コアなサウンドピュアディオのファンの方からは好評を頂いている『お客様の質問にお答えする』
は、今回は以前からお客様からのご要望で多かった「ピュアコンを作る時に多くのクリップで放熱されていますが、実際に数値でどのぐらい差が出るか教えてもらえますか?」という質問にお答えします。
2001年にサウンドピュアディオのブランドが誕生した時にはピュアコンのコンデンサの数値は2桁で表示されていて、後に3桁に改善されて、2017年ごろにJU60ツイーターやB&Wツイーター用だけは4桁に表記を上げて、どんどん精度を上げていました。
実際にはもう4桁が限界で、それで左右の値を揃えてペアリングしていますが、今日はそのペアリングを実際の数字で撮影する事が出来ました。
まず最近のJU60やZTW用のピュアコンは4桁の希望の数字を選ぶために合成容量という手法で、複数のコンデンサを合わせて希望の値を作っています。
測定して0・961マイクロのコンデンサと・・
0・0993マイクロと0・0991マイクロの3個を合成したら、1・16038マイクロと表示される合成コンデンサが出来ました。
これをハンダ付けするのに付けれるだけ放熱クリップを付けて銀入りハンダで溶接して・・
ハンダ付けした所をラジオペンチで挟んで熱を抜いて、更にエアーで急冷却をかけて冷まします。
この作業があったいう間なのでこれまで撮影が出来なかったのですが、もう一人にタイミングを合わせて撮影してもらったら何とか撮影出来ました。
これだけ放熱しても片側をハンダ付けで1・1088と少し数値が上がって・・
両方をハンダ付けしたら1・16112マイクロまで数値が上がりました。
これが放熱クリップが1個か2個ならどんな数値になるかと怖くなりますが、2桁表記や3桁表記の
時はそんなに気にならず、4桁表記になってからは一気に放熱クリップの数が増えました。
信憑性を増すために表裏の両方を撮影して、やや時間が経ったからか少し数値が下がりました。
そこからコンデンサを直ぐに使用せず、2時間後にピュアコンに組み込もうとしたら、安定してきて1・16008マイクロで安定したので、これがZ1160のピュアコン用のコンデンサとなります。
ハンダ付けしてリードから内部に熱が入ると一時的に数値が上がって、後に冷めて数字が下がってくると、上がり方が多いと下がり方も多くなり、希望のすうちより低くなるので放熱クリップやラジオペンチで挟んだり、エアーで冷却するなど、ほんの数秒でどんな数値でとどまるかが決まるので、かなりの真剣勝負です。
そこから合成したコンデンサを一から手巻きしたコイルと純銀コートのリード線を繋いで回路を組ので、1ペアのピュアコンを作るのに数時間の工程が必要になります。
もう片方の合成コンデンサを作ると、こちらは途中をかなり省かせて頂いて、0・958マイクロのコンデンサと・・
0・1002マイクロと0・1005マイクロのコンデンサを合成して、束ねた部分の両方をハンダ付けして冷却した後で数値は1・16028マイクロなっているので左右のペアリングが4桁目でピッタリ合っています。
コンデンサの表記は仕入れた時点の数字で、重ね合わせたりハンダ付けをしたら値はやや変わりますが、全ての工程が終わった時に4桁で左右のペアリングがピッタリ合っていて、それに加えてハンダの熱が中の電極やフィルム影響を与えていないので、以前の2桁表記や3桁表記のピュアコンに比べたらかなり音が滑らかになっています。
これはピュアコンを旧世代から新世代に交換された方は実感があると思いますが、面倒くさいと普通はやらないレベルの作業が、毎日の様に生音・生声と言っていますが、多くのボーカリストや演奏家にあって生の音を知っているからこその、「後もう少し生の音に近づけたい!」という気持ちからの手間のかけ方なのです。
追伸
お客様からは放熱が十分でないとどのぐらい数値がズレるというのを見せて欲しいとのご要望もありましたが、それをやってしまうとかなりの精度で選別したパーツを、お客様には提供出来ない物になってしまうので、そのご要望にはお応え出来ませんでした。
ご理解のほどお願い致します。
Posted at 2026/08/23 09:47:25 |
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