歴史を探る…『神武天皇社』
由緒ある神武天皇社(じんむてんのうしゃ)を訪れました…
神武天皇社は、福岡県遠賀郡芦屋町にある神社で、神武天皇東征の折、岡田宮、崗之水門(おかのみなと)の比定地のひとつと言われています。
神武天皇聖蹟崗水門(おかのみなと)顕彰碑
社殿の前には一対の狛犬があります
昭和20年6月米軍の焼夷弾により社殿は焼失し、現在の社殿は伊勢神宮よりの撤下材を拝受し再建されています。
日本書紀にも書かれている… 「荘厳」・「神秘」の雰囲気が漂う由緒ある神社を前に、遥か遠い歴史に触れることができました。
浜田遺跡
交通の往来が頻繁にある道路のすぐ脇にこの石碑が立てられています。これまで何度も通り過ぎていましたが、やっとこの碑に辿り着いたという感じでしょうか…。場所は北九州市若松区大字小竹。
碑の説明によれば、「塩つくり」を行っていた遺跡で、奈良末から平安時代の製塩遺跡と記されています。製塩土器が多数掘り出されており、当時の様子が窺えるようです。
浜田遺跡だけでなく、若松北海岸一帯で塩が精製され、太宰府や観世音寺などに納められていたものと思われます(碑の説明より)。
このように、歴史に触れられることはたいへん貴重なことであると思っています。
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絶景を見る…
このところ曇りが多く、時折雨や雪が降ったりの寒い環境の中、気分転換にこの景色を見たくなりました。人気の絶景スポット『角島』&『角島大橋』(山口県下関市豊北町神田~角島)…
2018年7月31日に撮影した写真ですが、ここを訪れる人を歓迎してくれるようです。
角島先端にある『角島灯台』。日本海を前に堂々としています。
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こちらは山口県長門市日置にある『千畳敷』。雄大な美しい景色が広がっています。
(2016年10月6日に撮影)
標高333mの高台に広がる草原の地「千畳敷」。眼下には日本海に浮かぶ島々、果てしなく広がる海と空の一大パノラマが展開しています。
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本の世界…
『書楼弔堂 待宵』京極夏彦著 集英社
6年ぶりの「書楼弔堂」シリーズの第三弾… 待っていました。書楼弔堂という本屋を介して歴史に名を馳せた著名な方が登場するこのシリーズ、怪しげな(?)魅力を放っている作品です。
本帯にもあるように「日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人との繋がりを見つめなおす」本なんですね。京極夏彦の不思議な世界に入り込みます(敬称略)。
今回登場するのは… 思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二等など。迷える者たちが己の一冊を求めて「書楼弔堂」にやってくる…。本をこよなく愛し、歴史への好奇心旺盛な方には、京極夏彦のこのシリーズは欠かせないと思います。
「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう…」
この決り文句と共に、驚きの展開が出現する…。最終場面で登場する「落ち」が絶妙なんですね。京極夏彦の世界は独特且つ ”Mysterious”… こういう面白い本があるので読書はやめられません。
written by Seikou-Udoku
歴史を訪ねる… 岩松助左衛門
正月に写真を整理していると、このフォト(下の写真)のある部分に気が付きました。右側に小さく『白洲灯台』が写っているのではないですか… そう、この灯台が完成するまでには、ある人物の献身的とも言うべき行動があったからなんですね。
当サイトでは二度「白洲灯台」を取り上げていますが、たいへん感動的な話であり、今回ふたたび取り上げることにしました。
そこで、新春に筆者がとった行動を付け加え、白洲灯台にまつわる歴史を振り返ろうと思います。
白洲灯台から岩松助左衛門が見えてくる…
「白洲灯台」のある響灘は、幕末・明治維新の頃からたくさんの船が往来する航路でした。しかしながら、この周辺は暗礁が多く急潮のため、船乗りからは海の難所と恐れられていました。特に、白洲と呼ばれる大暗礁での海難事故は後を絶たなかったと言われています。
そこで、豊前国企救郡長浜浦(現在の北九州市小倉北区長浜町)で生まれた「岩松助左衛門」は白州周辺の絶えない海難を防止するため、私財を投げ打って白州への灯台建設に奔走します。しかしながら、その時期が幕末維新の激動期であったため灯台建設事業の進展は容易ではなく、助左衛門を苦境に追い込みましたが、その決意はひるまなかったといいます。(下線筆者)
灯台の基礎部を造ったものの白州灯台の完成を見る前に、岩松助左衛門は死去(1872年 享年69歳)します。その後白洲灯台は明治政府に引き継がれその翌年完成しました。
岩松助左衛門の功績を後世の市民に伝えるため、小倉城内に岩松助左衛門が設計した白州灯台を模した塔が建てられています(白州灯台岩松翁記念塔)
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新年になった3日に、岩松助左衛門のお墓と生家跡を知る機会に恵まれました。これもご縁だと思い翌日訪問することに…
西顕寺(小倉北区京町4丁目4-42)に到着。白い立て看板には「岩松助左衛門」の偉業が説明されています。
本堂前に、灯篭型の岩松助左衛門の墓があります。白洲灯台が見えてくるようです。
ここから1㎞先の長浜町には、助左衛門の生家跡がありますのでそこに向かいます。伝統ある旧家を思い描いていましたが…
完成したばかりのモダンな建物に生まれ変わっていました。おそらく岩松助左衛門の資料展示室になるのかと思われます。
岩松助左衛門のお墓と生家跡を訪れたことはたいへん良かったと思います。帰りに、現在の白洲灯台を見ようと高塔山公園展望台に行き、撮影した写真がこれです。
こうして白洲灯台を遠くに見ると、岩松助左衛門が成し遂げた功績が改めて思い出されます。
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本の世界…
『踏切の幽霊』高野和明著 文藝春秋
11年ぶりの新作という… 著者名を知り早速購入しました。筆者の中では『ジェノサイド』が一番に思い浮かびます。海外の小説と思わせるような国際的なスケールの大きなストーリーに、読んだ当時は衝撃が走りました。あれから11年が経つのですね。
「都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く…」(本帯より)
本のチャッチフレーズには「ゴースト・ストーリー」と書かれていますが、それを超えた悲しい物語が潜んだ本格的なミステリーだと思います。ストーリーの詳細はこれ以上は控えますが、十分楽しめた高野作品でした。
written by Seikou-Udoku
世界遺産… 新原・奴山古墳群
宮地嶽神社及び福津方面へ行くときには、この周辺の道路を通っていました。そんな関係上、この古墳群を示す大きな道路標識をよく目にしていましたが、訪れることはありませんでした。
今回、「史跡を訪れる」という一連の流れの中で、この古墳群を訪れました。その日は雲がくっきりと見え、青空は広がっていましたが、かなり冷え込んだ大気に包まれていました。
新原・奴山(しんばる・ぬやま)古墳群は、福岡県福津市の対馬見山系にある津屋崎古墳群の一角を成す古墳群であり、国の史跡に指定されています。
さらに、2017年(平成29年)には「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産の一つとして、世界文化遺産に登録されています。 古墳が世界遺産に登録された国内最初の例となっています。
上記を文字に起こすと…
「新原・奴山古墳群は、沖ノ島で祭祀を行い、大陸との海を越えた交流を担った古代豪族宗像氏の墳墓群です。5 世紀から6世紀かけて築かれた前方後円墳5基、円墳35基、方墳1基の計41基が現存します。当時の入海に面した台地の中心部には、22号墳をはじめとする前方後円墳や大型の円墳が築造され、その周辺に中小の円墳が分布しています。台地上からは大島を始めとする島々が浮かぶ玄界灘を一望でき、海域を行き交った船からも古墳群はよく見えたと考えられます。海との関わりで勢力を伸ばした宗像氏の性格をよく表す古墳群です」
古墳周辺はこんな景色が広がっています…
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本の世界…
『炎の鷲(イーグル)』ティモシー・リッツィ著 二見文庫
目下のところ、海外の国際諜報軍事小説ないしはポリティカルスリラーというジャンルの小説を耽読しています。ここ数ヶ月はこのジャンルの小説が面白くて堪らないんですね。元々、(筆者のささやかな趣味としてですが)国際政治を研究しているせいか、このジャンルの小説には、浜辺の砂に波が沁み入るが如く感覚的に受け入れられる素地が備わっているからかもしれません。
「国家権力を一手に握ろうとする北朝鮮の参謀総長ミョンは、イランから核兵器を入手する手筈を整えつつあった。陸軍大将のハンはそんなミョンに反発してクーデターを企図、合衆国と韓国にひそかに協力を求めた。合衆国はハンとの会談に応じる決定を下し、空軍少将デューク・ジェイムズを会合場所の黄海の孤島に派遣する。が、早くもその情報をつかんだミョンが、恐るべき陰謀を企てていた…」(上巻本帯より)
今回取り上げた小説も期待を遥かに超える作品でした。初めての著者の作品でしたが、読んでいてゾクゾクする迫力、特に飛行機の空中戦の様子が半端なくリアルで、ページを捲るスピードが空中戦さながらになってしまいます… (笑)。なる程、本帯の著者紹介には、「ステルス・テクノロジーにおける世界有数な権威」とあります。
北朝鮮内のクーデター計画に、アメリカがどう関わってゆくのか… 極めて興味深いストーリーが読者を魅了することでしょう。お薦めの作品です。
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将棋『竜王戦第六局』
前回の第五局は福岡県福津市の「宮地嶽神社」で行われ、筆者もその場所に駆けつけて対局の雰囲気を味わったことは既にお知らせの通りです。結果は広瀬章人八段の勝利に終わり、竜王戦は第六局に進みました。
第六局(12/2〜3)は、鹿児島県指宿市の「白水館」で行われ、藤井聡太竜王の勝利となり、竜王位初防衛を果たしました。両棋士の健闘を讃えたいと思います。それにしても、藤井聡太五冠(竜王/王位/王将/叡王/棋聖)は強いに尽きます。
written by Seikou-Udoku
王子山公園
ここは『童謡詩人 金子みすゞ』所縁のスポットであり、2017年3月28日10時過ぎに到着しました。山口県長門市仙崎大泊にあり、桜のスポットとしても有名で、仙崎の街並みや港を見下ろす高台にある公園です。
設置された案内板にはこう書かれています…
「童謡詩人・金子みすゞがふるさと仙崎の風景を綴った『仙崎八景』のうちのひとつに『王子山』があり、『わたしの町はそのなかに、龍宮みたいに浮んでいる』と詠まれています」(案内板より抜粋)
実際にここに立ってみますと、童謡詩人・金子みすゞが綴った詩「王子山」の情景が見渡せます。また王子山から見た仙崎の街並みは海に浮かぶ竜宮城のように見えます。公園内には金子みすゞの詩碑もあり、金子みすゞが生まれた4月には桜の花見で賑わうそうです。
1930年3月10日、26歳という短い生涯を閉じた「金子みすゞ」のことを思いながらここを訪れ、この後「金子みすゞ記念館」に向かったことを記しておきます。
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iPhoneは一段と進化したが…
コロナ禍の中、外出時にはマスクを掛けていますが…。マスク着用のままでiPhoneを使うときは、暗証コードを入力する必要がありましたので不便を感じることがありました(Apple Watchをしているときは自動的に解除されますが)。
ところが、iOS15.4がリリースになり、これによればマスクを着用したままFace IDによるユーザー認証が可能になるという。
そこで、急遽iOSをアップデイトしましたが、その設定画面が出てきません…. そう、大きな見落をしていました。この恩恵を受けるのはiPhone12シリーズ以降だと。つまり、筆者が使っているのはiPhoneXRなので適用外なんですね。iPhoneXRはたいへん気に入っているので未だ機種変更はしていません。来年以降に機種変更をしようと思ってはいるのですが…。
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本の世界…
『 踊らされた男たち 大統領候補の系図を追え』
D. カイル著 新潮文庫
偶然知った小説ではありますが、たいへん面白かったのでここに取り上げました。副題の「大統領候補の系図を追え」が、筆者の好奇心・読書欲をそそってくれました。
「大統領候補の系図は呪われている! ―潔癖なイメージを売り物にする民主党次期大統領候補・ライデンの家系調査を依頼されたトッドは、図らずもライデンの祖父の忌まわしい過去を知るが、事実の公表を恐れた選挙参謀は彼を追う。調査を続けるトッドはさらに深刻な事実を突きとめ、恋人のロビンと共に候補者に会おうとするが…」(本帯より)
大統領選挙の舞台裏に展開するこれまでにない冒険小説であり、期待を超える内容に満足しました。さらに、「本の世界」の素晴らしさも改めて感じ入りました。
written by Seikou-Udoku
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