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暇人ぶぅのブログ一覧

2012年07月30日 イイね!

エコファーマー

 ・地元の農家組合でエコファーマーの導入をするかどうか話題になったそうだが、結局行うメリットがないという事になった。ただ、個人的にエコファーマーを取得している人もいるし、エコファーマーシールが貼ってあるブドウも時々買うので、エコファーマー制度がどういう物か調べてみた。「有機質資材使用技術」「化学肥料低減技術」「化学農薬低減技術」のそれぞれで、認定されている方法から最低1つを使い、さらに新しく1個導入する事で、持続可能農業を目指す人に認定シール表示と借金をしやすくする仕組みを作ってあるらしい。ま、借金の方はしない予定なので、シールだけがメリットか。

 ・で、それぞれの項目で作物別に認定されているやり方が限られるのだが、ブドウで緑肥が認められてないのがちょっと気になるが、残りの認定技術はほとんどやっていた。つまり有機質に関しては山羊の糞や緑肥を使っているし、ヘアリーベッチは除草も兼ねるので除草剤使用も○。化学肥料はもともと使ってないし(元肥としては)、除草動物は山羊がやってるし、これは堆肥利用にも相当する。逆に新しく技術を入れるのがしんどいと言えばしんどい。マルチ栽培ぐらいかなー。でもブドウの場合マルチを使う技術はあまり無い。ミカンのようにタイベックがもしかしたら使えるかも知れないけど。申請するのは自由だろうが、メリットがほんと薄いと言えば薄いね。共同選果だとエコファーマーシールは別に使えないし。

 ・ブドウの光合成について、興味深い研究の概要を手に入れた。元はアメリカブドウ・ワイン学会の会報の連載である。ほとんど醸造用の話しが多い中、もっと基本的なブドウの生理学について述べてある。ま、かなり実験的要素があって、CO2濃度と光合成速度とか光飽和点とか、施設栽培で人工太陽でもなきゃあんまり関係ないかなーって内容もあるけど、実験が教えてくれる事はもちろんもっと根本的な事である。特に収穫だったのは2点。まず結実の有無と光合成の効率の違いである。これ、今月号の現代農業でミカンで後期重点摘果という技術があり、ブドウだとどうなんだろうと思った部分だ。ミカンの場合、果実を多く実らせておいて負荷をかけておくと、葉っぱの光合成効率が上昇するので、その状態で最後に摘果すると多くの糖が果実に集まるので味が向上するという事だった。で、ブドウの場合も、完全に結果させない樹では光合成が5だとすると、結果させた樹では8になるとあった。また、果実がなくなるとサイトカイニン活性が高まりジベレリン活性が下がる、とある。

 ・この現象は農家の実地でも確かめられており、極端に結果制限しても良い果実が得られないという事はよく言われる。例えばデラは1枝2房なのだが、これを1房にしても結果が良くないそうだ。まあ、うちはかなり弱樹勢なので、それでもどーにかというレベルだが。ホルモンの話しだと、ジベレリン活性が高いと光合成が促進されるように読める。実際には葡萄の種はジベレリンを生産しているので、種がなくなるとジベレリンが供給されずに果実負荷が無い事が樹体に伝わるという事だろうか。じゃあジベレリンが多ければ光合成が高まるかというと、そうとばかりは言えない。そうであればジベレリンを葉面散布すれば光合成が高まるはずだが、それをやると樹が枯れると言われている。その年は普通に生きているそうなので、来年度の蕾か根への養分供給が行われなくなるのではないかと思う。サイトカイニン活性はオーキシンとのバランスで細胞分裂を促し、サイトカイニンが無いと根が増え、あると側芽を増やすそうなので、まさにジベレリン処理とバランスする理屈だ。ただ、無核栽培をするとジベレリンは処理した時に吸収される物だけのはずなので、光合成速度が無核だと劣るという可能性はある。実際有角巨峰の方が独特のコクと香りがあるという人は多い(その逆もよくあるけど)。そう考えると、孫生りの粒を残しておけばジベレリン活性は高める事が出来る事になるのだが、今度はその房が糖分を無駄に消耗するし病気にもなりやすいので、あまり実用的ではないか。

 ・葉っぱの大きさによる光合成速度についても面白い結論が得られた。葉面積が最大になった葉っぱは最大の光合成を行える。ま、普通に考えれば当たり前の話しだ。で、成長途中の葉っぱはもっと光合成能力は高いのだが、自身の成長にエネルギーを使ってしまうので、見かけ上の光合成はそれより劣る。つまり葉っぱが大きくなる事は良いことだが、大きくするためにエネルギーをロスしているという訳。ちなみに光合成速度はそれから老齢化するにつれて落ちてくるので、見かけの最大は葉っぱが最大になった時そのものである。そう考えると摘心をどこで行えばいいかの答えも自ずと出てくるだろう。葉っぱが成長しきった場所で摘心するのが成長によるロスは少ないが、光合成効率からすると葉っぱが最大に広がる時期が果実の要求量の最大になる時になるのがベストのはずである。
Posted at 2012/07/30 22:28:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年07月29日 イイね!

果樹ネタ

 ・部室生産理論による落葉果樹の高生産技術・・・という本を買おうと思ったのだけれど、値段が高くブドウに特化してなかったので、つい根域制限のブドウ栽培の本に浮気してしまいました。ま、それでも立ち読みで大体の部分は把握してきたので、果樹についての理解がまた進んだ気がします。

 ・最近の果樹の生産技術の大きなトレンドの一つに矮化があります(ATOKの野郎、どんどん馬鹿になって、矮星だとワイで変換するのにわいだと漢字が出て来ないとか)。例えばリンゴの木は普通に成長させると亜高木になっちゃって収穫どころの騒ぎではありません。昔は仕立て方を工夫してお盆のように枝を広げる仕立てもありましたが、木が5m程度にしか生長しない旧式わい化、そして最近では2m以下の新型ワイ化が普及してきています。これ、一見すると、クリスマスツリーにリンゴがなっているみたいで、明らかに樹体と果実のバランスが常識とかけ離れているのでびっくりします。この方法の一つのメリット、というか最大の目的は作業負担の軽減であり、歩いて全部の作業が出来る事にあります。しかし果樹の生産理論から見ても正しいのです。

 ・果樹に限らず実物植物は炭酸同化して出来た物質を自身の成長と果実の肥大に使います。自身の成長を栄養成長、果実の生長を繁殖成長と読んだりします。これは同じ木の中での割り振りなので、片方が強くなれば片方が弱くなる関係になります。一般常識として、樹体が大きければ炭酸同化が増えるから果実も大きくなるだろうというのがあるのですが、実は樹体が大きくなると果実は小さくなるというのが本当なのです。確かに樹体がもの凄く大きくなれば、そこからは安定したバランスになるはずですが、樹体が大きくなると今度それの維持にもエネルギーが使われ出すので、やっぱり効率は落ちます。

 ・これはマクロで見れば枝でもそうで、普通結果枝は大きい方が果実の出来は良くありません。先端部分で伸ばした枝など下手すれば果実が付きませんでした。逆に生育初期になんらかの原因で先端が折れてしまったような枝に立派な果実がつきます。と言っても、これは他の枝からエネルギーをもらって生長しているので、あまり良い例ではありませんが、それほど栄養成長は無駄なのです。葡萄の場合、従来は枝の先端を切る事で成長点をなくして栄養を果実に振り向ける方法が採られていましたが、これはかなり手間です。確かに成長点を取った瞬間は特に活性が高くなるので、そういうホルモンコントロールとしてのメリットもあるのですが、後期になると成長点は脇目から出る副梢でもあるので、仮に3000房作って4000本枝があると、10000を越える芽を取らなければなりません。で、良い園のデーターを見ると房数は倍でその分副梢などは徒長せず、枝の長さも非常に短いんですね(自然と)。

 ・そういう樹勢に持っていく事が一つの目的なのですが、ただ房数を増やして摘心をしてもそういう形にはなかなかなりません。ただ単純に小さい房が沢山ついて摘心した後から枝が伸びる木になる可能性もあります。その枝の細胞の活性自体が栄養成長に向いているとか、根の部分からのエネルギー供給が多すぎるとか、原因は様々ですが、対策が出来るのもあれば出来ないのもあります。大まかに言うと、今の高生産技術は地下部分へのエネルギー供給(あるいは地下からのエネルギー供給)を制限する事で、地上部とのバランスを取ろうという所に落ち着きつつあります。昔は成長抑制剤(B9やフラスター剤、BA剤もそうかな?)で地上部分だけ強制的にホルモン剤で生育を抑制させていたのですが、B9は禁止、フラスターは高杉、BAはブドウだと結実処理に使うぐらいです。

 ・まず、一番簡単なバランスの取り方として「環状剥皮」があります。今年はうちもやってますし、ある枝は自然枯死でそうなってしまいましたが、着色はすんばらしく早いです。多分1週間以上早い。専用のハサミなりを開発して毎年バランスを取ってやれば良い方法だろうと思いますが、根本的には樹勢が強すぎるからやっている技術という面もあります。下手すると来年の生育に悪影響が出ます。最初に書いた本だと、とあるワインブドウ産地では枝を長くしつつ環状剥皮を組み合わせているとありました。筆者は効率が悪いだろうと言っています。まあ手間でなければ別にやってもいいんだろうとも言えます。

 ・次は断根なんですが、これは昔の施肥技術が結果としてそうなっていたという物で、たこつぼ施肥を毎年やって幹の周囲を少しづつ掘り返していくと、太い根を切って細くて新しい根が増えるという技術です。これとは少し違いますが、苗木を露地に植えるのとポットに植えるのだと、ポット苗の方が移植後の生育は良好でした。というのは露地の場合、太い根が伸びてその先に細い根が出るのですが、移植時にそういう苗は死亡率が高いのです。ポットだと根の長さに限界があるので、細い根が狭い中に大量に生えていて、移植後も下手すると2年ぐらい活性が高くて一度地上部がなくなっても生えて来るぐらいです。ま、現実には露地のブドウの周囲を毎年掘り返せる人は少ないでしょう。ユンボでやっとですが、老化した木の再生に使って使えない事はなさそうな技術です(実際部分的にはやったら、果実の肥大はすごく良くなったです)。

 ・ブドウではありませんが、リンゴの新ワイ化の場合は中間台と言って、接ぎ木の間に非常に樹勢が弱い木を挟みます。そいつが一種の環状剥皮のような養分流動の制限を行うので木が大きくならないと聞いています。あるいは台木も弱くするのかな?ただ、この方法だと台木が挿し木で上手く育たないので、生産が難しいとも聞きます。実際にはリンゴ農家は自分で苗は生産しないようなので、安定供給されてれば関係ない話しではありますが(安定生産は色々頑張っているようです)。ブドウの場合、中間台はほぼ使いません。結果的にやってる場合もありますが、品種による格差はほぼ無いというのがプロの意見でした。ただ某品種の台に弱い2倍体(デラとか)を使って高継ぎすると、良い物が取れるという話しはありますから、特に弱い物を使うメリットはあるかも知れません。リンゴだとマルバカイドウを使うので、ブドウも近隣種(エビヅルとかヤマブドウとか)を使えば良くなるかも。

 ・最後に今回買った根域制限の技術があります。大体ですが、60リッターポットで反あたり900本植え、一本で10房とかそういうのはワイン用葡萄の垣根仕立てと同じ感じですね。土の量は60リッター程度だそうです。あるいは、拡大根域制限と言う方法だともう少し大きくして植えます。これ、根域を制限しているのは土とポットに思えますが、実際は水です。テシオメーター(潅水指標が分かる)を使って人工潅水する事で根域を無駄に広げないようにしている訳で、天然でそうなるヨーロッパーの環境の再現とも居ます。もちろん根域が広がらないように物理的に制限しているのも重要なんですけど。原理はとても面白いのですが、設置コストが私には高すぎますし、潅水条件も厳しいです。つまり人工潅水でそれを確保するのは電源と水がほぼ無制限で得られる事が必要なのです。いやー、ヨーロッパのブドウがいかに厳しい環境で生きてるのかとも思いますけど。上の断根と根域制限はちょっと重なる部分があります。ワインブドウのような列栽培になっている場合、冬に地上部を施肥を兼ねて通路側を耕してしまい、断根をするやり方もあります。結果的に根が張れる範囲が限られれば根域制限にもなる訳です(この方法は土ごと発酵技術でやられるので、相乗効果で良い結果が出ているのではないかと思われます)。

 ・根域制限の方法ですが、一番シビアにやるのはポットですが、60リットルポットを900鉢ってのは施設園芸の世界ですね。ハウス栽培ですぐにでも高生産ってなら分かりますけど。ベット栽培はそれよりは楽そうですが、やはりかなり設置が手間そうに思えます。さらに楽な方法として盛り土ベットがあり、梨などでは使われているようです。あとは効果が疑問にはなりますが、畝栽培はワイン用ブドウだと良くある方法です(というか、暗渠も入れずに畝も作らないワインブドウは繁茂して大変になるらしい)。新しい方法としては、防根マットを植える場所に敷いておいて植えるやり方も開発されています。ただ、露地で成木に適量の土の量で最初からやると、おそらく太い根も出てしまうでしょう。鉢植えの根回しのような方法を組み合わせる必要があるかと思いますし、やはり長年使うと太い根がマットを貫通する恐れはあります。それでも、灌水を100%人工に頼らないでも出来そうという部分は魅力です。逆に超シビアコンディション(礫地の傾斜地とか)で根域制限人工潅水にしておけば、安定生産も出来るかな?

 ・ところでワインブドウの生産規模はどのぐらいから可能なのでしょうか?ラフな話しですが、AOCだと1ヘクタールで90ヘクトリットル(1反で900リットル)を上限にしています。余市市のデーターだとケルナーで1反600kg、ミュラートゥルガウで405kg程度です。もっともシャルドネが1反100kgとか言うヘンなデーターも混じっているので成園かどうか分けてないのでしょうけど。AOCのは上限であり、もっと収量を減らす(一般の1/5とか)言う所もあるので。200kg程度の所もあるのかも知れませんが、かなり特殊(例えば貴腐化させて最初から濃縮状態とか)じゃないかな?まあ余裕を見て500kgぐらいに見積もります。これでも生食用の1/3ぐらいなので、少ないナーと言う印象ですね。ワイン仕込みのタンクは地元ワイナリーの最低ロットが700リットルだそうなので、茎とか皮とかを抜かすと(赤だと皮も仕込みますが)、もっと少ない量でやる必要があるでしょう。あ、でも500ぐらいで仕込むって話しもあるかな。そうすると最低1反ぐらいから出来る計算にはなります。世界で見れば多分こんな小ロット生産は実験研究レベルでしょうが、有名シャトーのグランクリュなんかは数ヘクタール単位なので「世界で名を売るのには10ヘクタール以下でもいい」とは言えると思います(そのグランクリュも一つの農家が所有している訳ではなく、複数経営だそうです。例えばドイツのゴールドプレヒェンはたった9ヘクタール。でも、地元のブドウを全部会わせても70ヘクタールですから、日本の生産量は少ないとは言えます。むしろ、その単位でワイナリー作っちゃった事が驚きか。

 ・日本の三セクワイナリーはそもそもがハネだし物の加工施設という位置づけだったので、規模を大きくしようとは思ってなかったでしょうし、生食の付け足しだったろうと思いますが、これは大きな間違いでした。ワインそのものの品質や種類もさる事ながら、ハネだしの加工としてワインというのは向いてないのです。例えばリンゴジュースの場合、農家が加工施設を予約して自分ちのを持っていってその場で作って持ってくるというスタイルでした。高度な発酵技術はいりませんし、最低ロットも無いので、瓶詰めしたいだけすりゃいいのですし、収穫時期は冬場なので平気で2月ぐらいは収穫後保存出来ます。ところがブドウの場合は棚上で置いておけるのは最も棚上保存性が良いスチューベンとかでも1月でしょうし、それやると木が弱りますし味も劣ります。デラだと2週間、巨峰でも3週間はムリかなぁ。収穫したら冷蔵しなければ3日が限度です。また、長くぶら下げておけば病気のリスクが増えます。また袋かけ栽培の場合、収穫して袋あけるまでハネだしかどうか分かりません。一つの農家が収穫にかけるのはガラモギ出来たとしても1反で一週間ぐらいかかる訳で、その間に毎日少しづつハネだしを出荷し続ける必要がありますし、量も知れています。唯一可能としたら、そのブドウ園が全部生食出荷をあきらめて加工に回すような事態ですが、生食出来ないそういう種類の致命的なミスというと裂果ぐらいですし、それをアテにワイナリーを作るって話しでもないです。また裂果しやすい皮が弱いブドウはあんまりワイン醸造には向いてません(糖度や酸が低いのが多い)。超大型農家が安定して供給するならともかく・・・って話しですね。実際私も巨峰の加工用出荷に出してもいいよーと言われましたが、袋の中の生食基準以下のブドウをどう見分けて、収穫が終わるまで棚にぶら下げておくのか分かりませんがな(それでもブドウを出荷して仕込んでいた事がむしろ奇蹟です)。
  解決方法としては、ハネだし品を随時受け付けて、それを仕込むまでの間冷蔵保存しておく事です。0度前後なら葡萄は1月程度平気で持つ事が分かっているので、その電力と施設があるなら、それがベストでしょうが、ワイナリーにはそういう設備はありません。出荷側からすると、加工用にそんな投資は出来ません。ワイナリーにしても荷受けを随時するのは負担でしょう。
  そうすると、生食用葡萄なのに加工用として契約栽培するというヘンな事でしか生産を安定して行えない事になります。実際そうやっている部分もあるそうですが、いくら生食用の栽培が大変だからって加工用として作るのはペイしません。単年度だと収支は合うでしょうが、設備や苗の育成などからするとムリ。つまり廃園にする繋ぎとして加工葡萄として出荷は可能でしょうが、新規でそれは無いので、いずれ無くなると思った方が早い。
  それにいつ気がついたか分かりませんが、地元ワイナリーは10周年ですが、今ほとんどが醸造用葡萄になっていると思います。ビンテージは古くて2007とかなので、2002年に作った時から2年か3年で醸造専用種の栽培をはじめており、収量が増えてきたのはここ2,3年じゃないかなー。一方で、醸造専用種で仕込量をまかなおうとすると、今度加工ハネだし品が天候不順で増えたりすると、受け入れ体勢が取れないという困った問題にも繋がります。当然ながら販売力も関係してきますしね。
  そう考えると、ハネだし加工品はワインではなくジュースやジャムにすべきで、それはワイナリーとは別の組織がやった方がいいんじゃないかなーと思ったりします。まあ、破砕機とかはワイナリーのを使った方がいいのでしょうけど。ワインは高付加価値ではありますが、加工用品種で見れば1本1000円ぐらいですから、ジュースで500円ぐらいなのと利益率はそれほど違わないんじゃないかな。
Posted at 2012/07/29 10:53:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年07月26日 イイね!

迷惑なメガソーラーの話し(その3)

 ・えー、直前の投稿が「この話しは詐欺ではないか?」という話しでした。書いたけど、やっぱり犯罪まがいの話しやそういう疑いを書くのもどーかなーと思って投稿しなかったけれど、あの後話しがまた変わったので、暫定的な話しはそうとして投稿しました。要約すると「メガソーラーの誘致計画があるという触れ込みで、おおよそ使い道がない農地を売れるという怪しい話しがあったが、測量詐欺ではないか」という事だ。実は農地転用絶対ムリという話しを聞いた直後、とりあえず不動産屋に電話していた。当然詐欺云々は思いつかなかったのだけれど。ところが不動産屋は葬儀で2日も出ずっぱりなので連絡が付かないからという事で、今日折り返しの連絡があった。私は要件は伝えておらず、メガソーラーの件でとだけ言ってある。

 ・で、今日電話があって、何の用事かと言うので詐欺の疑いがあるので「直接の要件はこっちで解決したけど、メガソーラーの話しについて進捗があったら教えて欲しい」と言った所「あの話しはメーカー側がNG出したので駄目になった」と言う。おいおい、駄目になったらすぐ教えるべき話しだろ。それに私の用件を聞くような必要もないような根本的な状況変化で、いかにも不自然だ。あと、メーカーについて、以前聞いたのと違うパネルメーカーの名前も出てきたのも不思議。NGな理由だが、よく考えて見れば明らかというか、我ながらすごい所に畑を再生しようとしていのだと感じたのだが、傾斜が問題だそうだ。
  ソーラーパネルの効率を高めるには太陽光に対して直角にするのが良い訳だが、傾斜が緯度を超えると斜面側に倒しきれなくなる。一枚だけならまだしも、複数を段々に並べていくと、倒せないか非常に無駄なデッドスペースを作ってしまうから、そういう意味でもあそこに設置は出来なかったのだろうと思う。ま、それは私の好意的な想像で、本当にそうなのかは分からないが。

 ・最後に不動産屋は不思議な話をしていった。「あの土地は農業委員会方面からも誘致の話しがあるそうだから、これで完全に話しが無くなった訳ではないようですよ」との事。という事は別のメーカーがメガソーラーの開発の話しをしているって事?農業委員会(農地転用を阻止する側の組織)が誘致ってどういう事?大体、なぜ不動産屋が平行して別のプロジェクトがある事を知って、それを放置しておけるのか?ある技術メーカーが使えないと判断した土地に、他のプロジェクトが来る余地があるのか?謎は深まるばかりだ。

 ・私はその地域の農業委員会を知らないので、とりあえず経過を農協の課長に相談。この人は一応MT氏から話しを聞いてはいるし、かと言って詐欺にグルになっている様子は無いので(そこまで疑うと、情報ソースが無くなってしまう。K不動産とMT氏などと違い私は住所がそこに無いし)。見解としては、やはり転用は難しいし、そもそも地主が分からないとか非社会的なので一括交渉などムリという事も知っているので、そりゃそうだろうと。で、私がちょろっと「詐欺じゃね?」と言った所、何とも言えない間があったのは、やっぱりその可能性を考えていたという所か。肝心の農業委員会のプランや委員メンバーについて聞いた所、またまたヘンな事が分かった。

 ・農業委員会の地区のメンバーは選出制で任期があり、7月でそれが切れるそうで、今プロジェクトを動かすような状態ではないとの事。再選される事もあるが、今回は入れ替わりだそうだし。で、今の農業委員はなんとMT氏から農地を借りて、自分の農地と一続きの土地で農業やってるX氏だった。つまり・・・マルドゥック機関は存在せず影で操っているのはネルフ自身だった、みたいな?こんがらがってきた。X氏がMT氏と本当に違うプロジェクトを走らせているとしたら、二重スパイ的な問題になる。二人はべったりだし、その線は考えないでいいだろう。あるいはX氏をはじめ農業委員会が自分の権限である転用を使って農地を何かに売ろうとしていると言う、そのプロジェクトの一つがMT氏のメガソーラーだったという話しかも知れない。私はMT氏が詐欺の企画者でK不動産はそれが無謀である事がわかり(私の動きがどっからか洩れているんかも知れない)脱退したのかと思っていたが、あるいはX氏が本当の黒幕でMT氏を焚きつけ、MT氏は踊らされてK不動産に持ち込んだがK不動産が切り捨てた、とも取れる。あるいは、「農業委員がプロジェクトを持っている」というK不動産の言葉そのものが、暗に黒幕はX氏だと言う意味での話だったのかも知れない(それなら複数のプロジェクトが併走するという不可解な状況を考えないで済むし、任期が切れる農業委員会がプロジェクトを企画するというヘンな現象もメタファーとして割り切れる)。

 ・些細な話しだが、X氏と私は仲が悪い、というか私は新参なので周囲とは積極的に仲良くしているのだが、X氏だけは妙につっけんどんだし、理不尽に嫌われているような感じで疎遠になっている。が、よく考えて見れば、農地転用か詐欺を企む上で、すぐ近くで新たに就農する人間がいるのは都合悪いのではないか?という事が思いつく。実際X氏は今年も作付けはしているが、周囲でもあまりにも少ない作付けが話題になっている。あれじゃかかった費用がペイしないのではないかって。まあ、限りなく怪しい二人が、何かしら良くない事をやろうとしていたという点だけは分かった。X氏のメリットとしては他に地域全体が離農してしまえば、自分も大手と振ってやめられるってのが考えられるが、いささか弱いか。あるいはX氏が他の誘致話しを使って同じような詐欺手法をする警告かも知れないが、一番大きな目玉であるメガソーラーのメッキが剥がれた以上、宅地とか商用地はムリだろうしなー。そもそも宅地に出来るような傾斜じゃないし、宅地は個別案件だから全体を巻き込むやり方に出来ない。一番ありそうだったのは墓地にする話しだったが、これは30年ぐらい前に近くで出来たのでありえない。

 ・一つ気になるのは、測量自体はこの農地は不自然なぐらい頻繁にやっている印象がある。道路を通す時、文筆する時、そしてうちの畑の薄情な地主も測量をやりなおして莫大な金額をはらった事を自慢していた。今考えると、うちの地主が測量をやり直す意味はほとんど無い。隣地と境界で揉めてるとかなら別だが、そもそも使いでの無い耕作放棄地である。たしかに公図があてにならないので、いつかの時点ではっきりさせておきたかったかも知れないが、土地の実勢価格より高い測量代金を払う意味はないだろう、JK。なんで地主が測量したのかを聞けば、この詐欺が実は定期的に行われるような物かどうか分かるのではないか?と思ったり。まて、続報!(ウソ)
Posted at 2012/07/26 22:44:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年07月26日 イイね!

メガソーラー話し続き

 ・今日は市役所に青年就農者給付金の申請に行ってきた。案の定色々駄目だしされて、分かる部分もあるが、役所は都合がいいように解釈するなーと。例えば営農開始日時だが、私は就農が今年なので今年と書いた。実際にはそれ以前から研修を兼ねて農地を貸借して使ってはいるのだが、これは正規の貸借ではないので闇小作にあたる。農地は農業者しか借りられないのだから、就農してないと借りられない。ところが市役所で就農日時を闇小作はじめた時期にすべきだろとか言われる。就農開始を遅く書けばそれだけ給付金を受けられる上限が増えるから、それを警戒しているのだろうが、そうやって制度の落とし穴のアラばっかり見つけるのは頑張るくせに、就農日時を調べりゃわかるじゃんという事については「書類は申請者が揃えろ」とか、自分は全く動く気がない。ま、どうせ市役所だって上級省庁の下っ端なんだろうけどさ。

 ・もちろん、書類はしっかり作ればいいじゃないかと言う意見もあると思う。私もその意見は充分に分かる。十二分に分かる。でも、補助金がらみの話しで言うと、まず100%書類がしっかりしている奴は肝心の事業は手抜きだ。俺はそれが嫌で、嘘がない農業という分野を選んでいるし、書類の不備が原因で跳ねられるんなら、それはそれで仕方ないかな、と思う。ただ税金を払う気がますますなくなるぐらいだ。


 ・あとメガソーラーの話しについて聞いてみたが、具体的な話しは行政機関には来ていないというか、そもそも不可能な話しなので、どっからそういうありもしない話しが出て来られるのか不思議との事。私の推測と同様「そんな手間がかかるやり方をする位なら、高圧送電線の下の林野でも買って発電すりゃいい話しですね」という事だ。他の部署にも聞いてくれたが同様の話しだったので、この話しが「嘘」なのは確定になった。では誰がどんな目的でついている嘘なのか?ほぼ推察出来ているのだが、皆さんも考えて見て欲しい。条件を整理すると

 1:利用が難しい農地をメガソーラーを建てるという名目で通常の3~10倍の予算で買うという話しがある。メガソーラーの場所としての立地条件もかなり悪い。

 2:買い主は仲介者の話しでは某商事なのだが、ここはまだ国内でメガソーラーを作った経験はない。国外だと作っているのだが、震災被災地での計画があるだけ。仲介者の又聞きで正確な情報がない。

 3:その話しを広げている本人は地元でもガメツイ事で知られているMT氏で、K不動産が直接話しを広げているって訳ではない(あんまり重要な要素ではないが)。

 4:農地は法律で企業は取得出来ない。仮に全員離農したとしてもムリ。

 5:条件の面積は33アールだが、この土地はグーグルアースで測量すればすぐにその面積には届かない事が分かる。大きく見積もっても28アールが精一杯。

 6:この土地は多くの所有者が乱立していて、公図も基本的に古い物しかないので、正確な面積は形状は実は分かっていない。

 重要なのは1,4,5,6かな?もっと絞ると1と6で「あー、アレね」とわかる人もいるかも知れない。


 答え(私の推測)。これ、「測量詐欺」だよね。あなたの土地が高く売れます。売るには測量しないといけません。測量代金は何十万になりますから支払ってください。となる。地元業者や住人がそれをやったら地元に居られなくなるはずだが、ミソは5番。条件(もっとも、これを信じる意味は薄いかも知れない、架空の話しなんだから)からすると、「測量したら面積でなかったので駄目でした」と言う言い訳が通用する余地がある。というか、そのための条件である可能性が高い。まあ、そうでなくても、候補地の一つという触れ込みなので、測量してからやっぱりコンペで駄目でしたとなる可能性もある。
  では主犯格はどっちか?普通はK不動産となるのだが、今日聞いた話だと、なんでもMT氏がこの話しをK不動産に持ちかけたという情報があった。K不動産の説明と食い違う訳だが、詐欺だとすればむしろ筋が通るのではないか?MT氏がもちかけK不動産と結託したのではないかと私は考えている。またMT氏がどうも私に別段注意を払ってない点も気になる。相手にされてない可能性もあるが(実際立場的にはそうなのだ)、MT氏の思惑として、今回の詐欺で農地を駄目にしようとは考えていないのではないか?離農につながる可能性は低いと見ているのではないか?と思える。負い目がないと言うのかな?
  何故なら、測量詐欺では別に農地を破壊したりする訳ではないし、計画撤回は測量後すぐに行われるので、完全離農をさせなくても地主からお金を手に入れる子とは充分可能だ。もちろん、離農させたってかまわないと思っているとは思うけど(どうせ老い先短いし)、だったら自分の持っている農地の管理を行っているのはいかにも不自然だ。逆に農業をやっている人達への説明が軽すぎるのは、すでに離農した地主を鴨にしているのではないかと思える。

  さて、どうするか?まず1つは某商事を引っ張り出して、本当にそんな計画があるのか明確にする事である。ビジネス上の秘密の問題もありうるけれど、本質的には話しが出来ないとおかしいだろう。行政を巻き込めばそれは可能なはずだ。ただ、いかにも私が反対しているようで目立ってしまうし、個人的には大きなメリットはない。農地はどのみち無くならないんだから。
  もう一つはこの推測(+あんまり書けない裏情報)を以て詐欺する側についちゃう。ぶっちゃけ不在地主や欲に目が眩んだ人が詐欺に掛かる事には何の抵抗もない。むしろ、荒廃農地を再生してもらっておきながら、土地を売買する事になったら出て行ってもらうような事を平気で言うような薄情な地主なんか、詐欺にあってもいい気味ぐらいにしか思わない。だったら、その情報を元に詐欺側について黙っている事で、いくばくかの見返りも得られるかも知れない。また、普通なら手に入らない地主の情報が手に入る良い機会だ。農地が流動化しやすくなるかも知れない。つまり黙っていても上手く転ぶ助け船である可能性もある(もちろん不動産屋やMT氏から詐欺の計画を話された訳ではない、念のため)。こういう詐欺に引っかかるのは貧乏な人だから、測量で苦しくなってケチがついた土地は捨て値で売り払うのではないか?

 その2へ続く
Posted at 2012/07/26 21:30:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年07月22日 イイね!

緑健農法

 ・緑健農法というのは今は永田農法と呼ばれているやり方だ。永田農法も大体の所は知っているが、そのルーツとなる農法の本を見つけたので読んでみたら、結構意外な事があって驚いた。一番意外だったのは、この人は最初はミカンでこの農法を発見している事。永田農法はトマトが特に有名なイメージがあって、果樹では関係ないかと思っていたのだが、決してそんな事はなく、むしろ農業の出発点として天草地方でミカンをあちこちの畑で作っていたら岩が多い場所ほどおいしかったから、それまでの常識を疑いだしらしい。で、もちろんミカンに加えてブドウの話しも出てくる。いや、むしろブドウこそ果樹栽培の歴史は深く、先人の知恵が凝縮しているだろう。実際、ブドウの名産地もまた岩場が多い。また、この人の指摘で面白いのは、高山を理想の場所とした事だ。岩場であれば必然的に山手になる訳だが、山の方が作物がおいしくなるというのは誰も明言化して言ってないのではないだろうか?ま、そこらへんは風や日射という要素を見ているので、それも評価出来る。

 ・それでは山なら何でもいいのかと言うとそうでもないらしい。どうも山頂のような開けた場所が理想らしい。実際はこの地方だと山はいつも高い傾向があるので、そんな農地は滅多に無いのだが、まあ分からないでもない。ワインブドウの名産地を見ても、確かにその条件にあっている畑が多い。もう一つは方角で、南から南西と書いている。これまた卓見としか言いようがない。間違いなく、そういう畑が今も残っている良い畑だからだ。でも、日射条件で考えたら、南向きはもちろんベストだろうが、南東向きと南西向きだったら、日射量は同じになるのではないか?という素朴な疑問があった。でも現実に東に向いている良い畑はない(ここらでは)(そもそも東に向いてる斜面がないが)。で、その理由として、東に向いていると朝日による直接加温でもって、夜の低温状態から一気に加熱されるので葉が痛むのだと説明している。ふむ、これは検討しなければならない問題なんだろう。逆に西に向いていると温度が高い時間帯に直接加熱されてるので、温度上昇がネックになりそうなんだが、どうなんだろうか?

 ・他にびっくりしたのは、塩ビパイプについて私が考えた事を昭和38年頃にすでにやっていた点。これ、実際にやってる人は他にいないのに・・・ただ、化学肥料を少量やって痩せ地で栽培するという事を果樹に関しては行っていないし、永田農法の原則での栽培はブドウの場合は根域制限でやっているので、どうなんだろうな。
Posted at 2012/07/22 20:25:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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