2018年07月31日
・仕事、提出書類の作成、目揃い会の話の伝聞、機械引き上げ、組織の講座関係などなど補助的な仕事の日だった。畑仕事と言えばI園のポンプ組み上げ潅水ぐらいか。こっちも大分伸びてきた。しかし一番伸びているのはB園で、40cmぐらい伸びている先端が多数あった。ちょっと潅水を止めてpFを上げてから再び潅水したのが効果的だったようだ。チューブ位置変えてまたやりたい。逆にデラは暑さから保護モードになっているらしく、水気が地面にあっても吸い上げてない感じでずっと濡れている。房もなんか柔らかい。出荷前には潅水してやりたい。出荷は来週からかなぁ。
・引き上げた農機具はまたしても引き取り時にジャンク具合がアップしてギアボックスがアウト、クラッチもへんな感じになっている。断っても良かったのだが、さらに値引きを受けたので面倒ながら引き取り。にしても故障の原因が良く分からなくて、後からあちこち見たが「保護装置」みたいなのが働いたか、マジでぶっ壊れるまで無理して使い倒したかに見える。
保護モードを疑ったのは、こいつには面倒な給油をポンプで行う仕組みがついていたのだが、そのオイルがギアボックスから抜いていたから。本来ギアオイルは減らないが、この装置を使いすぎたためかオイル窓(珍しい)にもオイルが見られない。メーカーもそれは承知しているはずだ。となるとオイルが一定以上減ったらギアやクラッチを強制的に待避させて動かないような装置を付けてもおかしくない。まあ明日オイル入れて確認だな。
もう一つの運搬車はメーカーが判明、ニシザワの田助くんという商品だった。
・朝起きたら一番孵化が進んでいた卵と、その横の卵から孵化して2羽いた。一番は完全に乾いてふっくらしていたが、二番はまだ濡れてよちよちなので孵化して1、2時間って所かな?他のも卵の割れた部分が広がったり殻が落ちてたりするので孵化は進行中だと思うが、極力温度変化を下げるためには開け閉めを控えた方がいいのが悩ましい所だ。雛はハッチに入れた方がいいんだろうなと。最初に孵化した雛はなんか元気で警戒心が強く、こいつは♂だわ。二羽目はまだ大人しい感じだが、歩き回る事は歩き回る、さすがヒヨコ。
そして、昼間に帰ってきたら一気に3羽も孵化して合計5羽になっていた。まだ孵化直後で疲れて休んでいる奴もいるので心配だが、皆暗くしておくととろけ団子状態で寝ている。あと残りは4個だが、どれも内側から破りだしており今日中には全部孵化するのではないかと思う。雛は親鳥の腹の下に潜り込む習性があるため、狭い所に頭を入れようと殺到するので、あまり多数いると下敷きの弱い子が死んでしまうそうで注意が必要だ。また2日ほどは卵黄の栄養で食事を取る必要はないそうだが、何かを食べさせる必要はあるのだが、なかなか玄米をいきなりは食べてくれないねぇ。開発支援に行った人の話としては、モミでやったら粃で栄養がなくて、消化能力がないので沢山食べられず死んでしまったという話もあるので、出来れば玄米状態の方が良さそう。まぁ、それを言えば白米でやってもいいんだろうけど。
夕方戻ると孵化していないのは2個だけになっていたのだが、全部孵化兆候が出てから半日ぐらい経つので、ここは助けるべきかと思ってサルベージしたが、残念ながら一羽はお亡くなりになっていた。孵化は誕生の神秘だけれど、その栄光に預かれないのも出てくるのね。原因だがハッキリとは分からないが、雛に対して卵殻が小さくて作業スペースが足りなかった印象がある。中で成長しすぎて割れなくなった感じがする。出来れば孵化開始から一定時間が立ったら強制的に出していいと思う。昔はそれやると胎児が楽してダメだみたいな話があったが、死んじゃ元も子もないし、必要な苦労なのか微妙だからだ。多分だがニワトリの卵は輸送性を考えて硬くなってきているだろうし。サルベージした子は元気になってるし。
さて、強制孵化させて発見というか、他の雛も見ていて「なるほどなぁ」と思ったのが胎盤。卵生だと卵殻が子宮に相当し、膜の内部で成長する訳だが、養分は消化器官に送られて成長している。羊水は存在せず、気室ですでにガス交換を肺で行っている感じなのだが、ヘソの緒は存在する訳だ。当然ながら鳥にヘソはないが、肛門から卵膜に繋がっている紐がある。おそらくそこから養分を吸収しており、そこは体組織なので血液も循環しているので血が出る。胎盤っぽい肉?はおそらく卵黄と腸を繋ぐ部分にあったんじゃないだろうか。
さて、初生雛はすでにつっつく習性が出ており、床にインコの餌を広げてやると喜んでつついて食べている。手がかからない。また子供同士でもすでに突っつき合っている。かなり気が強い感じだが、人の手の上だと大人しく丸まっている。暗くすれば団子状になって寝ている。半日程度の発生の差だが、元気なのに踏まれて孵化直後の個体が苦しそうなので、ダンボールで分けてやった。この時期は多分保温はいらなさそうなので、しばらくダンボールかな。ちょっと難しいのは水で、容器で入れるとどうも溺れる感じのが出てくる事か。そうでなくてもヤンチャなのが足突っ込んでびしょびしょにして他の雛もずぶ濡れになるし。
ところで今回のは名古屋種の雛なのだが、すでに頭部などに黒い斑点模様が出ている。って名古屋種ってそうだっけ?と思って画像検索すると他のもそうでした。メスでもそうなので、特に雄だけではないようですが、これのサイズでオスメス判別出来たら楽なんだろうけどな。そして、羽根の色はやや濃い茶色みたな感じなのですが、一羽だけ金色の雛がいます。なんとなくですが、体つきも名古屋種ほどがっしりとはしておらず、悪く言うと貧弱、良く言うとスマートな感じです。考えられるのは多品種の混入ですが、少なくとも卵の時点では全部赤系だったので、母親は名古屋種でしょう。ブロイラーと混血したのならありえますが、出品者疑うのも悪い。あるいは先祖返りの可能性も考えました(名古屋種にはバフコーチンの血が入っています)。しかしバフコーチンは名古屋種より大型かつ茶色のニワトリなので、ブロイラーのような系統は入っていません。他は突然変異とかでしょうか。実は名古屋種は固定種なため原種はありますが何が産まれてくるかはF1種ほどコントロールはされていませんし、うちのも原種から何代目の子孫か分からない(さらに言えば原種だってどこまで同一系か分からない)ため、オークの群れにエルフは産まれる事もあるかも。
金色の子は本当に綺麗な色で、白色レグホンなどの雛の黄色がかったヒヨコ色とも違い、レモンイエローに近い色をしている。また性質もやや神経質というか人なつこっくない感じがする。2番目に産まれたにも関わらず他の元気な雛が雄鳥のように背中を反らして立つのに対して、あくまで水平な感じがする。思ったのは烏骨鶏あたりと名古屋種が交雑した子じゃないかなぁという印象だが、果たしてどうなるか?
現在の歩留まりは16個から8羽と半分となかなか残念な結果だった。事故がなければ12羽だったはずなのに。ここからオスメスが半々の確立だとメスは4羽だけか・・・そりゃ養鶏場から買うわな。まあ雄だって鶏の場合は食肉として利用しやすいし、雑草も食べてくれるだろうからいいんだけどさ。
・畑ではトマト園に自家用野菜をちょっとだけ植えてあるのだが、最近見ている暇がなかったので収穫。カボチャはカンリュウが大きくなっていたし、普通のカボチャも立派なサイズになっており、これらは冷製スープで頂こうと思う。ただ豆乳を牛乳代わりに良く使うのだが、こいつらが腐る腐る、この時期とは言え圧力鍋に入れてこの早さで腐るの!?と。ミニトマトはイエローアイコは好調というか、木は滅茶苦茶でも成るんだが、落ちるのが早く割れが多く虫害も多い。普通のアイコはそれよりは強いかなぁ?イタリアミニトマトはやや大きくて皮も厚く甘いというより旨い系である。ドライトマト向きらしいので、暇な時に切って干してやろうかと思う。そして水洗いすると全部底に沈む、特にアイコが重い感じ。冷蔵庫で冷やすとスナック感覚で止まらなくなる。
他は加工トマト(売り物じゃなくて自家用の)も大分成長してきたので、こいつらも調理したい。黄色胡椒(青唐辛子)も随分大きくなっていて収穫、乾燥するほど成長するとパプリカみたいな色になりますな。
・植原から今年のブドウカタログが届いたが、また新品種が何個か増えている。育種は結構だが、選抜宣伝が出来てない状態で数だけ増えても混乱するだけのような。ただ、現実には旧世代品種も注文はほとんど無いだろうし、シャインの注文が中心だろうから、レギュラー品売るための限定品で、その中で人気品種を選んでいる最中だとは思うが、大半の生産者には思い切った事はやりづらい所だろうか。
・明日 書類提出 農機具整備 消毒準備 雛の箱調整 車引き取り
Posted at 2018/07/31 21:38:24 | |
トラックバック(0) | 日記
2018年07月30日
・今日は殺人的な暑さだった。昨晩が20度まで下がって冷たいぐらいで一安心していたのに、昼間は雲もなくかんかん照りでブドウの棚の下で作業していても暑さで目眩や吐き気がしてくる。直射日光は本当に凶悪でもはや災害という気象庁の言葉が良く分かる。今天空にあるのは台風や地震と同じ災害なのだ。なのに飛んでる鳥。今日も巨峰で袋掛け遅れた部分で椋鳥が食べていた。こっちは駆除方法を制限しまくった人間社会と行政の人災だ。なんとかH園の袋掛けも食べられるであろう房はやりおえたので帰宅してエアコンかけて寝る。残りの不良品をどうするかだな、すぐに切り捨てて病気予防と樹勢回復をすべきだが、そうすると鳥害が健全果にも来る。でも不良品食わせればまたやってくるので、結局害鳥を増やすだけでもある。一番いいのは不良品に毒を盛って食べた害鳥を駆除する事だが、もちろんそんな便利な毒薬は売ってない(一応海外ではあるらしいし、昔は殺鼠剤という物があった訳だが、それが事件になったのはご存じの通り。少し前は比較的弱い殺鼠剤としてクマリンを良く見たが、あれは累積系で即効性もないからか最近見ないな。無論、本圃場でそれやると混入の危険があるので、行政が被害担当園を指定してそこで集中的に使用するのが望ましい訳だが、そんなん生きてる内には絶対やられないわ。あと、加工トマト園で藁を播いたからか、そちらに結構スズメが集まっている。スズメは稲の害鳥なので、それを呼び寄せているように思われると良く無いし、今度ソルゴーも食べているかも知れない。そうなったらソルゴーの穂だけ刈り取る必要があるな。これはまあ可能性として指摘されていた事だし、ソルゴーの穂は食用ではないのでいいんだが。難しいのはスズメはデラでは害鳥だが袋をかける大粒種では被害はなく、稲の被害の他は昆虫の駆除という意味では有能なので、目の仇にして駆除や排除する必要は私にはないという点か。稲の場合も集中的に被害を受ける可能性があるのは早生のモチ米だけなので、うるちがスズメにやられて収量激減!って事は聞かない。そうそう、うちの水田は8割ほど出穂しているが、とてもいい感じだ。
・帰宅したら孵化がはじまっていた。まだヒヨコは出ておらず、卵にヒビが入ってピヨピヨ鳴いているのだが、孵卵器の出来が悪くてしっかり観察出来ないのが残念。そして通説と違う発生で戸惑う。卵の置き方は気室がある鈍角を上にしておくと、弱い側面の気室との境目側を割って出てくるとあるのだが、どいつもこいつも鋭角の下側に穴あけようとしている。卵は検卵して気室側を間違いなく上にしてあるので逆子という訳ではない。うーん、なんでだ?一つ考えたのは卵立てを割としっかりした冷蔵庫の中の奴にしてあるので、卵の側面を外側から押さえてしまって割れそうもないので、へんな所を割ろうとしているのではないか?という可能性。という事で、普通の販売用の卵ケースに移動してやった。また先日割れていた卵は残念ながら内部に雑菌が入ったらしくて腐って内部崩壊を起こしたので破棄、もう数日で孵化状態のヒヨコがなんとなく分かるのでかわいそう。現在は割れだしているのは3個だ。9個のうち何個が孵るか楽しみだ。
あと、畑では雉の若鳥の群れを見た。鶏で言えば中雛ぐらいだろうか、ともかくすばしっこい。親が道路を横切ったら、その後をビュンビュンと渡っていった。ここらへんは雉の生育には最適な荒廃農地の藪が広がっているので、きっと沢山増えたのだろうが、それでも相当数が死んでいるからこそあの程度の密度なんだろう。聞いた話だと100羽も鶏を放すと1反の土地が一月で裸地になるそうなので、雉があの勢いで増えると鹿以上の自然破壊になっちゃうからな。
・殺人的な暑さの中で仕事していたら、道路管理課の車が来て昨日の事故現場のガードレール周辺にコーションテープを貼っていった。少し詳しく事情を聞けるだろうかと思ったがバイクの単独事故との事。現場を見て「この標識にも当たってますね」だそうだ。この暑い中、ご苦労様です。その後検索したらニュースで普通に出ててZZR1400みたいだが、ブレーキ跡も転倒跡もないので警察が検証とか書いてあった。事故車写真があったが、いわゆる最高速マシンを扱えなくて系の派手な転倒には見えず、スタンドで普通に立っていたので、打ち所が悪かったとか不運があったのだろう。今は他にも煽り運転とか野生動物との接触とかDQN絡みとあるからな。特に夏になってから、まだこんなDQNがいたのかと思うようなのが増えたし、運転していてもアホなのが居て絡みたくないので先行かせている。もっとも暑さで認知症が進んだ老人もいるし、夏は運転に注意だ。
・最高裁の諫早湾干拓の末期的不当判決を見ていると、日本も戦後70年で再びもとの権威や官僚にこびへつらう国なってきたんだなぁと思う。ほんと戦争やってもいいけど、裁判官全員前線送りな。よく戦争反対だけ言ってるのは非建設的みたいな右側の工作だか洗脳されたのだかの批判があるし、実際左側も戦争反対と叫ぶパフォーマンスに終始していて何が元凶か分からないまま組織化に利用されていたりするけれど、先の大戦に決定的な開戦のトリガーは無かったと私は思う。それは第二次大戦のサラエボでの暗殺にしたって同じで、皇太子が暗殺されていなければ別の誰かで開戦の口実は作られていたと思う(そういう意味だとシュタゲの世界線の強制力みたいな感じ)。むしろ、生物の進化の101匹目の猿みたいな物で、どこかで閾値を超えるような増加があってあふれ出るんだと思う。その閾値は本質的には国民全体、社会全体、世界全体にあり、より良い未来と平和を信じる小さな行動や発信にかかっていると思う。大きな事件事案だと政治的要素などが絡んできて逆に正しいと思って行っている事の方が結果的に大きな間違いである事は良くある。しかし、こういう不当判決みたいな国民から見ておかしい事をおかしいと言ってく事は必要ではないか。
・明日 書類関係、銀行関係、機械引き上げ
・出荷前にやっておく事。ミツバチの巣箱の組み立て、オイルクーラーの組み立て等の作業場の整理。サンバーの引き上げも優先した方がいいかもだが、デラはどのみち少量だからさほど気にする必要はないかも知れない。
Posted at 2018/07/30 21:48:20 | |
トラックバック(0) | 日記
2018年07月29日
・仕事は午後から、H園の袋掛けをしていたが、台風が湿った空気をもたらしたため、曇っていて若干温度は低いにも関わらず不快で不快で気持ち悪い。降水量は分からないが、とりあえず準備してあったワラを敷いた。ここも着粒過多が目立ち小玉であまり良く無いのが多いし、防除が軽いので灰色カビ病と思われる病斑が軸に発生しているのを確認した。多い場所は結構出ているので怖いな、あれだけ乾燥していて出るのも疑問だけれども。また幹回りのコウモリガは防除出来ていたが、柱との間とか主枝の先には食入を確認。最近はロビンフッドを持ち歩いているので、こいつで吹くと気持ち悪い頭がでかいイモムシが這い出てくる。苗園で3匹、ここで2匹殺しているが、これは少ないと言える。ロビンフットは正直言うと殺傷能力はかなり低くい。登録取れているので、どう使っても有害ではないように調整されているのだろうが、かつて有効だったら有機リン系薬剤なんかは低濃度でも流し込めばガス成分にあぶり出された幼虫が一目さんに飛び出してきて、のたうち回って灰色になって死んで、そりゃあ爽快だった。ロビンフットの場合は「なーんか気持ち悪いのが入って来たなぁ。見て見るか?のそのそ」って感じで出てくる程度。逆に中でショック死している事はまずないし、外出ても息出来なくて激しくのたうち回る有機リン系と違い、入り口付近にずっといるので捕殺しやすい。また、中に居座られても接触毒か食入毒効果が長くあるので、テープ巻いておいたら灰色になって入り口付近でぐったりしていた事もある(でも多少食糞が出ていたので食べてはいる)。なので、苗とか出荷しないんなら有機リンの方が確実だと言えるけど、ロビンフットでも必要充分ではあるが、出て来ない時はテープ必須だし、待ち時間が1分2分かかる(有機リンなら五秒で飛び出してくる)。
結局袋掛けは全部は終わらず。また孫房が伸びていて邪魔なので落とす必要もある。防鳥ネットは今年は半分だけだな、房作り出来てないのは出荷に値しない。鳥の餌になるなら捨てるべきだ。また棚下線が下がっているので補正、やっぱり傾斜地は間柱を全部入れないと下がるな。
・結局台風はごく弱い風とみすぼらしいほどの降水量しかもたらさなかった。てっきり雨量計はち切れるぐらい降ってくれると期待していたのに、見たら25㎜ぐらいしか入っていなかった。アメダスだともっと少なくて14.5㎜とある。ただpFメーターは1.5を切っており、前日2.3だったのを大きく上回っている。一回の潅水量が15㎜目安とあるが、そうすると完全に危険水域まで水分量があがるというのはどうなんだこれ。
という事で、先日から気になっていた雨量計の目安の測定含めてやってみた。まあ、実測はしたが実は計算で簡単に出たのでアレだけど。まず雨量計容器は入り口が8cmの円であり、面積は4×4×3.14で50平方センチになる。すると10㎜の降水は50ccになるので、目盛りの50cc(は打ってないが)=10㎜、100cc=20㎜・・・という風に簡単に読み取れるようになる。容器は400ccなので80㎜まで計れる(かなり不正確にはなるが)。ここからうちの圃場の降水量は25㎜だったと分かる。それだと完全にpFメーターが飽和する事から、ここの保水力は25㎜より少ない事が分かる。前回が15㎜潅水相当で2.4が2.2ぐらいになったので、大雑把な把握だが15㎜で0,2、20㎜で0.4ぐらいは減りそう。
ところで、葡萄の方はどうなのか?もうね、今年のパープルは最高の出来映えですよ。玉が丸々として色も濃く美味しそうです。やっと本当の出来映えになったと確信を持って言えます(全部見て回った訳じゃないけど)。
・行きつけのジャンク屋に行ったらバインダーがあったので商談、うちはずっと一輪のバインダーで「あれ使いづらいんだよねぇ」と愚痴ったら、「一輪のはぬかるむ水田で、稲株を踏んで沈まないように走るためのモデルですよ」と教わった、今更ながら勉強になったわ。普通は二輪なので、株はまたいで走ります。割と程度が悪い二輪の話がまとまった。それでも高いとは思うけど、時々かっておかないとね。他にポット移植機とか畝立て機とか電動台車とか欲しい物もあったが、とりあえず今年の加工トマトの作業負荷と収入を見ないと来年以降は不明だもんな。電動台車はなんと12Vでモーターもスイッチのみのスピコン無し、ただの台車の電動化って感じだったが、それでも150kg対応で二人乗ってもラクラクだったよーとか言われる。うーん、自作しないでもこういうの買って、後後いらなきゃ売ってもいいんだよなぁ。
・最近、建築中のビルが炎上して5人が死亡、40人が怪我をした事故がおきた。その原因は断熱材のウレタンに火花が引火して燃え広がったという物で、改めて「そんな危険な断熱材が認められているっておかしくないか?」と思った。なんとなれば普通の火事でも同じ事が起こる訳でしょ?で、調べるとこの引火する危険なウレタンは現場発泡の二液型ウレタンであろうという話が出ていた。ウレタン自体が可燃性である上、発泡ガスが良く燃えるため派手に燃えるそうだ。そういえば発泡ウレタンから出るガスが環境破壊につながるから成分が変化して高くなったような気がする。
通常であれば簡単に燃える物は建物には使えない事になっている。外壁とか内装とか消防試験認定すらある。なのにウレタンが使われているのは何故か?一つは現場発泡ウレタンは施工性や気密性が良く耐湿性もあるので本体の設計が雑で他の断熱材を入れるのが手間な所でもバンバン使っていけるからだろう。例えば天井なんか他の難燃性の断熱材を入れようとすると二重構造にして気密処理してと非常に手間がかかる。スタイロみたいなのは直止め出来るだろうけど、隙間問題があるしコスト高、吹き込みグラスウールなども嵩減りとかあるしなぁ。とは言え発泡ウレタンが許されているのも異例だろう。
解決策としては超コストアップになっても難燃性現場発泡ウレタンのみを許可するのが一つだが、絶対抜け道で違反工事が出てくるから、発泡ウレタン自体を禁止するのが一番だとは思う。特にリサイクル性も悪いのが問題になっているし。ただ、それ言い出すと木造の家とかも禁止した方がいいとかなってしまうので、結局バランスなんかねぇ。今後も省エネのために断熱材の使用は増えるので、早急に見直しをしてほしい所だ。
・うちのとある圃場は離れた場所にあるのだが、数日前からガードレールが凹んで周囲に何か流れた跡があった。で、久々に地元の農家さんが通りかかったので近況の情報交換などして暑さと干魃を呪っていたら、「そういえば最近バイクで死んだらしいぞ」と言われて一瞬何の事か分からずびっくり。聞いたら、その目と鼻の先のガードレールに夜中にバイクが突っ込んで若者が亡くなったそうで、犬が吠えてたら救急車のサイレンが聞こえたと言っていた。あのカーブは日常的に走る分には気持ち良いカーブで、気持ちS字になっている。その前後は直線で、特に下る方向はスピードが乗る。ただカーブのRはかなり緩やか(バイクなら60kmまでは余裕、多分80kmぐらいでも後先考えなければ曲がれると思う)。ちょっと手をあわせに行ったら花束や缶コーヒーなどが備えてあった。最近は私は人が亡くなってもあまり思う事はないのだが、なんかこう生々しいのは重いな。
現場の状況からすると、やはり下り側から突っ込んだ感じだが、どでかい方向指示板やキャッツアイが並んでいるので、これを見過ごすというのは考えづらいし、一応曲がりつつ突っ込んでいる。また速度超過で曲がりきれない感じでもなく、ブレーキロックやタイヤロック、転倒の痕跡もない。軽く曲がりながら歩道に当たってからガードレール(というか3段パイプの奴)に当たって、バイクはそこでオイルを吹いて止まったのだろう。橋の手前に街灯はあるが、その先は真っ暗なので、曲率を読み違えてよほど巨大なカーブだと思って侵入した可能性もあるが、一番ありそうなのは居眠りかなぁ。塗装の色は濃い緑なのでカワサキだと思うが、カウル破片など無い。歩道の段差の傷からすでに色がついていたのでアンダーから緑なんだろう。車であれば自損事故でテヘペロで済む程度な感じなので、バイクというのがいかに危険で運が悪かった(か装備が軽装だった)だろうか。有意の若者がこういう事故で亡くなってしまって本人はもとよりご家族友人のやりきれなさを察するに余りある。今日は日曜だったためか、後で車が時々来ては知人友人らしき人達が集まっていた。
・明日、 加工サンプル提出、そろそろデラの日誌も提出しときたい、袋掛けを午前中にやって、ボルドー散布の準備もする。
Posted at 2018/07/29 21:18:14 | |
トラックバック(0) | 日記
2018年07月28日
・先日の日記の通り、徹夜明けから寝てて目揃い会とか余裕でぶっちですよ、どうせ偉いさんの長話が主だから聞く価値ないんだけど、本当はよくない。後で資料と現物見てきたが、今年のはほんと色悪いな。見本ですら赤い。うちのはまだ緑が残っているので熟度があがる余地が云々言われるが、この時期に下でまだこの色なのもなんだかねぇ、まあ実際余地あるのはいいんだけど。そして鳥害が洒落にならんかんじ、肩ばかり軒並み突かれる。そして、そこの地主に今年はデラ売らないですって言ってるのに注文もらったから(その人が取引していたお客さんがいる)と言われたので、見本持っていって懸案事項である農地転用をする可能性があるなら、現在の契約が切れたら再契約しない話をする。無論、契約自体を切り替えて長期間の契約にするとか、契約中断の保証を設定するって話でもいいんだが、話の途中で人の事情にかこつけて転用をしたいしたいという欲が透けて見える話をするので終わりかなぁ。なんか新植して頑張ってるので本当にばからしいが、伐採も込みだったからなかなかそっちの補償の話はしづらい。でも、新植の許可した本人なので前の物件みたいに痴呆症でどうこうは無い。結局この話を持って来てすぐ死んでしまった世話役が頼りない人間だったという話か・・・移植をかんがえてさっさと話を終わらせた方が良さそうだな、この地域はみんなこんな奴らばっかりだったか。
・あとはH園に行って袋掛け、I園はタンクにちゃんと500リットルたまっていてちょっとびっくり。完全に渇水していると思ったのに、一晩でそれだけたまるんなら割と水分は豊富だったのね。またH園もより崖の際にあるので渇水してはおり、玉伸びが悪くて昨年も苦労したのだが、今年中央部分は驚くほど玉伸びが良好だった。おそらく地下水脈まで根が伸びて吸水出来ていると思われる。これ、非常に深い物だと思われているが、ちょっとした土木工事でダメになったりするし、木の根もそこまで伸びづらいので、おそらく表土堆積層の下、岩盤の上あたりなんだろう。
ところで、上の事から潅水が全面でない場合の吸水や養分吸収も一つの知見が得られる。それは「部分的な吸水でもちゃんと養分を吸う」という事だ、一見するとそれは矛盾していて、なぜ乾燥した地中で根が養分をすえるのかと思うのだが、考えられるとしたらク溶性成分の根の吸収メカニズムだ。植物の根は新根の先端で有機酸を分泌したりしてク溶性(水じゃなく酸に溶ける成分)養分を溶かして吸い込んでいる。消化液を持ち出して取り込んでいるような物なので、おそらく水分がない場所にも根を伸ばして吸収出来るんじゃないかと思う。もちろん水分もあった方がより上手く吸い上げられるとは思うけれど。
・日本海軍の雷電はいろんな意味で失敗作だったが、根本においてプロペラ機における空気抵抗の低減という意味で同じ失敗をした国はないのか?あるいは、技術的な意味はなんなのかという話をば。雷電の失敗の意味は大きく2点ある。
一つ目は紡錘型胴体による空気抵抗の低減はあったのかなかったのか?そして、エンジンとプロペラを離す延長軸の設計製造のノウハウである。
飛行機の胴体は空気抵抗や前方視界不良の原因になるので出来るだけ細い事が望ましい。そこで液冷エンジンを用いて長細くする方法が一つ、もう一つがエンジンを胴体中央部に移動して機首を細くする方法が考えられた。前者は成功例があるので解説不要で、後者は実際は空気抵抗の低減には効果が無かったとされている訳だが、実際にそれらを明文化したエリアルールが登場するのははるか後になってからの事だし、エリアルールも遷音速の話なのでプロペラ機においてどの程度当てはまるのか分からない。つまり、当時の他の国でも速い戦闘機を作ろうと思うと紡錘型の機体を設計してなかったのだろうか?と思う訳だ。だが、欧州の一線級機体は液冷が主でわざわざ紡錘型にした物が思い当たらなかった。だから同じ失敗をした機体も思いつかなかったのだが、割と近いのにベルP39エアコブラというのがあった。この機体はアリソンエンジンを積んでいるので液冷であり元から細いのではあるが、言ってみれば車のFFに相当するトラクター型エンジンに対して、ミッドシップにして重量物をセンターに集めるためエンジンを後退させている。だから紡錘型の機体になっていると言える。そもそも液冷だとペラ後流で冷却する事も考えないで良いので、搭載位置が比較的自由であり、軸の延長も割と自由だ。
さてP39の最高速度は570km~620kmあたりみたいだ。そしてアリソンは他のアメリカの機体にも積まれているので機体比較しやすいのだが、同じ出力のアリソンを積んだP40ウォホークは560kmどまりなので、やや優速と思われる。またP51A(マスタングのアリソンエンジンタイプ)も600kmちょっとだったとある。とすると、「紡錘型は意味がない」という話は案外眉唾かも知れない。空気抵抗の削減に効果は「あった」かも知れない。
次は技術的な問題。結局雷電がごたついたのは、このペラとエンジンを繋ぐ延長シャフトを入れる事でおきる振動問題だったのだが、書いたようにP39はちゃんと作っている。日本軍もP39とは戦っているので擄獲や撃墜機もあったろうから技術をモンキーコピーすれば良かったのにね。そして、この技術は実は案外重要なのである。というのは、後にその技術はタンデム双発(串型双発)で必要になったからだ。日本軍は震電という、言ってみればRRのプッシャー機を作ったのだが、実は推進型プロペラはレシプロの限界を超える上で前後にプロペラを持つ、4WD化という形で収束していく。この手の前後プロペラでは実用化された物としてDo335があるが、他にも日本の立川のキ94Ⅰがある。またシャフト延長でプッシャー型にした例だとアメリカにXB42ミックスマスターという色物爆撃機もある。つまり、雷電で苦労したシャフト技術自体は、その後に続く高性能化のためには必要な回り道だったと言える。まあジェットエンジンが実用化されると再び無用になるんだろうけどね。
・明日 H園袋掛け、防除するかも。書類提出とか片付けとか
Posted at 2018/07/29 00:33:13 | |
トラックバック(0) | 日記
2018年07月27日
・昨日は台風で雨が降る前に巨峰に袋掛けすべく、ヘッドライトつけて真夜中に袋掛けをやった。普通こういう事をやっても後がきつくなるだけなので意味がないんだが、台風くれば寝てられるし、これが作業としてはほぼ最後なので後は死んでても関係ないので強行。朝4時すぎに明るくなってきて終了(まあボチボチやってない部分もあるが)。LEDヘッドライトはとあるメーカーのを気に入って二台持ってるのだが、ローモードでかなり長時間使える事に感動した。
・蜂に刺された左の手の甲は一晩で2倍ぐらいに膨れあがり、赤ん坊の手のようになってしまった。基本的にはかゆいのだが、血圧がかかると痛くなるのははじめてだ。横になっていればいいが、立って手を下げると痛い。また手の甲がつっぱるので握り込みづらい・・・というか手を完全には握り込めない。そういう作業はないからいいけどさ。アイシングしても治りはイマイチだ。それにしても、こんな腫れたのは初めてなんだが、一体何に刺されたんだろう。
昼間に病院の横で作業していたので、先日聞いたエピペン処方の事を兼ねて受診してみたが、蜂毒に効果的な血清や消炎剤はないそうで、一応なんか注射されたけどアイシングが一番ですよとの事。エピペンに関してもその医師は営林署の担当をやっていたそうで詳しかった。そもそもエピペンは蜂毒対策として作られたのを営林署が現場で使えるようにしてくれるよう要請して普及した経緯があるのだそうだ(公式サイトより)。その後、食品アレルギー対策でも有効性が認められて普及はしたのだが、おかげでかなり価格が高くなっているとの事。また有効期間が1年で、保険適応で6000円ぐらいになるが本来12000円ぐらい。血圧等もはかって、抗体テストも出来ますけど、まぁ問題ないからやめとけば?欲しければいつでも言って下さいとの事。
そのエピペンだが、最近販売メーカーが変わったらしく、サイト情報が新しいのだが、保存に関しては光分解なので遮光する必要があるし、冷蔵もダメらしい。効果的な使い方は30分以内に撃つ事だそうだが、対処療法なので受診しないでいい訳ではないみたい。でも書いたように蜂毒には血清はない。このためだけに車に常備ってのもなかなかきついな。
今回割と調べざるを得なかったのは、かなり腫れが出てきつかったからだ。直前にミツバチに三箇所さされて連続だったのもあるだろうが、腫れが左手全体に広がり痛みやかなりきついかゆみになった。触ってもあきらかに熱を持っていたし、動かす事自体はなんとなったのが救いだが、普通だったら休んでいる所だ。刺したハチは直接目視はしなかったが、飛び回っていた同種と思われるのは比較的小さい物だった。あれが大型のオオスズメバチだったらと想像すると結構怖い物がある。幸いまだオオスズメバチに刺された事だけはないんだよなぁ、他のは結構刺されたけど。
・鶏卵の孵化予定日まであと5日になった。4日目からは転卵を停止して鈍角側を上にして立てるらしい。もう検卵しても何も見えない。そして、立てておいたら卵に亀裂が入っていた。え?もう?さすがに18日は早すぎない?と思ったら孵卵器の転卵用ピンが長すぎて卵を割っていた。もう中華製品最低!鶏卵でテストしてねーだろ!ただ、上にしたのは鈍角で、そこはもう空気が入っているだけなので内容物の流出もなく、膜があるため気密もまだある感じなので、まだ孵化の可能性が残っている。
・同居している親がまた狂いだした。勝手に人の物捨てて、それをゴミ捨て場で見つけて持ち帰ったら謝罪するくせに、戻させたらまた逆切れにして人の物に八つ当たりして破壊しようとしている。もうね、人間長生きしたらいかんですよ、70あたりで死んで晩節を汚さず世間に迷惑かけず無駄な貯蓄や資源浪費をしない。若い世代に迷惑をかけない。それでいいじゃない。先日も私の設置した照明用配線を自称剪定していて切断してしまったみたいだが、なんで100V線でそれをやらないのかと。なんなら引き込み線でもいいんだぞ?
Posted at 2018/07/28 23:31:41 | |
トラックバック(0) | 日記