2015年09月30日
・ハイゼットトラックを見ていて、とても良い改善がされている事に気がついた。それはテールの反射板。軽トラはとても小さいので発見が遅れて追突される危険が大きいので、反射材の使用が多いにこした事はないのだが、ハイゼットのリアの純正反射板はあまり見た事ない所に単独でついている。普通はああいうのはブレーキランプに組み込みとかなんだが、一体なんなんだろうな?と思っていたらテールゲートを下げた写真で分かった。ゲートのヒンジの上に反射板が出るので、ゲートを下げてても機能するのだ!これは要望していた物なので、メーカーが対応してくれてとても嬉しい。
っと、気になったのでこれ他だとどうかと思ったら、スズキキャリーも採用していた、スズキさん偉い(てか現行だとキャリーのが先)。DA63以前には無い。ハイゼットもS200系にはない。アクティー・サンバー・ミニキャブは歴代・現行にもこの手の反射材はない。もっとも、反射板の基準が2005年でかわって、うしろに10平方センチメートル以上の赤のリフレクター付けるようになったので、それ以降の形式認定モデルはライト共用のだと面積が足りないとかあったのかも知れない。
ちなみに、リフレクターやLEDを組み込んだ制動灯・ポジション灯の社外品もあるみたいで、車検対応に関して非常に丁寧な解説がみんからにあるので助かる。軽トラの場合上で書いたようにテールゲート切っても見える場所に設置するのがベストで、そうするとヒンジの関係で二枚つけるのがいい感じ。最近ミニキャブで後退する時にバックランプだけだと暗く感じようになってきたし、純正リフレクターは右側のが全然光って見えないので、社外品を導入するのも手だろうとは思う。
とりあえず純正採用品は再帰性反射材でも三角プリズムの物のようなので、それを買ってきた。雨が上がったら取り付けたいと思う。ちなみに、テープ素材のような物もあり、こっちの方が安くて汎用性が高そうだったが、ウィキで調べると、ガラスビーズのようなレンズを入れた「封入レンズ型」(シート素材は大抵コレ)は三角プリズム型の1/30ぐらいの性能なのだそうだ。どっちも車のライトで照らされるような状況だとかなり明るく見えてびっくりするけどね。
・県産材の業界紙というかリーフレットで面白い技術が沢山出ていた。実際は面白い=実用的ではないんだけどね。「この発想は無かった」というのはKEYTECという所の木材メガビームという集成材。木材の長尺の梁というのは非常に高価だ。実際古民家でどの材に価値があるかと言えば、柱なんてのは割と細くて沢山あって大黒柱程度が一番高価だろうけど、梁は見えるし強度も必要なので立派なのが使ってある。しかし、本来高い場所に重い部材を置くのは伝統建築以外だとメリットが少なくコストが高くつく。
で、梁を集成材を使うのは良く見る事で、中には鉄骨に化粧板を張ってたりもするのだが、基本的には上で書いた木材の梁の代用であって、長方形断面だった。もし剛性がそれ以上必要だったら梁にトラスを組み合わせて補強する。しかし、メガビームは逆に木質素材で鉄筋のIとかH型断面を作るという逆転の発想だった。メリットは軽量化=コスト安=作業楽で耐震性高いという所かな。なんと13mの長さの物まである。太さは115㎜、高さは356㎜~450㎜、1200㎜まで可能とある。
もちろんデメリットというか応用に問題もあるだろう。そもそも集成材は接着剤寿命が剛性を決めるので、無垢材よりかは短命だろうし、無垢材か単純な集成材で野太いの作ればいいじゃないか?って意見もありそうだ。ただDIYの視点で見ると、そんな高剛性な梁の長尺材はそもそも入手困難なので、規格材をH型に組み合わせれば安価に強い物が出来そうなのは魅力だし、製材だってなんか応用出来る技術じゃないかな、知らんけど。
たとえば2×4材で言うと、2×8なんかは梁材に使えて下手な鉄筋より断面係数があるが、価格は12フィートで2500円ぐらいする。2×4だと12フィートは700円ぐらいだ。2×4が5キロぐらいだから、2×8は10キロだろう。2×8の断面二次モーメントIは幅×高さの三乗/12だそうなので、
38×184^3/12=1972cm^4
2×4だと223、長さが2倍になるから、その3乗で8倍ほど強くなる。じゃあ1×4でI型を作ったらどうなのか?値段は450円ぐらいなので、3倍で1350円ぐらいだ。形としては幅89㎜、高さ127㎜になる。1519-411=1108と、2×4よりは強いが2×8には大きく劣るって感じになる。ただし重量は2×4の1.5倍程度。しかも、横方向の剛性は2×4がたった40,2×8でも80なのに対し、223+60=283もある。まあ、もっと極端なのは断面ボックス構造という手があるらしく、メガビームにもそういう部材がる。こうすると「軽量で高剛性」というだけでなく、内部が配管スペースに出来るというメリットも出てくる。仮に1×4を巴に組んでボックスにしたなら、1133-200=933程度の強度がどの方向にもある柱が得られ、重量は2×4の2倍程度、コストは1400円程度になる。
またI型ビームではなくI型ジョイストという、ウェッブ部分を合板で作る素材もあるみたい。上で見たように幅が長ければ剛性は三乗であがるので、そこは薄いてもいいので合板で作る。フランジ部分はもう少し厚い材で作って、溝を作って嵌め込んで接合すると軽くて安くて強度が出る部材が任意で出来る。なんと面材は厚さ9.5㎜のOSBだ。さすがに数値上の剛性は高くても、今度フランジ部分の木材が剛性に耐えられず壊れるので、この構造で梁というのは難しいみたいだが、超低コスト超軽量な根太になるみたい。また他のメリットとして断熱材を仕込む時にスペースが大きいので断熱効果が高いのではないかと思う。
じゃあトラス構造が廃れるかと言うともちろんそんな事はなく、最近の木質トラス構造の建造物を見ると、これまた見事としかいいようがない構造に進歩していた。特にこれはいいなと思ったのはガゼット部分。よく見るのはネイルプレートと呼ばれる薄い剣山みたいなのを打ち付けて作るやり方で、調べたら歴史も65年ぐらいあり既存技術と言って差し支えないみたい。ただ、ネイルプレート相当品は多分手に入るだろうが、そのものは特定の会社が構造計算して接合部に合わせてトラスの半完成品として出る感じで、DIYであれで接合してるのは見ない(シンプソン金具にあんなんあったけど)。見た目のショボさに我慢出来て、既存品が安いなら手だと思う。もう一つはガゼットに木質合板を使ったトラスで、接合部を左右から合板でサンドイッチして接合している。こうする事で部分的には上で書いたように断面係数を飛躍的に高める事が出来るし、コストとか現場作業性はこちらのが上だ。
特に単純なトラス構造を作って木材に固定する場合、どうしても長いホールダウン金具を必要とし、それでも木材の痩せなどで緩みが生じたりする問題があった。斜めに入れるので座面加工も必要だし、剪断力に逆らうため金具もかなり太かった。一方ガゼット接合の場合多分だが横からビス止めなので、数は多いがコストや作業性、大きな緩みには見舞われにくそう。剪断力である点はいかしかたないが、引き抜き抗力じゃないだけマシなのかも知れない。
なんかこういうの見ていると、本棚ももっと高剛性に出来る形がどこかにあるんじゃないかな?と考えたりするが、なかなか良い回答が出ない。開口面は出入り口なのでトラスだろうがなんだろうが置けない。まあ、飾りの袴みたいなのを取り付ければ棚の断面係数は飛躍的に上げられるだろうが。あとは棚の側板と側板の中央部分に仕切り板のような物を入れれば簡単に強度は上げられるかも知れない。相欠きにして入れればいい
・選果場で使っているコンプレッサーがタイヤがないので踊ってうるさくてしょうがない。元々タイヤでそんな頻繁な移動もないので固定設置で使うために土台を作って見た。素材は1×4の6フィート板1枚とコーススレッド8本、元からあったゴムクッションを止めていたボルト部分にさして土台を固定する長いボルト2本だけ。もうやっつけ仕事としか言いようがないシンプルな組み付けで工夫も何もない。タイヤをさしていた12㎜のシャフトを、横板に穴あけて差し、底に2本渡した材木の片方をクッションゴムの部分に差した。あと、吸気ボックスが破損して鉄缶でつけてあったが、ねじ込み部分が浮いていてガタがあったので、25㎜の塩ビパイプを輪切りにしたスペーサーで埋めてがっちり固定してやった。試運転してみると踊りもなくなり若干は静かにもなったので良かった。まあシングルピストンのは二次振動が相殺されないからやっぱり土台の上は踊ってる感もあるけど別にコンプレッサーに乗る訳じゃないので許容範囲だ。
これを作る時に丸ノコを出したのだが、こいつは切りカスを排出穴があって、本来は掃除機に接続して吸い込む訳だが、まだサイクロン分離器を作ってないため、とりあえず蛇腹ホースを取り付けられるようにした。25㎜パイプ用雄ねじが40㎜ちょっとで上手くささり、ネジ部分に洗濯機ホースの蛇腹の口が上手くあったので、さして針金でロック。使ってみたら結構な量のクズがホースの先に排出されていた。以前祖母宅のリフォームでゴミを散らかしまくった訳だが、せめてこのホースだけでもあれば大分違ったはずだ。ホースに入らない部分も元からあって、そっちは飛び散り放題。ただ、このスライド丸ノコは大分高周波のヤバイ感じの音がするので、ベアリング交換やグリスアップが必要そうな感じ。1度ばらしたはずだが、構造どうだったっけな。あと、刈り払い機のチップソー研いだが、ちょっとアタリが良く無かった。もう少し丁寧にやらねば。
Posted at 2015/10/01 21:26:39 | |
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2015年09月30日
・子猫を病院に連れて行った。6ヶ月にしちゃ小さいですよ、まだ乳歯ですし、あ、もう手術は出来ますね、体重は2.6キロですって言われた。問診だと4月生まれって書いていたが、日記見直したら保護が5月25日で10日目ぐらいだから5月10日あたり生まれで、1月サバよんでましたごめんなさい。キャリングケースが半分壊れてて逃げようとして大変だった。帰りは洗濯ネットにカゴだな。なぜ間違えたのかと言うと、ジベ作業時に世話のため帰っていたので「第1回目ジベ処理時」だと勘違いしていたのだが、どうやら2回目のジベ処理(大体20日ちょっと後)の時だったようだ。
手術は1日で退院できるコースで、特に問題もなく終わった。あとは化膿止めを1日2回×3日ほど飲ませればいい。ワクチンはまた20日後あたりで予約して来てくれとの事。消費税はがっつり外税で取られた、言わない所は大抵外税でやるよなそれ違法だって一時期なったのにさ。一番大変だったのは車での運送で、送りはキャリングケースが破損してそこから出ようとするしニャンニャン鳴くし、帰りは洗濯ネットに入れたが、これまたコンテナから袋さら出ようとして止めるのが大変だった。
・ダイソーで針なしステープラーが売っていたので使ってみた。元はコクヨのハリナックスという商品があり、今は12枚綴じまで対応しているが、初期の4枚綴じと同じスペック。本家は最近は穴があかない特殊なタイプも出している。どういう原理かと思ったら、紙に細長いパンチでベロを作り、それを折り返してもう一つの切れ込み部分に差し込んで止めるという物。刃はベロ用のと切れ込み用の2個がついていて、ベロのは斜めに先に切り込む構造になっている。切れ込み部分の刃は出てくるのが少し後。恐らくだが、ベロの先端を貫通した切れ込み刃に通して、抜く時に穴にひっかける構造になっているのだろうと思う。原理は分かるが、ワンタッチで紙が綴じられるってのは感動する。綴じる枚数に関しては穴あけ自体はとっても軽いので、ベロをひっかけられる枚数とかの都合だろうと思う。保持力はホチキスほどではないと言うが、使っていてすぐにバラバラという事もなく、折り返して読んでても外れない程度の力はある。とは言え、これでブドウの笠を留めようとは思わないかな。
いくつか気になったのは、どこで止めるのかが分かりづらく、ベロを折り返す都合で、結構深く咥えないといけないし、そこに穴があく。ギリギリまで印刷してあるとちょっと使いづらいかな。ハリナックス自体いい商品だと思うし、それが安く手に入るようになって一般化するのは良い事なんだろう。これで物足りなければコクヨさんから買ってちょうだい。まだペーパーレスになってない物は多いので助かる。
・近所で自動車が横転していた。オッサンセダンでドア部分が大きく凹んでいるが、側面に衝突した車等はおらず。破損もそれほど酷いのはぱっと見見えなかった。細い横道に入る所でミラーか電柱によりかかっている。傷から考えるに、細い道に入るのにハンドルを充分切らずショートカット気味に入って内輪部分を電柱かミラーにぶつけながら進んでせり上げたんだろうか。ただ、ミラーポールがそれだと酷く折れ曲がるだろうし、サイドも擦り傷っぽくなるはずだ。かと言って反対方向から入ってそこで横転するのは通常の車だと無理だ(エルクテストで引っかかる車だと可能かも)。何か踏んだんだろうか?
・VW関連は一応ついてってるが、もう突っ込みが間に合わないというかなんというか。VWのエンジン部門が確信犯としてテストモードを搭載して、ボッシュがこれおかしんじゃないのか?って内部で言ってたのが2005らへん、そこから各種機関でもロードテストでの排ガスの結果がモードテストと違う事は分かっていた模様。ただ、欧州はディーゼルの割合が多く、政策的にディーゼル推しなので思い切った対応が取れなかった模様。アメリカは前書いたロードテストと平行して大学研究グループにサンプル投げてテストさせたら再現性がバラバラって結果になったらしい。どちらにせよ「VWのエンジンマネージメントはテストモードが怪しい」と言うのはかなり前から分かっていた模様。
じゃ、VWがそんな怪しいシステムに頼ったのはなぜか。ガソリンだとハイブリッドはトヨタなど日本車の独断場で、大きいディーゼルのような尿素式還元装置は使えない。でも、軽油はCO2排出量自体は少ないのでディーゼルを進歩させていく道を模索していた。しかしアメリカなど排ガス規制が滅茶苦茶厳しくなりすぎていたというのがある模様。不正の範囲は少なくとも本国開発グループと幹部の一部が確実視されていて、輸出先のアメリカで行われた物ではないとの事。
今後の対応は明らかに火消しを急ぎすぎてさらに泥を塗っている感じで、犯人をごく少数と言ってみたり、さっさと幹部がやめちゃったり、対応をソフト書き換えだけでやろうとしてみたり、逆に集団訴訟で叩かれまくるのが目に見えた対応で、ドイツ全体のイメージダウンすらおこしている。3万円程度の対応でクリーンディーゼルが出来るんならワーゲンそんな不正やってないやろ。
ただ、今回の騒動で一ついい副産物が出来そうだ。それは本当のロードテストによる排ガス・燃費評価だ。前前から言っているようにモードテストに特化した非現実的なセッティングは日本車でもごく当たり前にある。国沢が言い訳のように持ち出したのも、その事なのだが、VWの場合はモードテストだと判断するとそのモードに切り替わり、その状態だとエンジンの性能や寿命が大きく下がるのに対し、普通の燃費スペシャルは一応その燃費モードはセッティングの一部として併存しているし、それでエンジンが壊れるような作りではない。でも、ユーザーはカタログスペックと大分違うという不満を募らせてきた。本当のロードテストによる燃費や排ガス計測とそれに基づいた税制評価というのが世界各国で今後進められるであろうという傾向は歓迎すべきで、母数増やしてサンプル場所や距離も増やして是非やって欲しい。
Posted at 2015/09/30 21:57:26 | |
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2015年09月29日
・奥地のブドウ園に関して、紹介してくれた人に偶然あったので、実際に案内してもらった。場所は言葉で聞いていた場所であってたし、地元の人なので他の園についても教えてもらえた。問題の水利だが、やっぱり水路を使わないと辛い場所もあるようだが、一応道挟んで用水路はあるので、やってやれない事はないとの事。園の木も大分くたびれていて伐採はやる予定だと聞いているが、そこそこゴミ(古タイヤとか)も転がっているので全部やっていただけるか。入り口の傾斜も結構きついので、やるなら土を盛って傾斜をなるくしないといけない。
一番問題だと思われるのは棚の傷みで、そもそもが道路に沿って作られたため、正確な形ではなく、隅柱が二箇所はないという変則パターン、高さもかなり低いし、何より棚線が大分錆びてきている。主線はまあまだ使えそうだが、子線はいつ折れてもおかしくなく、結び治すのは多分無理。間柱も大分欠損しており、しかも適当な杭なので、入れ直す時は大変だ。他には線の焼きが不安。普通棚線には半鋼線を使うので結構細いのだが、ここのは若干太い。その場合、半鋼線ではない(あるいは張力グレードが低い)物を使っている可能性がある。たとえばステン鋼線なんかの場合、半鋼線より1ランク太い物を使ってるのだが、あんな感じだ。逆に棚は単独棚なので共同棚のようなトラブルはなさそう。
傾斜は1度SSで登ってみるしかないだろうが、登坂ルートに制限はかかりそう。つまり、園の傾斜が緩いルートで登り、下りの列に入る必要がある訳だ。上の段はつまりキャンバー走行をする必要があるので、出来ればユンボで軽く通路を盛り土したい。となると、まず「伐採」「棚を持ち上げ」「ユンボ入れるルートで入れる」「土砂運搬して入り口盛る」「棚線と間柱修正」になるかと思う。うちの方式だと子線は比較的いつでも張り直せるのではあるが。一年目は消毒は最低限なので、これを一年でやる必要はないけど、むしろ他の園の方が再生しやすい所もあったりした。
ところで倉庫や新居についても情報をもらって、ずっと具体的に空き家情報は持っていた。ただ、町会費については想定地区では軒並み6万、某地区では公民館建て替えしたので町会に入ったら即10万とか言う話も聞いた。公民館はうちの町会でも建て直してえらい費用を負担したと思うが(多分4000万ぐらいで各戸20万とか)、正直あれほど不公平で不透明な物もない。今年金暮らしでウハウハしてる老人会の連中だけだろあんなん昼間から入り浸れるの。ましてそれを新規の移住者に求めたら、町会なんか入らないって事になると思うんだが。そうでなくても都会から松本に引っ越してきた人は町会システムが理不尽と感じているようだし、塩尻だと行政がHPで具体的な回答をしているしが、それもかなり行政が町会に遠慮して住民を蔑ろにした無責任な回答だったし。
・仕事は巨峰を2kgで初出荷。実はこれまで巨峰をバラ(パックじゃない奴の事、基本的に品質がパックより高い)で出荷した事がなかった。それはパックとバラでグラム単価が変わらなかった事、研修先もそうだったからというのが大きい。もちろん、バラ品質の巨峰自体は以前から出来てはいたが、割合からすると少なかったかも知れない。しかし、今年の不作っぷりは私から見ても「これバラでええんか?」って房がワイナリーですら並んでいる状況だったし、デラで2kgをほっとんど出荷しなかったのでダンボール箱が邪魔というのがある。さて、具体的に書くとパックが仮に300円で皆掛けで実質380g以上、2kgが1500円だったとしよう。キロ単価はほぼ750円で同じである(若干パックの方が甘いけどね)。しかしパックは上限がないので、500gでも600gでも一パック扱いになってしまう。
たとえば500gの房をパックで出すとキロ単価は600円まで下がる。600gだとなんと500円だ。このサービス分がバラだとちゃんと換金される有効販売量になるのだから、品質がよければバラに入れた方がいい。もう一つは出荷容器のコストだ。大雑把、パックは出荷コストが意外とかかる。10パックでダンボール1枚(大体100円、パック10個(38円ぐらいかな)、パックシート10枚(大体48円)、トレサビシール(忘れた、5円ぐらいのはず)と、191円ほどかかる。仮に4kgだったとしたらキロあたり48円ぐらいかかる。
一方バラだと安い訳でもなくダンボールが2kgでもたしか100円近くして、紙セロ袋が一枚5円×4房だから20円、クッション材もまあ3円だか5円程度していたはず。125/2=62円ちょいと、「2kg箱は出荷資材が高い」と言える。すでに買い込んでしまった2kg箱を消費したいとかじゃなければメリットが少ない出し方だ。
一番コスパがいいのはバラ詰め5kgのはずで、ダンボールが100円、紙セロが5×11=55円、シールが5円、クッション材が5円として165/5=33円と一番安い。ただ、市場価格は5kg詰めが意外と安かったような気がする。3500円程度だとするとキロ単価は700円ほどだ。ブドウ代そのものが250円安ければ出荷資材の価格差も吹き飛んでしまうわけで、ここらへんは本来は市況見て「どっちで出した方が得か」「出荷能力的にはどっちがいいか」を判断すべきなんだと思う。2kgは4房で詰めなければいけないので、平均500gじゃないと難しい。あと3Lという規格もあるが、これは3房でいいかわり単価が1200円程度とキロ600円ラインになりパックの方がマシに思える。しかし、3Lという事は平均700gなので、それをパックにすると430円ととんでもなく安くなる。これは「700gにもなると大味になって酸っぱいだろう」という市場の先入観のためで、事実それは正しい。デパートで超立派な房が高い値段がついて売られているのは、収穫量を制限して作っているので、3Lと同じ大きさでもちゃんと味は乗ってる。
・猫砂として使ってみるためペレットストーブのペレットを買いに行ってきた。猫砂はペレットを防水加工した物で、海外だと全く同じラインで作っている。夏場の需要が少ない時に器械稼働率上げるためだったかな。有名メーカーのもペレットは輸入、尿シートは国産みたいな感じだったかと思う。価格は4リットルで1000円もする。比重0.3として1kg、0.5で2kg程度だ。薪ペレットは高くても10キロ1000円、今回買ったのは10キロ500円ぐらいだから10倍ぐらい安い。
もちろん問題もあって、撥水加工はされてないので、長期使えばもせる、崩れると言うデメリットが指摘されている。ただ、システムトイレ使って分かったが、猫砂は本当はもっと派手に使い捨てにしたい。糞の処分で一々分離するのは結構面倒なので、もせる前に交換出来るぐらいなら安く購入できるので痛くない。
もう一つの対策としては撥水加工をしてしまうのも手と言えば手ではある。フッ素はちょっと高いのでダメだから、シリコンかワックス系の撥水素材をスプレーとかすれば撥水性が得られるのではないかと思う。ここらへんは日かくてテスト出来たらやってみたい。これは森林組合で売っていて、林業に関して色々面白い話を聞けた。そうそう、征矢野建材、また労災で今度は塗装機械でローラーに指挟んで小指切断だそうだ。先日死者まで出したのにまたかよ!とも思うが、新規立ち上げ工場で対策がキッチリなされてない&労働者も不慣れな人達とかあるんじゃないかと思う。導入機械の限界とかも不明で不具合多発でチェックしてて事故みたいな感じなんかもね。
・コンパネは買い足しに行ったら山が半分になってて、皆さんめざといなぁと。思い切って12枚購入、それでも1万円だ。汚損品の流通あるの?って聞いたら、これはお店でやっちまったそうで、弾力的な価格設定もそこらへんあるみたい。これからもどんどんやっちまってくれていいのよ(ニッコリ)。
Posted at 2015/09/29 20:38:16 | |
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2015年09月28日
・今年もワインサミットが花時計公園で開催されたので行ってきた。長野県だけでこれほ沢山のワインが作られている事は驚異的であるし、さらに新しいワイナリーが参入している事も感銘を覚えた。んが、いくつか不安な要素も出てきた。まず、ワインサミット自体の問題として、昨年あったハーフグラスが選べなくなった。プライムクラスだけ50mlなのはあるが、他のブースは100ml固定。これは数飲みたい時に非常に不親切、私はアルコール耐性はやや低い程度なので、ワインはいいとこ4杯が外で飲んで普通に戻れる限度、タクシー使って7杯かな(最近とくに弱くなってる気がする)。一本出品数は100本超えてる訳で、気になるワイナリーだけで目一杯になってしまう。
また、ハーフがなくなって価格が高くなってしまう事も気になった。1グラス1000円がザラ、1200円ぐらいまであったかな。高いジャンル限定でハーフだけのボトルもありましたが、それだと1800円のもあったから、フルボトルなら25000円ですよ!まあスティルワイン限定の一番高いハーフだと1300円ですけど、これだと2万円です。入手困難なのは売価で比較してもしょうがないですが、大体ボトルの価格の2倍ですから、それを100ml単位で買わなければいけないとなると・・・
品揃えは書いたように増えました。また場所を長く押さえた事で客足が分散したのか待ちが減ったというか、ちょっと寂しいぐらいでした(寒さもある)。あと生演奏は1グループがやってましたが、もっとバンドとかやればいいのにと思ったら、そういのは募集してもお断りしてしまったそうです。屋外なので周辺から苦情が来てしまうそうですが、PA使わないって手はないんでしょうか。駅に近いのだけれど、ワインの比較試飲をもっとオープンで自由な場所でやれないんでしょうかね、アルプス公園とかさ。またワイン関係のスタッフも一応スペシャリストさんは数名いらっしゃいましたが、ワイナリーの人はいないので、聞きたい事があっても分からないだろうなってのは残念でした。まあ小さい蔵が直接来られるか!この忙しい時期に!って話ですけど、出来ればスペシャリストさんに蔵の人の代わりのアピール出来るぐらい内情を知らせて欲しかった。
これらはまあ商業主義とのせめぎ合いで、商工組合さんがやってるから、私らから直接どうこうはない。問題はワインの質です。ちょっとこれは・・・ってワインが少なからずありました、特に新しい蔵で。品質が安定するまで、原料のブドウの木が生長し醸造技術が磨かれるまで、そんないいワインが出来ないのは常識です。かなり技術蓄積が進んだとは言え、そこらへんの技術の理解や導入だけでも大変なので、新しく蔵をはじめただけでも評価すべきなんですが、これまでの新規ワイナリーが皆恐ろしく高クオリティーでしょっぱなからカルト的な出発をしているだけに、この当たり前な事を前にすると「やっぱりワイナリー経営は難しいな」と思わざるを得ませんでした。なんだかんだ言ってウスケボーイズなどの新規ワイナリーは他の所での修行が長く、家業でのブドウ生産があったりなんだりと、完全の新規ではなく事業としては新規って感じでした。一方、今のは良く知らないんですが、そこまでな感じを受けない所があるのも事実です。特に、高い志があって、それを実現する技能や運がなくてイマイチになっているワインは、多少失敗してても「まあ頑張ってくれよ!」って許容出来るんですが、なーんかコンサルが売れるスタイルを提唱してなぞってみましたみたいな奴が正直まずい。国産ワインと呼ばれる還元ジャムで作ったような奴の味がします。これだったらイタリアやチリの500円のが美味いし、何かが完成されるという方向が見あたらない。ところが値段だけは超強気なんで、なおさらおいおいって思います。まあ、美味しい所ももちろんあったというか、敢えてハズレがない塩尻の大手などは飲んでないので、全体から見れば長野ワインはいいんですけどね。以下寸評
たかやしろファーム リースリング2012
これだったら、先日やめるって聞いたビオニエの方がいいです。一口目は良かったんですが、二口目からどんどん甘さが辛くなります。また苦みが出てます。私の経験上典型的な砂糖足して発酵させた奴の味です。リースリングっぽさも特にはないしねぇ。値段は良心的だし、リースリング等としては期待したんですが・・・
まんまる農家 kurakune blanc 2014
新しいワイナリー、面白い名前はいいんですが、ワインの名前まで分かりづらいのが多いのも今回気になりました。まあね、識別するブランドとして、あるいはスタイルなり使っている技術の主張として、あまり聞き慣れない名前があるのはしょうがないのですが、これシャルドネらしいので、だったらブラン(白)じゃなくてシャルドネって書くでしょ普通。常識としてブランだのルージュだのってのは、ブレンド品種を使ったテーブルワインですよ(あるいはACだと地域名)。味はシャルドネとして押さえる所は押さえた良作だったような気がします。
カンティーナリエゾー シャルドネ2013
高山村はワイン生産だと日本のブルゴーニュみたいな所なんで、多分新しい蔵なんですが、シャルドネは最初からいい原料使ってる感じがします。ただ、方向はいい意味で従来路線っぽくないというか、色はライムでかなりはっきりしてますし、香りもシャルドネらしいとは私は感じませんでした(が、別の人はシャルドネっぽいと高評価だったので、フォーカスしてる場所によあるのでしょう)。一口目はすっきり水のように馴染むのに、二口目からはアフターのアルコールのしっかり感があり、これも食中酒として優秀。バリックって書いてありますが、そうだったかなぁ?だとしても、そんなスモーキーな感じではなかったと思います。
伊那わいん工房 OP6 ナイアガラ2014(やや甘口)
今回の問題作その2、私が買ったんじゃないですが、これまた「ナイアガラってなんだっけ?」ってワインなんですよ。常識を外れた所に何かあるとは思いますが、普通に高品質のナイアガラを使って丁寧に作ってこの方向の味はありえないというか、香りと味がもう別方向向いてる。香りだけイチゴの香料でも入れたんじゃね?って思ってしまいました。
城戸ワイナリー プライベートリザーブ ピノグリ 2013
長野県で一番、そしておそらく日本でも屈指のピノグリと評判の城戸ワイナリーのピノグリがなんとまだ手に入ったので飲みました。上品な透明感のある酸味とどこかスモーキーなピノグリは、アルザスよりやや丸いけれど充分に本場フランスの物と渡り合える感じです。というか、ピノグリの方向性ってどっちだっけ?と少し悩んでいたのですが、これ飲んだら「ああ、数百年作ってるアルザスもこうだわ」って思う、そんな出来です。
ボンジュール農場 倉掛ルージュ ピノ・ノワール 2014
またルージュって書いてあります。しかも、これ、その前にア・エ・イグレックって書いてあります。名前もそうですし、フランス人が作ってるんでしょうか?私は覚えられないので、今度からイアイアクトゥルフって覚える事にします、なんて冒涜的な。面白いのは、ここピノ・ノワールで赤と白をリリースしていて、赤のが安いです。白のピノってフツー、ピノブランなりピノグリで作りませんかね。まあシャンパンとか白的な作り方だと白くなるんかも知れませんが。味はまだ木が若いのか色が薄く渋さが足りないって人もいるかも知れませんが、あのモンブランのインキ飲みたいって人じゃなければ充分にピノの味します。色以外はまともにピノノワールで、普通に栽培が難しいブドウで作ってるのを忘れそうです、値段も良心的ですし。
中棚荘 中棚シャルドネ2013
今度は上と違ってワイナリーなのかすら怪しい名前です、ほんと大丈夫か?まあ分かりやすい名前で好感持てます。味は正統派のシャルドネそのものですね。それ以外特に言う事がないんですが、ソーセージと合わせて食べてもしっかりしていて美味しかったです。食中酒としていい方向だと思います。
ドメーヌナカジマ メルロー&カベルネフラン2013
ビラデストの向かいに出来たと会報で知ったドメーヌナカジマさんです。多分初ビンテージに近いはず。かなり色が良くて、香りもいいんですよ、これ。私は常々カベルネフランの華やかな香りとメルローのコクは合うんじゃないかと思っていたのですが、まさに予想通りです。というか、最初カベルネソーベニヨンだと思ったんですけどね。今回白ワインは甘口か、辛口にしてもアルコールが目立つのが多かったのですが、赤はこれを含めアルコールに安定感がありました。
という事で結構辛い意見も書きましたが、ワイナリー作っただけでも大変なご苦労をされたでしょうし、多分零細の個人経営で栽培だって困難の連続だったはずですから、すべての醸造家・栽培者を賞賛したいと思います。また、メモ取ってなかったので、勘違いや取り違え等もあると思うので、気になった人はご自分で是非試されて下さい。ワインサミット自体は結構長くやってますし、土日は営業時間も長いです。料理も今日は全然待たずに買えて、ワインに良く合いました。
・ところで、今回は自転車で行ったので(帰りは押してきましたよ)、前回ナンバーが分からず破壊してはずした鍵を買い直しました。いつもなら100円ショップで済ますのですが、今建て替え中でないのでホームセンターで。今は自転車の鍵ですらディンプルキーあるんですね。もっとも、自転車のワイヤーロックをピッキングで外す人がいるとも思えませんけど。メリットとしてはもっと別の物がある感じですが、ワイヤー差し込み口にシャッターがあって、鍵が掛からないと外せないとか、頭がグルグル回るとか、安い割に凝ったギミックがあって良かったです。
ただ、色が自転車とそっくりな色だったので、かけている事を気付かず走ってしまいそうな問題が一点、鍵が抜けないメリットがあるのかという問題が1点気になります。ガンロッカーなんかはかけ忘れがないように、ロックがかからないと鍵が抜けない構造になってます。自動車の鍵なんかもそうですね。ただ、こいつは鍵かけ忘れや使用中に差しっぱって必然はないので、普通に鍵はシリンダー位置をニュートラルにしたら外れるで全然困らないと思います。
Posted at 2015/09/28 23:05:11 | |
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2015年09月28日
・昨日はなんか眠かった。出荷荷造りが遅かったのが原因なんだが、昼間眠いなかコンサートに。ディレクター引退してたんだなぁ、なんか違うような話聞いてたんだけど、後任は館長だった。最大権力者が組織トップと同じというのは、もっとも問題が少ない構造ではあるが、本来名ばかり管理職で回すポストだと思ってたので実態は補佐がやるんじゃないんだろうか?ま、皆元気そうで何より。
コンサート内容はプロのソリストを呼んでアマオケと協奏曲をやるという「アマオケのコンサート」として見れば普通、プロの金取るコンサートとしてはちょい異例な感じのコンサートだった。ここはアマオケと言ってもそこそこのプロの人も混じってるので、全体の演奏レベルは高いのかと期待していたのだが、やっぱりプロとアマの差はオケ全体ではいかんしがたかったというのが正直な感想。というか、全体のレベルは大学オケの方が高いかも知れないという場面もあちこちに見られた。特に問題だったのが金管パートで、ペットだけは妙に上手かったがホルンやボーンがもうね、中学生でもこれより上手いんじゃない?ってぐらい酷かった。音合わせから音程ズレてるし、テンポが毎度合ってないし、入る所も半拍は遅く抑揚もない。唯一、フルパワーで吹いている時は妙に元気が良くて、それが協奏曲だもんだからバランスブレーカーだ。金管とチェロだと音量違うんだよと。逆に木管のフルートとクラはこれまたプロレベルで上手かった。二楽章のクラとチェロのアンサンブルは素晴らしかった。
普通協奏曲というのはソロ楽器と各パートが合奏をして、それがだんだん大編成になってフィナーレという構造が多い。ソロ楽器を持ち上げてオケが伴奏という形なのだが、今回はプロであるソリストが各パートに対して合わせてやるという全く逆の構造だったかな。あ、弦パートはビオラがやや心許ない気がしたが、ヴァイオリンは揃っており、コンバスも数少ないのにしっかりしていて、室内楽的な部分はかなり評価出来た。チェロパートは座席位置からちょっと音が来づらい場所だったのと、どうしてもソロ楽器と同じパートは冷や飯食わされる感じで、元からそれほど聞こえるリードは回ってこなかったかな。いや、上手かったと思うけど。一つ注文を出すなら、みんな楽譜じゃなくて指揮者見て欲しい。見ていると分かるが、同じテンポでどんどん回す部分だと演奏はどんどん良くなっていく(たとえばマーチみたいな物を想像して欲しい)。一方メロディーをどんどん受け回していくとか、表情豊かに歌う所だと指揮者見てないもんだからタイミングも合ってないしグダグダになる。
これはオケやっていた時から感じる事だが、本当なら大きな会場でパートを2つか3つに分けて、演奏を外から見られると良い。しかし、現実に本ホールで演奏出来るのは多くて2回で、仕上がり直前だ。そうなると、自分達の演奏が客席でどうなっているのか?音が帰って来ない入れ物の中でどう演奏すべきか?そういのが分からない。パートリーダーがそれを各パートにフィードバックすべきだが、そんな余裕や技能がある人ばかりでもないし・・・それにしても金管は許されないな。
一方で、選曲とかは良かった。今プロがベト5やるとかって逆に無いよね。あまりに定番すぎて恥ずかしいけれど、実際に聞くとほんといい曲だと思う。同じクラシックの範疇でも、本当に残っている曲って、グラムフォンのベスト100に入る程度だと思う。同じ作家の別の曲もネームバリューで残ってるけど、聞く価値があるか微妙。そういう意味で、曲を聴くためにアマオケの安いコンサートをあと半歩レベルあげて定期やってくれた方がありがたいと思う。というか、アンコールで同じベートーベンのレオノーレやったんだけど、恥ずかしながら聞いて名前も知ってるけど覚えてられないので、途中で「この曲はベートーベンをリスペクトしてこの指揮者さんが作ったオマージュ曲じゃないか」ぐらいに思って聞いてた(一応、冗長さや演出から、オペラや式典の序曲だろうなぐらいは感じてた)(何番だったのかは知らない)。
そうそう、ホールも改修されて以前とはいくつか違う点を感じた。スペースに関しては良くなったが、前後幅が狭いのは相変わらずなので太ると出づらいです、通路脇選ぼう(指定席の場合)。もっとも音響上変わったと思うのはステージの奥の音響板。ホールによっては単独で吊したり可変にしている音響板もあるのですが、ここはパイプオルガンがあるため、キーボード位置がかなり高い所にあり、その席の下が音響板の役割を果たしています。以前はここまで響かなかったと思うのだけれど、オケの編成だと管楽器がその下に来るので、位置にもよるのでしょうが、ものすごい管が突出して聞こえるようになりました。後ろの壁板も変わったような感じがしますし、ステージより下がる席は管にはベストの位置ですよ(オケの場合)。
・その後買い物で、本棚用の荒材ないかと思ってホームセンターに行ったら、面白い物や目的の物が沢山見つかりました。まず荒材ですが、予想通り幅180の厚さ12、長さ1820の野地板が安く売られていました。今は合板が主流なので畳の下ぐらいしか見ませんが(畳は多分吸湿性の関係で合板は嫌いなんだと思う、もう畳自体が見ないけど)、昔は今の合板の場所は全部野地板だった訳です。入り数も5なので、あわせるとちょうどサブロクと同じになります。つまりサブロクを5枚に分けてくれている物と思えばいいわけですね。価格は合板が高くなったのもあり、相対的に安いです。コンパネだと今1300~1600ぐらいですが、野地板だと1000円ですから。てか、ロシアの木材禁輸と東北の再建なんかでコンパネ価格高いわぁ。
有名な本棚自作サイトでは板厚21㎜程度のシナ合板推しですが、残念ながら売ってませんでした。似たようなプリント合板が一枚5000円ぐらいするので、ちょっとアレで作るのは・・・・むしろパイン合板が潤沢なので、あっちの方が今後のDIYの高い路線だと良さそう。お店だと18㎜ですが合板で棚作ってあり、あれでも強度は十二分なんじゃないですかね。荒材12㎜は明らかに強度的には不足なんですが、ちょい思う所があってこれにしました(荒材で18㎜とかあればもっと便利ではありますが)。
あの分厚い板タイプって、かなり棚の長さを長く取って重い物を置く場合に必要なサイズです。具体的にはA4版を90cmの長さで並べるようなケースね。私が欲しいのはA5版で60cm程度なので、そんな強度はいらない(というか、うちには祖父が12㎜のコンパネで棚を作ってくれてありますが、まあまあ重い物でも耐えてます。単純に板厚が2/3になるとモーメントは二乗になるでしょうから4/9と半減しちゃうとは思いますけど、そもそも板厚で棚を支えようってのが材量の無駄使いじゃないかと。たとえばスチールラックの棚見るとあれは1.2㎜程度の鉄板で出来ています。断面モーメントは12㎜の荒材にも劣るでしょうが、耐荷重は70kg程度のが出来ます。それは固定方法がガッチリしているのもありますが、隅を折り曲げる事で断面モーメントを格段に稼いでいる事があるかと思います。家にある一番強い棚は棚板の裏に別のパーツが接合されてボックス構造があちこち入ってたりしますし。
木材の棚でそんな事したら棚の開口部が小さくなってしまいそうですが、実際には開いているのは「片側」だけです。裏板はみんな強度部材とは考えないで鏡板か、良くて一枚のを貼ってるだけです。無垢材だと確かに一枚の裏板なんて高くて出来ませんが、逆に合板はサブロク(かそれ以上)を作って切ってるので、一番割安なのは一枚板です。まあ、裏面だけ止めてると、やっぱり表側が若干落ちる傾向にはあるんですけどね。
荒材の他だとコンパネの汚損品が半額でした。今後も値下がりする事はなさそうですし、よほどの強度部材でなければ平気そうなので、もう少し買い込んでくる予定です。あ、そうそう、空力パーツで面白いネタもらったので、そのパーツも買ってきました。こんなん効くんかなぁ・・・でもメーカーも採用しとるしなぁ。ミニキャブはちょうど陽気がいいのか、エンジンはえらく好調です。ただ、少しクラッチミートでジャダが出てた気もします。昨日はそんな事なかったし、一時的な焼けとか他の部分の不具合か。
・その後、知り合いの飲食店にブドウ(お店用じゃなく贈答用)で納品、キノコが大量にあって結構もらったので、農協出荷価格より安く融通。キノコ飯食べて元気になる。それにしても、キノコ判別の仕事がいそがしくてお店ひらいてないって本末転倒だろうが、取れているキノコの量を見ると納得。個人的にはキノコ山は憧れる所がある。一部のペンションではやってる所もあるけど、腐朽菌系はいいとして共生菌のキノコはやっぱり管理大変だそうだ。
・バンドソーについての覚え書き。刃の幅が0.5か0.6、チェンソーが95あたりでゲージが1.6㎜らへんなので半分以下、特殊な薄いチェンソーでも1.1㎜程度。ただ、バンドソーは構造上刃に超硬合金が使えないため、加熱対策もあって周速度に限界がある。刃のあたる速度が遅くなるため切断面が粗くなる。だから木工用の大型バンドソーだと刃先に給水して滑らせたり加熱対策をして周速度を維持しているのもみかける(一応アサリは付いてる)。昇降盤や丸ノコのような製材の方が切断面は綺麗だそうだ(実際丸ノコは綺麗だ)。
Posted at 2015/09/28 21:49:28 | |
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