晴耕雨読のブログ一覧

夜の『若松南海岸通り』

北九州市若松区にある「若松南海岸通り」は、通称「若松バンド」とも呼ばれており、大正期の建物群が多く残っています…  「旧古河鉱業若松ビル」「旧ごんぞう小屋」「若戸大橋」「栃木ビル」「石炭会館」「上野ビル（旧三菱合資若松支店ビル）」等々。石炭景気に沸いた若松の歴史を伝えています。

さらに、上記のような歴史を感じる建物が集まる若松海岸通りは、映画撮影にも使われる撮影スポットとしても有名です。昼間に訪れるのはもちろんこと、夕方から夜にかけて足を運ぶのはファンタジーの世界に入り込んような気持ちになります。この時期、この周辺はライト・アップされていますので幻想的な雰囲気を味わえます。

それでは、一緒にファンタジーの『若松南海岸通り』を散策してみましょう…  

この世のものとは思えない美しい「夕焼け」が迎えてくれます。絵葉書のような出来栄えになりました。

若戸大橋が迎えてくれます

対岸の戸畑側には皿倉山展望台が輝いています

若松南海岸通りをゆっくり歩いていきます

若戸渡船場に到着　夜に浮かぶ若戸大橋がこんなにも美しい…

夏に開かれた花火大会を思い出し、「花火」をレタッチしてみました..

Attached are the photos taken through the lens of PENTAX K-70, almost all of which were developed  / retouched by using Luminar AI.   

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本の世界…

『最終戦争 大統領の決断 上』『最終戦争 ロシア軍の報復 下』

エリック・L・ハリー著 二見文庫

この作品は、この著者の処女作というから驚きます。実に細かく⟨第三次世界対戦⟩になってゆく究極のシナリオが描かれています。軍事専門家さえもその専門的な知識に基づいたリアルな描写に驚いたと言われています。怖い話ですが、現実の世界軍事（核）状況等を考えれば、全く起こり得ないということではないと思います。そんなことを考えながら読み進めてゆくと…  複雑な心境に陥ります。かなりの長編ですが、ほぼ一気読みの世界に入ります。

「20世紀も終ろうとするある日、遂に米露による核戦争が勃発した。クーデターで一時的に権力を掌握したロシア軍将軍の誤解により、ロシアが全米の軍事基地に核攻撃を行なったのだ。死者500万人以上。死の灰が米国各地に降り注いだ。これに対し、即座にロシア全土の軍事基地に報復の核攻撃を命じた米大統領は、対露全面戦争を主張する副大統領とそれを支持する国民の声に窮地に立たされる…」（上巻本帯より）

この小説を読んでいると、どうしても今現在厳然と起こっているロシア（プーチン）のウクライナ侵略のことが脳裏をかすめます。平和を希求しながらも、現実に起こっている侵略行為・紛争等が日々のニュースとして入ってきます。この小説で描かれたストーリーが現実のものとならないようにただ祈るのみです。尚、本帯にある著者紹介によれば、「弁護士であるとともに軍事専門家。とくにロシアの戦争能力については詳しい」とあります…  納得です。お薦めの小説です。

written by Seikou-Udoku

宮地嶽神社..  将棋『竜王戦』第五局

将棋竜王戦第五局（11月25~26日）が、ここ宮地嶽神社で行われるということなので本日（25日）午前中に訪れました。

この棋戦は、藤井聡太竜王対広瀬章人八段との間で行われており、これまで藤井竜王が三勝一敗の成績になっています。本局で藤井竜王が勝利して「竜王位」防衛とするのか、広瀬八段が踏ん張るのか…  注目の一局と言えます。終局は明日（26日）夜頃になるかと思います。

神社に訪れてみますと、警備の方々が目立っておりますが、将棋竜王戦を示すような看板は全く無いので少し驚きました。警備の人に聞いてみますと、セキュリティの事情でこのような状況となっているとのことでした。宮地嶽神社の奥深いところで、藤井竜王と広瀬八段が対局している…   その近くに「我が身を置いた」ということで満足することにします。

参考までに、宮地嶽神社は福岡県福津市にあり、全国に鎮座する宮地嶽神社の総本宮です。年に2度「光の道」とよばれる境内石段から玄界灘まで真っすぐ伸びる参道の延長線上に夕日が沈むことで知られています。

折角の機会ですので、「光の道」を辿って海まで行きました。こんな景色が広がっていました。

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映画『インターセプター』

（NETFLIX製作 オーストラリアとアメリカ合作）

この映画は今年6月からNETFLIXで配信された新作。NETFLIXは、このようなオリジナルの戦争アクションク映画が多いのが特徴。筆者のような国際諜報冒険ないしはポリティカル・スリラーが好きなものにとって好都合なサブスクの一つで、大いに楽しんでいます。

「ある事件をきっかけに国防総省の仕事から外されたJJ・コリンズ大尉は、太平洋上に浮かぶミサイル迎撃基地に配属される。そんな矢先、アメリカ各地の複数の都市がテロ組織による核ミサイル攻撃の標的となり、コリンズ大尉の基地も内部に潜入していたテロリストたちに占拠されてしまう。管制室に立て籠ったコリンズ大尉は、残されたわずかな時間の中で核攻撃を阻止するべく壮絶な戦いを繰り広げる…」（あらすじ）

この映画も迫力満点で十分楽しめました。絶海のミサイル迎撃基地を舞台に、核ミサイルの危機からアメリカを守るべく戦う女性大尉の活躍を描いています。アクション・シーンに惹きつけられた98分でした。

written by Seikou-Udoku

暮れゆく…

今回はスポットを変え、暮れゆく姿を撮影しました。ここは海を楽しめ、気分が爽やかになる場所の一つです。本を読み終わり、その余韻に浸りたいときなどは格好のスポットでもあります。夜は幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。

昼の「爽やかさ」に対して、夕方から夜の感覚は「神秘的」へと変身します。それでは、時間とともに変化してゆく風景をシェアしようと思います。

　Below are the photos taken through the lens of PENTAX K-70.

いかがでしたでしょうか…  この神秘的な景色には言葉は要りませんね。これらの写真をご覧になった方々がそれぞれの思いを持たれる…  それこそが尊いのだと思います。

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本の世界…

『ステイト・オブ・テラー』

ヒラリー・R・クリントン & ルイーズ・ペニー著 小学館

出版されたばかりの新刊本…  久し振りに筆者の住む街で一番本が揃っている書店に足を運び、購入した本なんですね。しかも、ヒラリー・クリントンが共著した本、読まないわけにはいきません。もう一人の共著者は、ミステリー作家のルイーズ・ペニー（英国推理作家協会新人賞・アガサ賞等受賞）。筆者は今回初めてこの作家の作品を読みました（敬称略）。

ヒラリーとルイーズの写真は本帯裏面にあったものを筆者がはめ込んだもの

ヒラリーがこれまでの経験から主要なプロットを提供し、ミステリーの部分はルイーズがカバーしたと思われます。読み進めるにつれて、その内容に嵌ってゆきます。そう、フィクションを超えた迫力があります。登場人物が多いので序盤から中盤までは、忍耐を要する時間がありますが、中盤を過ぎた辺りからミステリーの部分が最大になっていきます。

ホワイトハウス内の「裏切り者」を暴いてゆく終盤は圧巻です。流石ベストセラーを多数出しているミステリー作家だけはあります。

あらすじは…

当選したばかりの大統領は、予備選でライバル候補を支援してきた最大の政敵を国務長官に選んだ。新たな国務長官エレン・アダムスは、過去四年間、前政権が犯罪的な無能ぶりを発揮して合衆国を死に体にしていくのを目の当たりにしてきた。新大統領が議会で一般教書演説を始めた頃、国務省南・中央アジア局の女性職員のデスクに数字と記号だけが並んだ奇妙なメールが届く。そしてその日の深夜、ロンドンで大規模な爆破事件が起きる。翌朝、米国+英連邦4か国の諜報部門からなる“ファイブ・アイズ”の緊急会合が始まるが、そのさなか出席者の携帯電話が一斉に鳴った。次なる爆発は、パリで起こった…（アマゾンの本紹介より）

主役は米国国務長官であり、その職務を経験しているヒラリーだからこそ描ける小説なんですね。さらに、アメリカの安全保障戦略の複雑な事情・内幕が垣間見れる極上の国際政治スリラーと言えます。

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ここ数年で最も便利なものは…  Watch

以前お知らせしましたように、外出時の支払いの90%以上はWatchで行えるようになりました。QUICpay、Suicaに加えて、PayPayを組み入れたことが大きいようです。財布を取り出すことがほとんどなくなったことが、筆者にとっては最大のアドバンテージと言えます。

筆者にとりましては、日常生活の中でWatchが欠かせないツールになっています。Mac, iPhone and Watchは、筆者にとっては正に『三種の神器』なんですね。

written by Seikou-Udoku

薄暮から夜へ…  門司港レトロ

複数のアンケート調査によると、北九州で最も人気のある観光スポットは、門司港レトロだといいます。確かに見るべき価値のある箇所が多数あります。

今回は、薄暮から夜にかけての魅力ある門司港レトロの風景をシェアしようと思います。

夕方に到着し、ゆっくりと散策を始めます…  撮影と共にだんだん暗くなっていきます。

夕陽が美しい…

眩しいくらいの美しさを誇る「プレミアホテル門司港」

門司港レトロ海峡プラザ

門司港レトロ展望室

伝統ある門司港駅と噴水

関門橋

渡船場と周辺

ブルーウィング もじ　跳ね橋

All of the photos were taken through the lens of PENTAX K-70.

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本の世界…

『マンハッタンの狙撃手』ロバート・ポビ著 ハヤカワ文庫

この小説もとても面白かった…  初めて読む作家の作品です。こういう本に出会うのだから、「本を読む」という時間がますます楽しくなります。絶妙の狙撃技術を持った犯人を追ってゆくストーリーであり、元FBI捜査官で現コロンビア大学教授のルーカスと現FBI女捜査官ウティカーの二人が犯人を追い詰めてゆく…。軽妙な二人の会話がこの小説の深みを増している…  読む速度が早くなります。

「記録的な寒波に見舞われるマンハッタンで、連続狙撃事件が発生。天才的な空間把握能力を持つ、元FBI捜査官の物理学者ルーカス・ペイジは、かつての同僚キーホーの要請で捜査の前線に舞い戻る。彼は犯行が移動中の被害者の頭部を正確に撃ち抜いた長距離狙撃であることを突き止めるが、その直後、さらなる犠牲者が出てしまう。犯人に関する憶測が飛び交う中、ルーカスが辿り着いた真相とは…」（本帯より）

なんと言っても「読みやすい」…  ストーリー展開及び巧みな文章（翻訳が良い）が一気読みに拍車をかけているように思います。最後の最後まで犯人が判りません。本帯にもあるように、正に「摩天楼で繰り広げられる頭脳戦を鮮やかに描いた傑作」と言えます。   筆者の評価では満点の面白さでした。お薦めの一冊です。

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ひとりごと…

コロナワクチン第五回目を接種しました。1-2回目は「ファイザー」で、3-4回目が「モデルナ」、そして今回は「ファイザー」。発熱したのは3回目のみでした。

薬には副作用があります。このことを十分知った上で薬を服用することになります。筆者が実行していることは…  何らかの病気に罹患し、医師から薬の投与を指示された場合は、当該病気に限定し服用します。その場合でも、当該薬の副作用を十分学んでおきます。

それ以外では、薬を服用することは極力控えています。つまり、ここがポイントで、薬（サプリメントも含む）を常用することはありません。参考までに、筆者は少しコレステロールが高めですが、これを下げる薬も服用していません。可能な限り身体自体の自然治癒力を信じているからです。

長く生きようとは思っていません…  運命・寿命の赴くままに人生を送りたい…  その一点です。

written by Seikou-Udoku

史跡散策…  堀川の中間唐戸水門

北九州市八幡西区楠橋西三丁目12番内

江戸時代（元和6年1620年）、福岡藩主黒田長政は、遠賀・鞍手二郡の水害防止、灌漑用水の確保、輸送の安全及び利便性を目的として、現在の中間市から遠賀川を分け、水巻町、現在の八幡西区折尾を経て洞海湾に通じる約12kmの堀川水路開削事業を計画しました。そして、すべて人力による手掘りの作業で行われ1762年完成しました。

その後、分流点付近に支障が生じたため、分流点を変更する工事が行われ、1804年この寿命（じめ）の唐戸（正式名称）が完成しました（唐戸とは水門のこと）。唐戸には川の両岸に石の樋をたて、天井石を渡した上に上屋を設け、堰の板戸を石の樋にはめて上下させる装置（鳥居卷）が設置されています（参考 北九州市HP）。尚、福岡県及び北九州市の有形文化財として指定されています。

参考までに、このスポットの付近には、中間市役所と世界遺産に登録されている『官営八幡製鐵所  遠賀川水源地ポンプ室』（当サイトで紹介しています）があります。

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『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

「グレイマン」を視聴するために入会したNETFLIXで、この作品に出会いました。最初のエピソードを見るやいなや「これこそが筆者が求めていたドラマ」と感じたドラマでした。

原型は1990年にイギリスでTV放映されていた「野望の階段」というドラマシリーズで、これをアメリカに舞台を置き換えて企画・製作された作品です。アメリカでは、1913年2月から1918年11月の間「NETFLIX」で放送されています。

シーズン1〜6まであり、かなりの長編ですが、見始めるともう止められません。ホワイトハウス内の権力闘争を二人の主役アンダーウッド（ケヴィン・スペイシー）/  妻クレア（ロビン・ライト）を中心に物語が始まっていきます。権謀術数を駆使しながら権力の階段を登ってゆく二人の姿が見事に描かれています。

「新大統領誕生に沸くワシントン。その立役者アンダーウッド（スペイシー）は、大統領選に尽力した見返りとして国務長官の地位を約束されていたが、新政権発足と共に白紙に戻されてしまう。突然の裏切りに怒り心頭のアンダーウッドは、妻クレア（ライト）の後押しもあり、大統領を失墜させるべく謀略を企てる。信頼を置く腹心のダグ、野心的な女性記者ゾーイ、さらにはスキャンダルまみれの若手議員ピーターらを巻き込んで、アンダーウッドは新たな野望への階段を上り始める…」（シーズン1のストーリー）

ケヴィン・スペイシーの迫力のある演技と強い権力欲を徐々に映像に表現してゆく妻のロビン・ライトの魅力ある迫真の演技に目が奪われます。脇役陣も豪華で素晴らしいと思います。

久し振りにホワイトハウスを中心とした重厚なポリティカル・スリラー作品を観ることができました。かなりのボリュームになりますが（筆者はほぼ一週間ほどで視聴）、国際政治の濃厚な内容を秘めた作品に出会ったという印象です。

written by Seikou-Udoku