
軍艦島、最接近…
筆者が「旧軍艦島資料館」を訪れたのは、2016年3月13日のことでした。世界文化遺産に認定された炭鉱の島「軍艦島(端島)」に最も近づいた瞬間です。
その後「軍艦島資料館」は場所を移転し、リニューアルオープンしたようです(長崎市野母町)。リニューアルされた資料館の近くには軍艦島展望所も出来ており、是非訪れてみたくなります。
明治期より1974年の閉山まで海底炭鉱の採掘が行なわれていました。巨大な塀と高層アパートによる島のシルエットが軍艦「土佐」に似ているところから「軍艦島」と呼ばれるようになったと言われています。
旧軍艦島資料館から捉えた軍艦島
2009年に「九州・山口の近代化産業遺産群」のひとつとなり、2015年7月に世界文化遺産に登録されました。
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北里柴三郎と森鷗外がここに…
当ブログを最初の頃からご覧いただいている方にはお分かりでしょうが、これまでこの二人に関する記事は合わせて十回以上はアップしており、今もその興味は衰えてはいません。同時代に生きた偉人とも言うべき二人は、とても大きな足跡が残されています。つい最近、この本に出会いました…
最新刊『奏鳴曲 北里と鴎外』海堂 尊著 文藝春秋
「ドイツ留学を経て、ペスト菌を発見し、『日本の細菌学の父』の異名を持つ北里。一方の鷗外は、同時期にドイツで学び、帰国後、陸軍で最高位である軍医総監にまで上り詰めた。二人は、互いへのライバル心を燃やしながら、『感染症から国民の命を守る』という同じ目標へと持ちながら、別のアプローチで立ち向かった二人が、最後に見たものとは…」(本帯より)
この本の特徴は、「北里柴三郎と森鴎外」を対比しながら、誕生から人生の最後までを描いています。「北里柴三郎と森鴎外」をある程度学んでいる方であれば、同じ時代に生きた二人の関係性が解き明かされることに感激と驚きがあるかと思います。筆者は、この本を通じて改めて「北里柴三郎と森鴎外」という人物の魅力/偉大さ/凄さを再認識しました。
コロナ禍の中、「感染症学」にさらなる注目が集まっている今、北里柴三郎と森林太郎(鷗外)のライバル関係を浮き彫りにしたところに、医師である海堂 尊の真骨頂が示されています(敬称略)。
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北里柴三郎について知りたい場合は、熊本県阿蘇郡小国町にある「 北里柴三郎記念館」を訪れることをお薦めします。筆者は二度ほど訪れていますが、その都度感激しています。
より深く知りたいときにはこの本がベストであると思います。筆者にとりまして、この本は正に感動の物語でした。
森鴎外に関しては、島根県津和野にある「 森鷗外記念館・森鷗外旧宅」及び東京都文京区にある「森鷗外記念館」がたいへん参考になります。筆者は津和野には二回、文京区には一回訪れています。特に、津和野の記念館は、森鷗外生誕の地でもあり、併せて津和野の歴史なども学べます。
森鷗外に関して最初に読んだ本は、小堀桂一郎著「森鷗外 」(ミネルヴァ書房)であり、本格的な鷗外の学術研究書。中尾實信著「小説 森鷗外」(新人物往来社)は分りやすく鷗外の生涯を描いた伝記小説。独文学者の小塩 節著「随想 森鷗外」(青娥書房)は、鷗外の実像とその悲しみを切々と語っているエッセイ。
六草いちか著「鷗外の恋 舞姫エリスの真実」(講談社)は、ドイツから日本へ鷗外を慕って追いかけてきたエリス、舞姫のモデルとも言われているエリスの実像を多数の資料に基づいて新事実を追っていく… ミステリーの要素も含んだ意欲作。森まゆみ著「鷗外の坂」(中公文庫)は、団子坂、無縁坂、暗闇坂… 明治の文豪が暮らした坂のある町を辿りながら、鷗外の素顔と生涯を追慕を込めて描いている評伝(芸術選奨文部大臣新人賞受賞)。松本清張著「両像・森鷗外」(文春文庫)は、官僚と文学者の両像を持つ鷗外に関して、清張独自の視点から鷗外の軌跡を辿っていく評伝。
尚、これらの書籍は既に当ブログで取り上げています。
written by Seikou-Udoku
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