2012年10月30日
・今年もホームセンターに薪ストーブが並びだしたので、鋳物ストーブの内部構造をチェックしてみたのだが、雑誌で見た「似非クリーンバーン」ですらなくてガッカリ。似非でもクリーンバーン機能があれば改良する事でオーロラバーンさせている人はいるのだが、これじゃ時計型と全くかわらない。その点ホンマの鋳物ストーブは値段があがってしまったけれど、一応クリーンバーンを搭載するようになってきている。まあ、それすら買えないから、時計型で決まりだな。
・時計型もロケットタイプに改良する人は多いのだけれど、どうも失敗が多いようなので素直に使う方向で。また悩むのは煙突で、一番小さいサイズは106㎜なのだけれど、二次燃焼ストーブなどを将来使うのであれば120㎜サイズを入れたい所。とは言えアダプターもすごい高いし、シングル106㎜とダブル106㎜では当然外径も違う。ついでにダブルの煙突はものすごい高いので、最低限の装備で考えるべきかも。
・耐熱壁はケイカルボードでいけるようだ。床もテラコッタなどにレンガで底を上げて使うなどで対応出来そう。費用は手持ち部材もあるので、最低2万ぐらいで出来そう。問題はストーブ本体をステンレスにするかしないか。鉄でも耐久性に問題はなかったけれど、ステンの方がより高級感はある。しかし鉄板が薄いのかステンレスの熱特性か、赤熱現象が確認されていて、赤松なんか燃やしたらストーブ溶けるんじゃないか?という心配がある。
・地元でドイツ系ブドウ品種が栽培出来るか色々調べたりワイナリーに出向いているのだが、なかなか確証が持てない。単純な気象データーからすると、日本とドイツは違う点も多いが、南米なんかと比較すればまだ近い気もする。平均気温で見れば地元は11度から12度、ドイツは10度ぐらいだ。気温は高度が100m上がると乾燥気温で1度、実際は0.65度ほど下がるので、標高800mあたりだと、平均はほぼドイツ並みになっていると思われる。ただ夏場の最高気温はちょっと高め。ドイツは海洋の影響で緯度の割にコンスタントに温かいのだが、地元は内陸性気候なので、夏場は日照で温かく冬場は寒い。ブドウ生育時期の積算温度はちょっと辛いかも知れない。これも標高を稼げばある程度は解決出来るが、そうすると降水量が増えてしまう問題がある。
地元の降水量は年間1100㎜ほどで日本の中では一番少ない部類だが、ドイツは550㎜前後とさらに半分だ。また梅雨があり生育時期に雨が多い日本と、冬場にも平均的に降るドイツでは、生育時期では倍以上の降雨量になるだろう。ただ、雨よけ栽培なりハウス栽培なりタイベック栽培をすれば、土壌水分の調整は可能ではある。
日照時間は地元は2000時間を超え、これまた日本でも3本の指に入るが、ドイツは1500時間ぐらい。夏場は緯度が高い分日照時間が長いだろうが、日照量で見れば低緯度の日本の方が高いのは間違いない。うーん、生産性を犠牲にしてわざと受光しづらい樹形で作ればあるいはいいのかな?
・あと地元に大和葡萄酒さんのワイナリー支所があるので、そっちにも行ってみたい。理由はやや特殊で、国産のリースリングを調べて居たら、大和葡萄酒さんが青梅市の障害者施設だかなんだかで作った葡萄を醸造して作っているそうな。青梅市はドイツのミッテルラインのボッパルト市と姉妹都市協定を結んだ関係で、リースリング苗を300本贈られ、そのうち80本が活着したというのだ。今、リースリングの出所がハッキリしている苗というのは貴重だし(リースリング・イタリコとか亜種もある)、日本で生産出来ているというノウハウも知りたい。もちろんお酒自体も飲んで見たいし、その手がかりが得られると嬉しいのだが。あとは、大和葡萄酒さんもミネラリーなワインを目指して意欲的な物を作っているので飲んで見たいし、万一地元ワイナリーがいろんな理由で駄目だった場合に大和葡萄酒さんがリースリングに理解を示してくれたら、そっちに出せるかも知れない。
もひとつ。志村葡萄研究所さんがリースリングの交配種、北天の雫というのを出していた。ヤマブドウとの交配種なので、どんな味なのか不安だし、ボディーが強いってのもさらに不安だが(白の表現としてはどうなんだろう?)、病害に強くて生産が安定していて、日本在来種の良さも感じる。
大和葡萄酒さんのHPを見ると、ここがとても意欲的なのを感じるし、普通のワインもおいしそうだな(ってな事ばかり言ってるとどんどんワインがセラーに溢れる事になるが)。醸造用葡萄に関してはちまたにもの凄い量の情報が溢れている反面、それを生産段階で応用している所は少なく、また独自技術の開発はあるのかも知れないが一般には非公開だ。もちろん在来技術の高度化も継続して取り組まなければいけない課題だし、レインカットだってまだ出て30年程度で完成とは言えず、新技術を誇示すれば良いという訳でもないけれど、少なくともやってる所はやってる。それをハッキリ言ってるのが大和葡萄酒さんとグレースだろうと思う。
Posted at 2012/10/31 00:40:09 | |
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2012年10月30日
・この時期になるとベランダを温室化して断熱するのだが、一つ問題なのはベランダの床の気密。ベランダって基本は屋外だから水が下に抜けるようにプラスチックの床板が隙間を持って並べられています。しかし、当然ながらそうすると気密も何も無いので、どんどん冷気が入ってきてしまうような気がします。昨年は黒いビニールシートをしいて集熱を気密を狙ってみたのですが、案の定吹き抜ける風で剥がれてしまいました。やはりある程度強度がある板がいいのですが、屋外で使って良くて安くて多少は防水性があって出来れば断熱性がある材、なんて都合がいいものはなかなかありません。一番楽そうなのはコンパネですが、素のコンパネはささくれますし、反りが出ます。合成素材であればいいのですが、プラダンだとすぐにボロボロでしょうしポリカの平板なんてないですし・・・アスファルトシートかタイベックスシートを敷いて適当な床材を使うのがいいのかな?
・乗用草刈り機を使ってみていくつか分かった事。まず地際、刃があたった場所で切れるかと言うと、案外そうではなかった。草がともかく倒れると引きちぎる感じになっているし、ハンマーナイフ同様刈った草がカバー内に溜まってから粉砕されて飛び散る場面も。そして、移動方向で刃が当たる時間が長い部分はよく刈れているのだが、刃の回転軸中心方向にやや刈り残しが目立つ。同じ場所をビーバーで刈ってみると割と簡単に刈れたりするので、これはやっぱり刃の回転速度や刃の付き方なんかも知れない。より高速回転しているハンマーナイフモアでは刈り残し問題は少ないし、ビーバーの刃(チップソーだけど)は草を回転軸の内側に向けた刃でかきこんで切るので、逃げるって事は少ない。まあ、ヨモギの茎のように硬くて太いのは刃に当たらないので、カンカン弾いて切れない事があるけど。
・まあ、どうしても気になるなら、ロータリーの刃は角度が多少動かせるので、ちょっと前進角で刃を付ければどうにかなるかも知れない。そこまで気になっている訳でもないし。むしろ問題は燃費の悪さかも知れない。おおよそだが、1反で5リッターぐらいは必要な感じで、これはハンマーナイフモアより明かに悪い。ロビンエンジンはとても始動性が良くて優秀なのだが、エアクリボックスの一部がないので空燃比がおかしいかも知れないし(多分濃い)、草を抱え込むとストール気味になるので1速で走っている事もあり、案外時間が掛かっている。これも、高刈りすればいいわけで、刃が切れない事と多少は関係しているのだが。
Posted at 2012/10/30 03:31:51 | |
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2012年10月28日
・今日はマンズワインの小諸ワイナリーの収穫祭に出かけてみた。もちろんミニキャブで。先日から多少カスタマイズしたカーナビの具合を見たかった。MP3音源をいくつか入れたのでBGMとして流しながらナビという事もやってみたが、幸い何の問題も起きなかった。ただミュージックソフトを再生しながらナビソフトを立ち上げる動作は簡単だが、ナビソフトを立ち上げている状態で音楽再生ソフトを立ち上げる事は多分出来ない。システムの許容量の問題かソフト設計のミスか知らないが、ナビしながらは音楽ソフトは一切さわれない、と思う。
・さて、カーナビはこれまで限定的にしか使ってなかったので、果たしてどういう物かと世間的には今更な話題でも。まず戸惑ったのは地元からルートさせると、最初大通りに出させようとするプログラムなので遠回りだったり渋滞に突っ込まされる。まあ田舎だとそれほど問題にはならないだろうけど、遠出も最初はルート案内を切っておいた方が精神衛生上いいかも知れない。なんというか、ナビーがルートを示しているのに逆らうというのは、とても抵抗がある。人が親切で案内してくれているのに、我が道を行くという傲慢な感じがしちゃうのだ。それにナビソフトはヘソを曲げたりはしないだろうが、ルート逸脱警告とか出たら嫌だナーと思ったりしたのだが、結果から言うとこのナビはルートを外れても特に何も言わない。ただリルートボタンが出るので、必要な場所からリルートさせてもすぐに良い道を案内してくれる。
・それでも、ルート案内中は目標ルートだけ誇大表示されるので、他の道が分かりづらい。というか、そのために誇大表示して自分の行くべき道のみを分かりやすくしてくれているのだが、それが他の道を切り捨てているようで、とても違和感があった。地図を暗記したり道路標識で走っている時は、現実世界の方を優先して考えているので、道路を良く見ているし、行くべき道も迷い道もほとんど同じ価値の道として認識されている。なので、ナビに走らされている感覚がつきまとう。もちろん長野県の無計画道路だと、ナビの方がずっと便利なんだけど、街をあんまり覚えてなかったりするのが分かった。
・しかし、帰り道でいくつかルート逸脱を試してみた結果、これはユーザーの考え方なんだという事に気がついた。つまり効率最大で最短距離で漫然と言われるがままに走りたければナビ頼みでいいし、道に迷いたかったら別に自由に寄り道したって構わないのだ。カーナビはそういう時こそ真価を発揮してくれて、セフティーネットとして機能してくれるので、ドライバーは安心して寄り道が出来る。よい意味でナビに頼ってドライバーファーストでいいんだと思ったら、急にナビに対する不安や嫌悪感が無くなってきた。うん、カーナビ、いいじゃない?
・交通は三才山トンネルを通過するルートで、ミニキャブだと頑張っても50kmぐらいという坂もあったりしたが、登坂車線で上手い事道を譲れたり、工事信号があったりで、あまりストレスを感じず往復出来た。でも、本来無料化路線が、無駄な公共工事を継ぎ足していつまでたってもタダにならない理不尽を見ると、公団職員の顔が憎らしく見えてくるね。道路だってかなり荒れていて、いくら補修工事やっていると言っても、真面目にやってないんじゃないかと疑いたくなるし。
・今の美ヶ原周辺は広葉が始まっていて、ガスっていたけれど、幻想的で良かった。多分ビーナスラインは本当に綺麗だろうな。三才山は裏山にあたるので、どこか不気味な広葉で、BGMが「まどか☆マギカ」のおどろおどろしい魔女の音楽だった事もあり、なんだか魔女の森に思えたり。魔女というのは、キリスト教以前、ケルトの文明の中の賢い女の事であり、もっと言うならグレートマザーやキュベレイに通じる根源である。往々にしてそれらは普通の人間の感覚での良い物とはかなり違う、原始的で荒々しい物を含んでいる。キリスト教で父性原理を際だたせるために聖典から外された物にも、同様の物は含まれている。それはハロウィンのような形で通俗的に残ってたりするが、やっぱり畏怖の対象なんだよなと感じる。
・さて小諸ワイナリーはお祭りで大勢の人が来ていて、じっくりと見学とか出来ないのではないかと心配したが、ある意味ワイナリーの心臓部に行く事が出来た。普段は一般公開していない地下セラーで、醸造責任者の松本さん自らサーブしてくださるワインの試飲があったのだ。ワイナリーではどこでもセラーを持つ訳で、平地では倉庫や半地下だし、山だとくりぬいた洞窟だったりするのだが、マンズワインは日本庭園の地下がセラーになっていて、そこにソラリスが収蔵されているし、明らかに特別な場合にのも入れるであろう会議室みたいな物も見られる。収納量は見学範囲ではそれほどでもなかったので、恐らく別の出入り口からボトルを入れるようになっているだろうとは思うが、そこは分からず。普段は口にする事が出来ないワインが500円でグラス2杯楽しめるという事で、防空壕のような場所に結構多くの人が来ていたが、私は車なので飲めず・・・
・肝心の信濃リースリングについて。生産者である事を言って信濃リースリングの苗の配布を行っているか聞いた所、まず行わないという事を言われた。例外としてマンズワインからのれん分けして行ったワイナリーに対しては、要請があれば出しているけれど、関係ない所には出してないとの事。その理由として、最近、ウィルスの感染に大してうるさく言う御仁がいるので、一般販売するのにウィルスフリー化してないと煙たいから、自社で使う分を勝手に作るのみ(要約)という事だった。種苗法の登録が切れている事は先に言っておいたので「仮にどこかのワイナリーの剪定枝から信濃リースリングを接ぎ木として取って栽培する事を禁じる事は出来ないが、育苗元として出所を探る事にはなるだろうし、うちからは出さない」とも言われた。ここが難しい所で、種苗法の登録が切れたら栽培は自由な訳だが、母木は誰かが所有している物なので、勝手に取り木する事も出来ない。そうすると、フリーになっているのに自由には栽培出来ないという状況になるのだ。
・ウィルスフリー化云々は私の疑問が上手く伝わらなかったのだが、普通交配品種を種から作れば基本的にはそれはウィルスフリーである。長い栽培期間に罹患する可能性は否定出来ないので、定期的にウィルスチェックを種苗業者は行っているのだが、その結果を見る限り、そう簡単にウィルスに感染するわけでもないようだ。またウィルスフリーを義務化すべきかどうかについては、基本的にはやった方がいいので、その御仁の主張は正しいと思う。ごく希にウィルスフリーにすると品種特性がおかしくなっちゃう事もあるので(ナイアガラとか)、例外はあるかも知れないが、私はそう思う。まあ、費用がタダって訳でもないだろうから、そこは色々なしがらみもあるだろうけどね。
・という事で、まあ理由はどうであれ、信濃リースリングは一般には出ないという事なので、逆にすっぱり諦めが付いた。穂木泥棒までして欲しい訳じゃないし、製品にした時の名称に困るし、マンズと契約栽培するには離れすぎている。それに、作りたいのはリースリングなんだから、素直にリースリングに挑戦してみればいいのだと腹をくくれる。そのリースリングに関しては、工場内の圃場に色々な品種が植えてあって、房もついていて試食出来るようになっていたので、初めてリースリング他色々なブドウを食べられたのだが、やっぱりリースリングは生の時から個性がはっきりしている。というか、多くのワイン用ブドウは生では甘いかも知れないが美味しくないが。リースリングは生でも美味しいと感じる。
・ワイン用ブドウが生で美味しくないというのはいくつか理由がある。まずジュース優先なので果実の食感が悪い。また皮や種から香りや酸味、渋みを抽出するので、果肉部分だけだと品種の特徴に乏しい。そして糖度だけ高いので、もう何を食べているのか分からなくなるほどだ。とくに赤系。実はワイナリーでジュースでベリーAの赤とシャルドネの白があって飲んだのだが、シャルドネは品種の特徴が出ているが、ベリーAはかなりすっきりとした、ベリーAのワインっぽくはない味だった。コンコードのようにジュースでも皮の渋みやコクが出る品種もあるが、ベリーAはマスカットのような香りがあって、すっきり系赤になっちゃう。ま、そんな中、リースリングは果肉を食べて、生食用ブドウのような印象を持つおいしいブドウだった。生だと近いのは・・・笑う人もいるだろうけど、ナイアガラだと思う。
・実際ナイアガラのワインとリースリングのワインは香りこそ全然違うが、ライトでやさしい香りが高い甘口白、という点で共通点が多い。特に普通のナイアガラは酸味がある段階で収穫するので、今回食べたリースリングに似ている。ただナイアガラは完熟すると酸が足りなくなってしまうし、糖度も低い。リースリングは「完熟して糖度が最高になっているのに香りが残っているナイアガラ」という、似ても似つかぬ物ではあるのだけれど、それでも一般的に食べるブドウとしてはナイアガラが近いかな。
・このワイナリーは周辺も生産用ワイン畑に囲まれていて、しかも比較的都市部にある。棚田をブドウ園にしたようで、周辺ではまだ収穫作業している小さい田圃が目だった。傾斜地なので水はけは良さそうだが、さらに地下ドレン管から用水路に水を捨てており、昨日からの雨で水が出てきているのが確認出来た。栽培は全部マインズレインカットで、かなり農薬も減らせるようで、ボルドーの形跡が見えないし健全葉ばかりで、園の状態としてはこれまで見た中で一番揃って綺麗と言える。木の古さもかなり太くなっているのに樹冠を広げておらず。栽培技術の高さが伺われる。
・ただ、これ、指摘しちゃまずいかも知れないけど、工場の度真ん前に輸入葡萄のマスト(絞ったジュース)の濃縮液ドラム缶があったのはどうなんかと。小諸ワイナリーは信州産葡萄に特化したプレミアムワインをウリにしていて、見学途中で見た大きなタンクも今は使ってないと言う。言葉を信じるなら、プレミアムワインの生産量は約1万リットルで、タンクが4万リットルのが40本は転がっていたので、そういうレベルである(1万リットルは普通の収穫量なら1ヘクタールぐらい。自社工場の畑は多分そのぐらいに見える)。ただ、うちの地元の小さいワイナリーでもそれ以上は醸造していると思う。マンズワインさんはもちろん明確に輸入マストでの醸造商品もラインナップしているので、勝沼以外でもやっているんだ程度の話で、ほんと何ら隠すべき話ではないんだけど、うーん。まあ、良く言えば小諸の地ワインが全体のイメージを引き上げているね、って話なのかな。
・それはそうと、私は改めて東信は苦手だなーと運転していて思った。運転マナーは中信はよく悪い悪いと新聞やテレビでも叩かれるのだが、明らかに上田小諸の方が危ない割り込みや対向車線の右折などが多い。ヤンチャな車も多いし、18号沿いの店や風景は、ちょっと悪い時代の松本と言った感じ。もちろん、それぞれの地域がお互い苦手意識を持っていたりするのだが、上田佐久方面のメンタリティーってチンピラな人が多くてあんまり好きじゃないんだよな。それが運転でも感じられた。もちろん東信出身で長野県の名声を高めた人も多いし、中信にも悪い人間は沢山いるけど、今現在に限れば東信は地盤沈下しているように感じる。
Posted at 2012/10/28 16:43:11 | |
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2012年10月27日
・今日は夏場忙しくて草ボウボウにしてしまった畑の草刈り。本音を言えばあまり良い土地ではないので返却してもいいのだが、それなりに手を入れたのでもったいないというか・・・で、草を刈るのに先日直した乗用ロータリーモアを最初使ったのだが、草が下に逃げて刈れない。果樹園なら草が一定の高さ以下になればどうだっていいのだが、トラクターでロータリーかける予定なのでそれでは絡まって困る。という事でハンマーナイフモアを借りて来たのだが、やっぱりこっちの方が草を粉々にしてくれる点はすばらしい。ゴミが一杯詰まるけど。で、乗用モアは草が青い果樹園で使ったら、こっちでは好調だった。
・フロントに刃があるモアをフロントモアと言うのだが、このタイプのモアは刈り刃を支える補助輪を持つ必要があるので、フロント部分が地面に食い込んだりツタに絡まったりして旋回性に問題がある事が多い。今回使った歩行型ハンマーナイフモアもフロントモアと言える。で、乗用モアも使いづらいのかなーと思ったら後退速度がかなり速いので、バックで切り返すのが苦にならず、とても楽だった。歩行モアも同じぐらい速いと楽なのになーと思ったのだが、おそらく歩行モアの後退速度は意図的に遅くされているのだと思う。
・ハンマーナイフモアを使い始めた頃に何度かあったのだが、モアを後退させていると、意外な障害勿に挟まれそうになったり、段差から落ちそうになった事がある。このモアの後退速度は亀のようにのろいので怪我はしなかったが、普段の使い勝手のまずさの見返りとして安全性は高く出来ているのが分かる。乗用だとはさまれる危険性は薄いので、使い勝手優先で出来るのだろう。個人的にはハンマーナイフモアもメーカーオプションか改造で後退速度を速くするとか、むしろ前進2速後退2速ぐらいにしていいんじゃないかと思うが・・・
・今週末の予定としてはマンズワイナリーの収穫祭に行って、松本演劇祭りを見て、美ヶ原の広葉を楽しみたいが、全部は無理だな。天気が悪いから遠出は来週に延ばしてもいいかも。
・来週はスチューベンの収穫、巨峰園の草刈り、水田の秋起こし、畑の土ごと発酵(籾殻と鶏ふんを混ぜて耕す)、山羊の畜舎の改築まで出来るといいんだが。
Posted at 2012/10/27 21:24:44 | |
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2012年10月26日
・今年はも葡萄果実の病気が多かったので検証してみる事に。別の所で書いたけれど、結論として「晩腐病」の病原菌は樹体内に満遍なく存在するので、二次感染の対策として行う薬剤の散布は必ずしも充分ではないことが分かった。この病原菌は一応雨媒病なので、葉っぱの上に薬剤があれば発病しない建前ではあるのだが、どうもそれだけでは駄目のようだ。1次感染がそのまま果実の表皮や果梗に伸びてくる。また、果実内部や種には病原菌は無かったが、果皮に傷が付くと極端に病気にかかりやすくなる模様。また今年の病気発生を見ていると、片側に極端に病気が集中している傾向が見られた。デラのような自然樹形での晩腐の発生は房のどこでも満遍なくと言った感じなんだが、棚下平行は比較的方向性を感じる(でも全部駄目になっているのも多いので、必ずしもそうとも言い切れないかも知れない)。
・で、SSの防除なので、使っている薬剤や散布時期は他の園とも同じであり、対策しないと来年も痛い目にあうので、その原因を探っている訳だ。まあ、同じSSを使ってもノズルがノンドリフトかどうかで違うだろうし、ファンの設定や散布量なども違うから、単純には言えないだろうけど。で、ナシの防除の研究資料があったので見てみたが、かなり意外な内容だった。それはナシの防除でファンオフ・ファン半分(450立米)、フル(700立米)のファン能力で被覆率と防除価を比較していたのだが、私の想像と違ってファンオンでの被覆率と防除価が高かったのだ。
・研究では棚上にも感水用紙を配置してドリフトを調べて居たのだが、ファンオンだと2m上の10m向こうまで薬液が飛んでいて、明らかに無駄に散布している。一方ファンオフでも棚下だと被覆率は100%だ。棚下短梢なら当然もっと被覆率は高かっただろうと思う。ところが、防除価で見ると風量が低い方が低いという意外な結果が出ていた。理屈から言えばドリフトが多かったという事は付着量は少なくなっているはずであり、防除価も劣っていると予想するのだが、実際はただ最大効果範囲がSSより遠くなっただけで、防除価に違いはなかった。逆に言うなら、SSから遠い場所での防除価は広がった。
・ナシは棚上にも葉っぱを伸ばすので、葡萄とはかなり違うし、そもそもうちでも葉っぱの防除は今年上手く行っているので、その部分にはあまり問題は感じない。各列走行なので、飛距離の問題もまあ無いだろう。しかし、被覆率が無送風だと意外と葉っぱの裏に弱いのが気になった(書いてないが研究にそうある)。果実の罹患率の違いがそこらへんから読み取れるかも知れない。SSは各列入っていても実はそこから遠く離れた場所を防除していて、結果ドリフトさせまくっても別の場所で防除が進んでいるし、その場所では薬液のスピードが遅いからか付着が満遍なく行われていて、雨による影響もあんまり無い、という結果なのだ。
・そこで思い出したのがレーバスフロアブルの特性。昔の農薬は葉表に付着させ降雨で溶け出して防除するという発想なのだが(有機銅系全て)、レーバスなど一部の浸透移行系農薬は作物のワックス層に吸い込まれて機能する。なので、果実そのものに対しても効果を期待出来るのだが、ファンオフで回るとレーバスの付着にムラが出来やすく防除価が下がるのではないか?という予想が一つ出来る。これに関して先輩農家さんから、大粒種は1番房を使わず、2番房を使って薬液のかかりやすさを求めてはどうかというアドバイスをもらった。実際今年は結果的に2番房で作ったのもあったが、それがどの程度防除価が違うのかは調べられなかった。別に対策するとしたら、より角度が付いた直進性の強いノズルを用いて反対側の列を走っている時に薬液が付くように工夫することだろうか?
・もう一つの対策として、今年はトップジンMペーストの3倍液による母枝の防除もやってみる予定。これ、母枝に降雨が当たらないので防除が出来ると説明されているが、チオファネートメチルの薬効はやはり浸透殺菌なので、1次感染現をある程度叩く事で病原菌の内部移動を遅くする効果があるのではないかと想像する。
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Posted at 2012/10/26 19:27:58 | |
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