April…
四月になりました…
日差しが眩しくなるような感覚を待ち焦がれて…
オープンな場所にあるカフェで珈琲の香りを…
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
海… そして桜
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読書は愉しく…
門田泰明さんの小説は面白い…
「存亡」「続 存亡」門田泰明著 光文社文庫
現在の日本を取り巻く政治情勢を考えると、この小説は現実味が増してくる凄さと面白さがある。この二冊は同じストーリーが進行していくのではないが、同じような政治状況を違った視点で描いている。作品のストーリー展開は次のような言葉がヒントになる…
日本を襲う未曾有の危機、テロ、原子力発電所、国籍不明の潜水艦、侵略国家、対テロ・ゲリラ特殊部隊etc.
「日本の平和維持と防衛機構に一石を投じる著者入魂の傑作長編」(本帯より)という表現がピッタリかと思う。このテーマに興味をお持ちであれば、読み始めたら最後まで一気に読める面白さを味わえるのではないかと思う。門田さんの理路整然とした文章が読書の速度を速めていくからだ。筆者は、当分の間はこの作家から目を離せなくなっている。
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映画「トレイン・ミッション」…
リーアム・ニーソン主演のこの映画… 初日に観てきました。FBI 副長官マークフェルトを描いた「ザ・シークレットマン」(リーアム・ニーソン主演)がたいへん良かったので、この映画も楽しみにしていました。
prepared through the Internet.
通勤時間105分のトレインで起こるアクション・ミステリー。リーアム・ニーソンの魅力がたっぷり味わえるエンターテインメント作品。最初から最後まで早いテンポで進んで行く。これで終わりかと思っていると驚きの結末に…。たいへん面白く、良くできた作品だと思います。
written by Seikoh-Udoku
海… そして、空海
平安時代初期の僧である空海(弘法大師)は真言宗の開祖であり、中国より真言密教をもたらした。能書家としても知られ、嵯峨天皇、橘逸勢と共に「三筆」の一人とされている….。このような説明が高校の日本史で一般的にされているのだが…
☆ ☆ ☆
804年(延暦23年)、空海は遣唐使の留学僧として、荒れ狂う海を渡り唐に...。
taken through the lens of PENTAX.
「空海」という人物を知れば知るほどに「偉大さ、凄さ」に突き当たる。「空海」という存在自体が知的好奇心を増幅 / 高揚させるのだろうか… 著名な作家たちがそれぞれの視点で「空海」を描き、論じていることでもそのことが分かる。
今から3年ほど前であろうか、筆者は「空海」をじっくり学んでみようと思い、間隔をおきながら順次、下記作品を紐解いていった(読み終えた順)。いずれも当ブログで紹介している。
①「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す 巻の一〜四」夢枕 獏著 徳間書店
執筆期間は足かけ17年という「壮大なスケールで綴られた中国歴史伝記小説の超大作」(本帯より)。小説の世界で描かれた空海の活躍を存分に知ることが出来る。夢枕獏さんの描くこの小説は、エンターテインメントの極致とも言うべきダイナミックな展開が面白い。
②「空海の風景 上下」司馬遼太郎著 中公文庫
この作品に司馬氏は構想10余年の歳月をかけ、巨人空海の思想と生涯を描いた大作。本格的な「空海」研究書といって良い。芸術院恩賜賞を受賞(昭和50年度)し、読み応え十分の作品。空海を知るには必読書ではないかと思う。
③「空海」髙村 薫著 新潮社
2015年に出版された作品で、「空海の足跡を髙村薫がカメラ片手に辿る思索ドキュメント」(本帯より)であり、空海を通して現代に生きる日本人の精神の原点に迫った作品。空海の思想・行動が現代社会に結びついた接点を探りながら、エッセイ風に書かれてあるところにこの作品の真骨頂がある。
上記三作品を通して、「空海」という人物像及びその時代背景、もっと言えば空海が生きた「歴史」が見えたように思う。このような人物が実在したのかと思うと、改めて歴史の重みを感じさせられる。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
映画「空海 — KU-KAI — 美しき王妃の謎」
2月23日付の新聞(朝日新聞朝刊)に、映画「空海— KU-KAI — 美しき王妃の謎」の広告が出ており、予てからの思いもありこの映画を鑑賞してきた。
原作は上記①の夢枕獏さんの小説。この映画は、映像自体がとても綺麗で、絵物語を観ているような感覚を持つ。ただ、この映画のタイトル「空海— KU-KAI — 美しき王妃の謎」に関してだが、副題の「美しき王妃の謎」がメイン・タイトルであったならば、成る程と思った人が多いのではないかと思う。つまり、上記の公開前の新聞記事にも掲載されているように、「楊貴妃の死の謎」を空海と白楽天が追っていく展開にフォーカスされているからだ。
「空海」を主眼にした内容ではないので、それを期待した人には物足りなさが残るかもしれないが、中国宮廷貴族の描き方やその映像の美しさ、楊貴妃の謎の死を追うミステリー、さらには空海に触れることが出来ること等々を考えると、また映画をエンターテインメントの一分野として考えれば、これはこれとして良いのかと思う。
付け加えて言えば、この映画が「空海」を知らしめる一つの切っ掛けになったとすれば、その価値は十分あったのではないかと思う。これは映画好きな筆者の単なるひとりごとに過ぎないが…。
written by Seikoh-Udoku
ある音楽堂…
何気ない風景の中にはそれぞれの世界がある。時間、気候等によってその風景は一変する。大勢の人々が集まる時は、大きな喝采が響き渡り、優雅な光景を目にする。ふと気が付くと、今は人々で賑わった喧噪はなく、静けさだけがそこに漂っている。
石の座席に座り、ステージを見ると… なんとカウント・べーシーの「ワンオクロック・ジャンプ」のスウィング・ジャズが聞こえてくる… 身体がそのリズムに合わせて動き出す。ビッグ・バンドの迫力は最高だ…
幻想なのであろうか…。過ぎ去った頃の美しく燃えていたあの光景が甦ってくる…
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
誰しもが持っている遠きあの頃が見えてくる… そんな気持ちにさせてくれる風景…。それは自然が創った画像といっても良い。現実と空想の中間にある風景が遠い記憶の中に蘇ってくる…。
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読書は愉しく…
静かな感動を得る小説もいいが、時に刺激を求めて読みたくなる本がある。
ノンストップ・エンターテインメントの極致…
「地獄の犬たち」深町秋生著 角川書店
凄い小説だった… たいへん面白く一気に読んでしまった。ヤクザの世界に潜入した警察官の物語なのだが、その動きが正にヤクザそのもので、且つその描写が凄まじい。ストーリーは控えるが、数ページ読み始めるとこの作品にのめり込んでいくほど面白い。ノンストップ・エンターテインメントを味わえる。
この作家の作品はこれで2作目(一作目は「ドッグ・メーカー」)だが、前作に優とも劣らない作品だと思う。次の作品をまたまた読みたくなった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
国際謀略アクション…
「北のジョーカー 冷たい狂犬」渡辺裕之著 角川e文庫
この作家は初めてで、これは「冷たい狂犬」シリーズ第3巻。
下記文章に惹かれた…
「元公安調査官の影山夏樹は新聞の求人広告を見て驚愕した。かつて北朝鮮で命を助けられたフランスの女性看護師と交わした秘密の暗号が掲載されていたのだ…」(本帯より)
これ程面白いとは想像もしていなかったので、正に一気読みの世界だった。時代設定も正に今の東アジア政治状況そのもので、ストーリー展開にぐんぐん惹き付けられてゆく。主人公がジェームス・ボンドのように強く颯爽と行動する姿が焼き付けられる。最後に明かされる真相も「実際にあり得るのかもしれない」と思わせる。他の作品を読みたくる作家の一人になったことは言うまでもない。
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色褪せないこの迫力…
当ブログでこの映画のことを言及した記憶はあるのだが… それ程この映画の完成度は高いと思っている。劇場で数回は観ただろう、おまけにDVDまで購入したのだから、この映画の好きな度合いがお分かり頂けるだろう。
新年になって、書斎のiMacで少しだけ観ようとしたところ、結局は最後まで観てしまった。内容はすべて分かってはいるが、上手く練られた内容だと思う。犯人役の高倉健が渋いし、共犯の元学生運動家の山本圭がいい味を出している。対する新幹線 指令長役の宇津井健が適役。当時の東映オールスターキャスト総出演の新幹線パニック映画(1975年公開)。
written by Seikoh-Udoku
工場群と海…
海に溶け込むような場所で日々活動している工場群…。
大きな船舶が岩壁に横付けされている。目をつぶって深呼吸をすると、潮風が心地良く感じられる。また、大きなトラックが頻繁に行き来している。ここでは日常の風景なのだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
それでは「工場群と海…」の風景をお届けします。筆者が感じた何かをシェア出来ればと思います。
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読書は愉しく…
船戸与一の歴史小説…
好きな作家である船戸与一さんの小説を久し振りに読んだ。しかも、歴史長編。この作品は「戊辰戦争」に焦点を当てて描かれている。
二人の人物の目で見た戊辰戦争…。戊辰戦争で散っていった各藩の勇者たちの動きが凄い。特に、長岡藩の河井継之助の生き方にはこの上なく興味を持った。このような壮絶な歴史を経て明治維新に繋がっていったのかと思うと、思わず天を見上げてしまう。当時生きた蒼々たる面々がオールスターキャストで登場する。日本近代史を舞台にした壮大な叙事詩(本帯)と言えるのだろう。読み応えのある素晴らしい作品だった。
☆ ☆ ☆
船戸与一さんのこと… (以前も同じようなことを書いたかと思うが…)
闘病中に執筆を続けていた「満州国演義」を完結させた2ヶ月後に亡くなられた(2015年4月)。壮大なスケールで描く冒険小説も面白く大好きだが、氏の歴史小説も「凄い」のひと言…。特に「満州国演義」は筆者の中ではある種の金字塔の輝きを放っている。素晴らしい作品だと思っている。船戸さんの新作を読めないと思うと誠に残念でならないが、今回「新・雨月」を読んだ背景には、筆者なりの船戸与一さんへの追悼の思いがある。尚、「満州国演義」は当ブログで紹介した。
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映画「スターウォーズ 最後のジェダイ」…
この映画は見逃せないと思い、初日に行って来た。金曜日というウィークデイにも拘わらず、やはりこの映画はひと味違う人気を持っているようだ。わくわくする気持ちが起こる映画というのはそう多くないと思うが、迫力のあるジョン・ウイリアムスの音楽と共に始まった…
The photo was posted through the Internet.
内容は控えるが、筆者の一番印象深いところと言えば「レイア」の存在感だった。レイア演ずるキャリー・フィッシャーが撮影終了後に亡くなっていることが脳裏を過ぎっていた為だろうか…。スターウォーズを盛り上げた貴重な役所だった…。
本編終了し、キャスト/スタッフの字幕と音楽が終わるまで最後まで席に着いていた… これは筆者なりのこの映画に対する思いに他ならない。あっという間に過ぎ去った珠玉の152分だった。
written by Seikoh-Udoku
極寒の中、展望台へ…
今日は一番の寒さだと天気情報で聞いた。カメラを持っていると手が悴んでしまう…。
こういう日は遠くまで見通せるかなと思い、久し振りに絶景を見るべく展望台を目指した。そこは山口県下関市豊浦町吉永にある「響灘 厚島展望公園」…
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広い駐車場とシンプルな展望台だけがある。展望台から見る景色は美しい… 勇壮な日本海が広がっていた。「百聞は一見にしかず」の諺があるように、写真を通してその美しさを感じて頂ければと思います。
読書は愉しく…
現役医師による本格的医療小説
「堕ち蝉」小橋隆一郎著 KKロングセラーズ
著者は現職の医師(杏林大学保健学部 / 医学部教授)であることから医療現場の描写がリアルで、そのシチュエーションにいるかのような錯覚を起こしてしまう。もともと医学・医療には関心が高いので、このような本格派医療小説は面白い。内容に興味があったこともあり、医療の現状を考えさせてくれた作品でもあった。
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written by Seikoh-Udoku
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