久し振りの映画鑑賞…
「ミケランジェロ・プロジェクト」
戦闘シーンはなく、ひたすら美術品等を保護するという活動を通して「歴史」を描きたかったと思える作品。従って、絵画や彫刻等の美術品に関心をお持ちの方には、その味わいの深さに共感すると思う。歴史に名高い絵画、彫刻等がたくさん登場する。
この映画は、ジョージ・クルーニーが監督・製作・脚本・主演を務め、第2次世界大戦中の実話を映画化したもの。
ナチスドイツによって盗まれた美術品を奪回する任務を負った美術品専門家チームの活躍を描く。第2次世界大戦下、ルーズベルト大統領から、ナチ・ドイツが略奪した美術品を保護する任務を託された美術館館長ストークス(クルーニー)は、7人の特殊チーム“モニュメンツ・メン”を結成する。ドイツで大量の美術品の隠し場所を探り当てた“モニュメンツ・メン”だが、そこにはヒトラーから破壊指令を受けたナチが待ち受けていた。
主演のクルーニーほか、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・デュジャルダン、ケイト・ブランシェットら豪華キャストが出演。
この映画の原作は…
筆者はこの本に興味を持ち昨年購入していた。ただ、未だ読めていなかったので映画が先行してしまったが、追って読もうと思う。たいへんボリュームがあるので映画を超える何かがあると期待に胸が膨らむ。
この本は… (アマゾン解説より)
「まさしく、美術品奪還の最前線で活躍したモニュメンツ・メンの知られざる活動を、当時の日記や手紙、また本人や関係者へのインタビューを駆使して再現した、秘話的な歴史ドキュメントである」
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「本、読書」…
歴史上の人物との出会い…
久し振りに「乃木希典」という人物の作品に出会い、胸が熱くなる静かな感動を覚えた。歴史上の人物を知る上で、この本は間違いなく貴重な一冊と言える。
そもそも、この本を知ったのは小林秀雄さんの書評であった(小林秀雄全作品 13「歴史と文学」)。元々「児玉源太郎」と並んで、「乃木希典」と言う人物は以前より相当の関心をもって勉強・研究してきたので、小林秀雄さんのこの本の感想にこの上なく興味をそそられた。
少し長くなるが、小林秀雄さんの文章をお読み頂きたい…
「先日、スタンレイ・ウォッシュバンという人が乃木将軍に就いて書いた本を読みました。大正13年に翻訳された極く古ぼけた本です。僕は、偶然の事から、知人に薦められて読んだのですが、非常に面白かった。ウォッシュバンという人は日露戦争当時の「シカゴ・ニューズ」の従軍記者で、旅順攻囲中の陣中で、乃木将軍に接し、この非凡な人間に深く動かされるところがあったのですが、乃木将軍自刃の報がアメリカに達したとき、この事件がアメリカ国民の間で、実にわけの解らぬ事件とされているのを見て、憤り、一気呵成に、この本を書き上げたそうです。思い出で纏まった伝記ではないのですが、乃木将軍という人間の面目は躍如と描かれているというふうに僕は感じました。乃木将軍に就いて書かれた伝記の類も、沢山あるだろうと思われるが、この本の様に、人間が生き生きと描き出されているものは、先ず少なかろうと思った」(前掲書218~219頁、下線部分は筆者による)
この本の原題は『乃木(NOGI)』 だったが、この表題「乃木大将と日本人」に改められた。尚、翻訳者の目黒真澄氏は、山本五十六元帥と県立長岡中学校で同級で、その交友は生涯変わらぬ事はなかったという。
上記の小林秀雄さんの感想でこの本の神髄がお分かりかと思うが、念のため本帯の解説も参考のために添えておく。
簡単な紹介… (本帯より)
「ここに描かれたのは、乃木大将の伝記ではない。いわんや戦役史に資料を提供するものでもない。彼の大戦役の折、大将の身近にあり、大将をFather Nogiと呼んだ一米国従軍記者が、難攻不落といわれた二〇三高地を陥れ奉天戦へと転戦する乃木の孤影の中に、武士道精神と優雅な詩情とを併せもった名将の姿を見、自我を没却し、専心、理想の実現に邁進しようとした大将の生涯は、日本人の特質を具体化したものだと説く、香り高い名著」
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ブログ後記
「エベレスト3D」等々... 観たい映画が目白押しだ。これから師走にかけて映画の素晴らしさに出逢える… そして「本、読書」& 「駆けぬける歓び」も。
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