『高杉晋作終焉の地』
高杉晋作といえば、幕末から明治維新にかけて大きな影響を与えた人物として、歴史の教科書には必ず登場する人物です。
高杉晋作は満27歳 8ヶ月で、短くも激しい生涯を閉じています。そのことを思いながら、山口県下関市新地町三にある「高杉晋作終焉の地」を訪れました。そこは、近隣のコインパーキングから歩いて数分で行ける距離にあり、住宅街の一角にありました。
説明板の文字が薄く、不明瞭でしたので文字に起こしました…
「高杉晋作(号・東行)は天保十年(一八三九)八月二十日、萩藩士高杉小忠太の嫡男として萩城下に生まれ、萩校明倫館に学ぶ傍ら、松下村塾で吉田松陰に師事し尊攘思想を養いました。
文久三年(一八六三)六月、攘夷の決行で外国艦に砲撃された下関を防備するため来関し、直ちに奇兵隊を結成しました。奇兵隊は「志」があれば庶民でも入隊を許した画期的な軍隊でした。元治元年(一八六四)八月、下関戦争の戦後処理にあたり、また、同年十二月には長府功山寺で挙兵して藩論を討幕へと導きました。
慶応二年(一八六六)六月からの四境戦争(第二次長州征伐)では、奇兵隊などの諸隊を率いて幕府軍を小倉口で撃退しましたが、既に病に冒されており、慶応三年四月十四日、新地の庄屋林算九郎邸の離屋があったこの地で没しました。二十七年と八月の短い生涯でした。遺骸は奇兵隊陣屋近くの吉田清水山に埋葬されました」
筆者が「高杉晋作」に深く興味を持ったのは、葉室 麟著「春風伝」( 新潮社)を読んでからでした(この本は以前当サイトで取り上げています)。
元々葉室 麟の作品には深く傾倒していましたので、この小説を読むことで「高杉晋作」への関心は一気に高まりました。葉室 麟ご自身も「ずっと晋作を描きたかった。この小説は今の私の集大成です」(本帯より)を述懐されているように、相当な思いをもってこの小説を書いたことが窺われます(敬称略)。
当時この小説を読んだ後、下関市立東行記念館・東行庵を訪れ、高杉晋作を更に深く知る機会を持ちました(このことも当サイトで既に紹介しています)。今回は「高杉晋作終焉の地」を訪れ、明治維新につながる幕末という歴史に触れる歓びを得ました… たいへん良かったと思っています。
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さて、下関に行くのであれば、是非寄ってみたい場所がありましたので、そこへ向かいました。そこは「火の山ロープウエイ」です。今回の目的は「ロープウエイ」に乗り、展望台に行き絶景を眺めることにあります。なお、かなり前になりますが自動車で火の山公園まで登ったことはあります。
ロープウエイは20分毎に運行されており、往き(登り)は、乗客は筆者一人だけでした。ロープウエイが動き始めますと、案内係の方が説明をしてくれます。
山頂駅に到着後は、絶景を求めて周辺を散策。その日は遠くは靄がかかっていましたが… このような景色を眺めるのは感動します。
下関側の景色…
壇ノ浦の戦いの古戦場を再現している「みもすそ川公園」が見えます…
海峡ゆめタワーも見えます…
門司側の景色…
和布刈公園第二展望台が見えます…
帰り(下り)のロープウエイには5人の乗客がおり、それぞれの方々が楽しまれていた様子… もちろん筆者も大満足でした。
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本の世界…
『老いた男』トマス・ペリー著 ハヤカワ文庫
500ページを超えるボリュームでしたが、ハラハラドキドキの展開を一気に読んでしまいました。名前を変え、住む場所も点々とし、迫りくる追手から逃亡を図ってゆく… 二匹の愛犬が絶妙のタイミングで追手が迫りくることを知らせてくれる… スリリングな展開が続きます。追われる理由がストーリーが進むにつれて分かってきます。
「任務中にアメリカ政府と対立した工作員が行方をくらませて三十五年が経った。妻を亡くし、今はイヌたちと静かに過ごす彼だったが、何者かの襲撃でその平穏は破られる。男は敵を倒し、名前を変えて逃走するものの、更なる追跡の手が迫る……。なぜ今になって攻撃が始まったのか。事態の裏に潜むのは一体…?」(本帯より)
州を越えて老いた男の逃亡生活を見事に描いた冒険アクション小説です。筆者はこの作家の作品を初めて読みましたが、そのチョイスは大正解でした。エドガー賞新人賞を受賞した作家の秀作… 納得の面白さでした。
written by Seikou-Udoku
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