変幻の『若戸大橋』…
当サイトでしばしば登場する国道199号線に属する若戸大橋は、北九州市洞海湾に架かる戸畑区と若松区を結ぶ橋。1962年9月に開通し、今年で60周年を迎えています。
写真の被写体としては最高であり、幾度となく訪れています。今年3月には国の重要文化財として指定されており、益々その価値が高まったと言えます。
さて、今回は高塔山公園展望台から見た「若戸大橋」にフォーカスします。テクノロジーの力を借りながら変幻の若戸大橋をシェアできればと思っています。
開通当時のレトロ感ある若戸大橋を演出してみました…
現在の若戸大橋
戸畑区側の渡船場近くに、こんな大きな船舶が通ります
若松区側へ向かう渡船が出港します
変幻の若戸大橋。雨の日も風の日も耐えて60年… 地域経済には力強い存在なんですね。
Please note that these photos were taken through the lens of PENTAX K-70, all of which were develop-ed / retouched by LUMINAR AI.
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本の世界…
先日購入した新刊本三冊の内、一冊は「教誨」(柚月裕子著)でした。そして、二冊目はノンフィクションのこの本の登場です。
ノン・フィクションといえば、沢木耕太郎を思い浮かべます。綿密な取材と読みやすい流暢な文章に支えられた沢木耕太郎の作品は、神秘の世界に誘ってくれるような存在と言えます(敬称略)。
『天路の旅人』沢木耕太郎著 新潮社
本帯には… 「この稀有な旅人のことを、どうしても書きたい。『旅』の真髄に迫る、九年ぶりの大型ノンフィクション」とあります。沢木耕太郎の並々ならぬ意気込みが伝わってきます。
筆者は不勉強ながら、この人物のことは知りませんでした… 第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した日本人 西川一三。
ラマ僧に扮しながら、何度も死線を彷徨いながら、未知なる世界の奥深くまで歩いていったその姿が壮絶という言葉しか見当たりません。沢木耕太郎が書く文章を読み脳裏に到達する西川一三の生き様… 本帯にもあるように、この本は著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔と言えるのかもしれません。
「あとがき」で沢木耕太郎はこう記しています…
西川一三を書く。しかし、その彼が自らの旅について記した「秘境西域八年の潜行」という書物がありながら、あえて彼の旅を描こうとするのはなぜなのか。私は、何度も、そう自問した。そして、やがて、こう思うようになった。私が描きたいのは、西川一三の旅そのものではなく、その旅をした西川一三という希有な旅人なのだと。
西川一三の果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出しています。お薦めの一冊です。
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沢木耕太郎作品を書棚から抜き出してみました。
なんと言っても「深夜特急」は、多くの方々に読まれている紀行エッセイであり、筆者は不朽の名作だと思っています(第五回日本冒険小説協会大賞ノンフィクションを受賞)。
「凍」は、最強のソロ・クライマーとの呼び声も高い山野井泰史の物語(当サイトで数回紹介している)。彼が妻妙子とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘い… このシーンは忘れられません(講談社ノンフィクション賞受賞)。
「テロルの決算」は、1960年に起きた、当時の社会党委員長であった浅沼稲次郎が十七歳の右翼の少年山口二矢(おとや)に刺殺された事件を描いたもの(大宅壮一ノンフィクション賞受賞)。
「キャパの十字架」は、戦場カメラマン ロバート・キャパが1936年、スペイン戦争の際に撮影した「崩れ落ちる兵士」についての話(司馬遼太郎賞)。
ノンフィクションの傑作が揃っています。まだ読んでおられないのであれば、読まれる価値は十分あるかと思います。感動が待っているかもしれません…。
written by Seikou-Udoku
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