2017年09月12日
・午前中は一応雨が断続的に降ったので寝ていたが、予報より弱く風だけ吹いていた感じなので午後から野良仕事。自転車修理、バインダーは無理だった。シャイン誘引やらなんやら。収穫をやったが、もう凹むを通り越して厳しい。1園全部こんな酷い状態にしたのは2年振りで、あの時もデラだった。ドラム缶を摘房した房で目一杯にした悪夢が蘇り精神がおかしくなる。今すぐ斧で切り倒したい衝動に駆られる。ほんと今年きっとくべきだったわ・・・
他にもちょっと厳しい事があり、なんかやる気が出ないのでツタヤでコミック借りてる。コミックって今デジタルの囲い込みで流通すごい減ってるでしょ、連載誌は売り上げ全部落ちてて単行本はすぐに廃版だし。そもそも興味がある本がないしと思っていたけど、レンタルだと割と安く借りられて場所も取らないのでいいかも。買う価値がある本だけ実際買えばいいんだし。
・アメフトのボールはとても良く飛ぶ。一見すると軽くて速度が出る野球のボールの方がはるかに飛びそうだが、学校の授業で軽く投げた結果だが、バスケットボールみたいなサイズのボールが滅茶苦茶良く飛ぶ事に驚いた。まあ野球ほどじゃないかも知れないが、バスケットやバレーとは比べものにならないぐらい飛ぶ。ただし、もちろん、ちゃんと長軸を進行方向に合わせて投げられたら(同時に回転もさせてる)という条件が付く。で、先日とある幾何学立体の空気抵抗係数が出ていて驚いたのだが、球は意外と大きくてCd値が0.47もある。そして、はるかに薄っぺらい円の平面の方が抵抗係数は大きかった。
不思議な事に球の進行方向後ろ半分を切った半球は0.42とわずかに小さく、三角にして直線的にそれを処理すると逆に抵抗係数は0.5と増えた。また立方体は1.05と球よりもはるかに大きいが、これを長い四角柱にするほど抵抗は減り0.8とかになり、逆に短くすると1.15増える。また立方体の辺を最先端にするように倒した場合は0.8になり平面で受けるよりは低くなったが、三角形の後ろがついた物と考えると0.5よりはるかに大きい事が分かる。そして翼断面にするとなんと0.04と桁違いに空気抵抗が下がる。つまり、楕円形のボールは確かにハンドリングには技術が必要だが、飛距離が出やすいという点では有利な形状でな訳だ。
人間が少ないエネルギーで空気と戦う自転車競技ではこの事が経験も含め研究されている。例えばTTバイクのDHバーなどで前方投影面積を下げたりするのも一つだし、トレインなんかは仮想的に「長方形を長くする」のと同じである。あれ、先頭が風を切って引っ張るので疲れて一方的に不利、だと思っていたのだが、実はドラッグを次に並んだ選手が打ち消すようになるので、トップ引きの負担は独走よりも減る可能性もあるんじゃないかと思う。ま、後続ははるかに楽になるのでトップが相対的に負担が増えるのは事実だし、それをローテーションして継続するというのは上手い考えだと思うが。列車で言えば動力車が各部にある新幹線タイプであっても、客車は先頭には置けないからね。
そこらへんの代表形状から分かる空気抵抗の原理はこんな感じ
1:剥離する手前部分では風と平行に少しでも引っ張った方が良い。
2:剥離部は広げてもすぼめても抵抗が増える。
3:接触角は尖っていた方がいい。
4;剥離させなければかなり抵抗が小さい
3はまあ昔のウェッジシェイプの典型だが、そこまで極端に違う物でもないかな?という印象。なんなら球の方が良い訳だし。これだけはちょっと別の話というか、「正圧の抵抗」での話なので除外する。残り1と2と4は一つの根本原理の展開というか視点の違いにすぎない。根本的に言えば4>1>2、実務的には逆の方向に進むベクトルなのかも。どういう事かと言うと、「剥離させなければ抵抗は低い」という大原則があるが、ソーラーカーとかじゃないとそれは許されない。で、「実際は剥離するんだけど抵抗をどれだけ下げられるか」という方法論が1と2になる。なぜ寸胴切りになる方が抵抗が低いのかと言うと、広げれば後ろに大きなドラッグが発生し」、すぼめても剥離した物が受けるドラッグを受ける部分が増えてしまうからだろう。ただし剥離しない程度にすれば全然良くなる余地はある。で、1の平行部分が長いメリットだが、流速が高い部分が増えて剥離しづらくなるからだろうと思う。
・上の話からの雑談的脱線。BB弾というのは球である。回転かけている影響もあるが、基本的にCd値0.47もある。今の業界自主規制0.98J(面倒なので1Jとする)だと0,2gで初速が100mぐらいになる(すっごい乱暴な数字です)。で、とある人が実測で速度計に遠距離からぶっこんで弾速測定をして減衰を調べて下さっていました。結果からすると重い弾ほど初速が低い分減衰が低く、0.25gは5m以上では0,2gより速く、0,3gに至っては10mまでは遅いのに15mでは一番速くなるという事が分かりました。こういうバカみたいな力尽くでの検証大好きです。
ほいじゃあ、砲弾型とか楕円とか空気抵抗が低い形状にしたらどうなるのか?本当は楕円の球の抵抗を見たかったのですが、見つからなかったので断面での数字になりますが、砲弾型は球の1/4ほど、楕円は1/6ほどでした。多分長手方向の長方形は皆同じなので、割と似た数字になるんじゃないかと思います。そういう弾を使うと、同じ重量なら初速は同じはずですが、先でも全然速度が落ちず飛んでいく事になるんじゃないかと思われます。乱暴に言えばBB弾が30m飛ぶ所、120mとか180mとか飛ぶ・・・訳ないか。まあ弾を大きくする分重くなるので、上の法則からさらに初速が遅くダラダラと遠くに飛ぶんじゃないかな。
で、そういうのを突き詰めると砲弾ではなく弓というスタイルがいかに優れているのかと言う事が分かります。例えば槍なんてめっさ重い訳ですが、あれが100m近く飛んでます。さらに、弓は抵抗を下げレトロな仕組みで出せる機構の速度でも充分にエネルギーを蓄える一方、貫通力でも非常に優れた数値を出します。なので、砲弾型で打ち出せる砲であってもFSDSにしちゃう訳でしょう、まあ砲弾の場合貫通力に弾頭の炸薬なんかも使えるので運動エネルギーだけの弓とかと一緒に考えちゃいけないんでしょうが。
ホビーで考えると先端をとがらすと危険ですし前後がある弾も使いづらいので、球の中間が間延びしたような弾ならまあ許容されるんじゃないのかなぁ?と言った感じ。というか、サバゲだとスペック上はアサルトもスナイパーも変わらないのでスナイパーの意味って多分雰囲気ぐらいだと思うのですが、ここで楕円弾を制定してスナイパーだけその手の弾を使えるようにすれば、遠距離狙撃に現実味が出て面白いんじゃないでしょうか(当たり前ですが、1J規制はまもった上での話です)。ホップアップが使えないので弾道読むのも難しくなるし、専門色が増えそうだし。
・アマゾンのイヤホン無料祭り問題が、案の定転売という嫌な形で日本の民度の低下を知らしめている。あの事件は各所に問題がありすぎて拾いづらいのだが、私は根本的にはアマゾンが本来は割り込む形で決着する事が望ましかったと思う。市場提供者としてお粗末というか冷酷というか、ヤフオクがダマされる購入者に対して無作為の犯罪放置だったとすると、アマゾンは出品者に対しての無作為すぎるんじゃないかと。いくら客サイドを大事にと言っても本来市場提供者にとっては出品者も大事にしなければならない訳だし。
事件の流れとしては、出品者がクーポンとタイムセールだかの設定間違いで二重値引きでゼロ円になるという事が起きた。システムのトラブル(人的把握ミスを含め)での意図しない価格になってしまう問題については、出品者の把握ミスや対応遅れもあるけれど、基本的には契約として無効にすべきだろうと思う。多少の値引き過剰ならまだしも0円はさすがに意図した契約とするのは厳しかろう。その点もアマゾンが多少は警告出すシステムにすべきだったし、すぐに撃ちきって出荷差し止めなど被害拡大を止めるべきだった。
次にキャンセル願いを自称研修生が出した問題だが、内容があまりにお粗末かつ不徹底で日本語や商習慣に不慣れすぎている。出品サイトが全部フォローする必要はないだろうが、日本語だけでもアドバイスを行うベキだったのではないだろうか?一部ではアマゾンに後始末を頼むとペナルティーが怖かったという話もあるが、具体的にどのぐらいのペナなのかも気になる。この被害に対してはある程度寛容に対応する柔軟性があってもいいのではないか?逆に全部出品者側の問題とするなら、アマゾンは出品者のクライテリアをかなり杜撰にやっている、という事になる。責任者で意思疎通が図れる代表とコンタクトを取ったのかと。
さて、私はイヤホンに大金はたく気が分からないのだが、今回の企業を応援したくはある。しかし、ここでそのイヤホン買ったら0円で買った乞食に思われそうで嫌である(意図せず買った方を批判する気はないです)。落としどころとしてはアマゾンが一定の保険適応をして人情話にしてしまう事じゃないかと思う。たった600万ちょっとで「アマゾンは杜撰で素人なかわいそうな出品者をフォローする優良かつ有情な企業であり、税金を日本に払ってないけどブラック企業よりずっとマシ!」ってとてもいいイメージが付くからだ。CMで何千万と浪費するよりずっといい宣伝になるんじゃなかろうか?
・ジビエ振興策についてネット記事で二兎を追う者は一兎をも得ずであると言う鋭い指摘が出ていた。まとめるとハンター減少で有害鳥獣が増えすぎている問題に対してジビエ振興補助をやって「捕って食べようキャンペーン」をやっているが、「ジビエの衛生面、法的な問題から言って大々的な活用は難しい現状があり」「有害鳥獣駆除という本来の目的に直で使うべきリソースが浪費されている」という指摘だ。繰り返すが、「食べる」という目的があるため、ハンターはクリーンキルといういらない規制に捕らわれているし、いらん労力を払う事になる。確かにジビエにはジビエの魅力がある事は認めるが、肥育はタダでも精肉で普通の肉の数倍のコストになる。ステーキ一枚5000円とかを払える人がどんだけいるのよ、って話である。あと、相変わらず記事では大日本猟友会や有害駆除員という物の持つ問題については避けている。
もう日本の鹿は純粋なゲームハントで食わないでも宜しいってやらないと無理だと思う。それでも減るとも思えないけど。また罠は免許フリー、銃も有害鳥獣駆除のは無税ぐらいしないと駄目なんだが、現状は逆だからな。そして行政の責任者の給与と被害をバーターにしないといつまでたっても役人はイス暖めるだけである。というか農林業分野(特に林業)ははっきり言うと人材の吹きだまりである。先日も我が県では森林組合の大規模補助金不正受給問題があって林務課職員や歴代知事に直接損害賠償をすべきという監査請求がある一方、自民党議員などがそれを阻止するという泥沼の分かりやすい利権確保をやってる訳だが、未だにそういう所で有害鳥獣駆除とか無理無理のかたつむりである。林務課の奴ら全員を強制的に有害鳥獣駆除要員にしてやっと半分あがなえるかどうか、それで来ない奴はどのみち役に立たないのである。
と怒ってみてもしょうがないので、ここは自衛隊の活用を望みたい。一部でやったという話もある自衛隊の有害鳥獣駆除だが、訓練としても有効だろうし標的射撃で弾消費するなら鹿を駆除に使った方がマシ。64式の5.56弱装弾だと威力不足?それは結構な事じゃないか?なんならナイトビジョンで夜間駆除とか、サイレンサーを使った訓練とか、スナイパーや対物ライフルでの遠距離射撃の目標など「黙っていてもマトが湧いてくる」ってステキじゃん。むしろ、これを拒否しているのは存在意義がなくなる猟友会とか自衛隊アレルギーの人達だけじゃないかと思うがね。
・自転車のパンク修理だが、5回目もまだ抜けてる。こりゃほんと駄目だなと思いつつ前のパッチが剥がれているかなと思ったら剥がれてない。エアを入れても漏れてない。今回はバルブの組み直しに失敗したかなと思いつつ再組み立てした。さてバルブだが、虫ゴムタイプが結局安定だが、スーパーバルブをまた使って見る事にした。このスーパーバルブ、虫ゴムの10倍の耐久性とあるが、実際にはかなり短命な事が多くて敬遠していた。が、この10倍の耐久性が長持ちという意味ではなく耐圧ではないか?と思い直して購入してみた。多少は良くなってると言う期待もあったし(でもシュウィンのチューブがスーパーバルブ標準だが、やっぱりすぐ壊れた)。スーパーバルブは果たして良くなっているのだろうか?それとも米バルブにした方がいいのだろうか?あと、スーパーバルブの明かな美点は空気が入れやすいという事で、気持ち良く入る。ずっとポンプが悪いと思っていたのは虫ゴムの問題だった。
・今日も今日とて老人と話す事が増えて思ったのだが、高齢化社会は身体的な問題だけじゃなくて精神・知能面でも大きな問題なのだと思った。単純に定年を65や70に引き上げて生産人口を増やせばいいという事ではない、高齢というか35あたりで知的労働のピークをうち、50にもなると生きてるだけで割と害悪に近いぐらい愚鈍なのが増える。愚鈍でも働いていればいいんだが、そうじゃないEVILなメンタルなのが格段に増えるとなると、これもう社会維持の危機じゃないかなと思ったり。
そういえば先日、ピーターの法則とディルバートの法則というのを読んだ。
ピーターの法則;現在の地位で有能さを示す者から長所を奪い取る手段として昇進が用いられている
ディルバートの法則:企業は、事業への損害を最小限にとどめるために、系統立てて無能な者から管理職(一般に中間管理職)に昇進させて行く傾向がある。
企業や組織を見る全ての人の「あるある」だと思う。ちなみにこの二つの法則は根本原理に近い物があるので総称される事がある(というかピーターの法則が先でディルバートの法則はパクリ的な)。例えば国会議員の大半はきっと学生時代は学業優秀人品方正だったろうと思う。その中で選りすぐりのバカが議員になったのか、議員になってバカになったのかという点であろう。野球選手でも「名選手、名監督にあらずという言葉もあるように、組織や社会が根本的に持つ宿痾だとすると、年功序列と高齢化がもたらす物は総中間管理職化=総無能化に他ならない。
Posted at 2017/09/13 07:34:10 | |
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