2011年04月30日
・ミニキャブで長距離走ってきたのだが、疲れた。一番の問題はシートで、エブリィはフルバケにしていたので長距離はぜんぜん平気なのだが、ミニキャブは純正の板シートでホールドも何もない。速度が低いので振られるほどではないけれど、左足は常に踏ん張っているのでクラッチが切れない。小排気量車だと回転キープがキモなのに、シフトが出来ないとは。
もう一つの弱点は重量バランスで空荷だとトラクションが掛かりづらいし、ヨー軸よりだいぶフロントが重い。ただ、エンジンはフルキャブだと基本的にトレッド内のフロントミッドシップなので、ウォッシュアウトとかはしない。
一方良いけれど疲れる点はエンジン、ミニキャブのエンジンはかなり引っ張れる特性なので、シフトが出来ない分は低いギアで回せばよいわけで、最近調子が良いこともありまわして乗れる。速度の乗りもまずまずだ。それが逆にホールド不足を助長している感じもあるけど。
あとは軽トラ一般がそうだろうけれど、空力の悪さは速度出すと感じる。荷台にカバーをして行ったので感じたのだが、日常オープンカーゴで走っている時は相当ロスがあるんだろうと。日常は同時に速度も低いのだけれど、速度上げると効率の悪さを感じる。本来クロカン的な要素とツアラー的な要素は相反するわけで、軽トラに両方を求めるのは酷な話であり、どっちを優先するかと言われたらスタックしたら動けなくなってしまうクロカン要素だろうけれど。
Posted at 2011/04/30 22:27:05 | |
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2011年04月23日
・地元ワイナリーに行ってブドウ品種の話など。なんか事務所じゃなくて売り場で話したのだけれど、「ワイン売れないで余ってる」「競合が大変」とかお客がいる前でしゃべっちゃうあたりが、雇われ者だなぁと言った感じ。話してたら「私、もうすぐここ首になっちゃうので、話聞いてもアレですけど」とか言い出すし。うーん、取締役が「首切り」という意味がわからんが、なんとなくわかる。
・簡単に現状をまとめると、ブドウの品質は良いこの地だが、供給過多で従来品種は余っているし、ちょっと珍しい程度の品種もあまり売れてない。基本的に流通ルートに乗ってるのは1銘柄だけで、残りは直販のみ。銘柄を増やすと仕込み行程がさらに大変で煩雑になり投資も大変なので、やりたくない。
・ワインブドウ作りたければ既存の契約農家がどんどんリタイヤしているから、そこ借りた方がよくね?でも、受け入りを足きりするために、品質基準はすげー厳しくしているから、全部は買わないよ、でもワイナリーの勉強はしてねえ、という事らしい。生産部門もギリギリで回していて、投資なんか全然出来てない。出来て10年超えてるけど、地元で良いワインの品種の研究なんか、人任せらしい。人材は地元の別の民間ワイナリーに流れて行ったが「どうせ潰れる」、とも言っていた。負け惜しみ?
・日本のワイナリーは純粋にワインを作りたくて創立されたワイナリーと、ブドウ産地の出荷基準外の有効活用というのがある。後者はほぼ確実に農協とかが絡んだ3セクで、見分け方としては、うーん、ベリーAやコンコード、ナイヤガラのワインがある事かなぁ?ナイアでもおいしいのはあるので難しいのだけれど、それは優良は3セクもあるという話であり、成り立ちは上であっていると思う。で、3セクは独立系を憎んでいるんじゃないかと思う事がある。独立系は契約栽培も品種も自由だし、そもそもワインが好きな人がやってるから、こだわりが違う。3セクは多分だが、いろんな制約があるんじゃないかと思う。もちろん、金銭的には独立系も厳しいとは思うけど。
・一農家として見ると、本当はそんなところに出荷したくはないのだけれど、じゃあ別のワイナリーと契約栽培するかと言われると、出荷がものすごい手間になるのは厳しい。かと言って自前で醸造するのは酒造免許とかあるし無理。調べた中で魅力的で比較的近いのは小布施ワインだったのだが、ここは自社農場100%化を目指しているので、難しい(というか勉強したい)。つまるところ、ワイナリーの醸造家というのは突き詰めていくとブドウの栽培からはじまるドメーヌやシャトーが高品位の方向性だ。五一ワインだとエステート五一とか。そして、原料農家を契約栽培で縛っていく事の難しさも、小布施ワイナリーは理解しているように思われる。個人的には、アルコールそのものにこだわりはないので、ジュースでいいんじゃね?とか思ったりもするけれど。
Posted at 2011/04/23 20:38:04 | |
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2011年04月20日
・山羊について勉強中。山羊の資料は多いようで少なく、基本的に農文協の特産シリーズの新旧2冊と、それより薄いのが数冊あるだけ。私は旧版と「ヤギ飼いになる」しか見たことない。旧版はかなり古い内容なので、間違ってはないだろうが、現代版を読んでみたい。背景にはやっぱり「ヤギを飼う人が少ない」という問題があり、さらに言うと「ヤギを飼える環境の人が少ない」というのがあるだろう。また、産業として飼う人は少ないので、あまり技術研究が進んでないという要素もある。
・ヤギは確かにおとなしく、人に慣れ、それほど臭わない。餌だって、それほど多くは食べない。雌はそれほど鳴かないとも聞く(見た個体も鳴いてなかった)。ただサイズはかなり大きい。日本で主流の日本ザーネン種はかつては雌で60kg、雄で80kgぐらいとされていたが、最近は品種改良して乳量を増やしたり肉を多くした結果、雄では110kgぐらいの個体まで生まれているそうで、ほぼザーネン種と一緒である。というか、私にはザーネンと日本ザーネンの見分けが付かない。
そうなると、畜舎も大きくなるし、糞尿の処理にも困るだろう。また脱走の恐れも多くなる。おもしろいのは、家畜改良センターの山羊のQ&Aで「放牧していて脱柵しませんか?」という答えが「脱柵します」だった事。正直すぎる(笑)。
・さて、山羊を飼う場合、放牧なり繋牧する時の餌の量である。同じセンター資料によると、一頭で1.33アールから2.5アールとある。このセンターは日本ザーネンメインだから、シバヤギとかはもっと小さいと思うけれど、私の印象としては「少ないなぁ・」と言ったところ。量が2倍の開きがあるのは、牧草の供給能力の違いであって、雄雌の差は体重ほどはないと思われる。というのは、雌は妊娠したり泌乳期間はそれなりに食べるので、体重よりカロリーが必要だからだ。上記に照らすと1反で4頭から8頭が飼養出来る計算になる。おそらく冬期のサイレージは別途必要だろうから自分でサイレージを作るなら更に2倍ぐらいの面積が必要かも知れないが・・・別の雑誌記事によると、もっと大きい面積の除草にも使えると言う話だったが、それは雑草を踏み倒すためではないかと言う話だった。
つまり、放牧は確かに楽なのだが、効率から言うと畜舎で飼って草を刈って与える方が高いという事でもあるし、逆に除草メインで考えると4頭/10アール以下でもそれなりに効果が期待出来るという事でもある。個人的には、山羊は粗食に耐えるという事で、かなり粗食で飼われているケースが多いように思う。供給されている改良品種の性能からすると、民間データーはかなり控えめな体格で、成長も遅いように感じる。もちろん、無理矢理大きくするのが良い事とも言えないが・・・うちのブドウ園の場合、管理地は50アールを多分超える。山羊の方は理想的に事が運んでも3頭だ。ただブドウ園は夏はブドウの葉の下になるので、あんまり問題ないかもなーとも思ったり。まあ、不足もあまり考えないでいいだろうけど。
・直近の問題は小屋だ。小屋は理想は園ごとに必要になる。というのは、野犬問題があるからだ。また数が増えた場合、雄と雌と母子の3群に分ける必要がある。一番目が届かない場所は丈夫な雄山羊を置く事になると思うし、さすがに80kgぐらいの雄山羊となると下手なポチより強いのでいいのだけれど、子ヤギはカラスにすらおそわれる危険がある。と言っても、そんな労働力はないので、簡単で丈夫な小屋が急務だ。
Posted at 2011/04/20 00:42:05 | |
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2011年04月14日
・水田のケイカル買いにホームセンター行ったらワインコーナーにアルプスワインの有機ナイアガラのワインがおいてあったので衝動買い。ラベルによると、ドクターグローの指導で契約農家が有機栽培しているとある。有機栽培は言うほど簡単ではない。ブドウの場合、有機栽培が普通に出来る品種はごく一部だ。肥料に関しては無施肥だって取れる事は取れるし、ナイアガラは豊産種だから有機だって取れるだろう。問題は農薬で、ナイアガラはこれまた樹体は丈夫なのでボルドーだけでいけるだろうけど、実が恐ろしく弱いんだよなぁ、バンプ病に。
本来であれば、ナイアガラはそれほど病気に弱い特性ではないと思われる。実際デラと同じ頃はかなり丈夫だ。問題は糖度が上がるのが比較的遅く、普通の感覚で言うと過熟にあたる時期にならないとナイアガラはおいしくならない。ゴールデンナイアと呼ばれる、果皮が透明に黄色く変色してからが本番と言える(もっとも、ゴールデンになっても味があがらないナイアも存在する)。
おそらくだが、ナイアガラは樹勢がとても強い品種なのが影響しているとは思われる。2倍体ではもっとも大きくなる樹の一つで、ほっとくと一本で3畝ぐらい埋めてしまうほどだ。逆に言うとそのぐらいまで伸ばさないと栄養成長にエネルギーを回しすぎてしまうのだろう。葉っぱは分厚く耐病性は良好なのだが・・・同じ系統で糖度がさっさと上がるのはポートランドで、ナイアガラと非常に似ているが、樹勢はそれよりは弱く、今度は果実の貯蔵性が著しく悪い。
まあ、つまり、化学合成薬を使わない栽培はナイアでは可能だが、糖度が十分にあがるまで待てないんじゃないか?というのが私の感想。ワインの飲み口も割とそんな感じで、度数低めで甘さも低く、ナイアワインの特徴である狐臭はほとんどしない。ワイン的にはそれは異臭がしないので良い事なのかも知れないけど・・・もう一つの事情として、ワインの場合はボルドーを実にもぶっかけられるので、実はそれほど大変ではないのかも知れない。加工ブドウは作ってないので、他の品種がどのぐらい弱いのかわからないが、ボルドーをたっぷりかけておいて病気になる事はあんまり無いだろうとは思う。それが味にどう影響するのはわからないけど。
個人的には、ナイアガラのワインは日本だけのカテゴリーだと思うけれど、その中ではシャルドネやサンセミよりおおかたの日本人には向いていると思う。スペインやチリだと作ってないし。でも、本当にうまいナイアガラというのは、ごく一部というのは理解されていないとも思う。そもそも優良選別系もないし、栽培方法も乱暴に言っちゃうと理論がわからないでもほどほど取れた頃からそう進化していないと思う(ナイアは花振るいが少ない有核栽培品種なので、樹形がいびつでも結実する)。生食用としては、ナイアの栽培を工夫して味をあげるより、品種交代した方がはるかに良いしね。
ワイン用としてナイアがあっていると言うのは、もう1にも2にも香りが強いので、鈍感な人でもわかるという事にあると思う。それは生食でも似ているのだけれど、生だとわかる香りが加工しても残るのかという問題に行き着く。白は特に熟成したアロマが赤みたいに変化しづらい印象なので、加工するとただの甘い汁になっちゃう。ナイアはそれでも残る濃い香りがあり、ほぼ他の香りをマスクしてしまうので、ワイン産地では評価以前だと思うのだ。実際氷結タイプだとそういう香りや微細な味はあまり関係なくなるので、ナイアの評価は高い気がする。
と書いて、どうしても気になってもう一度飲んでラベルを調べたら、「輸入果汁使用」となっていた。なんだよー、アメリカで作っているブドウかよー、と言った感じ。うーん、輸入果汁ってたいていが濃縮還元を行うので、もう香りとかは絶望的になるから、栽培方法でこの味なのかジュースにしたからなのかわからないけど、これじゃあなぁ・・・
・水田などの作業も進めているが、稲作の方はまた面倒な事に。ノウハウが無いからわからない事ばかり。とりあえず水路は使えるようにしたが、借りる水田周辺は水路の施工が手抜きで水漏れが酷く、一方水持ちも悪く、農業機械も入れづらいという古い設計だ。どうしたものだか・・・
Posted at 2011/04/14 04:55:02 | |
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2011年04月13日
・畑仕事で土を掘るのが大変なのでユンボを借りてやってみた。軽トラで運べるマイクロサイズ、コンマゼロゼロ5、桁が一個違う気もしますが、それでも時間かければ体力を消耗せずに作業が出来ますし、燃料だって一日使って3リッターも使いませんでしたから、すごい経済的です。
・ユンボの操縦は覚えるよりなれろと言いますが、事実最初はこんなの操作できっこないと思っていましたが、3時間もすれば操縦自体は出来るようになります。1日もすれば考えずに手が動くようになります。が、本当に使えるようになるには、もっと深い勉強が必要でしょう。まず安全に操作するための操縦技術が必要に感じました。傾斜地だとユンボはことのほか安定性が悪く、作業場所を掘りながら進む必要がありましたし、穴にしても私の技術だと四角い穴は出来ず、露天掘りみたいなお椀型になってしまいました。底もがたがただし。
・使ってみてわかるのは、ユンボはコントロールレバーが2本あります。JIS方式だと左手の左右が旋回、前後が前アームの伸縮、右手左右がバケットで前後がおっきいアームです。これらは連動して操作しなければならないのですが、同じレバーで操作する動作は、どうやら同じポンプを使っているらしく、バケットを使いながら大きいアームの上下は動きが鈍くなります。また各レバー同士での動きの早さにも相当差があります。コントロールバルブのサイズが同じなのか、動きが速い奴は力が弱いと考えていいようです。旋回はかなり非力ですね。
また各操作はリンク的に連動している場所があり、アームを近づけるとバケットはある程度勝手に近づいてきます。逆に言うと、関節角度を一定にしようと思って操作するのは至難の技です。おそらく大型のユンボだと作業範囲が大きいのであまり問題にならないのでしょうが、あらゆる動作をめいっぱい動かしてやるミニユンボだと結構大変。またアームなどは重量があるので、落とす方向は動きが速いのも慣れが必要です。コントロールバルブは微少角操作だとハンチングを起こす事もあり、それも面倒です。
・またユンボはものすごい力が得られますが、それは引っ張る方向なので、垂直に削るのはかなり苦手なのも苦労しました。ハンマーが欲しい訳だ。カタログスペックで深さ何メートルまで掘れると書いてあっても、実際は作業場所からそうそう移動を繰り返すのは大変なので、案外深く掘るのは大変です。また残土は移動出来るような物がないと、結構つらいですね。
・今回は植穴とか伏せ焼き釜の底辺兼貯水池を作ってみましたが、人力で仕上げて運用してみたいです。あー、でも、ローダーとか堆肥盤とかユンボとかダンプとかいろいろ欲しくなるなぁ。規模から言うと全然いらないんだろうけど。
Posted at 2011/04/13 01:50:54 | |
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