今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、ホンダのWRーVです。
今どき珍しい全車ナビレスのお車で、ディーラーオプションのギャザーズのディスプレイオーディオが装着された状態で入庫となりました。
入庫時に試聴を行うと、音に荒い感じやよじれた感じはなく、物足りない部分はあっても嫌な感じはせず、分解してみるとツイーター無しのフルレンジだったので、何の分配もインピーダンスの乱れも無いので聴き疲れしない感じだったのでしょう。
この何の変哲もないフルレンジスピーカーを、ベーシックパッケージの取付とドア防振の作業で、本来の音楽へ近い音へと進化させていきます。
プラスチックのフレームだから低音が出ないと言っている店もある様ですが、これが不思議と低音の量が出て、それでいて中音域もしっかり出るから不思議なものです。
まずは前後のドアの内張りと防水シートを外して、指で外板裏をはじいて、響きの中心と周波数を探って、どこに何の材質を貼るかをマーキングします。
四角いマットの黒とシルバーと、丸いマットに丸いドットが付いている物と、ゴールドに光る多重構造の防振メタルの共振点が違う4種類を貼り合わせて、ドア全体の振動をスムーズに減衰させます。
あえて全ての面を貼らないのは、全て貼ってしまうと音に詰まった感じがして、音楽の良い部分が消えてしまうからです。
ドア防振の事を一般的にはデッドニングと呼んでいますが、音楽業界ではホールの響きをデッド気味とかライブ気味と呼んでいますが、カーオーディオ業界のデッドニングが完全にデッドの状態で、音楽の良い部分を殺してしまっているので、サウンドピュアディオではデッドニングという言葉も手法も使わず、独自の4種類の防振材を組み合わせて、ほんの少しライブな部分を残した防振を行っています。
ドア4枚の外板裏防振を行いながら、その1方で内張裏にセメントコーティングの施工を行っています。
この日は天気が良かったので天日干しを行って、比較的短時間で意図的にランダムに厚い薄いを作って塗った裏面は乾燥して茶色になりました。
電気的な作業ではダッシュの上にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて、ピュアディオブランドのATXー25ツイーターを取り付けました。
実は裏のスタンドはダッシュの傾斜に合わせて110度から45度まで5度刻みでストックしていて、車種によっては左右で別角度の物を使う事もあります。
グローブボックス下には比重が高くて厚いMDF板を敷いて、その上にブラックボックス2個と後付けコイルを2個のピュアコンを取り付けて、純正スピーカーの高音域のカットとインピーダンスの調整と、後付けツイーターには中低音をカットしてインピーダンスとレベルを調整して、2つの入力を4分割してしています。
ベーシックパッケージではブラックボックスの内部2個と後付けの2個の4つのコイルを全て手作業で一から巻き上げていて、後付けのコイルは片側約2メートルで、ブラックボックスは片側約9メートルを同じトルクで巻き上げています。
以前は機械巻してある物を途中までほどいて巻き返していたのが、一から巻いた方が長さの割に高いインダクタンス値を得る事が出来て、何故か音に艶出て本物っぽく聴こえるからこの手法を取っています。
ドアからの音は高音をカットして中低音のみにして、防振の効果で内張に付帯する鈍い音が無くなって、低音の量も切れも外板裏の防振でアップして、ドアスピーカーを交換していないのに別なスピーカーに換えた様な鳴りになりました。
最後音楽をかけながらピュアコンの値を探って、ディスプレイオーディオのイコライザーも調整しますが、どうしてもイコライザーは目盛りした後に抑圧感が出るので、ピュアコンの値合わせをメインに、最後に1カ所クリック下げた所でメモリーして音調整を終了しました。
ベーシックパッケージに前二層の防振を加えるとトリプルパッケージになりますが、後ろドアにも2層の防振を加えているので5thパッケージとなります。
ピュアディオの音の良さは本来の音楽の音やボーカルの本来の声に近いという部分で、ボーカル音域は自分が何度もご本人にお会いして生の声を知り尽くしている方の声で合わせています。
純正のディスプレイオーディオと純正スピーカーの音が、入庫時とは全く違うクリアーで自然なサウンドに生まれ変わりました。
Posted at 2026/05/16 10:25:49 |
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