝3敗で破れ、一冠となってしまいました。しかし、羽生は並の棋士ではありませんでした。まだまだ将棋界の先頭に立って走り続けるでしょう。
私の考える最高の将棋指しは大山康晴でした。記録的には羽生に破られつつありますが、通算1433勝は現在でも1位の記録です。それ以上に凄いのは、69歳で順位戦のA級に在位していたことです。実は亡くなったのが69歳です。すなわちA級棋士のまま亡くなったということです。化け物すね。流石の羽生もこれは無理でしょう。でも、今回の偉業で私の中で羽生が最高の将棋指しとなりました。
心配なのは渡辺明です。将棋タイトル獲得記録は17期であり歴代5位の記録です。一流の棋士であることに間違いはありません。それではなにが心配かというと渡辺は名人位を獲得していないのです。加藤一二三、中原誠、谷川浩二、羽生善治といった中学生棋士は全て名人位を獲得しています。渡辺だけがまだなのです。
現在の名人は佐藤天彦で、29歳です。現在A級順位戦でトップを走っているのは5勝0敗の豊島将之八段で、27歳です。名人位は20代の棋士で争われているのです。渡辺は3勝4敗で33歳です。今期の挑戦は無理です。羽生は5勝2敗でまだ可能性があります。一番新しい中学生棋士藤井聡太がいずれは名人戦に登場するはずです。渡辺はどうなるでしょうか。
Posted at 2017/12/05 21:39:16 | |
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