金曜日の午前に宇部店を出発したニューデモカーの50系プリウスは、山陽道⇒中国道⇒九州道を通って、途中2回休憩をして福岡店に向かいました。
運が悪かったのか良かったのかその日は雨で、ロードノイズのテストでは雨水がドアの下部にかかると大きく響き、「他のデモカーだと防振してあるからこんなに響かないのに。」と思いながら移動していました。
2時間弱の走行でロードノイズの進入経路や響き方を確かめてプリウスは福岡店に到着して、よいよベーシックパッケージとベーシック防振の施工に入ります。
オーディオはトヨタ純正の9インチナビをベースにして、スピーカーはノーマルのフロント2WAYをそのまま使用して、ツイーターとピュアコンをプラスして音質アップを行います。
ドアスピーカーは縦に楕円の先代から16センチ丸型に変更になっています。
ネジではなくリベットで固定されていて、セールスマニュアルにはエアバックのドア内の圧力センサーに影響してはいけないからスピーカー交換やデッドニングは出来ないと書いてあるそうです。
ダッシュ上には先代と同様に5・5センチサイズのスコーカーが付いていて、ここから中高音を鳴らしています。
先代と違うのはフレームが鉄からプラスチックに変わっていて、コストダウンしてありますが・・
逆にハイパス用のフィルターは大きくなってコストがかかっています。
フィルターの下限周波数は30系の初期よりも広く、30系後期とプリウスアルファより狭いという微妙なセッティングでした。
ここのフィルターは撤去して別にピュアコン用のパーツで下限周波数を決めて、更に上限周波数もある所でカットして、中音域のみの再生にします。
スコーカーは純正位置に戻し、グリルの上にピュアディオブランドのATX-25を取り付けて高音を再生させて、ドア低音⇒ダッシュ中音⇒ATX-25で高音のフロント3WAY構成となりました。
ダッシュの傾斜は同じ様に見て、同じ仰角のスタンドを使うと片方がやや下を向いたりやや上を仰いだりするので、左右別々の角度でいい仰角を選びました。
純正ナビは一度取り外し、裏から音信号を取り出して、グローブボックス下のピュアコンに送ります。
ドアスピーカーとスコーカーとツイーターの音を聴きながら何度もパーツの組み合わせを変えて、一番生の音に近いポイントを見つけてベーシックパッケージは完成しました。
次にドアの内貼りを外して圧力センサーの位置を見つけて、ベーシック防振の施工にかかります。
『デッドニング不可』と言われている50系プリウスも圧力センサーと全く関係無い場所にベーシック防振だと問題無いだろうと作業を進めましたが、外板裏も圧力センサーの向かいは避けて防振メタルと防振マットを貼っています。
車に最初から貼ってある防振材はそのままに、圧力センサーと反対側にメタルを貼って、純正防振材の効果を更に上げています。
いつもより多くの時間をかけてメタルとマットの貼り位置を探して、ドアの内貼りを組み付けてフロントの作業は終わりました。
高速道路を走っていてリアドアからのロードノイズが気になったのでリアドアのベーシック防振も行いました。
こちらは圧力センサーが付いていないので大胆に防振して行きました。
当初は土曜日に完成と言っていた完成も日曜日の午前にやっと出来上がって、お客様にデモンストレーション出来る状態になりました。
今は福岡店にありますが、今日の夜に施工後のテスト走行を兼ねて宇部店まで移動して、しばらくは宇部店に置いてあります。
まだ一般道しか走っていませんが、特に高い周波数のロードノイズが減り静粛性はアップして、それ以上に大幅に改善しているのがスピーカーの音で、純正のフロントの4つのスピーカーに苦手な周波数を入れない事で音が滑らかになり、ATX-25の上質な高音をプラスして、「これが同じスピーカー?」と驚く様な音の変化になっています。
Posted at 2016/01/31 11:39:34 |
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