
院展に行く…
絵画鑑賞はいつも一人ですが、今回は妻と行ってきました。しかも、院展最終日でした。
院展は何年ぶりでしょうか、大きなキャンバスに描かれた素敵な絵画ばかりです。やはり、絵画を鑑賞するのはいいですね。ゆったりとした気分になれます。参考までに、展示エリアでの「絵画の撮影」はすべて禁止になっております。
斬新なデザインで有名な「北九州市立美術館本館」は、当サイトでは時折登場します。デザインがとても秀逸で、小高い丘の上にそびえ立つ美術館自体に、芸術的な価値があるように思えます。さらに、ここからの眺望も素晴らしいかと思います。
当美術館は、昭和49年(1974)西日本における公立美術館の先駆けとして設立され、大分県出身で著名な建築家 磯崎新氏によって設計されました。
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甦る… Super-Takumar 50㎜ F1.4
前回の記事の中で、このオールドレンズを甦えらせようと言いました。早速行動に移し、旧時代と現在の架け橋になる「PENTAX マウントアダプターK」を買い求め、撮影してみました。
室内での撮影で、被写体はこれになります(iPhoneXRで撮影)…
表紙を撮影したもので、「Super-Takumar 50㎜ F1.4」はPENTAX K-70に装着し、Mモードで撮影しました。⟨F1.4 1/125s ISO400⟩(二枚共通)
「オールドレンズ、ここに見参!」というところでしょうか。質の高い写真に大満足です。これからは交換レンズの選択肢として活用しようと思っています。
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本の世界…
『よみがえる天才7 北里柴三郎』海堂 尊著
ちくまプリマー新書 kindle版
当サイトにて3月10日に取り上げた『奏鳴曲 北里と鷗外』(海堂 尊著)を読み終え、同著者がこの本も書いていることを知り、急遽読むことにしました。
北里柴三郎が歩んでこられた足跡を知るにつけ、その凄さ・偉大さを再認識できます。コロナ禍の中、感染症にどう立ち向かい闘うのか、公衆衛生はどうあるべきなのか等々… 日本の医学・医療の基盤を創った北里柴三郎の足跡を辿ることは極めて意義深いものだと思っています(敬称略)。
2024年より新千円札の肖像画に「北里柴三郎」がなるこのときに、この伝記は「北里柴三郎」を偶像化することはせず、北里柴三郎の成し遂げたことをフェアに述べていることには共感が持てます。また、しばしば鷗外との比較もあり、読み物としてもとても興味深く且つ面白いと思います。北里柴三郎が遺した数々の歴史的事実の中に、今のこの時代に通じるものがあるのではないでしょうか…。
三度目の訪問になるかと思いますが、小国にある「北里柴三郎記念館」を訪れてみたい… そんな気持ちになりました。
written by Seikou-Udoku

写真は感動を…
同じ場所を繰り返し訪れて写真を撮ります。季節、天候、時間帯等々によって、それぞれの表情を見せてくれます。
撮影するカメラの機種、さらには絞り、シャッタースピード、ISO感度等によっても大きく変わる風景写真… 奥が深く、日々学ぶことが多い。
一方、本を読むことは「静的な行為」であるのに対して、写真を撮る行為は「動的な行為」ということが出来ます。つまり、好きなスポットを求めてひたすら歩きますので。自身が求めているものに辿り着けたときの感動は最高で、しかもその感動を写真に撮る… なんと素晴らしいことなんだと改めて思ってしまいます。
その日は、靄のようなものが漂っている天候でしたが、あるスポットを訪れました。曲がりくねった急な坂道を登って行きます…
筆者にとっては、写真撮影の絶好のスポットなんですね。
All the photos were taken through the lens of Sony α6000.
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オールドレンズの定番 Super-Takumar 1:1.4 / 50
1964年に発売されたアサヒペンタックス SP (スポットマチック)は一眼レフの傑作機と言われていたカメラで、その標準レンズとして装着されていのたのが『Super-Takumar 1:1.4 / 50』。当時の旭光学としては初めてのF1.4クラスのレンズということになります。
発売された時期によって三種類の「Super-Takumar50㎜F1.4」があります。最前期 8枚玉、前期 8枚玉、後期 7枚玉で、筆者の所有しているのは前期8枚玉。これらはシリアル番号と距離計表示のマークの違い及び赤外線指標の位置の違いで特定出来ます。
今までずっと眠っていたこのレンズを、これから活用しようと思っています。幸いにも、リコーの下で新たなスタートを切ったPENTAXは、オールドレンズにも優しく、使用できる環境を提供してくれています。
参考までに、レンズ買取マーケットを調べてみますと、前期8枚玉だけが一際高額で取引されているようです。
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本の世界…
『ソロ ローツェ南壁』 笹本稜平著 祥伝社文庫
本帯には「標高世界第4位ローツェに名もなき日本人が単独登攀で挑む本格山岳小説」とあります。そして、著者が笹本稜平と聞けば、もう読まずにはいられません。
「数々の難壁に初登攀の足跡を残してきた新進気鋭のアルパインクライマー奈良原和志。彼が初めて目指す八〇〇〇メートル峰は世界第四位のヒマラヤのローツェ、しかも最難関の南壁ルートだった。そこは伝説的登山家トモ・チェセンの“疑惑の登頂”の舞台でもある因縁の壁だった…」(本帯より)
日本人アルパインクライマーが世界屈指の壁に単独登攀で挑む姿を、笹本稜平の鋭い筆致で描かれています。このような作品を読みますと、山岳小説にますますのめり込んでいきます。迫力満点の面白さがあるんですね。
さて、筆者にとっての山岳小説の魅力とは…
山という大自然を相手に立ち向かっていく人間の物語であり、恐らく登山家の心境と似ているところがあるのかと思います。つまり「そこに山があるから登る」ならぬ「そこに山岳小説があるから…」。筆者を惹きつける魅力があります。
〖参考〗登山には「極地法※」と「ソロ」(単独登山)があります。まさに対局にある登山方法。
※注:最初に安全な地点にベースキャンプを設け、そこから比較的連絡のとりやすい距離に次々と前進キャンプを設営する。隊員はキャンプ地間を行き来して、必要物資を運搬する。また必要に応じて移動困難箇所のルート工作を事前に行う。それぞれのキャンプ地の隊員の援助を借りつつ、最終的に少数の隊員が頂上を目指すのがこの登山法である(出典 Wikipedia)。
written by Seikou-Udoku

GWが終わり…
あっという間にGWが終わってしまいました。多くの人々で賑わった街は活気に満ちていました。ただ、新型コロナは今もなお存在していることも事実です。
3年間もコロナ禍の中にあることが、人々のコロナに対する意識が少しずつ薄らいできたのではないかと思います。
〖コロナ〗ワクチン接種も既に三回が終わった段階でも、コロナは衰えていません。寧ろ、四回目もやるような状況になりつつあるように思います。市井の人である筆者には、ただただ「コロナ感染症」が劇的に終息する方法が見つかることを願うだけです。
〖自動車税〗5月に入ると一通の封筒が届きます… 「自動車税種別割納税通知書」。早速納付してきました。「これで一年間乗れるんだ…」という心境になります。
〖読書〗今年は期待を超える質の高い、面白い本に出会っています。特に、筆者が初めて読む作家の作品が秀作揃いなんですね… 例えば、保坂祐希「リコール」、梓林太郎「燕岳殺人山行」、前川ほまれ「シークレット・ペイン」と「跡を消す」、藤村美千穂「マトリガール」、大原省吾「首都圏パンデミック」(「 」内は作品名で、これらの作品は既に紹介済)。
読書が楽しいのは勿論ですが、未知の作家との出会いがこの上なく嬉しいですね。さらに、良書を求めて自分自身で探す行為及びその過程にささやかな歓びを感じています(ここでいう「良書」とは、筆者にとって面白く、楽しい、有益な本をいいます)。
These photos were taken through the lens of Sony α6000 at my favorite place this month.
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本&TVドラマの世界…
『 首都圏パンデミック』大原省吾著 幻冬舎文庫
初めて読む作家の作品。筆者の期待を遥かに超える面白さでした。新型ウイルスの怖さのみならず、冒険小説的なスリリングな内容も加味されており、極めて質の高い小説でした。この作家はロマンチストだと思わせる最終章の描き方が心憎い…。良い作品に出会いました。
「感染力、毒性の強い新たなウイルスが長崎で発生。体力のないお年寄りらから罹患して、高熱や下痢、嘔吐を引き起こし、死に至らしめる。その新型ウイルスが蔓延した飛行機が東京に向かう。感染者を助けようとする機内の医師、治療薬を探す研究者、首都圏封鎖も視野に入れる政治家…」(本帯より)
一気読みになってしまうほどの面白さを持つ小説に出会うと、一層「小説の沼」にはまってしまいます。もちろん、嬉しい悲鳴です… (笑)
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『シカゴ・ファイヤ シーズン8』
これまでも時折このドラマを取り上げてきました。やっとSeason 8がリリースされたのでGW後半に視聴しました(全20話)。最初に見たときの抜群の面白さはやゃ色褪せてきた感がありますが、それでもやはりこのドラマには人を引きつける魔法のような力があるようです。
人物設定とそれを演じる俳優陣が際立って魅力的なんですね。米国では今も人気が高く、このシリーズは続いています。
written by Seikou-Udoku

緑の中を走りぬける…
ゴールデン・ウィークのある日、曇りではありますが、走りたい気分にソワソワ…。そうだ、緑が美しいワインディングな道路を思う存分走れる素敵なスポットに行こうと…。
高低差はありませんが、貯水池沿いの曲がりくねった道路は走り甲斐があります。しかも、一方のサイドは緑一色なんで気持ちよく走れます。
到着した場所は… 河内貯水池に架かる「南河内橋」。何度訪れても爽やかな気分になれます。
この橋は国の重要文化財(建造物)に指定されており、レンティキュラー・トラス(レンズ型トラス)と呼ばれる建築様式で建造された日本に唯一現存する鋼橋で、その橋梁技術史上の価値が高く評価されています(北九州市HPより)。
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街の中… CLA200d
何気ない日常の風景の中にそっと佇むCLA。白いボディ・カラーが風景の中にアグレッシブに同化しているように見えます。AMGライン仕様のホィールが筆者の視線を惹きつけます。
辺りが暗くなり始めると、この二本のラインが美しく輝きます。「ハイ メルセデス」と呼びかけますと、MBUX(Mercedes-Benz User Experience)が起動し、アンビエントライトの色を簡単に変更できます。アンビエントライトの色を変えるだけで雰囲気が大分変わります。
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本の世界
『緑の毒』 桐野夏生著 角川文庫
久し振りに桐野夏生の小説を読みました… 相変わらず表現が斬新・過激(グロテスクな部分も含めて)なところが魅力で、しかも研ぎ澄まされている筆致に感心してしまいます。とにかくストーリー展開が秀逸(敬称略)。
「39歳の開業医・川辺。妻は勤務医。一見満ち足りているが、その内面には浮気する妻への嫉妬と研究者や勤務医へのコンプレックスが充満し、水曜の夜ごと昏睡レイプを繰り返している。一方、被害者女性たちは二次被害への恐怖から口を閉ざしていたがネットを通じて奇跡的に繋がり合い、川辺に迫っていく…」(本帯より)
あらすじの通り、どんどん引き込まれてゆくストーリーに桐野夏生の切れ味は一向に衰えていないと感じます。
桐野夏生といえば、「OUT 上下」(講談社文庫)が衝撃的でした。この作品は日本推理作家協会賞(1998年第51回)を受賞し、またアメリカで最も権威のあるミステリーの賞である「エドガー賞最優秀作品賞」にノミネートされ、最終候補までいきました。お薦めの小説です。
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ひとりごと…
誰にでも必ず訪れる「死」… このテーマを医師でもある作家の久坂部羊が書いたエッセイ(最新刊)を読みました(敬称略)。
在宅医療医として多くの死を看取った経験を持たれている久坂部羊が、人はどのような死を迎えるのか… 等々を分りやすく教えてくれます。
参考までに、このような内容が書かれています...(本帯裏面より)
「幸せな死」を迎えるには予習が必要です!
善意の延命治療が悲惨な結果を招く
高齢者の場合は救急車を呼ばない方がよい事も
在宅で看取った患者はほぼ例外なく「穏やかな死」を迎えた
下顎呼吸は臨終を告げる重要なシグナル
外務省医務官時代に驚いた海外の死生観
死に目に会うことを重視する弊害
医者たちが「がんで死にたい」 と思うのはなぜ
あなたも突然迫られる「尊厳死」 究極の選択
自宅での看取りは決して難しくない etc.
その日に備えて、心の準備をするために、筆者には読む価値のある内容でした。
written by Seikou-Udoku

ゴールデン・ウィーク後半…
5月4日は「みどりの日」。この名前に至った経緯は省略しますが、「国民の祝日に関する法律」第2条によれば、「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」と規定されています。
自然に囲まれた環境に身を置きたいと思い、「みどりの日」に相応しい場所を求めて市内をドライブしました。このスポットが落ち着きます。
5月3日は「憲法記念日」。日頃「日本国憲法」に触れることがほとんどない中で、この日ぐらいはと思い、書棚にある憲法に関する本を抜き出してみました。多くの専門書は処分してしまいましたので、今現在残っている憲法に関する書籍はこの5冊のみになります。
当時「憲法」といえば、この二冊(写真右側)をほとんどの学生が購入したのではないかと思います。本を開けると赤鉛筆で線を引いたところが残っているんですね… 懐かしい。左の三冊は横書きで、憲法の基本原理やその哲学的な考察が印象的でした。
〖参考〗日本国憲法は改正が難しい硬性憲法に属し、改正が容易にできる軟性憲法とは反対の位置にあります。現に、日本国憲法は制定以来一度も改正はされていません。改正が難しいのは事実ですが、改正が出来ないわけではなく、現に憲法第96条には改正規定があります。巷では、護憲派と改憲派に分かれて議論がされています。「憲法改正」のテーマに深く入っていきますと、過去、現在、未来の「現実且つ理想の社会」が見えてくるようです。
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THE OUTLETS KITAKYUSHU
ゴールデン・ウィーク中は、多くの人々が訪れている姿がニュース等で連日報道されています。
撮影 2019年5月14日 撮影機材 PENTAX K-70
↓ ↓ ↓
2022年5月1日午前10時7分 iPhone XR
ここへのアクセスは… JRスペースワールド駅から徒歩2分、北九州市営バス及び西鉄バスの連絡もあります。北九州都市高速枝光ICから2分、イオンモール八幡東から連絡ブリッジで繋がっています。
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映画&本の世界…
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
(2015公開アメリカ映画)
偶然見た映画ですが、最後までとても楽しめました。フードトラックの移動販売をはじめた一流レストランの元総料理長のアメリカ横断の旅を描いた心温かいコメディ。コメディと言っても侮ってはいけません、そこには家族の大切さ、友人の有難さ、料理に真摯に向き合っている料理人の姿があります。
「ロサンゼルスの有名レストランで総料理長を務めるカールは、口うるさいオーナーや自分の料理を酷評する評論家とケンカして店を辞めてしまう。心配する元妻イネスの提案で、息子パーシーを連れて故郷のマイアミを訪れたカールは、そこで食べたキューバサンドイッチの美味しさに驚き、フードトラックでサンドイッチの移動販売をすることを思いつく。カールはイネスやパーシー、仲間たちの協力を得て、マイアミからニューオリンズ、ロサンゼルスへと旅を続けていく」(あらすじ)
「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役を務めており、さらにロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、ダスティン・ホフマン等の豪華ハリウッドスターも出演しています。なお、料理を作るシーンが多数あり、食欲をそそる効果もあるようです…(笑)。
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『跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング』
前川ほまれ著 ポプラ文庫
この著者の前作「 シークレット・ペイン 夜去医療刑務所南病舎」(3/29付の記事で紹介している)がたいへん良かったので、それに引きずられるようにこの作品を読ました。出版自体はこの作品の方が先で、第7回ポプラ社小説新人賞を受賞しています。
この著者の描くストーリーには心に響くものがあります。読み始めてゆくと、すんなりとごく自然に物語に入っていけるところにこの著者の魅力があるのかと思います。
「気ままなフリーター生活を送る浅井航は、飲み屋で知り合った笹川啓介の会社「デッドモーニング」で働くことになる。そこは、孤立死や自殺など、わけありの死に方をした人たちの部屋を片付ける、特殊清掃専門の会社だった。死の痕跡が残された現場に衝撃を受け、失敗続きの浅井だが、飄々としている笹川も何かを抱えているようで…」。
死という現実、また生きることの意味を優しい文体で真面目に描き出している感動作だと思います。目先のことに追われて一直線に進んでいるときにこそ、この小説に触れてみてはいかがでしょうか…。
written by Seikou-Udoku
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