時の経過と本
ついこの間、新年を迎えたと思っていたらもう4月の中旬になりました。月日が経つのは本当に早いものですね。
時の経過を感じるときは… 筆者の場合は「日記」を見たときでしょうか。そう、本の背に糊付けされているしおり用の細い紐の位置で「時の経過」を感じます。
参考までに、この紐の名称を調べてみますと、「スピン」というのだそうです(出典 Wikipedia)。
さて、今年は面白い / 内容の濃い / 感動的な本に多く出会っています。そんなこともあり、読書のペースも昨年よりは早いようです。本日現在(4/18)で36冊読了しています。その内訳は最新刊(単行本)は少なく、文庫本が圧倒的に多いんですね。腰痛持ちの筆者には大きい・重い本は腰への負担になりますので、文庫本が丁度良いサイズになります。
そこで、新刊で特に良かったのは… 「隠蔽捜査9 探花」(今野敏)と「奏鳴曲 北里と鷗外」(海堂尊)。また、今年になって文庫本に惚れ直しています。中でもポプラ文庫の「風待ちのひと」(伊吹有喜)と「シークレット・ペイン—夜去医療刑務所・南病舎」は、落ち着いた文章と心を打つストーリーに共感と安堵感が得られました。
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本の世界からお気に入りのスポットへ
活字を読んでいると、ときに気分転換を求めたくなります。そういうときは、好きなスポットまでクルマを走らせます。新鮮な空気と爽やかな風が迎えてくれます。
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支那そば
「支那そば」という名前の付いたラーメンが食べたくなるときがあります。「支那そば」といえば、横浜の「ラーメンの鬼」と言われた伝説の方(故人になられています)の作られた「支那そば」が有名ですが…。
筆者がいう「支那そば」※は、伝説の「支那そば」と関係があるのかは分かりませんが、とてもさっぱりとした醤油味がとても美味しいんですね。
※あるショッピング・モールのレストラン街にある店「支那そば 月や」の支那そば
透き通ったスープに縮れた太麺が絡まった絶妙の醤油味、「もう少し食べたい…」という微妙なところで食べ終わります。この「量の感覚」がいいのでしょう。なお、この「支那そば」は以前も紹介していますが、家族みんながファンになっています。
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本の世界…
『燕岳 殺人山行』梓林太郎著 文芸社文庫
未知の作家の小説には、なんとも言えないスリルがあります。この小説は筆者の期待を裏切らないどころか、(著者には大変失礼ながら)あまりの面白さに驚いてしまいました。もともと山岳小説(この小説は「山岳ミステリー」と言うそうですが)はとても好きなジャンルでしたので、すっと入り込めました。
最後の最後まで謎を追い求めていく展開… 存分に楽しめました。まさに、「胸に迫る傑作山岳ミステリー」(本帯のキャッチフレーズ)そのものと言えます。著者の他の作品が当然ながら読みたくなりました。
「死者三十四人を出した銀座の雑居ビル火災現場から、二人の男女が姿を消した。十日後、男のほうが、北アルプス燕岳山頂付近で他殺体となって発見された。失踪したと思われた男が、なぜ山中で殺されていたのか。また、いまだ行方のわからい女との関係は。長野県警刑事・道原は、男が抱えていた、過去への暗い恩讐に辿り着いた」(本帯より)
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この小説を読み終えて、改めて「山岳小説」の底知れぬ魅力を再認識できました。例えて言うと、大好きな故郷に帰り着いたような気持ちでしょうか…。
さて、本格的山岳小説といえば、先ずは新田次郎の作品が思い浮かびます… 「孤高の人」「栄光の岩壁」「銀嶺の人」「富士山頂」「芙蓉の人」「剱岳— 点の記」等々、どれも素晴らしい作品ばかりです。
さて、下記は以前も取り上げていますが、筆者にとりましては「感動の三部作」というべき作品です。
「神々の山嶺」は、「夢枕 獏作品」を格段に好きにさせてくれた作品であり、第11回柴田錬三郎賞を受賞し、映画化もされています。「凍」は、実在の世界有数の天才クライマーである山野井泰史と奥様が登場するノンフィクション。ご夫婦愛と相互信頼に満ち溢れる展開に深い感動があります。「帰るべき場所」は、昨年11月に亡くなられた笹本稜平の最高傑作とも言われている作品(筆者もそう思います)。
これら三作品は、それぞれの面白さと素晴らしさがあります。多くの方々に山岳小説の奥の深さを味わってもらいたいと思える作品です。
なお、文中の名前は全て敬称を略させて貰いました。
written by Seikou-Udoku
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