2020年09月30日
・収穫荷造り出荷、家畜世話。
・先住猫が安定してきて、一応プレイルームで一緒にさせておく分には問題行動をあまり起こさないようになった。というか、みんなで遊んでる。こいつら3匹12足をかわいがると、一匹は膝の上に載せてブラッシング、一匹はマタタビをあたえ、もう一匹は頭ほりほりと忙しくも楽しい。問題行動はむしろ若いメスが良くやるようになった、ともかく自動掃除機ダイスキで、ブラシに手を突っ込みたがるし、小さいプラスチックの小物(パルズピースとかヒゲ剃りとか)を咥えては運び去って散らかす。
・昨日無駄足だったケーキ屋に行ってきたが、この不況なのに県外ナンバーもちらほらで女性や子連れで賑わっていた。作業着で行った自分が浮く。ケーキは地元産原料でシャイン・パープル・クインニーナそれぞれがタルトであり、シャインとパープルのミックスタルトもやや小さいホールであった。サイズはかなり大きくて、最初どう切るのかと思ったぐらい。
味は乗っているブドウの品質がこれまで食べた中でダントツで良かった。恐らく契約農家から買ってるが、直売所からかも知れない。だとしたら自分のも混じってるかもな。ともかく糖度も高く酸味も軽やかで、タルト生地が遠慮する必要がない。クリーム類は無かった。クリームはブドウの果汁と相性が悪いという指摘があっただけに、使わなくてもいいんかって思った(少しカスタードはあったかも)。また、ブドウは半分かそれ以下にスライスしてあり、大口で食う必要がなく、表面へのキラキラ汁(ゼラチンとか寒天とか)もかけてない。おおよそ世に出回るブドウケーキのやってしまう不満点らしい不満点を全部解消してある傑作だが、これが評価しづらいのは結局「パティシエは原料に対して何もやってないのではないか」という所だと思う。他の料理人も「シャインはそのまま食べるのが一番美味い」と言ったように、手を加えない事が正解となると、パティシエの存在意義って何?ってなりがち。そしてもう一つ、このブドウケーキが成立するのは、消費が早くて大量貯蔵とかはやらないからだろう。つまり、ケーキとして正解だけど、それを成り立たせる条件は決して緩くはないって事だ。
で、初歩に戻って考えると、洋菓子の手法は「菓子屋のプライドや効率」「原料任せにした時の品質と、その保持」という二つが相反しているのだけれど、和菓子だったら問題ないのにって歯がゆく思う。ブドウ大福なら「職人のプライドや効率」は関係ない(イチゴ大福の時は邪道って声もあったらしいが)、品質や保持も有利じゃないかと。
・トマトジュースを作ってもらった加工所でキノコのピクルスがおいしくてまた買ったが、今日はハンバーガーに試しに挟んでみたら安いハンバーガーが高級グルメに化けてびっくりした。いやこれ、すごい発明じゃん。ピクルスは酢漬けな訳だが、これは酒粕酢なので酢は穏やか。そしてキノコの食感と旨味成分が合わさって、単調なハンバーガーをゴージャスにしてくれる。香りもいい。考えてみれば、通常でもピクルスって入ってないけど、あれが無いハンバーガーなんてハンバーガーじゃないかも。
・クラファン見ていると、割とプロジェクト数が少ないので、過去のも見て「どういうのが支持されてるのか」が分かる。そしてだんだん「クラファンのビジネスモデル」というのが見えてきた。クラファンの中のビジネスモデルって意味じゃなくて、クラファン自体をメタ的にビジネスにしている姿についてだ。先日も書いたが、これは手数料を取ってサイトで宣伝する広告の側面が強いけど、同時にビジネスモデルを磨き上げてプレゼンさせるコンサル機能でもある。つまり、曖昧なビジネスモデルや実行力をコンサルしてくれる訳だ。銀行の場合ははるかに手数料安いが、彼らは経営者からプレゼンを受ける側で、それを請け負ったり助けたりする能力はまちまちだし。また巨額のクラファンというのは話題にはなるが全体からすると少なく、それだけ巨額になるビッグプロジェクトは必要予算が大きいので実現可能性は下がる。多くは100万以下で、20万とか40万程度の物も結構ある。先日見た「ビッグリトルファーム」という映画もクラファンで支援があったようだが、40万ちょっとだった。
私が興味なくてびっくりしたのは、自主製作映画のクラファンはかなり多く、100ページ近い量があった。逆に農業系は2ページちょっと、この差は何よ・・・って思うけど、映画こそそういうスタイルの方が宣伝と調達と、受け入れられそうかの見込みを知るにはいいのだろうと思う。そういや、ずっと昔、とある漫画のアニメ化はクラファンサイトで始まったと聞いた。
農業系はSDGsとお酒が多い。圧倒的に多い。そんな酒飲み多いのか?ってのが問題。加工の方向が狭いんだけど、広くすると大規模の所に価格競争になってしまうんだろうな。甘酒とかも付加価値が高い反面、価格がリッター500円超えるときつい気がする。
Posted at 2020/10/01 09:42:06 | |
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2020年09月29日
・収穫して荷造りしてた。B園のサビが出ている所に消毒したけど、古くなったボルドーって効果無さそうな色だな。モスピランはもっと後で良さそうなので、収穫終わってからやる。
・ラベルデザインのラフのラフが届いた。ラフなのでシンボル的でイメージしづらい部分もあるんだが、それでもプロジェクトが進んでいる感じがあって好き。そして、要望に出ていたが「名前が決まらないとイメージしづらい」ってのは分かる。横文字英語表記なら、割と格式ばった感じに出来るけど、和名ひらがな表記だと、カジュアルワインというイメージになる。最初はカジュアルワインを目指していたけど、今はミドルクラスイメージで微妙な所だ。これを補糖してややカジュアル寄りにしたとすると、上等品はさらに高度な物を要求されるだろうし、今週末にソムリエに相談だな。それにはサンプルを取りに行く必要があったり面倒だ。いや、土曜日にワインと菓子と映画で小旅行やるか。そんな余裕こいてていいのか分からんけど。
・このワインにはチャリティーを付ける予定だったので、あるボランティア団体に行ってチャリティーカレンダーを買うついでに、そういう寄付金受ける気あるのかと、ここってNPOなの?って聞いたら、寄付金は歓迎だけどNPO法人ではないとの事だった。「認定NPOになると寄付金が所得控除されるんだけどねぇ」と言っていたのだけど、私は単にボランティア団体の名前に信頼性が付く程度に思っていたので後で調べてみて「あ、これはいらんわ」ってなった。NPO法人さんによっては確かにそういう方がいいケースもあるんだろうけど、正直デメリットの方が大きすぎてメリットを出そうとすると多分本業がねじ曲がる。活動をやっていて、それがNPOの制度と合致した場合だけやりゃいいと思うけど・・・って印象だった。まあ、ここは20年ぐらい活動してるし、活動してる人が私財でやってるから逆に心配ないわ。NPO法人になってしまった方がむしろ不安になるだろう。皮肉な話だが、私財使って事業の収益が悪化してるなら税制上の優遇を受ける必要がなくNPOになるメリットもないだろうし。
・その後、目的のケーキ屋は閉じてたので、久々の町のパトロールしてモールへ。町は「管理地」とか「閉店しました」とか、何も言わずシャッターおろした店が沢山あった。中町特にやばいね、あそこは観光収入が支えだったしな。人通りは復活して元気に商売している店もあるから、閉じたのはその前からの問題が大きくて事業継続出来なかったのかも知れない。
モールは閉店した所が多いだけでなく、閉店スペースに後から入る店がない。空いたスペースをイベントスペースにしていたが、とうとうセール売り場になってしまっていた。売り場ではあるが、なんじゃこりゃ感がある。ここも人は多くて、経済が上向きになってるのかなと思ったけど、純日本人の学生が多いだけで購買力があるアジア旅行客はいないのが大きいのかもな、居心地はいいけど。ケーキセット食べてリサーチしたけど、やっぱりフルーツタルトの生クリームは甘さがほとんど無い。乗ってるブドウはそこそこ甘かったのは良かったけど、半分に切って2つなので実質一粒だ。下品なほどブドウを盛れとは言わないが、使用量がしょうもないぐらい少ないのね。
・アイガモは思い切って全部外に出してみた。逃亡してないか心配だったが、小屋の近くに居たのでほっとした。水田での逃亡時の癖で、捕獲されそうになると腹ばいで泥スケートしようとするが、普通の地面でそんなん速くはないので、割と強引に捕まえられる。まあ筋力低下してるってのも大きいだろうから、これで太ったら捕獲が面倒になるとか嫌だが。小屋に普通に入ってはくれないのは、居心地が良くないのだろうな、清掃しないと。映画とか見ると高床移動式の小屋に自然に入っていたから、しっかりした小屋なら入る物なのかも。みんな軽くて不安になる。アヒルは相変わらず、近所でもかわいいかわいい言われてる、確かにアヒルは愛嬌があってかわいいんだよねぇ。
・結局、トラブル報告しても超巨大企業は全然対応しないんだなって。まあ利用はじめる前で良かったよ、本性見極められた。同様にクラファンも一歩引いて見ると、結構おかしい内容のが多くて、ふと疑問に思った事を検索したらやはりみんな気がついていたみたい。それは「手数料が高い」という問題ね。結局の所、高い手数料を取るからにはサービスを手厚くするか、逆に安くするかになると思うんだけど、クラファンで他人のサービス宣伝するだけで12%も取るってのは立案者にも投資者にも失礼な話だと思うんですよ。中抜きというかなんというかね、そりゃゼロでフリーライドさせろって言う気はないけど。だから、大手クラファンは宣伝費用だと割り切る必要があり、そうして見ると確かにフォーマットをサポートしてあるだけあってある程度それっぽい事書いてあるけど、みんな似てくるんですよね。そして、人気プロジェクトは宣伝要素を重視してるから、なんか薄っぺらいのが気になり出します。
一方、もう少しマイナーなクラファンサイトだと、切実な事業継続願い系も多いけれど、社会活動としての側面が強いのが増えてる気がします。あんまりリターンはおいしく無さそうだけど、むしろ社会良くするのには良さそうって事業がちょくちょくある。ただ、件数はかなり少ないのが残念。考えてみると、世の中の慈善事業とかって誰かがこうやって発案や投資をやってくれてるから成り立って助かっていたんだなって気づかされます。
・親類が来ていたが、分不相応の車に乗っていて以前から「そんな場合じゃないだろうに」と思っていた(古いんだけど排気量があるので)ら、何故かミニバンに乗り換えていた。あれ、おじさんおばさんの介護はもう無いよな、なんなんだろ。素直に軽自動車乗るべきだと思うんだが、まあ人の事言う話じゃないか。親が気にして来ると餌付けしちゃうのがちょっと心配。
・明後日は事業所に顔出すのと、お手伝いお願いするかも
Posted at 2020/09/30 06:34:15 | |
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2020年09月28日
・朝、出荷。割と予定量作れるが、評価は低いだろうなぁ、糖度はとうとう26度のが出てきた。24度でも生物濃縮の限界だと思っていたんだけど、26度ってどういう事?ってぐらい。昨日はリピーターが芸能人への贈答用として買ってくれたし、そういう人気はあんだけどねぇ。A園のパープルはほんといい実が付くようになったもんだ、あそこは土というか地下水脈が妙にいい気がする。
・アイガモは閉じ込めていると食欲が全然ないみたいなので、外に出してみる。アヒルよりは早いが、泥の上で無ければこいつらの機動力は低い。雄だけはマガモの血が濃くて機動力が高い上に飛びそうなほど羽根が大きいので閉じ込めて置くが、他のは外に出して多少食欲改善したか?って感じだ。それでも肉が全然ついてない。
夕方には合鴨農法の先輩が刈り取りに来ていたので、お礼がてら色々聞いたのだが、合鴨の肥大は寒くなるにつれて脂肪を貯蔵するため強くなるので、ここからが勝負だそうだし、運動させて草を食べさせるといいそうだ。もう雌雄が分かれているそうで、まだ青首になってないなら生育不良だそうだ。またトマトとか配合飼料だけだと、どこか足りないそうだ。そちらの畑はコンバインで刈り取りしていた。
アヒルは菜っ葉上げれば一把を全員で食べきってしまうし、トマトも5玉ぐらいすぐだ。肥大はすさまじい。いやもう、なんでアヒル使わないんだろ。
・新米を精米したので食べている。昨年は胴割れが発生して、米がデンプンがとっちらかってベタっとしてたが、今年は収穫脱穀はベストタイミングで行えたので粒がしっかりしていて、一つ一つがプチプチしてる。水分も適度にあるので炊いたときに水を多めにしないと芯が残るという事もなかった。美味しいかと言われるとちょっと良く分からないが、以前のように「甘い」とかそういう感じは薄いかな。新米特有のあの香りもしない。カレーとかで食べるとそういうの分かりづらいし。逆にアイガモ農法で言われたりするような窒素の残りみたいなのも今の所感じない。
・アマゾンはまた数時間を拘束されて問題対応したが、スタッフがまた違って申し送りも読んでなくて君なんのために電話してきたの状態。遅滞戦略かなって。でも、だんだんサポートの人間だと思うから腹が立つんだと分かってきた。こいつらはコンビニのレジ打ちとかと同じで、そいつらにPOSの内部システムの話なんか分かるわけない、アマゾンのていのいいスケープゴートなんだろう。そして日本アマゾンは今度北米アマゾンの下僕で、多分システム要件を教えてもらってない。独立法人というより、下請けみたいだ。実際、税制上日本法人がほとんど納税してないのは、米国アマゾンの下請けとして手数料をあっちに払ってるからという付け替えを行って、税務署に把握されないようになってるからだとかなんとか。まあ大統領から脱税を大手をふってやってる国だもんな。だから、スタッフもとことん信用されてなくて、自由度がないから何も検証出来ない。謝るしか出来ないし、システム的に不条理の埋め合わせも出来ず、人的要素を排除しようとしている。それは信用してないからだろうが、システムがトラブル起こさない前提でしか何も出来ない。結局役立たずに色々画像送って、不具合はないですねー、一応サービスのマニュアル画面がこっちから見れますって言うんで、そっちを見て見たら違ってた。おい、こいつ何見て「正常に進んでるプロセス」とか言ってたんだ?って。アマゾンがここでヤフーと同じって気がついたら、逆に納得出来た。役所みたいに人の税金で運営されてる所が怠慢なら腹立つけど、アマゾンは現状関係ないもんな。
・サンバーにつけたTPMSで見てると、ここのところエア圧低下が激しい。何度か補充したけど、それでも気温低下でどんどんエア圧が落ちてる。頻繁に補充しないと一定の範囲に入らないようだ。
・防犯カメラチェックしたら、隣の園地に真夜中5時に車が止まってる映像があったので一応連絡。多分、近所の人が自動車止めただけなんだろうけど。
・気温が急激に下がるようになってきた。朝晩は10度ちょっとで寒くて長袖じゃないと耐えられないし蚊がいなくなった。
・明日 発送、 収穫、 消毒 藁の件と精算
Posted at 2020/09/28 22:03:27 | |
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2020年09月27日
・アマゾンのカスタマーサービス、テクニカルサービスで色々問題解決を試みたけれど、全て無駄だった。大半が無駄な説明、共有されない情報、人の問題を聞いてない、アマゾンのシステム上の問題、北米法人と違うシステムなどで時間を無駄にしただけだった。色々やってみろと要求するが、それはいつのまにかエスカレートして、とうとうクレカ2枚つかえとか捨てアドつかえとか非常識な域に達したが、結局自分達では問題の再現テストは頑として行わず、オンライントラブルシュートとトラブルラウンジの検索だけやってたみたい。全員いらない。そしてアマゾンのサイト自体も不安定になっていて、ログイン出来なかった所に入れたり、逆にパスがものすごい長いのが作成されたバグがついてるのが出来たり。取り合わせ時間がもったいなくて付き合ってしまったけど、アマゾンは商用フォーマットとして信頼性が一線を越えたと判断した。
が、問題は他のサイトである。楽天はショップ相手の商売なので問題外、三木谷嫌いだし。ヤフーも嫌いだしモールは楽天と同じだが、オークションは一応使えそう。利用料はもしかしたら一番安いかも(自動車以外は安い)。ただ、ページフォーマットがアレだし、へんな出品者が多くて価格勝負になってブランド化の真逆だ。あんがい入札者もおらず、あまり利用者がいない印象。実際、あそこで食べ物買う気にはなれないわな。
そうすると、一番はBASEみたいなショップレンタルだが、見てすぐ気がつくのは「BASEのお店って検索で引っかかった事あった?」って事である。いいサイトだろうと思うし、最終的にはこれが正解だが、その前段階として知名度を得るのがものすごく難しい。グーグル検索したってBASEのお店はひっかからない。あるいは意識高い人は最初からBASEのくくりで検索するわけ?何か知名度が高いサイトを運営して、そこからBASEに誘導するかBASEで宣伝を常にやる事になると思うが・・・
・ワインは卸の人は新酒で出せないか聞いてきている。ワインの新酒と言った場合はヌーボー、つまり年内消費の若飲みの安いワインという程度の意味になる。確かに軽い甘口のワインだったらソレでもいいなと思っていたんだが、存外しっかりしたワインになったので新酒として出すのはもったいないかな・・・と思っている。いや、新酒で捌けるんなら、それでいいんだが、値段的に安く見積もられてしまう恐れがある。
一方で、熟練の小売の人だから、背後に「今がピークで後がどうなるか分からない」「需要が新酒で多い」「イベントがある」「売り込みがむしろ暇な今の時期の方が楽(コロナでイベントが少ない)」等々お考えがあるのかも知れない。値段で折り合いが付けばいいのだけれど、思ったより収支がきつい(委託醸造コストが高い:これはまあリサーチ不足、認識不足な部分があった)ので、安くすると単純に利ざやだけ減るのさ。これは一貫生産じゃない弱みだが、基本的には強みの方が大きい。
一方巨峰のワインがかなり新酒としていい出来なので、それをヌーボーとして売りたいと思ってるようだと中継ぎ。日本ワインでもヌーボーは結構あるが、それらは3種類ある。一つはただの「新リリースのワイン」であり、特にヌーボーとしては作ってないタイプ。地元ワイナリーはソレだったし小さい所は特段ヌーボーだけ仕込むって事はないだろう。一つは本当にボジョレヌーボーのようなカルボニックマセラシオンを行うヌーボーとして作るタイプ。コンコードで作ると本当にボジョレっぽくなる奴で、安曇アップルさんで見た事がある。ただ、これは赤ワインの話。最後が白の軽い甘口のワインをヌーボーとして出すタイプ、基本ナイアガラとかだが、赤でも軽いベリーAやコンコードをえらく安くヌーボーで出すメーカーがある。ここらへんだと「収穫の詩」ってのがヌーボーの定番かなと思う。体力がある大規模メーカーだけが作っていて、一升瓶タイプもあったりする。これは「ヌーボーの味が好きな人向けに作ったワイン」という位置づけかな?
うちのワインは1番目の意味なら新酒だし、熟成させてからリリースはしないけど、どーなんだろ。巨峰は二番目と三番目の中間的な立ち位置だ。
・アイガモの処理は聞いたら10月20日以降だそうだ。まだ3週間もあるじゃないか・・・肥育辛い。餌も食べてなかったり、調子悪いんだろうなって思うけど、放したら大変になりそう。まあ周辺に水田もないし、試しに数羽散歩させてみるか?アヒルは人についてくるほどになった。成長は一日一日だと分からないが、いつのまにかコンテナから飛び出せるようになってそれと分かる。ヒヨコのモッフモフの毛もあと少しで終わって、羽根だらけになるんだろうな。
・OSSサボタージュマニュアルというのをご存じだろうか?OSSというのは第二次大戦中にあったCIAの前進組織で、様々な諜報工作活動を行う所だった。そこが、敵国内部のスパイに目立たない形で組織を非効率化させるために配布した活動指針で、破壊工作をせずとも組織が機能不全になるようなのが書かれている。例えば「どうでもいい文章の言葉に執拗に拘れ」とか「一度決議された内容を蒸し返せ」とか、まあリアルの社会にどんだけOSS兵士多いんだよと。
・女優の竹内結子さんが亡くなられたそうで、ショック。テレビ捨てる前に見てたドラマとかで覚えている女優さんって少ないけど、ランチの女王とかいま遭いに行きます?だったかの演技は良かった。ただ、あの映画で共演した中村獅童と結婚した時から、「人を見る目がなくて没落しそうだなぁ」と心配してたら案の定だったらしい。まあ、離婚して再婚してたとか死亡ニュースで知った訳だが。
・アマゾンのトラブル対応で疲れたので明日の荷造りも終わってないけどダウン。
Posted at 2020/09/28 06:29:09 | |
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2020年09月26日
・仕事、H園シャイン収穫、A園パープル収穫。H園では枝のあちこちから樹液がブシュブシュ吹き出していた。ええ、何事!って感じだ。トラカミ駆除であちこち削った時は同じ現象があったが夏場には収まっていたので、考えられるのは新しく何か食害があって樹液が出ているか、古傷から出ているか。後者だと何故今頃?って話だが、食害があるかと思ってほじってみても確かに食べられたっぽいが害虫いないのよね。理想としては害虫がこれで死んでくれる事なんだけど・・・収穫終わったから効果があると言われる農薬でも散布しておくか。
あとはいろんな所に贈答したり、相変わらずのアマゾンの問題対処、ワインのチェックなどなど。
・シャインはそのまま食べるのが一番!という話でちょっと思った事。その食べ方はイチゴショートでも同じで、そういう組み合わせはアリだと思うのだが、シャインのケーキって見てもイマイチ食欲がわかない。あれだったらパープル乗っけた方が美味しそう。うちのアヒルも青いブドウは食欲がわかないらしく、食い付きが悪い。鳥なんかは赤色にすごい敏感で、それは植物も実を運んでもらうために実が熟すと赤くなったりする共生関係にある。そういう用途のブドウもあることはあるのだけれど、シャインの用途拡大って意味だと視覚的に美味しそうに見えるという事も考えていいのかなと。
ショートケーキのイチゴは白いクリームに浮いてるから美味しそうに見えるのがあって、あれが茶色いチョコクリームの上だとそこまで美味しくは見えないに違いない。コントラストが高く、あるいは色が目立つのがいいのではないか?緑の補色は赤、黄色は青だから、そこらへんの色があるといいのか?とも思ったが、青はあからさまに食欲が減退する色だったはず。ただ、複数のフルーツの盛り合わせをして、赤に黄色にと取り混ぜると美味しそうに見えるのは経験している。あとは、赤く染まるブドウをクリームに混ぜて、その補助的にシャインを乗せてみるとかどうだろう。近いのはカプレーゼとか
・ワインは醸造の連絡が途中で来てフルドライにしたいとか言われて仕方なく了承していた。不安があったが、発酵状態を確認しに行ったら、ちょうど澱引きをして清澄をかけてる状態だったので試飲出来た。しかし、飲んでみたらちょっと笑い泣きしそうになってしまった。求めていたスタイルとは全然違うんだけど、現代のこの品種のワインとして典型的なスタイルとしてかなり高い次元にあったからだ。残糖はほぼ無く、クリーンなスタイルで酸味は期待通りしっかり残っている(この酸味は昨年のと同じぐらいだと思うのだが、他の人は昨年よりずっとマシ!って言うので、かなり個人差があるようだ)。凄かったのが香りで、スワールしているうちにどんどん品種の香りが出てくるのだが、それとは別に謎の香りが樽をあけると広がってきていた。最初、スタッフさんがすっごい香水漬けてるのかな?と思って聞いたけど、そうではないと言う。しかし、その香りを認識しているのは私だけみたいで、良く分からない。あるいは今は洗濯洗剤にビーズ香料入れてるから動けば香るとかあるかもだけど、こんな夕方まで残るもんかな。洗剤の香りとしてはちょっと上品すぎるが、ワインの香りかと言われると全く経験がない香り方なので混乱する。まあ、ボトリングしてから残るかも不明だからいいだろう。
他は巨峰のワイン、セニエした方がロゼでシャープな酸味が残り、発泡させたら絶対いい!と私とか他のスタッフは思うが、醸造家さんは面倒だから嫌という感じ。赤仕込みした方は巨峰とは思えないぐらいしっかりとしたタンニンが出て、まるでボジョレヌーボーだよねっ!って感じだった。こっちはヌーボーとして軽く飲んでいいはず。どっちも現時点ではかなり良い出来だと思う。
話戻してうちのワインの今後についてだが、春先まで清澄させてボトリングすればいいだろうという事。今後量が増えれば木樽で保管した方がステンよりいいのだそうだし、酸化対策にもなるそうだ。ラベルについては手貼りやったそうだから、うちもそれだな。
ここからは商売の話になって、卸値をいくらにするか小売価格をどうするかという話題に。ここで売られる訳ではないので参考意見ではあるのだが、みんな「このワインなら3000円以上」と太鼓判だった。私もフェアに見て3000円クラスだと思う。でも作りたかったのは1800円ぐらいの甘口軽目だったので、そういう心の準備が出来ていない。今は白のステン仕込みでもそのぐらいの値段のはあるし、本当に上の謎の香りが残ってるならもっと高くてもいいんじゃないかと言われるけど、そういう格式の高さを狙ってる訳じゃないからなぁ・・・特に今後のビンテージとの兼ね合いもあるし。あと、同じ原料で完全に発酵させたら3000円で甘口だと1800円ってなると自分の中で商売っけが出ちゃうと思うんだ。原価はどっちも同じだからね、醸造難易度は高い方がむしろ楽だし。
とりあえず、もう少し安定してからソムリエに飲んでもらってそこらへん決める事にはなるだろうけど。あと、今回のは原料歩留まりが6割以下でほんと悪くて、それは指摘しても認識しているようだけど、どうすんだろって感じ。機材なのが技術なのか品種特性なのか分からないからだ。ロスが1割多いってのは結構な問題だ。
・そんなんで時間食って戻ってきてニワトリ小屋を閉じようとしたら畑からキツネが!慌てて入ったら、恐らく後藤もみじが食われたっぽい。若いのを入れてなかったのは覚えていたので、そっちの被害を心配したが一羽も無くなってはいない。でも、しまい込んだと思っていたもみじがいないとは思わなかった。あれ・・・どうだったっけ?ケージの隙間から侵入されてたらまた大変だが、その手間あれば横に若鶏が沢山いるわけで・・・まあ若鶏じゃなくて良かったとも言えるけど、後藤は今産卵のピークだっただけにもったいなくはある。でも、卵が余ってる状況でこういうロスを見越して孵化させたのが多すぎたのも事実。まあ、雄が2羽(怪しいのは1羽いる)しか出なかったのも大きい。
一つだけ救いは野犬や野猫と違い、キツネは面白半分に殺したりはしないので、被害が一度に何羽も出る事はない・・・と思う。分からんけど。まだキツネおったんだなぁ、どうすっかなぁ。
・アマゾンはもう対応ガバガバでくっそ嫌になった。こっちの質問には答えない、指示は全部効果なく、最終的にこっちが最初提案したオールリセットに近い方法しかないとか言い出すが、それがサポートのやれる事なのか?ってぐらいアホ。そして、責任をまた北米アマゾンに投げる。たらい回しやんけ!で、再び北米アマゾンに連絡すると回答が数時間で来てびっくりする。北米法人のサポートは神で返答2時間土日も対応、回答者は同じで一貫対応、言葉も丁寧。
一方日本法人は返答一日、回答者が5人全員違い、一貫性がなくて過去対応も読んでない。最後なんかもういきなり以前まで無かった画像要求を免罪符のように言い出すし。恐らく北米サイトの日本語担当は少数だろうから同じ人に当たるんだろうけど、いっそ北米サイトアカウントで日本で商売した方がマシなんじゃないだろうかと思ったほど。特に日本法人は購入サイトでもトラブル対応がゴミ以下だからなぁ、国民性疑うよ(実際国外のサポセンである事もあるし)。こうまでして使いたいかはどんどん疑問になってきた。
・明日 出荷 荷造り
Posted at 2020/09/26 22:54:14 | |
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