我が家の映画館は… Apple TV
このApple TVはたいへん便利で、この装置をテレビとインターネットに連動しておけば、観たい映画をダウンロードして簡単に観ることが出来る。いちいちレンタルショップに行く手間は全くない。もちろんすべての映画とはいかないが、多くの映画は観ることが出来る。
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コーヒーブレイク…
本をある程度読んだ後のコーヒーブレイクが楽しみだ。コーヒーの入れ方は沢山あるが、最近凝っているのがこれだ。最新型のコーヒー・マシン※で、多くの種類のコーヒーが飲めるし、手間が掛からない。準備から出来上がりまで僅か2分も掛からない。しかも、この最新式マシンは自動で適量まで入れてくれる。味はと言えば、本格的で風味もあり上質の部類に入るのではないかと思う(筆者の個人的な感想)。
※ ネスカフェ ルチェ グスト ドロップ [型番 MD9774]
筆者は専らブラックしか飲まないが、コーヒーブレイクは憩いのひととき。このマシンから当分離れられそうにない…
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歴史記録文学の吉村 昭の世界…
「夫婦の散歩道」津村節子著 河出文庫
(故人)吉村 昭氏の奥さんは芥川賞作家の津村節子さんであることはご承知かと思いますが、その津村節子さんが書かれたエッセイ集がある。
吉村昭氏と歩んだ五十余年の歳月、吉村昭氏との心温まるお話及びその作品に関する事などたいへん興味深い内容から構成されている。そして、作家として妻として吉村昭氏を心の底から支え続けた、津村節子さんの感動の秘話も窺い知れる。正に珠玉のエッセイ集と言える。吉村 昭ファンであれば是非読んで頂きたい本である。
吉村作品の中で、津村節子さんの一番好きな作品は「小村寿太郎の苦難に満ちた生涯」を描いた『ポーツマスの旗』だそうである。以前このブログでもその作品を紹介しているが、筆者はこの作品にこの上なく感動して、宮崎県日南市飫肥にある「小村記念館」を訪れた事は記憶に新しい。
吉村昭さんは、2006年7月に癌が原因で79年の人生を静かに終えたのであるが… その最期の状況が書かれている。
「亡くなる日の前夜、吉村は私と娘が見ている前で、点滴をはずしてしまいました。とんできた看護師が処置しようとするとかれは激しく拒み、私はこのままにして下さい、と声をつまらせ、娘も泣きながら、お母さん、もういいよね、と言いました… 略… 」(前掲書209頁参照)
吉村氏の最期は自分自身で決めたいという気持ちを貫徹されたと奥さんは述懐している。
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吉村 昭作品を読む…
簡単な紹介… (amazon解説より)
桜田門外の変から4年―守旧派に藩政の実権を握られた水戸尊攘派は農民ら千余名を組織し、筑波山に「天狗勢」を挙兵する。しかし幕府軍の追討を受け、行き場を失った彼らは敬慕する徳川慶喜を頼って京都に上ることを決意。攘夷断行を掲げ、信濃、美濃を粛然と進む天狗勢だが、慶喜に見放された彼らは越前に至って非情な最期を迎える。水戸学に発した尊皇攘夷思想の末路を活写した雄編。
作家『吉村 昭』作品の魅力…
ある朝、激しい雨音に目が覚めた。時計を見ると4時を過ぎたばかり。外は真っ暗で雨音だけが、その日の始まりを伝えているようであった。
書斎に行き、昨夜からの読みかけの吉村 昭氏の著作「戦艦武蔵ノート」を読み始めた。これは「戦艦武蔵取材日記」であり、吉村さんの小説「戦艦武蔵」を執筆するに当たっての戦艦武蔵建造等に携わった多くの方々とのインタビューの話や吉村氏の作家としての苦労したことなど、たいへん興味深い話等が窺い知ることが出来る。吉村氏が克明に書いた記録だ。
前日に「戦艦武蔵」を読み終えていた筆者は、この「戦艦武蔵ノート」を読んだのは、吉村氏の文学及び小説に向き合う真摯な姿勢を詳しく知りたかったからだ。
筆者は、これまで読み終えた吉村作品の中から、特に印象が強かった4作品をブログ上で紹介している。吉村氏の作品を読んでいく毎に、吉村作品により魅力を感じていく。以前も言及したように、時間を掛けてでも吉村作品はすべて読もうと思っている。今はまだその途上にある。
1. 「ポーツマスの旗」小村寿太郎の生涯を描いた作品
2015年4月1日付ブログ「ロング・ドライブの目指した先は…」
2. 「陸奥爆沈」戦艦陸奥爆沈の謎に迫った作品
同年5月5日付おすすめのスポット「陸奥記念館」
3. 「白い航跡 上下」海軍軍医総監に上りつめた高木兼寛の生涯
同年6月26日付ブログ「本を読み終え、絶景を… BMW X3のここが好き…」
4. 「間宮林蔵」間宮林蔵の知られざる栄光と不運の生涯を描く
同年8月6日付ブログ「朝コメダをした… 猛暑の中極寒になれる本」
既に故人でもある吉村氏は、文学賞では国内最高峰と呼ばれている「芥川賞」や「直木賞」を受賞していない。吉村氏が書き始めて10年ほど経って、初めて受賞したのは「星への旅」で「太宰治賞」で、その前年には吉村氏の妻で作家でもある津村節子さんが「芥川賞」を受賞している。吉村氏も「芥川賞」のノミネートは4回されてはいるが、残念ながら受賞には至っていない。このような興味深い話もこの「戦艦武蔵ノート」には記されている。
そもそも吉村氏の歴史並びに戦争に対する姿勢は、深い理解の上にある。「戦艦武蔵」をお読み頂ければお分かりのように、決して戦争を美化しているものではなく、資料、証言その他を克明に調べた上で、戦争という事実を「記録する」という新しいジャンルを樹立した事が大きい。吉村氏の文学を評して「記録文学」と呼ばれている。
尚、「戦後70年記念出版」として、「吉村 昭 昭和の戦争」全6巻が新潮社より刊行される。第1回配本「開戦前夜に Ⅰ」と「武蔵と陸奥と Ⅱ」が、本年7月に、「秘められた史実へ Ⅲ」8月に出版されている。
吉村 昭氏の「戦艦武蔵」と「戦艦武蔵ノート」を読み終えたら、「戦艦武蔵」とほぼ同じ時期に建造された「戦艦大和」が気になってきた。というのは、広島県呉にある「大和ミュージアム」には1年越しに訪問しようと思っていながら、今日まで実現出来ていなかったからだ。思い立ったら直ぐ実行しようと、読後からそんなに日を置かないでやっと訪問できた。
平日だが大勢の人々が訪問しているのには驚いた。しかも、このミュージアムは規模が大きく、展示物も立派なものばかり。
今回は駆け足の訪問になってしまったので、日を改めて訪問しようと思う。その時は、江田島旧海軍兵学校や周南市の回天記念館の方にも足を伸ばせればと思う。
「歴史を知る」と言う意味において、写真で大和ミュージアムの雰囲気を味わって頂ければと思います。冒頭の写真は海上自衛隊呉史料館。尚、大和ミュージアムの館内は撮影が許可されている場所のみであることをお断りしておきます。
遠藤周作文学館を訪ねて...
遠い昔のことなので記憶は定かではないが、遠藤周作さんの小説を読み始めたのは、学部の教養課程にいた頃だったと思う。その当時かその後かははっきりしないが、「遠藤周作」さんが小田急線沿線にある「柿生の山里」(正確には町田市玉川学園)に転居してから、『狐狸庵(こりあん)先生』と呼ばれるようになった。当時筆者の住居が割と近くにあったのでより親しみを持ったと思う。
遠藤周作さんはたくさんの作品を書いている。有名なところでは「沈黙」、「海と毒薬」等だろろうが(他にも多くの作品があります)、筆者はそのような純文学作品と言うよりは寧ろ、エッセイ、ユーモアたっぷりの作品が好きだった。例えば、「わたしが・棄てた・女」、「さらば、夏の光りよ」、「どっこいショ」、「大変だァ」等々。
九州に転居後、その遠藤周作さんの文学館が長崎市にあることを知り訪ねてみた...
良く晴れた2013年12月4日のことだった。
海を一望出来る素晴らしいロケーションにその「遠藤周作文学館」は佇んでいた。筆者にとっては、遠藤周作さんとの何十年ぶりの再会だった...
遠藤周作さんに関係するたくさんの資料、写真等をゆっくり鑑賞しながら、故人となっている「人間・作家遠藤周作」を一人偲んでいた...
館内の本コーナーで遠藤周作さんのエッセーを一冊購入した。筆者にとってこの上なく充実した時間を過ごすことが出来た。
(遠藤周作文学館HPより)
「遠藤周作文学館が立地する長崎市外海地区は、かくれキリシタンの里としても知られており、遠藤文学の原点と目される小説『沈黙』の舞台となった場所でもあります。
この縁により、遠藤周作の没後、手元に残された約3万点にも及ぶ遺品・生原稿・蔵書等をご遺族から寄贈・寄託いただき、平成12年5月に「外海町立遠藤周作文学館」として開館しました。その後、平成17年1月の市町合併により「長崎市遠藤周作文学館」と名称を変更しています」
(写真は、遠藤周作さんの書斎)
お薦めの一冊
「Cの福音」(朝倉恭介vs川瀬雅彦シリーズ全6巻完結) 楡周平著 角川文庫
この「Cの福音」と言う作品に出会ったのは衝撃であった。これこそハードボイルド・エンターテイメント小説の極致に達した作品だと思っている。このシリーズは6巻あるが、一気に最後までの読み終えた。今でもこの「面白さ」を凌駕するする作品はそう多くないと思っている。この作品を通して「楡周平」さんと言う作家を知り、以降楡周平さんの作品を『楽しみと期待』を持って読んでいる。
悪のヒーロー朝倉恭介と正義のヒーロー川瀬雅彦の戦い。
「父の転勤に伴い渡米し、フィラデルフィアのミリタリースクールで聡明な頭脳と強靱な肉体を創り上げた朝倉恭介。その彼を悲劇が見舞う。航空機事故で両親が他界したのだ。さらに正当防衛で暴漢二人を殺害。以来、恭介は、全身全霊を賭して「悪」の世界で生きていくことを決意する。彼が創出したのは、コンピューター・ネットワークを駆使してコカイン密輸の完璧なシステムだった」『朝倉恭介VS川瀬雅彦』シリーズ第1弾
(「Cの福音」本帯から引用)
楡周平さんのこと...
慶応大学大学院修了後、米国企業に就職。在職中に1996年「Cの福音」を発表し、ベスト・セラーズの仲間入りを果たした。その後は執筆活動に専念する為、米国企業を退社し、これまで数々のヒット作品を発表している。
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