
訃報ブログです。作曲家の中村泰士さんが亡くなりました。81歳でした。謹んでお悔やみ申し上げます。
中村泰士さんと言えば桜田淳子に多くの歌を提供しました。このブログでも「
花物語」と「
三色すみれ」を紹介しています。それからマギー・ミネンコの「
涙の河」も中村泰士さんの曲です。また「スター誕生」の審査員としても活躍していました。
芸能ニュースでは、作曲家デビューした佐川満男の「今は幸せかい」や、ちあきなおみの「喝采」、細川たかしの「北酒場」、桜田淳子「わたしの青い鳥」、いしだあゆみ「砂漠のような東京で」が紹介されると思います。天邪鬼の私ですので有名な曲は避けたいと思ったのですが、今回はやっぱりこれにしました。
「喝采」(作詞:吉田旺 作曲:中村泰士)は、1972(昭和47)年に発売されたちあきなおみ13枚目のシングルです。昭和を代表する名曲です。多くの人がカバーしています。
「喝采」は第14回日本レコード大賞を受賞しました。70年代は私がレコード大賞を興奮しながら観ていた時期です。この年は大ファンだった「ひとりじゃないの」の天地真理は大衆賞となり大賞の可能性はなくなりました。「旅の宿」「結婚しようよ」をヒットさせた吉田拓郎は賞レースから外れていました。もちろんそれで良しと思っていました。
最終的に最優秀歌唱賞を受賞したのは、「瀬戸の花嫁」の小柳ルミ子、「夜汽車の女」の五木ひろし、「あの鐘を鳴らすのはあなた」の和田アキ子、「喝采」のちあきなおみ、「許されない愛」の沢田研二でした。まず最優秀歌唱賞を受賞したのは「あの鐘を鳴らすのはあなた」の和田アキ子でした。泣きながらジュリーの手を引き壇上に上がったのには笑いました。次は大賞です。司会の高橋圭三の口から出たのは「喝采を歌いましたちあきなおみさん」でした。呆気にとられました。もちろんちあきなおみは知っていましたが、曲はそれほど聴いたことがなかったのです。
それにしても今思えば歌謡界は輝いていましたね。実力のある歌手が綺羅、星の如くいましたね。今年もおそらく日本レコード大賞は観ません。紅白歌合戦はユーミンが観られればイイかな。
ちあきなおみさんが芸能活動を休止してから28年が経ちました。ちあきさんがもう人前で歌うことはないことはわかっています。それでも昭和のオヤジはそれをいつまでも望んでいるのです。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2020/12/24 16:43:38