今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業から、トヨタのクラウンです。
以前デモカーとして持っていたのと同じグレードのアスリートGです。
トヨタ純正の10スピーカーのマルチビジョン付の10スピーカーのお車に、ベーシックパッケージの取付とドア防振の施工を行いました。
まずはドアの内貼りを外して防振作業にかかります。
スピーカー裏には防振材がなくて音が外に漏れている状態で・・
ドアの中ほどには工場で取り付けた防振材が貼ってありますが、210系の初期型に比べたらかなり防振材が小さくなっています。
以前のデモカーのクラウンでは横に長い物が貼ってあったのですが、完全に量が減らされています。
以前とは鉄板の響きが違うので一から調査を行って、これまでと貼り位置と材質の組み合わせを変えました。
外板裏の防振の後は内貼り裏にセメントコーティングの施工を行い、乾いた後に内貼りを組み付けました。
ベーシックパッケージなのでドアスピーカーは純正をそのまま使用しますが、クラウンの10スピーカー車では裏に高音域を抑えるコイルが付いていて、マグネットの影響を受けない様にフェライト付の物が付けてあります。
少ない巻き数のコイルをフェライトでインダクタンスを上昇させて巻き数が多い物と同じ動作をさせていますが、やはり無理にインダクタンスを上げているので音がスムーズとは言えません。
そこでここはバイパスして、グローブボックス下に設置するピュアコンのコアレスのコイルで自然な音を再生させて、プラスここのインダクタンスが多めに設定されている値をギリギリの見極めで適正化させます。
純正スピーカーはコイル付で1Khzで5・20Ωだったのが・・
コイルをパスして4・36オームに減っています。
実際にはコアレスのコイルでこれよりインピーダンスは上昇しますが、ノーマルに比べたら低い値で、中音のヌケが良くなって低音のレスポンスも良くなります。
ダッシュのスコーカーはそのまま使用して、その上にピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、フロント3WAY構成にしました。
ドア低音⇒ダッシュ中音⇒後付けツイーター高音の周波数帯域とインピーダンスをグローブボックス下に設置したピュアコンでコントロールします。
通常の4ピース構成の物にオプションをプラスして8ピース構成として、ベースモデルよりも音質アップを図っています。
いつもの様にエージングCDを数枚再生して、その後に調整用CDを再生して音調整を行います。
オプションを2品プラスしているのでいつもより少しだけ調整画面の内容が違いますが、より生の音に近づけています。
ノーマルの時のいま一つ音が前に出てこない状態から、すーっと自然に中高音が伸びて、低音にもキレとハリが出て、入庫時とかなり音が変わって、お客様にも大変喜んで頂きました。
追伸
この日の宇部店のピット内は、何故か三台とも白い車でした。
Posted at 2017/03/30 10:14:03 |
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