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暇人ぶぅのブログ一覧

2013年12月31日 イイね!

確率の計算・最近のニュース雑考・

 ・確率の計算って面白くて、欲しい結果をどう求めるのか頭を使う。先日ニコニコ動画にあった「本当にあったSAN値が下がるクトゥルフTRPG」で、あるダイスロールの期待値が1/4で、4人が振れば一人くらい成功するだろというGMの予想を裏切り、誰も気づかずに伏線張りに失敗するシーンがあった。この確率はどのぐらい低かったのか?成功の確率を求めようとすると

1人目 25% 
2人目 前の人の失敗確率75%×自分の成功確率25%
3人目 75%×75%×25%
4人目 75%×75%×75%×25%

これらを足すと大体の確率が出るが、当然計算は面倒。で、コメント見てたら

1-(3/4)~4って書いてあって「なるほど!」と。全員が失敗する確率を100%から引くと「誰かが成功する確率」が出る訳だ。計算はずっとスマートになった。ま、学生時代にやった問題とかも同じだっただろうけど、複雑に見える物があったら逆から光りを当ててみるのは大事だなぁと。

 ・では最近のニュース雑考、これまたニコ動のトップから。
「日本の音楽業界は腐っている」ってエントリーが「レコード大賞は誰それ!」ってエントリーと並んでいる所が面白いんだが、先に書かれた「日本の音楽業界はいい楽曲を作る事を諦めて、今日の売り方がえげつないしレコード会社の持ち回りで良く無い」って指摘通りの受賞者で笑った。誰?ソレ?って感じで、世間一般がもう作られた流行にそっぽ向いているというか。
  ただ、じゃあこの音楽ソムリエとやらが言う、クリーンで健康的に作られプロモーションもない音楽が時代を作ってきたのかと言うとそうでもない気がする。スレなんかの批判でも、ここ10年がエグザイルとAKBと誰かみたいな持ち回りの出来レースみたいな資料が出たが、98年ぐらいまでからの資料を見るとこぶくろの蕾、ミスチルのサイン、浜崎あゆみのいくつかの流行歌が入っている。それらがいい曲だと言うかは別だけど、スレでの認知度やレコ大に該当する曲という条件には合致しているし、セールス的にも良かったはずだ。確かにまだゴリ押しマーケティングへの嫌悪感が少なかったとは言え、やっぱり時代を作った曲なんてどのみち腐ってる部分はあって、それでもその時代の流行に流される人は流されて記憶にとどめているんじゃないだろうか?

 ・冷凍食品への農薬混入問題、また出たかという感じだが、「マラチオン」って名前を聞く度に、吾作や兄貴の声で「何の問題ですかぁ?」というパンツレスリングMADが脳内再生されてやばい。誰だよ、こんな酷い名前つけたの?農薬の名前がカッコ良すぎるとは以前から言われていて、「ゲッター」だの「農将軍EX」だの聞きそうな名前の正反対で、酷い名前を付けて認知度上げる作戦かなぁ?と思ったら、なんのことはなくてコレ「マラソン」の事だった。Malathionという有効成分そのものの名前で、特許が切れてるか知らないが、製品もこの名前自体で出ている。私の印象としては、この手の有機リン系で哺乳類に無害なのはスミチオンがもっとも強力かつお手軽で、それと同じ阻害型の亜種で農薬登録で重ならない補助成分がマラソンという印象なんだけど、マラチオンって呼んでいる人は見た事ないな。商品名でもマラソンだし、確かにマラティオン、あるいはマサシオンあたりの読み方は出来るだろうけど、マラチオンはないわ・・・とは言え、マラソンも結構そこらへんを意識して避けた感じだね。

 ・靖国参拝問題は・・・阿部の祖先はGHQに媚び売って戦犯逃れした方だからそんな所にゃいねーよ、と思いつつ、特亜の皆さんのロビー活動もあるのか良識ある国々からも叩かれているのは、やっぱり外交的にもお前らまずいよと思ったり。自民党の失策はまあいいけど、日本の失策にしてくれんなよと。
  最大の問題、というか世界的に理解されない点は、靖国に戦犯が合祀されている問題じゃなかろうか?日本人の感覚からすると、東京裁判で処刑された人達も死んで罪を償った訳だから死んで無罪になったと思っている訳だが、海外の目は戦犯を祭り上げて、それに尊敬をささげるという事はナチズムの肯定みたいに見えるのだろう。国によっては死んでなお像にされて皆から鞭打たれる死体殴りを喜んでやってる所もあるし、ヒトラーのように自殺したケースを許す気にはなれないだろう。まあ、アレはユダヤというヨーロッパ産の華僑が作ってる話みたいなモンでもあるから、アングロサクソンやゲルマン人が本当に心の底でどう思っているかは別だけどな。
  ただ、東京裁判はGHQの恣意的な物で、もっとふさわしい戦犯が罪を逃れていたり、微罪で処刑されたと思われる人もいる。自民党の二代目議員なんて大半がそういうのの息がかかった連中だろうしな。ある意味メシウマな裁判だった訳で、どう思っているんやら。分祀が進まないのもそこらへんが関係しているだろう。また靖国は当然ながら普通の一般の兵士も祭られている訳で、ヒトラーの墓みたいな言われ方は事実認識としては正しくない。とは言え遺族は靖国で戦犯と祭られている事には反発も見られるし、一般の国防のために散った祖先を崇拝するなら、別にそういうきわどい所に行かなくたって、一般戦没者慰霊碑でも沖縄や広島のそういう所にでもいきゃいい。なんか戦争のドロドロした物を正しく認識出来てない似非平和主義者のポーズみたいな批判には冷めた物を感じるけれど、政治家がその程度の物をコントロール出来ないなんて、感覚がおかしいよな。
  とりま、玉虫色に解決するとしたら、靖国神社において戦犯とかそう言われる人は分祀してもらう。だけど、同じ神社の同じ場所に置いておいて、参拝は非公開にして政治家は靖国の一般の霊をお参りした事にする。あとは対外的にそれと一緒に死体殴りやめーやという事をアピールすりゃいい。でも、そこまでして国内に靖国をアピールする必要はあるのかな?とは思う。

 ・メイトは今日も通勤に使用、エンジンの振動が酷くて30分で腕が麻痺してくる。そしてウィンカーの付きが悪いなぁと思って後ろを見たらナンバープレートとウィンカーがもげてた(爆笑)。振動が酷くてボルトが緩みアースがなくなって付かなくなったみたいだ。何、これSRかよ(笑)。最高速はやっぱり平地だと52kmぐらいかな?フルスロットルくれても開度半分からはむしろ出力がふえずオイルが増えてトルクが減るような感じなぐらいなんだが、40kmまではそこそこ早くてクルーズも楽。原付1種を厳守するならこれはただしいが、1速がローギアすぎてシフトのたびにショックが大きい。カブは踏み込むとクラッチが切れるらしいが、メイトは踏み込んでも切れない感じ。ギア比に関してはネットで検索したら標準が13×40だったという情報があった。うちの1ALより古いタイプ(ただしセルなしで点火がCDI)。そいつだとギア比が3.07で最高速が60kmだそうな。うちのが3.25なので、56kmぐらいのはず。スクリーン外せばそこらへんで正常なのかもな。しかし、この振動は揺るせんわ。またうるさい。カブがストトットってアイドルして、クルーズだとほとんど無音なのに対して、メイトはポポポとアイドルはするんだが、クルーズだとビビビビビィイィィンともの凄いいい2ストの音出してやがる(笑)。特に吸気側に出てくる音がリードバルブのもの凄いうるさい。フレーム内部に吸気管突っ込んであるので、そっから共振して全体にびびってくる感じ。

 ・古いメイトを見ると、キャブは同じ不良設計品がついているのだが、エアクリがカブと同じ立体エレメントになっていて、それが円筒の筒に入っている。遠心分離タイプで、キャブとの連結や整備性がすごい良さそう。蓋だけ外れるからだ。YB1も同じタイプ、どうしてメイトだけ改悪した?振動は2ストで大きいって意見も見るけど、圧縮が低くピストン軽い2ストは基本的には振動は少ない。多気筒化しやすい4ストは相殺技術が多いから低減出来るけど、この振動は2スト云々ではないだろう。ともかくビビりが多いのだ。ヤマハもそれは分かっているのか、マウントがカブは2つだがメイトは4つでラバー挟んであるけど、それが全部削れていたしなぁ。走っているとピボットあたりからの振動も強く感じるし、なんなんだろ?
Posted at 2013/12/31 23:53:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年12月30日 イイね!

メイトレストア日記

 ・今日はとりあえずインマニの組み直しを行って一応パーツクリーナーのテストをクリアしたので、仕事場まで10kmぐらい走って来たのだが、震動が酷い、頭打ちが強いなど、あまり感触は良く無い。50kmぐらいはまあ出て、条件良ければ60近く回る事は回ったけど、全開状態なのでマフラーから白煙がすごいし、帰って来てからプラグチェックしたら全体的に汚い燃え方をしていた。そして二次エアチェックするとまた吸ってる・・・もうヤマハのバイク全体に対する見方がどんどん落ちてくね、どんな機械でも整備するとそう思うのは自分でも病気じゃないかと思うけど。

 ・で、もうこんなんグルーガンで塞いじまえと(笑)!ヤマハの不良設計に付き合いきれんわ!と。そうしたら完全に二次エアは吸わなくなったので、かなりフィールが良くなった。最高速はやっぱり二次エアは関係ないみたいだったけど、中間のフィールは別物になったし、加速もかなり良くなった。しかし、整備途中でガスを満タンにしたのだが、何故かコックを走行(負圧コックなので開放以外は停まるはず)にしるのにガスが滴る。ガソリンコックも死んでるよ、コレ!てっきりコックのパッキンがダメになってガスが漏れたと思っていたんだけど、コックそのものもダメになってんじゃん。キャブのフロートバルブなんてのはあんなの常時止める力は全く無いわけで、ガソリンを勝手に勝手に食っていたのだと思う。

 ・あまり気が進まなかったが、ガスをまた出して、残りのガスまみれになってコック取り外して分解、どうせダメになるなら分解しときゃ良かったよ。負圧コックの構造は見て分かるほど単純で、ダイヤフラムにバルブが貼り付けてあって、普段はスプリングの力でバルブが通路を閉じているのだが、負圧でダイヤフラムが引っ張られるとコックがあく仕組み。開放は強制的にそのバルブを反対側から押している。そして明確な故障箇所は見あたらなかった。ダイヤフラムやバルブパッキンも一応生きていそうだったし、スプリングや通路も大丈夫、考えられるとしたらゴミがパッキンに噛んでちゃんと閉じなくなったか、パッキン変形かスプリングの弱体化か。一応全体的に掃除して組み直してガス通路を吸っても空気は出なかったので正常と判断して組み直したら無事ガスの落下は止まったみたい。

 ・そんでまた走ると、今度はアイドルアップ、時々暴走気味に回転が上がるのだが、見るとインマニのゴムじゃない方が抜け出している・・・もう嫌!ヤマハ嫌い!ほんと、こんなんビジバイとして大量に売りさばいてクレームにならなかったものなんだろうか?インナーの樹脂リングを交換するか、何かでクリアランスを減らして締まりを良くするか、キャブにワイヤーでも巻いてインマニ側に引っ張っておくかしかないが、ゼノア刈り払い機のエンジンだってこんな雑な事に滅多にならないぞ。

 ・一応車体について。かなりリア主体で乗る乗り物なので、フロントからすっころぶような怖さがなく、自立安定性は非常に優れています。重心もアンダーボーンに吊ってるエンジンなので低いしね。でも捻り剛性がそんな低い訳でもないらしく、乗っていても不安にならない。ただ、ロール軸(ステムとスイングアームピボットを結ぶ線)よりかなり下にエンジンがあるので、セルフステアは弱くハンドルこじって乗る乗り物かも知れない。まあママチャリのアレだ。あと、メイトのタンクに関して私は無駄な板金だと書いたが、コックを外装出来るのでカブのようにキャブ付近にコックを持ってくる必要がないのはメリットかも。容量も5リットルとカブに比べると1リットルも大きいしね。ただ、給油口が中央でないので、走るとかなりガスがキャップから染みる。もう塗装はボロボロだ(涙)。

 ・ブレーキはリア主体で止まるのでフロントは弱いとは言うが、私はそんなに不満は感じない。むしろリアがちょっと悪い癖があって強く使えない。強くかけるとトルクロッドがスイングアームを押し上げるからか、接地感が下がってついでに怖い音が出る。まあ、カブも同じ構造なので整備のミスなんだろうけど、メイトはこの後の型でトルクロッドがスイングアームの上側を通るような構造になっているので、先入観としてコレはなんか不具合があったのではないかと思う訳だ。

 ・「凪のあすから」中間地点、クオリティーは高い物の、ちょっと成長が予定調和なのと、キャラの目の大きさが鼻につく作品。で、この中の挿入BGMが主題歌やEDの改変でもないのにスローバラード調で気になるのがある。あれ?この曲、どっかで聞いたよな?小室哲哉っぽいけど、女性が歌っていたはず・・・と思って検索して発見、渡辺美里の「悲しいね」だった。知らない子もかなり多いだろうな、結構古い曲だし、でも渡辺+小室は鉄板でいい曲多いのよ。さて、問題はこのBGMが本当に「悲しいね」なのかだ。日本の著作権法だと楽曲がパクリと認められるのに2小節のメロディーラインが同じだとアウトって言う話を聞いた事がある。本当かどうか知らないし、検索しても判例的な物だとか4小節だとか言う話があったが、このBGMは軽く8小節はかぶってるので仮に裁判になったらアウトだろう。ただ、丸パクリではない感じなのでアレンジなんかも知れない。というか、歌詞を読んだら、むしろ凪のあすからは悲しいねをイメージして作られた物語では無かろうか?という位被っている。とりま、BGMの部分であるサビの歌詞(1番)

 「一番の勇気はいつの日も    自分らしく素直に生きる事
  白い雪目の中に落ちてくる    君以外見えなくなる
  悲しいね さよならは いつだって  やさしさを失った海の色
  悲しいね 悲しいね 悲しいね     愛する事をためらうなんて」

 凪のあすからを見ると、「雪、海の色、ためらう、素直に生きる」らへんとのシンクロニシティーに驚くのではないだろうか?(偶然なら)。そして、本当に後編があってこの曲か「悲しいね」だったとしたら、物語は悲劇的な展開になりそう。
Posted at 2013/12/30 18:24:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2013年12月29日 イイね!

メイト修理日記

 ・ヤマハのメイトV50EDの修理日記、バイク屋からタンクのパッキンが届いたのでタンクで走れるように。そして、スロー系の不調と高回転が伸びない症状の対策。まず2次エアが疑わしかったのでパーツクリーナーを吹きかけていくと、キャブとインマニの間で簡単にストール。ここは普通のキャブのような水平にボルト止めではなくて、差し込み式で円筒に締め込む形になっている。内部に樹脂スペーサーとゴムパッキンが入っているという、これまでに見た事がない形式だった。ここを締め込むためにキャブが変形するようにスリットが貫通して切られていて、外した時からなんか嫌な設計だなーとは思っていたのだが・・・

 ・で、外して見ると樹脂スペーサーの切れ込みがちょうどスリット部分と重なってしまっていて、そこから二次エアを吸ったのではないか?と言う予想は出来た。ただ、本来的にはゴムパッキンが100%その穴を埋めるという想定で作ってはあるはずなんだけどな。で、面倒なキャブを外してスペーサーを回してゴムを押しつけるように組み直して試運転したら、スローがかなり効くようになって回転が1回転以上あけて(薄くして)アイドルするようになった。以前あった勝手にアイドルが上がるとか言う症状もなくなったし。

 ・しかし走って来たらまた調子が悪くなり、見るとスペーサーが抜け出していた。もう嫌、このバイク。インマニとキャブの固定が不十分で走行震動でかならず緩むため、エアクリボックス側を押し込む形でこのバイクは固定してあるが、明らかに分解が出来ない設計になってしまっているので、エアクリの固定を緩くしたら、どうやらそいつがいけなかったみたいだ。ただ、インマニとキャブの接合すら出来ない奴らがつじつま合わせにエアクリすらアホな固定した結果がこの有様だよ!一応これより後の年式のではキャブからマニから全部変わっているので、ヤマハがやらかした失敗をヤマハが当てたバッチから想像する事は出来る。一応4AT-4以降のモデルだと、インマニが普通の平板へのボルト止めにかわっているので、そこらへんが正常化している。ただ、マニをそういう止め方すると、奥のボルトが外しづらくなる事があって、セピアなんかもロングドライバーが必須になっていた。ゴムのインマニにすれば全部解決するのにね。ゴムを新しいのにしようか、スリットをテープで塞ごうか考えている所。エアクリの固定は変える気はない、ありゃ絶対失敗だ。

 ・そうそう、差し込み式のデメリットをもう2点ほど書いておく。まず一つは差し込みを引っ張り抜く必要があるのでエアクリ側に余裕がないと外せないし、インマニのゴムの劣化等がモロ整備性に出てくる。これが平面ボルト止めだと割と簡単。もう一つはインマニの引っ張り出し方への対応の問題。差し込み式だと当然だが真っ直ぐにしか固定出来ないのだけれど、平面ボルト止めだとキャブを車体進行方向に対して斜めにする設計も良く見る。いや、差し込み式でも一応可能なんだけど、エアクリとの接合部が差し込みだとエアクリまで斜めじゃないと取り付けられないから普通やらない。

 ・剪定はちょこっと、ナイアガラの棚下部分を作ってはいるが、ナイアって暴れるねぇ。軽く5mぐらいの新梢が何本もあるので、棚下を作るのは非常に楽だ。これが大粒種だと発芽不良が問題になるが、ナイアガラは発芽に関してはどんな伸ばしても不発には滅多にならないので、樹形変更が一番楽かも知れない(これとポートランドはそっくり)。ただ虫がそこそこ入っていたので、多少は予備枝を残しておかないといけないかも。また枝が折れやすいので、棚から引っ張り降ろす時には注意が必要。デラは部分的にでも棚下の短梢なり平行誘引による棚下を試作したかったが、そういう枝がないよねぇ、当たり前だけど。ナガノパープルも既存部分はどうしようもないけど、延長する部分だけでも棚下に持ち込もうかちょっと悩み中。効率はそこから良くなるはずだが、どうしても高い場所にある部分が強くなり棚下部分が弱くなる心配があるし、斜めに引き吊り降ろす降ろす部分がどうなるのかちょっと予想が付きづらい。
Posted at 2013/12/29 20:25:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年12月28日 イイね!

帆場映一はなぜ投身したのか?HOSとはなんだったのか?

 ・パトレイバーの劇場版に登場する帆場は物語の最大の黒幕でありながら、その犯罪動機が明確になっていない事から、今でもちょくちょくその存在理由を問う声が聞かれるキーマンである。いや、劇場版の神話が薄れ、現実が空想を陵駕しつつある今、その理由について改めて考える人が増えているように思う。ぶっちゃけ30台後半のおっさんがついてけるアニメが減ってMMD見てる。ま、その前に映画版と漫画版の帆場像はHOSについての違いをちょっと述べておこう。両者は一応同一設定だが、パラレルワールドなので、どこまで一緒かは分からない。

 ・漫画版では16巻で帆場がHOSの開発をやっている話が出てくる。最終的にはHOSがAVR-0に積まれたり、宇宙産業用レイバーにも搭載されたりしてくる。当初はハードウェアの性能をソフトウェアで向上させるという触れ込みであったが、シバシゲオの解説によるとHOSは環境統合用ソフトであり、異種レイバーの操作環境を同じに出来る事、その技術フィードバックを共有する事で大規模なノウハウの蓄積が出来る事がメリットである事が明かされる。当時は劇場版のイメージが先行していたので思わなかったが、これはWin3.1を強く意識しているのは明らかだ。AV98イングラムがPC98を、グリフォンがX6800を意識しているという指摘はあったが、HOSはMSのWinなのである。それまではPC98、PC88,FMタウンズ、X6800,MSXなどなど、各メーカーが好き勝手にPCを作って売っていてソフトの互換性もなかった。だからWindowsが出た事は一つの快挙だった訳だが、今見るとその前段階としてMS-DOSって物があり、実際はPC98シリーズがビジネス市場は独占しており、Windowも所詮MSーDOS上で動く仮想UIにすぎなかった。まあ、創作で「究極のソフトとは?」を考えた場合の現実からのフィードバックと言うべきだろうか。

 ・ま、そんな汎用OSだったHOSだが、多くの機体に積めると同時にアプリの共有も出来る訳で、AVR-0では衛星による操縦支援という追加アプリが出てきている。今でもGPSによるその手の支援はある訳で、アイデアはかなり良かったと思うが、GPSの精度はそこまで高くなかったので、ちょっと空想的すぎる気もしていた。しかし、よく考えたらGPS支援アプリを入れると自立操縦に勝手に介入するってHOSのプラットフォームとしての大きさはもっと注目すべきだったかも知れない。言ってみれば帆場が開発したのは個別のアプリではなく、本当の意味での受容性能が高いOSだったのだから。

 ・まあ、とは言え、これは一つの逃げではある。帆場は古柳研究室で「ハードの性能をソフトで引き上げる」という研究をしていたはずで、HOSのベースにはその研究成果が入っているとされていて、実際効率が2~3%上がるとはされている。もっと超常的な物を期待していた向きには肩すかし感があって、HOSの真価が読者に理解されなかったのは否めまい。また、この世界の帆場は自殺もしなければ事件も起こさないし、マッドサイエンティスト風な事は何もしない。ドラマティックな事を何もしないから平凡なのでは決してない、むしろ押井へのアンチテーゼの急先鋒であった事に気がつくには20年がかかった。あ、ちなみに、帆場の対極なのがASURAの開発グループの二人、磯口と森川である。これ、出淵と河森のオマージュ。古柳研究室の同門で、純粋なプログラムによる制御を目指す帆場と、ASURAというハードウェア込みのソフトというシャフトの二人が対立軸にはなっている。

 ・ASURAは結局なんであったのか明確にはされておらず、搭載機がグリフォンだけなので、グリフォンの専用装備なのかASURAがそうなのか分からない部分も多いのだが、CPUハードそのものに物理的な回路を積むというのは、決して今のパソコンを見ても間違いではない。MMXアーキテクチャーとかその手の内部コマンド的な専用のプロセッサーを内包したCPUは普通であり、OSやアプリがそれに対応して効率化するのは仕様上普通だから、現実は表面的なUIは一つだけどASURA的な要素も詰め込んである。その軸足がどっちか?ってだけの違いかも知れない。ASURAも「貴重な実戦経験者」と言ったりするから、HOS同様学習プログラムは積んでいるし、その基礎データーをブロッケンから引き付いているのだから汎用PC的な要素もあるだろう。でも、バックアップがない事を見ると、学習内容を逐一取り出せるような物でもないのかも知れない。ま、これ以上は帆場と関係ないのでとりあえずカット。

 ・問題は劇場版の帆場だ。彼は一人でHOSを作り上げ、そこにウィルスを隠し込み、それらを配布した後に、何故か箱舟に左遷されて投身自殺している。意味不明である。単純にドラマ的に見るなら「黒幕が実は死んでいた」ってのが新しいし、「犯罪者の実行犯がプログラムそのもの」というのも先取的だし、犯罪者のマッドサイエンティストっぷりも強調されるし、そういう意味ではいいんだけど、シナリオの整合性というかキャラの出来から言うと帆場がいささか浮いているのは否めないと思うの。Y2K問題のように、全世界のコンピューターにウィルス的な何かが仕掛けられている訳じゃないし、結局物理的に止められてしまっているし、篠原重工のOS部門がザルすぎるだろうとか、OS部門が何故箱舟に?とか。一応松井さん(刑事ね)が帆場の後を歩いて心象的な風景を見せてくれる。それは取り壊される公衆浴場であったり、古い町並みであったりして、無理矢理なら帆場が失われる物に対する何かを持っていたかのようにも見せているが、私にはむしろあのシーンは攻殻機動隊のセルフオマージュ的な何かに見えた。海外展開した時に日本の風景をエキゾチックに見せているだけみたいな(音楽もそんな感じだしね)。他にも指摘されているが、レイバーの暴走は古い町並みの喪失をむしろ加速させるのではないかと。むしろ帆場が黒幕である事は状況証拠だけで、それを後藤さんという切れ者隊長が肯定した事で物語的に正当化されているだけで、本当に犯人か分からないんじゃないか!って意見もある。もちろん監督的には明確に帆場が犯人なんだろうけど、敢えてそんな脚本にダメだしして帆場他殺説を唱える事も一応可能だ。

 ・ただ、HOSのウィルスがすごい恐ろしいのは事実。アニメ的な誇張があるにせよ、篠原のラインのコンピューターに感染して全システムをダウンさせてしまった上、作業用レイバーやAVR-0を自動操縦させ有人レイバーを圧倒、しかもブートキーを切り離して再起動かけても学習用のRAMに潜入して勝手に動くとか、どんだけーである。もうウィルス的な事が問題ではなくて、そんな高度なシステムが成立している事自体がなんかおかしい。逆にその事で帆場の意図があいまいになってしまってもいる。レイバーの大規模暴走というテロ程度の話じゃないはずで、篠原のラインのサーバー経由で大抵のネットワークにHOSの自立的なウィルスが拡散してしまい、全世界的なネットワークダウンになっているはずなのだが、そういう描写もない。もちろんだが、HOSのアップデートの件で分かるように篠原重工自身すらバッチを当てられてない訳で、もうオカルトの領域だ。オーバーテクノロジーをあの世界で認めるとしたら、もう帆場は完全にネットワークに自己の意志を持つ生命体を誕生させていて、言ってみればそっちで永遠の命を得ているので、現世の肉体さようなら程度の話なんかも知れない。ネットワーク、あるいは電子の海での生命体は攻殻機動隊の方のテーマで、コミック版の2で完全になっているのだが、強いAIによる技術の地平性のあっち側のお話である。

 ・そうすると、劇場版パトレイバーは非常に皮肉な作品という事が出来る。ほぼ100%の視聴者は監督の意図を理解せず、感動的な音楽と演出で「操縦者の技術と勇気、仲間との絆による冒険活劇の末に悪いレイバーをOSは負けた」って構図で満足してるってね。あるいは劇場版の最後にHOSの潜伏を示すような物ってあったっけ?(SFのエイリアン的な物だとそういうのはよくある)押井監督は人間が嫌いというのが割と仲間内での監督への定見なのだが、これは最悪に近い意味での人間嫌いだろう。もちろん、もっと普通に見てもあの作品の中の帆場は人間が嫌いな監督のコピーみたいな感想は見るけど。

 ・まあ考察がやや飛躍して散漫になってきたので、とりあえず帆場が投身した原因を分類してみると

 1 自殺説
   1,1 :完全犯罪を確信したから(もっとも表層的な解釈)
   1,2 :強いAIを作ってネットワークにばらまいたから(人形遣いED)
   1.3 :強いAIを作る技術の転用を恐れたから?
   1.4 :変化する社会に追随するのが嫌になって暴走レイバーと心中

 2 他殺説
   2.1 :黒幕が別に居て帆場は完全に白(古柳とかシャフトとか?)
   2.2 :帆場がウィルスは作っていたけど、他殺されたケース
 (クソOSにぶちきれた榊さんが東京湾に投げ込みました的なwww)
   2.2.1 :ウィルスを仕込んだ帆場が誰か(篠原とか)を脅迫して返り討ち
   2.2.2 :誰かが帆場にウィルスを作らせていて用済みで消した
   
 3 事故死説
   3.1 :薬のやりすぎで飛べる気がしてきました、グリフォンが飛ぶなら俺も!
   3.2 :ゴーストダビングするとオリジナルが死亡するとか


  他殺ケースだと、黒幕を別に想定する必要があり、篠原との利害関係から言うとシャフトなりヒシイインダストリー、トヨハタオートらへんが買収なり脅迫してんだろーけど・・・あとはあの世界ではまだ共産圏が健在でドシュカみたいな社会主義国のレイバーが出てくるから、そっち側からのスパイ的な要素もないわけではないだろう。実際、攻殻機動隊の前の方では第三次世界大戦以降の非核大戦において、電脳のフォーマットの違いを利用して資本主義陣営の電脳にのみ作用するウィルスというのが出てくる。焦土的なウィルスの汚染でも平気となると、もう完全に別のシステム体系がある組織じゃないと、デメリットが大きすぎるだろう。物語前半で暴走していたのはタイラント2000だったと思うので、ヒシイは篠原に近いしなぁ。








Posted at 2013/12/28 23:28:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年12月28日 イイね!

棚下線張り終わり

 ・なんか本当に一日で終わってしまった。寒くなくて朝から動けるなら半日かも知れない。これまで曖昧だった棚下固定の間隔を1柱おきにして(本にそう書いてあったが読み飛ばしてた)、固定柱は永続的に使えるようなポニー支柱にした。が、後で考えるとこの方法はちょっと疑問もある。柱間隔が2間になるので、支柱を省くとしても、棚上線は棚下線と平行方向は支柱が頻繁に入るのだけれど、直行方向は支柱が全く無くなってしまい都合が悪い。この園はSSで乗り入れられない(人家があるので使えない・・・って事もないがファン止めれば)ので、それほど小回りを考える必要はないが、棚下線を張るもう一つのメリットに棚強度が上がるというのがあって、間柱を省けるのね。まあ、なくても多少は抜けるっちゃ抜けるんだけど、SSの走行ラインのターンする場所とかでは無い方がいいし、乗用モアで走り回るにしても間柱は無いに越した事はない。だから園によっては非常に高い柱を立てて、そこからワイヤーで吊る形で間柱を省いている所もあるぐらい。ただ、吊り柱方式は大抵が管理に失敗しているとは思う。結局引っ張る力のバランスやワイヤーの張り具合のメンテナンスが不十分で、間柱を入れているのが実情だ。アイデアは面白いと思うんだけどねぇ。まあ間柱を抜かないのなら関係ないけど、抜くんだったら棚下線を固定するのを互い違いにするなどして、強度バランスが崩れないような工夫が必要ではないか?というお話。ま、半日でずらせる仕事だから、ここはほんとどうでもいいのだけれど。

 ・仕事が終わったので、善哉さんの所に行って年末の日本酒を仕入れてくる。今回は早朝しぼりという微発泡の新酒のちょっと炭酸ぬけたバージョンを1升と17年古酒を買ったが、お客が沢山来ていて包装もしてたりするので、ゆっくりお茶とミカンを頂きながら雑談して買い物。いい意味でここはお店っぽくなくて安らぐ。中町で売ってた中町というお酒についても聞いたが、あれは醸造は受けているが販売はしておらず限定だそうだ。クラシック館とその井戸についてだが、たしかに元酒蔵の家だが、あれは母屋で醸造倉ではなく(ま、実際入って見ればそうだったが)、前の酒蔵が市に寄贈して移築したそうで、井戸もその後で掘ったので、当時の酒蔵があそこであの水で仕込んでいたという事ではないそうな。酒蔵の話だと女鳥羽の泉(善哉の仕込み水)に比べても最初が甘口でだんだん辛くなるという良い特性という話だったが、私はわりとずっと甘かったように感じている。原酒だからもちろん度数は高かったんだけど。

 ・あとは中町に出来たバウムクウヘン屋がおいしいそうな香りを出していたので、そこでちょっと買ったり、バイク屋にパーツが届いたそうなのでそれを買ってきたり。ヤマハはパッキンはちゃんと単品で出してくれて助かった。で、速度が出ない事などを話したのだが、2次エア吸ってるなら高回転はむしろ薄くてよく吹けるんじゃないのか?と言われる。なるほど、焼けを見ても高回転がすごい焼けている感じではない。ただ、クランクシールのような1次圧縮の場所からのリークだとどうなるんだろう?低速低開度で負圧が大きいうちは吸うけれど、高回転大開度で負圧が下がり1次圧縮があがると逆にそっから外に出そうにも思うけど。実際あそこがいかれると、内部のオイルが外に出ている跡もあるし・・・とは言えバイク屋としては、あまり多い症状ではないから、点火系の進角とか疑ったらとの話。たしかにこのメイトはまだポイントだから進角もガバナーでやってるはずなんだが、今写真見てもそういう構造が見られない・・・どういう事だってばよ?普通はコンタクトブレーカーの位置が動くんだが、カムが回るのか?いや、ありえんよな?チェーンも届いて、ちょっと面白い記述がパケにあったので後日上げる予定。DIDの普通のだけどね。

 ・艦これはコンゴウを2回撃沈、どうやらライフバーは25%のようで、コンゴウが落ちないと全く減らない(ライフ減少分も反映されない)。自動回復はないみたい。うちの艦隊でもエース級を揃えればまず落とせるので、これまでのイベントが辛すぎたからぬるくしてきたのかな?とも思ったが、生放送なんか見てるとうちが強くなっただけのような気もしてきた。そりゃ改2の金剛比叡、長門陸奥に46cmガン積み、加賀・ズイカクに烈風、流星、彗星12型とかだもんな。それでも霧のビームは運次第のようで、かわいそうな人だと連邦のMSに挑むザクみたいな図式になってたりする(ちなみに連邦側は実体弾はじくIフィールド装備の模様、チートや)。こっちもハルナ、タカオがいるからイーブンなんだけどね。そして大鳳の実装でRJちゃん大歓喜、何故かは秘密。

 ・アニメのアルペジオは最終回で突然の大草原に大草原不可避wwwwってそれは普通の事を言っているだけじゃないのかと。マヤがカーニバルだよってのを連呼していたのでコンゴウ様が近代化改修の生贄にしちゃうのだが、「私達のカーニバル」じゃなくて「カニバリズム」ですから!あとは「やや」は最後までシリアスな笑いを提供してくれた。あれ、真面目に作ってるとしたら、脚本の才能あるね。
Posted at 2013/12/28 22:30:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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