不定期シリーズのお客様の質問にお答えしても初期から新に変って、現在は続という第三段目のシリーズになっていますが、時代が変わって来るとオーディオを取り付ける車自体が変わって来ていて、初期の方の話題はもう時代に合っていないので、今見るとほぼ参考にならない様な気がしています。
特にここ5年ぐらいの自動車メーカーのディスプレイオーディは後付けの製品を全く考えておらず、トレードインスピーカーの様な付属のパッシブネットワークのパーツの値が変えられない物だと、純正に比べてバランスが崩れてしまい、トーンコントロールを大きく動かすと音が荒くなったりて、ノーマルの方が良かったという事になります。
2000年の初めの頃のカーオーディオと今のディスプレイオーディオのどこが一番変わっているかと言うと、車両側のアンプのインピーダンスの追従性の幅が狭くなったという事でしょう。
カーオーディオのスピーカーはほとんどが4Ωとなっていて、実測した事がないとどの周波数も4Ωと思われがちですが、実は違います。
よくお客様から「車のスピーカーは4Ωなんですよね?」という事を聞かれますが、ここであるミッドスピーカーのインピーダンスを実測してみます。
まず600Hzで測定すると5・26Ωを示し、裏の表記の4Ωよりも少し高めです。
次に周波数を800Hzに上げると4・17Ωになり、なかなか理想的に鳴っています。
更に1kHzまで上げてみると、今度は4Ωをやや下回り3・8Ωとなり、まあまあ理想的な値です。
そこから2kHzに上げると今度は2・87Ωとなり、4Ω対応のアンプで鳴らせない事はありませんが、あまり良い状態ではありません。
例えばこの状態の時に2000年代の初めのアンプ内蔵のカーオーディオだと問題無くスピーカーを押し切るだけのインピーダンスの追従性があったのですが、最近の純正のディスプレイオーディオの内蔵アンプだとパワーダウンして、何かいまひとつ押し切れないというか、後ろ髪を引かれるというか、800Hz付近と2kHz付近では鳴り方が変わってしまいます。
これはユニット単品での測定結果なので、実際に車ではツイーターを加えた状態で、パッシブネットワークと合わせて鳴らしていますが、それでも周波数によるインピーダンスの上下は出来てしまい、それを防ぐのがピュアコンの値をあれこれと変えてミッドスピーカー+ツイーター+ピュアコンの3つを組み合わせた時の周波数別のインピーダンスをなるべく上下が出来ない様に平滑化を行っているのです。
2000年のカーオーディオが2Ωから12Ωぐらいのバンド幅できちんと鳴らせていたとすれば、2020年ぐらいには3オームから8Ωぐらいまで安定して鳴らせて、今の純正のディスプレイオーディオでは3・5Ωから6Ωぐらいに収まる様にインピーダンスを平滑化しないとなかなか綺麗に音楽が鳴らせず、ピュアコン自体もマイナーチェンジしたいと追従出来ない様な時代になって来ました。
以前はピュアコンのブラックボックスの中のコイルはメーカ性の機械巻したコイルを途中までほどいて特性を合わせていたのが、ここ2年で空のボビンに一から手巻きする手法を取って、メーカーの規格に無いコイルを作って合成インピーダンスを3から4%程度上げるという手法を取っていました。
ただ実際にはピュアコン側でインピーダンスは0・7から1%上げないといけない車種が増えてきて、現在ピュアコンの一部の値のコイルの中身を入れ替えて新しいディスプレイオーディオに対応しています。
白い空のボビンに手巻きした物を取り外して、黒いボビンにそれよりも巻きの多いコイルを入れ替えて、インピーダンスを上昇させて新しい車種に対応させています。
そのぐらい新しい純正のディスプレイオーディオで正確に音楽を鳴らす事は大変だったのですが、きちんとした理論に基づいて音を調律していけば、結果として本来の音楽の音色に近づける事が出来ます。
ただせっかく一から手巻きしたコイルをばらすのはもったいないのですが、それだけ急速に純正オーディオが変わってきているので、これは必要な事です。
もう一つお客様から質問が多いのですが、世界的に争い事が多くなると銀入りハンダが入手出来なくなると前から書き込んでいて、「ピュアディオさんは大丈夫なのですか?」と聞かれる事がよくあります。
何んとか買いだめして対応していますが、段々底をついて来そうなので、端やこぼれた銀ハンダを集めて、ピンセットで煤を取ってから再生しています。
元は国産の純銀2・5%入りのハンダのこぼれた部分を集めて、輸入物の純銀5%入りのハンダと、溶けやすくするペーストを混ぜてオリジナルの純銀3~3・5%の粒ハンダを作っています。
目的に合わせて極小・小・中・大と4つの大きさに分けて、極小とか小を使う事が多く、必要な量が選べるので重宝しています。
国産の銀入りハンダは先日生産中止になって、その時に10ロール買いだめしてあるので、それが無くなる前に世界が平和になれば良いのですが・・
以上、日頃お客様から店頭で頂く質問について書き込ませて致しました。
Posted at 2026/05/31 11:17:28 |
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カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
2026年05月30日
今日ご紹介する1台は昨日の宇部店の完成車で、トヨタのヤリスクロスです。
トヨタ純正の工場装着のディスプレイオーディオをお使いでしたが、社外品のナビオーディオに交換する事になりました。
まず純正のディスプレイオーディオを取り外して、パネルをオーディオレス仕様の物に交換して、純正のカプラーから各信号を取り出して、パナソニックのアフターマーケット用のカプラーに付け替えます。
純正のバックカメラとハンドルリモコンには変換アダプターを取り付けて、純正のディスプレイオーディオと同じ様に使える様にします。
写真で説明すると簡単に付いた様に思えますが、かなりの時間をかけてパナソニックのフローティングタイプのストラーダが装着されました。
パナソニックなので最初から各スピーカーに100センチのタイムディレイがかかっていて、それを全てゼロにして普通に素の音で音楽が聴ける様にします。
純正に比べるとかなり細かく音調整が出来る様になったのと、CD・DVDの再生が出来る様になって、以前乗られていたお車と同じ様に音楽を楽しめる様に改善されました。
当社には3台のトヨタのディスプレイオーディオ付きの車を購入していて、ヤリスとカローラスポーツは既に純正のディスプレイオーディオから社外ナビに交換してあって、ルーミーカスタムのみがまだ純正のままの仕様です。
車外ナビに交換出来る条件はオーディオレスの仕様の車がラインナップの中にあるのと、バックカメラが通常の物でマルチタイプではないという事です。
どうしてもオーディオレス車だとグレードが最下モデルとなって、あの装備もこの装備も付いていなくて、後から付けられないので当社の様にオーディオレスのパネルを買って付け替えていて、付け替えた理由は音質アップに加えて、代車にお客様に貸し出した時に「純正のディスプレイオーディオは使いにくい。」と言われる方が多かったので、最初はディスプレイオーディオを使ったシステムのデモンストレーション用にしていたのですが、もう2台も交換してしまいました。
おそらくルーミーカスタムだけは純正のディスプレイオーディオのままにしておくはずですが、これまで換えると『純正のディスプレイオーディオを使ってこうなります』というデモが出来なくなるので、これは残しておきます。
現在サウンドピュアディオのトヨタのデモカーは、ルーミーカスタムが福岡店にあり、ヤリスとカローラスポーツは宇部店にあります。
ディスプレイオーディオ活かして音質アップと、ディスプレイオーディを交換しての音質アップのどちらにも対応出来ますし、デモカーの移動のタイミングが合えばどちらも試聴出来ます。
Posted at 2026/05/30 10:06:38 |
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カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
2026年05月29日
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、スズキのクロスビーです。
当社のデモカーにあるクロスビーのマイナーチェンジ後のお車で、スズキ純正のナビオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
まずはフロントドアの内張りと防水シートを外して、何も貼ってない外板裏を指ではじいて、響きの中心と周波数を調べて、どこに何の材質を貼るかマーキングします。
調査の結果マイナーチェンジ前の当社のクロスビーと響きは同じでした。
外した内張にはセメントコーティングを行って、内張に付帯する鈍い音を消すのと、断熱性もアップするのでコンパクトプレミアム的な車に変わります。
電気的な作業ではナビオーディオは一度取り外して、裏から音信号をピュアディオブランドのPSTケーブルで取り出して、グローブボックス下に送ります。
グローブボックス下には厚くて比重の高いMDF板を敷いて、ドアスピーカーの配線の途中にPSTのフルレンジタイプで送って、ダッシュ上の後付けツイーターには高音域専用のPSTケーブルで音信号を送ります。
ダッシュの上の純正ツイーターは上を向いていて、ガラスの反射で高音を聴く様になるので、リングごと取り外してプレートを製作します。
プイレートが出来て表面をレザー張りしたら横にスタンドでJBLのP560Cのツイーターをスタンドで角度を付けて取り付けて、ガラスの反射の無い滑らかでストレートな音で高音を鳴らします。
クロスビーのドアの16センチスピーカーは通常のドア下に比べるとグリル1個分以上上に付いていて、そのため中音域が耳に入って来易く、たったこのぐらいの高さの違いですが、ドアスピーカーの上限周波数を決めるコイルは通常の3倍以上の巻き数を使わないと聴感上のフラットにはなりません。
当社のクロスビーと内容的にはほぼ一緒ですが、ナビの音の傾向とツイーターの銘柄の違いがあるので、当社のクロスビーの値をスタートとして、ブラックボックスを4回とコイルを1回交換して最も生音・生声に近い値に辿り着きました。
最後にイコライザーを少し動かして音を整えて、クロスビーはコンパクトプレミアムと呼ぶにふさわしい音質と静粛性にアップしました。
最近サウンドピュアディオのホームページが変わって、以前と明らかに違うのはデモカー写真をたくさん並べていて、どの車は実車を買って開発しているというのが分かり、クロスビーもその中の一台で、市販のトレードインスピーカーを付属のネットワークで取り付けるとどういう音になるかというのも把握していて、スピーカーが通常よりも上に付いている車種だとネットワークのコイルの巻き数が全く合わないというのがシュミレーション出来ています。
そういう意味では実車を買って持っている分ほど安心して作業に預けて頂けます。
Posted at 2026/05/29 10:09:03 |
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カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
2026年05月28日
今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業から、トヨタのヴォクシーです。
工場装着の大画面ディスプレイオーディが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張りとインナーパネルを外して、何も貼ってない外板裏に四種類の共振点の違う材質を貼り合わせます。
あっ! 何も貼ってないと書きましたが、後ろの方に一枚防振マットが貼ってありました。
ここはよほどロードノイズの進入が大きかったのでしょう。
何も貼ってない部分は響きの周波数に合わせて材質を変えているので、残響を落としながらもオーディオの音が詰まった感じがしない様に工夫して貼ってあります。
防振材の貼り付けが終わってインナーパネルと内張りを組み付けると、ドアの開閉音が変わってノーマルのドアと響きが違うというのが分かります。
ただ現行のヴォクシーのドアのスピーカー位置が。小物入れの下にグリルがあるタイプで、ドアからの中音域が薄く聴こえてしまいます。
それを防ぐためにダッシュには2WAYのコアキシャルスピーカーが付いていて、真ん中のツイーターで高音域を出して、その下のスコーカーで中音域を出しています。
ただ高音域はツイーターのサイズが小さいのと、上を向いているのでガラスの反射で音を聴かないといけなくて、音が荒くなるので高音は別付けのピュアディオブランドのATXー25ツイーターで再生して、スコーカー部から出ている高音域はピュアコンで落として完全な中音域のみ鳴らして、音域の広いATXー25で中音域の手前まで再生して音質をアップさせます。
更にスコーカーサイズのコアキシャルスピーカーは、裏にツイーターの下限周波数を決めるコンデンサとスコーカーの下限周波数を決めるコンデンサが付いていて、ツイーター用は配線をカットして鳴らなくして、スコーカー用は小さなコンデンサを大きな上質なコンデンサに交換して音を滑らかに改善しています。
グローブボックス下に取り付けたピュアコンでは後付けツイーターに送る高音の音域幅とレベルとインピーダンスを調整して、純正のスコーカーに高音域が入らない様にカットするのと、インピーダンスはやや上昇させて音に艶を出して、純正のドアスピーカーは高音域は漏れるのを防いでインピーダンスをやや上昇させて音に重みを持たせて、6個の合わせて完全なフロント3WAYのスピーカーとなりました。
これでドアスピーカーの上に小物入れがあっても、全ての音域がクリアーで生っぽくなる様に改善されました。
最後にバス・ミッド・トレブルの3トーンをほんの少し動かして、フェダーを少し調整して、最も生音・生声に近くなった事を確認して音調整を終了しました。
ベーシックパッケージは車種や製造時期によるオーディオ本体の音のクセも加味して、パッケージと言っても使う製品の点数が決まっているだけで、音のチューンは1台1台全て個別に行っていて、価格の割に満足度の高いメニューとなっています。
本日のアメブロ記事は
こちら
Posted at 2026/05/28 10:29:26 |
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カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
2026年05月27日
今日ご紹介する1台は、先日からの宇部店の作業の続きで、トヨタのヤリスです。
トヨタ純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付とドア4枚の2層の防振を行いました。
前編でご紹介したドアの防振作業が終わって内張を組み付けました。
ヤリスはスピーカーグリルがやや下を向いていて、これで正確に音色を鳴らそうとするとかなりのテクニックが要ります。
ダッシュのツイーターの周波数レンジを広げて、ドアの上限周波数を下げればマッチングが取れそうなものですが、ツイーターの周波数を広げ過ぎない様に絶妙なさじ加減があります。
たまたま外に出してちょうせいしている時間の当社の代車兼デモカーのヤリスが帰っていたので、このヤリスと全く同じ値のピュアコンのブラックボックスとコイルを取り付けて一度聴いてみました。
ただし後付けナビと純正のディスプレイオーディオとの音の差があり、そこを埋めるためにあれこれとユニットを替えて試聴を行って音を追い込みました。
中高音に比べて低音の方が強く感じたのでバスを1クリック下げて、後はピュアコンの値を変えて生音・生声に近く合わせていきました。
試聴で使う音源は生音や生の声を何度も聴いているアーティストさんの楽曲で、後はスタジオの音を知り尽くしたFMラジオ局の音がきちんと聴こえるどうかで合わせていて、元の音を知っているだけ誤魔化しが効かないので、かなり時間をかけて元の音に近く合わせていっています。
同じ方式のヤリスが目の前にありながらも、ブラックボックスは4個目で固定して、コイルは3個目で固定して最適値に辿り着きました。
コンパクトで取り回しの良いヤリスが、オーディオの音のアップに加えて静粛性と断熱性もアップして、コンパクトなプレミアムカーになって出庫されました。
Posted at 2026/05/27 10:01:33 |
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