歴史を訪ねる… 『児玉源太郎』
歴史上の人物で、今も高い関心を持っているのは… 『児玉源太郎』。
思えば、2015年4月児玉源太郎所縁のスポット(山口県周南市)を訪れ、感動したことを今も鮮明に覚えています。今回思うところがあり、ふたたび児玉源太郎所縁の地を訪れてみました。
尚、『児玉源太郎』への筆者の思いは、当サイト2015年4月29日「歴史の中の人物」に詳述しています。
「児玉源太郎生誕の地」は整備され立派になっていました…
クルマで数分のところに「児玉公園」があります…
児玉源太郎の歩まれた歴史(足跡)を思い巡らしながら、「児玉神社」にてお参りをしました。
筆者にとりましては、この上なく貴重な訪問となりました。
「岩松助左衛門と白洲灯台」
北九州市立「いのちのたび博物館」で、7月1日より開かれている上記特別企画展に行ってきました(冒頭写真 小倉城内にある「白洲灯台岩松翁記念塔」)。
冒頭のテーマは極めて感動的な話なので、当サイトではこれまで数回このテーマを取り上げてきました。
上記の歴史を理解しながら展示を見ますと、感慨深いものがあります(写真撮影は許可されています)。
初代の白洲灯台と現在の姿
岩松助左衛門のご子息栄吉は、これらの灯台に勤務したことを初めて知りました。父の遺志を継いでいたのですね。
現在の白洲灯台… 感動が甦ってきます。
使用したレンズは… 望遠ズーム55-300㎜。このレンズはAPS-C用のレンズのため、K-1の「クロップ(Crop)機能」を使いました。
〖参考〗
史跡『門司城跡』
—和布刈公園—
和布刈(めかり)公園(北九州市門司区)から登って15分のところに『門司城跡』があります。
先ずは和布刈公園駐車場に到着。これまでは「和布刈公園第二展望台」に行くため通過地点でしかありませんでした。
ここからの眺めは素晴らしい…。公園も整備されています。
ゆっくり散策をしながら、史跡『門司城跡』を目指します…
「山の神」神社にお参り…
気持ちの良い散策の到達点には… 歴史を感じる素晴らしさと最高の眺望が迎えてくれます。
緑に癒やされながら下ってきます…
車で少し移動し、人気スポット「和布刈公園第二展望台」に到着。
散策、史跡訪問、最高の眺望... 充実感した楽しい時間となりました。
『佐々木小次郎』を掘り下げる…
岩流佐々木小次郎の出自に関しては3つの説があります… 本日はその一つである『豊前添田説』に沿って、その地を訪れることにしました。
豊前添田には、有名なスポットである「岩石(がんじゃく)城」(福岡県田川郡添田町)があります。今回はここを訪れ、悲運の「佐々木小次郎」を感じそして偲んできました。尚、「岩石城」そのものと岩流小次郎は直接関係はありませんが、出身地にある著名なスポットということで訪れたものです。
添田公園に車を置き、散策をしながら小高い山にある「岩石城」まで登っていきます… 途中の景色に見とれてしまいます。
お城には美術館が併設されており、展示物が陳列されています。参考までに、このお城はかつて存在した岩石城を模して建てられたもので、近くには「岩石城址」があります。
天守閣(展望台)からの眺望は最高でした…
訪問中は筆者一人でしたので、岩流佐々木小次郎をじっくり味わうことができました。下城してから、添田神社にてお参りをしました。
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3月13日付の記事において、「佐々木小次郎」及び「巌流島の決闘」に関して謎に包まれていること、さらに山口県阿武郡阿武町にある「佐々木小次郎の墓」を訪れたことなどを書きました。その後、佐々木小次郎をもっと知りたいと思い、この本を読むことにしました。
『隠れキリシタン 佐々木小次郎』中井 勉著 叢文社
小説という形式を採ってはいますが、著者の中井勉氏が調べたこと及び推理を加え、著者独自の視点から「佐々木小次郎」を紐解いています(以下敬称略)。
先ずは本帯を紹介しますが、たいへん刺激的です…
「岩流佐々木小次郎と厳流佐々木小次郎は別人。舟島で武蔵と闘った人物は岩流佐々木小次郎。厳流佐々木小次郎は越前の富田勢源の高弟。岩流佐々木小次郎の師である。岩流小次郎は九州の彦山修験佐々木一門。高山右近・細川ガラシャとの奇しき縁で隠れキリシタンの道を歩み始めた小次郎は、豊前小倉藩の剣術指南役に。細川忠興は心血をそそいで名城小倉城を完成したのも束の間、九州のカナメのこの城を外様大名に守らせることを危惧した幕閣は、転封を謀って、細川藩のあら探しを始める。家老長岡佐渡は隠れキリシタン小次郎の発覚を恐れて…。舟島の武蔵・小次郎の決闘は真剣勝負と定められていたが、長く有利な木刀使用を武蔵に許す。それを知らない小次郎。試合当日、武蔵は舟島に先着していた。公的試合に遅参は許されない。展開された試合の顛末の真相は? 武蔵は直後、なぜ怒って姿を消したのか…」(本帯より)
本を読んでいくと興味深いことに気が付きます。先ず、佐々木連三郎(元々の小次郎の名前)は、越前の富田勢源の高弟「巌流小次郎」の下で兵法修行を行い、秘伝の印可を授けられた時に、師の名前である「小次郎」をもらったと記されています(前掲書44頁)。さらに、「小次郎」の前についている「岩流」は小次郎の出身地の岩石山からとったとされています(同44頁、下線筆者)。
〖参考〗小次郎の出自には、岩国出身説(吉川英治の小説「宮本武蔵」)、豊前添田説(平成15年のNHK大河ドラマ「宮本武蔵」等々)、越前国(福井県)出身説(『二天記』)の三説がありますが、この本では豊前添田説を採用しています(岩石山や岩石城は豊前添田にあります)。
さらに「巌流島の決闘」についても注目すべき記述があります… 「勝負は一太刀で決するという定めで、相打ちの場合は、生死に関係なく先をつけたほうが勝ち」と立会人は定めたとあります(前掲書118頁、下線筆者)。
ここからは原文を引用しましょう…
「両者、向い合って定刻に仕合いは始まっていた。じりじりと小次郎と武蔵は間をちぢめていった。 武蔵が長木刀で激しく打ち込むと同時に、小次郎の備前長光が武蔵の前頭部を切り鉢巻が切れて飛んでいた。だが一瞬遅く見えたが、武蔵の木刀が小次郎の側頭部を打撃していた。よろめきながら小次郎は「我勝てり!」とさけんでいた。しかし、武蔵の二打目が小次郎の脇腹を打ち小次郎は倒れ込んでいた。武蔵の二打目は定めに反していたのだ。武蔵は検使役に一礼するとさっと小舟に乗り込むと浜を後にしていた。小次郎は起き上りながら叫んでいた。 『待たれよ!』その時であった。天幕の向うから三人の藩士が飛び出してきて抜刀して小次郎に迫ってきた。」(前掲書118~119頁、下線筆者)
この本では、武蔵側の家老長岡佐渡が仕組んだものと書かれていますが、武蔵の弟子たちが小次郎にとどめを刺したという説もあります。何れにしても、小次郎が武蔵に勝っていたという説もあることが判りました、よしんば小次郎が負けていたとしても武蔵の一撃では死んでいなかったということも判ってきました。
最後に、この本を通してまた一歩「佐々木小次郎」に近づいた感があります。今となっては真実は分かりませんが、このような形で歴史を検証することは意義深く、楽しい時間でもあります。
written by Seikou-Udoku
鉄道王「井上 勝」所縁の地を訪ねる…
2月8日付記事の中で、井上勝の伝記小説「『クロカネの道をゆく』(江上剛著 PHP文芸文庫)を取り上げました。この本を通して、日本における「鉄道」の礎を創り上げた井上勝の感動的な生涯を知ることができました(敬称略)。
そこで、井上勝の感動的な生涯を肌で感じたいと思い、井上勝所縁の地を訪れることにしました。
井上勝は天保14年(1843年)に長州藩士井上勝行の三男として、山口県萩城下に生まれています。そこで、萩における井上勝所縁のスポットを調べていくと、二つのことが判りました… その一つは、萩駅舎内にて現在「鉄道開業150周年記念特設展示」が行なわれていること、もう一つは、「鉄道の父 井上勝旧宅跡」があること。
晴天の日を選び、山口県萩を目指すことにしました。音楽を楽しみながらのロングドライブを経て、先ずは「萩駅」に到着。
これまでに萩には数回訪れていますが、萩駅は初めてです。駅前のロータリーの中央には「井上勝」の銅像が迎えてくれます。感激ですね。
駅舎には…
駅舎内には井上勝関連の展示品や萩の歴史に関する資料が多数陳列されています。改めて井上勝の凄さ・偉大さに感じ入ります。
萩駅は長閑な素晴らしい環境にあります…
ここへ来て本当に良かったと思います。
次は「井上勝旧宅跡」を目指します。車で10分程のところの閑静な住宅街にありました。
本で読んだ井上勝の生涯が蘇ってくるようです… 感動的ですね。このように本で得た感動を実行に移す… これが筆者の今の楽しみであり、歓びでもあります。
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折角萩に来たので、近隣にある「松蔭神社」に寄ることにしました。松陰神社には数年ぶりになりましょうか… 幕末から明治にかけて、当時の人々に多大の影響を与えた吉田松陰を思いながら参拝しました。
松下村塾
お参りをしますとスッキリとした気持ちになります。歴史を訪ね、散策することは、今の筆者には大切な時間となります。別の言葉で言えば、生きている歓びを感じるときであるかもしれません。
written by Seikou-Udoku
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